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【UFC】アデサニヤがシウバに判定勝利「気持ちをコントロールできなかった」。石原“夜叉坊”がダウン応酬の末、一本負け=2.10「UFC234」勝者コメント

2019/02/09 18:02
2月10日、豪州メルボルンのロッドラバー・アリーナにて「UFC 234」が開催された。試合当日の朝にUFCから、メインに出場するUFC世界ミドル級王者であるロバート・ウィテカーが「腹部に緊急手術を要する重症を負ったため欠場」との発表がなされ、急遽、セミのイズラエル・アデサニヤ対アンデウソン・シウバのミドル級戦がメインに繰り上がった。 計量から、アデサニヤとシウバの両者は特別な感情に。2017年2月大会以来の復帰戦となるシウバは涙を浮かべ、「みんな、ありがとう。このスポーツに人生を捧げてきた。ベストを尽くそうとしてきた。もう一度この素晴らしい機会を与えてくれてありがとう。神に感謝している。いい試合を見せるよ。オーストラリア、ありがとう。ダナ、みんな、ありがとう」とコメント。 対するアデサニヤもアンデウソンの言葉に感傷的になりそうなところを何度もこらえ、「ブリーズ……僕はあの男のファンなんだ。あなたは僕の拳、エルボー、足、ヒザの痛みを知ることになる。レッツゴー!」と最後はスイッチを入れるように、気持ちを切り替えてステージを後にしていた。 試合は、才能あふれる両者が持ち味を出し合い、29歳のアデサニヤが43歳のレジェンド・アンデウソンに敬意を示したような試合に。シウバも最後まで動きを落とすことなく、勝機をつかみにいった。判定勝利で16戦無敗としたアデサニヤは、ケージサイドのケルヴィン・ガステラムに「ケルヴィンはベルトを諦めろ。次は俺が獲ってもいい」と王座獲得をアピール。シウバは今後について「地元のクリチーバに戻って試合ができればいい」と語った。 また、プレリム初戦でカン・ギョンホと対戦した石原夜叉坊は、UFC3連敗となる厳しい結果に。右を強振するギョンホに石原がカウンターの左で先にダウンを奪うが、立ち上ったギョンホは首相撲から右ヒザでニアダウンを奪い返すと、激しい打ち合いからダブルレッグをシングルレッグに切り替えテイクダウン。バックを奪い、リアネイキドチョークで石原を失神させた。 試合に先だって石原は、「世界と闘う準備はできた。ここでUFCとの契約更新ができないような試合をしてしまった場合には、もはやこの先、格闘技を続けるつもりはない、と言えるくらいの準備はできています」と勝利への固い決意を力強く語ると、今回の試合をキャリアのすべてをかけて挑む決戦と位置づけ、「自分を信じて、すべてをぶつけて戦います。自分の拳で人生変える瞬間を見てほしい。何かが伝わると思う。応援よろしくお願いします」とコメントしていたが、ギョンホは石原戦の勝利で戦績を15勝8敗(UFC4勝2敗)に。石原は(11勝7敗)はUFC3連敗と厳しい状況になった。 なお次回、UFCはアリゾナ州フェニックスに舞台を移し、日本時間2月18日(日)にトーキング・スティック・リゾート・アリーナにてUFCファイトナイト・フェニックスを開催する。メインイベントではヘビー級ランキング3位につけるフランシス・ガヌーが元王者のケイン・ヴェラスケスと対戦する予定。  ◆UFC 234現地時間および日本時間2019年2月10日(日)ロッド・レーバー・アリーナ(豪州メルボルン)  【日本時間】アーリープレリム:8時30分 プレリム:10時 メインカード:12時  【メインイベント】▼ミドル級 5分3R○イズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア/185/83.91kg)[判定3-0(30-27×2,29-28)]×アンデウソン・シウバ(ブラジル/186/84.36kg) アンデウソン・シウバのセコンドにはヒカルド・デラヒーバがつく。アデサニヤはコールの前にムエタイのワイクーをアレンジした舞いから側転を披露。 1R、拳を合わせてゴング。左構えから入るシウバ。アデサニヤもオーソから左構えに。オーソに戻しじっくりサークリングするシウバの行き場を止める。詰めるアデサニヤは左ハイ。つかむシウバ。少し反応が遅いか。右の前蹴りを放つアデサニヤ。シウバの連打をさばき、右をヒットする! がくっと腰が落ちるシウバだが持ち直す。 右を伸ばすアデサニヤ。上体をかわすシウバも右を伸ばす。アデサニヤはワンツー! 後ろ蹴りにシウバも関節蹴りを狙う。右ハイはアデサニヤ。スウェイでかわすシウバ。詰めて蹴りまで繋ぐ。今度は左ハイを繰り出すアデサニヤだが、ここもシウバは上体でかわす。 2R、オーソから入るアデサニヤ。シウバの後ろ廻し蹴りはかわす。右のブラジリアンキックはアデサニヤ。ブロックするシウバ。さらに右ミドルも。アデサニヤはワンツーも頭だけでかわすシウバ。ワンツーから後ろ廻し蹴りもかわされるが、左のアデサニヤのハイはシウバもかわす。右の連打から詰めるシウバ! バックステップするアデサニヤだが、1発かすめる。アデサニヤのパンチに両腕を前で回す木人殺法を見せるシウバ。首相撲はともにやらせず。 アデサニヤの左にワンツーを返すアンデウソン。それをアデサニヤもブロックする。連打から詰めるシウバ。アデサニヤも両前手でブロックする。どこでアデサニヤはギアを上げるか。あるいはシウバがそれを最後までさせないか。 3R、左ローを当てるシウバ。そこを誘うシウバ。連打からバランスを崩したところを追い、跳びヒザも当てるが、回るアデサニヤに金網にヒザが突き刺さる。金網をあえて背にして誘うシウバ。右前蹴りを当てるアデサニヤは左ロー、ハイも。シウバは左ロー。アデサニヤは左ジャブを放つがシウバはスリッピングアウェイ。連打で前進するシウバ。かわすアデサニヤ。右から左、さらに左裏拳をヒットするがシウバは効いてないとアピールし、左ハイを狙う。さらに後ろ廻し蹴りも。終了のホーン。 29歳のアデサニヤが43歳のレジェンド・アンデウソンに敬意を示したような試合に。終了のホーンにシウバはアデサニヤを長く抱き寄せて耳元でメッセージを伝えた。◆アデサニヤ「アンデウソンはほんとうにすごい人だ。外でバスケをしていた子供がマイケル・ジョーダンに憧れるように、僕はアンデウソン・シウバに憧れた。この気持ちはコントロールできなかった。ずっとファンだった。それと、ケルビンはベルトを諦めろ、次は俺が獲ってもいい」◆シウバ(右目を腫らせて)「とても幸せだよ。神に感謝したい。この仕事を愛している。MMAは大変だけど、素晴らしい対戦相手が私を強くしてくれる。これが私の仕事だ。みんなに感謝している。みんなのことが好きだよ。これからは、地元のクリチーバに戻って試合ができればいいと思っている。オジー、アイラブユー!」 ◆勝者イズラエル・アデサニヤ(※バックステージ) 「他の誰かと戦った時みたいな感じだけど、彼の動きの中にこれまで何度も見てきたものがあったのは確かだ。手を下げたり、飛び跳ねたり、アンデウソンがフェンスを背中にした状態でケージ際に呼びつけたり、他の人はそれでやられていたけど、自分は違う。エネルギーはクールだったし、彼と一緒にやれたことは光栄だった。なんて言えばいいのか分からないくらい。まだまだ自分は子供だ、ファンの自分としては、本当に最高で本当にクールだった。長い目で見れば、あのベルトを次に取りに行くのは間違いなく俺だ」 ▼ライト級 5分3R○ランド・バンナータ(156/70.76kg)[1R 4分55秒 キムラロック]×マルコス・ロサ・マリアーノ(155/70.30kg) 1R、ともにオーソ。圧力かけるバンナータにマリアーノに右前蹴り、後ろ蹴り。さらに左インロー。ブロックするバンナータは組んで両脇を差して落ち上げテイクダウン! ハーフのマリアーノはフルガードに戻す。インサイドからパウンドを入れるバンナータ。マリアーノはガードから立つそぶりを見せない。右のパウンド・ヒジを強打するバンナータ。マリアーノの潜りに上四方を合わせるバンナータは頭付きのキムラロックで極めた。 ウィテカー欠場によりセミに抜擢されたジャクソンウィンクルMMAのバンナータはMMA10勝3敗2分に。「ライト級上位選手と試合をしたい」と謙虚に語った。「Arzalet Fighting 2」にも出場しているマリアーノは、ほろ苦いUFCデビューとなった。 ◆勝者ランド・バンナータ「関節技が決まるはずだと思っていたけど、時間はかかると思っていたから、この時間でできたことにとても満足している。トレーニングでいくつか関節技を練習していたし、今回の試合に向けてはかなり良いゲームプランがあったから、準備はバッチリだった。キャリアを通して、一番大好きな試合の旅だったよ。メルボルン、オーストラリアは本当に最高だ」  ▼バンタム級 5分3R○リッキー・シモン(135/61.23kg)[判定3-0(30-27×2,30-25)]○××ハニ・ヤヒーラ(135/61.23kg) 1R、ともにオーソ。圧力かけるシモン。ヤヒーラは右ハイ。シモンも右ミドル返す。右ハイからすぐに組み付きにいくヤヒーラ。切られるとヤヒーラはすぐに引き込みに。付き合わないシモン。右のオーバーハンドから組むヤヒーラ。シモンのアッパーに足を触りにいくがシモンは切る。 遠間からのダブルレッグは切られるヤヒーラ。しかしシモンの右フックに前のめりにダウンするヤヒーラ。サイドから何とか足を戻すヤヒーラにすぐに体を放す。シモンの圧力にバックをあえて見せて、腕の巻きこみ前転をを狙うヤヒーラ。スタンドで右ボディを突き刺すシモン。さらに上からダブルレッグでテイクダウンするが、付き合わず。ワンツー、右ハイへと繋ぐ。 2R、果敢に右を放つヤヒーラ。シモンは左からの飛び込みも。ヤヒーラは左ミドルヒット。ヤヒーラの右をくぐってカウンターのダブルレッグもグラウンドにはいかない。シモンはのワンツーに右のカウンターはヤヒーラ! さらに左ミドルも。遠間からのダブルレッグは切られる。頭が当たったシモンの右目尻が切れる。ヤヒーラの左に抜群のタイミングでダブルレッグでこかすシモン。 しかしシモンの右アッパーに右のカウンターを当てるヤヒーラ! 前に出るヤヒーラに頭下げたシモンの肩が当たり、ヤヒーラは下に。ラスト20秒、下のヤヒーラのガードのなかに入っていったシモン。ヤヒーラは蹴り上げ。さらに入っていくシモンは鉄槌もヤヒーラ防ぐ。 3R、右ハイから引き込むヤヒーラはシモンの右腕を引き込むが、胸を張るシモンは腕を抜いて離れる。圧力をかけるのはヤヒーラ。さらに右ハイも。ブロックするシモン。ヤヒーラは遠間からダブルレッグも切るシモン。パスは仕掛けない。ワンツーからすぐにレベルチェンジするヤヒーラだが、がぶるシモン。スタンドに戻し左ボディから左フックのダブルを当てる。4連打で前に出るヤヒーラに左を差して投げるシモン。下からヤヒーラは首を抱えて仕掛けるが体を離したシモンが最後にガードのヤヒーラに左右のラッシュをかけて跳び込んだところでホーン。 試合は大差判定3-0でダウンを奪ったシモンがUFC3連勝、MMA15勝1敗、8連勝を決めた。ヤヒーラは26勝10敗。初のメインカード登場もUFC4連勝はならなかった。 ◆勝者リッキー・シモン「ハニの持久力にはびっくりした。自分の無慈悲さには自信があるし、ペースを築いていくのもそう。向こうは俺についてきていた。俺は若くてまだがんばっているところ。パフォーマンス以上にもっとやれると思っている。ジムの方がうまくやれているから、こういう照明の下とか観客がいる状況でもっと落ち着けるようにならないと。最初に、マネジャーにオーストラリアでの試合を用意してほしいと頼んだ。ずっと来てみたかったんだ。オーストラリアのファンが大好きだから。シューイがしたかったのさ。勝てたから良い1週間だ」 ▼女子フライ級 5分3R○モンタナ・デ・ラ・ロサ(125/56.69kg)[2R 2分37秒 腕十字]×ナディア・カセム(124/56.24kg) 1R、テイクダウンから片足を抜くデラロサ。下のカセムを金網に押し込むと、カセムは腰を切ってクローズドに戻す。右で脇差し左ヒザをニースライスで抜きパスするデラロサ。サイド、上四方から腕十字、キムラを狙う。 2R、左構えのカセムは左ローを放つがそこに右ストレートを合わせるデラロサにカセムのアゴが上がる。そのまま左右で押し込むデラロサは左で差して腰に乗せてテイクダウン。パスガード、マウントから三角に固めて腕十字へ。それをまたがれると再びマウント三角からヒジ打ち! 身体起こして来たカセムに自ら下になり三角絞めへ。最後は腕十字に移行しうつぶせで極めた。 勝利者インタビューで夫のマーク・デラロサに感謝の言葉を述べたモンタナはMMA10勝4敗。8つの一本勝ちをマークした。カセムは5勝1敗、プロ初の黒星に。◆勝者モンタナ・デ・ラ・ロサ「この勝利は私にとってすべてを意味する。これでランキングを駆け上がれるし、好きなことをやっていけるわ。すべてプラン通り。あんなに早くグラウンドに行きたくなかったし、スタンディングでもっと打っていきたかったんだけど、やるべきことはやった。なるだけ早く次の試合がしたい。できれば2カ月くらいで。自分のスキルを見せ続けたい」  ▼ライトヘビー級 5分3R○ジム・クルート(206/93.44kg)[1R 2分49秒 TKO]×サム・アルビー(205/92.98kg) チームクエストのアルビーのセコンドにはダン・ヘンダーソンと奥方。豪州のクルートのセコンドにはサム・グレコが就く。 1R、左構えのアルビーにオーソのクルートは右インローから。さらに右を突くが、アルビーも左をそこにかぶせにいく。左ハイでけん制し、右ロー、ミドル当てるクルート。さらに強い右ロー! アルビーは左をスイングする。 左のフェイントから右を狙うアルビーに、クルートは打ち下ろしの右ストレート ダウンするアルビーに追打をためらうクルート。よろめきながら立ち上ったアルビーにクルートは右ハイをこれを受け止めて前に押し倒すアルビーだが、クルートは首を抱えて後方に回すと上に。亀になったアルビーに鉄槌連打でレフェリーが今度は間に入った。 「DW's Contender Series 2018」からUFC入りした22歳のクルートはUFC2連勝、MMA10勝無敗に。32歳のアルビーUFC連敗、MMA33勝12敗となった。 ◆勝者ジム・クルート「コーチたちが、トレーニングパートナーが、みんなが俺に教えてくれるんだ。リラックスしているときの俺なら誰にも手出しできないって。一度も信じたことはなかったけど、今は信じている。準備を通して、強さやコンディショニングとかに力を入れたわけでなく、考え方を正しくして、戦う時に納得のいく場所にいられるように取り組んだ。今は少し休みたい。忙しい1年だったからね。でも、もしUFCが何か大きなオファーを持ってきてくれるのなら戻るよ。今は休みを楽しんで、家族や犬に会いたい。愛犬が恋しいんだ。できればボーナスをもらって、素敵な家でも買いたいところだけど、さて、どうなるかな」 【プレリム】 ▼ライト級 5分3R○デボンテ・スミス(156/70.76kg)1R、ともにオーソ。右ローを前足に放つスミス。さらにローにドンヒョンは足をいれ変える。互いに慎重ななか、オーソに戻したドンヒョンの左前足に右ローはスミス。ドンヒョンも左ジャブを返すとスミスはさらに右ロー。ドンヒョンの右ローの打ち終わりにスミスはワンツー! 右をあごにもらい効かされたドンヒョンが身体を泳がせ後退。そこにスミアスは右アッパー、左フック、ワンツーを決め、前のめりに頭から崩れたドンヒョンにス鉄槌連打!ダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ出身のスミスがTKO勝利。 ◆勝者デボンテ・スミス「かなり忍耐強くいかないといけなかった。あまりに焦り過ぎたら、相手がグラップリングをしかけて来るだろうというのは分かっていたし、こっちはそれにしっかり対応する必要があった。引きずられそうな感じさ。だから、スマートさを保って、距離を取り、相手の足が弱点だと気づいた時に、ここが攻めどころだと踏んでいったんだ。この後はちょっとゆっくりする。フランシスコ・トリナウドとの試合が決まれば、デンバーに戻ってトレーニングに取り組むから、試合が決まったら戻るよ」  ▼フェザー級 5分3R○シェーン・ヤング(145/65.77kg)[判定3-0(30-27×3)]×オースティン・アーネット(145/65.77kg)1R、ともにオーソ。スイッチする米国のアーネットは左ストレートも。ニュージーランドのヤングは右を突きながら押し込むがケージ際で深追いはせず、スタンドを望む。サウスポー構えになりヤングの右をスウェイでかわし、左を打ち込むアーネット。ヤングは右ボデイフックをダブルで打ち込む。さらに金網詰めて右ストレートのダブルをヒット! 2R、圧力をかけるヤングに左右に回るアーネットは左構えに変えいきなりの左ジャブを放つ。さらにヤングの左ジャブの打ち終わりに手足の長いアーネットは右を当てる。長い距離はアーネットの左。近距離になるとヤングの右が当たる。右を当て一気に詰めるヤングは左ハイも。さらにダブルレッグも差し上げるアーネット。ヤングはワンツーをヒットさせる。3R、左ジャブのトリプルはアーネット。ヤングの右ミドルを掴み右を打ち込む。顔を赤くしながらも右ボディストレートを決めるヤング。一瞬動き止まったか。さらにヤングは右ミドルも腹に突く。受けに回ったアーネットに右の連打で追うヤング。ワンツーから左フックが顔面をとらえるアーネット。しかしヤングも詰めてククリンチボクシングから右アッッパー! さらに右ストレート。連打にアーネットは最後の打ち合いに応じるが、近い距離はヤングのもの。大振りになったアーネットにカウンターの右を顔面にヒットさせ、ダウンを奪いホーン。試合は判定へ。手足を休めず最終ラウンドにダウンも奪ったヤングが判定3-0(30-27×3)で勝利。MMA13勝4敗、UFC2勝1敗と勝ち越しとした。 ◆勝者シェーン・ヤング「試合を通してずっと自分のやることをやっただけ。コーナーのアドバイスが聞こえたら、とにかくその通りにやった。タフな試合になるとは思っていなかったんだけど、何発かいいのを当てたのに、マジかよ、と思ったね。向こうがタフだった。その後、ダメージを受けている感じを何度か出していたけど、最後の最後に落とすまでは全然だったし、最後は、やっとだ! と思ったね」  ▼フライ級 5分3R○カイ・カラ・フランス(125/56.69kg)[判定2-1(29-28×2,28-29)]×ハウリアン・パイバ(125/56.69kg) TUF24で活躍後、2016年年末のRIZINで和田竜光に判定負けしたニュージーランドのカイ・カラ・フランス。その後5連勝でUFC入りを決め、2018年12月にUFCで1勝。今回の地元ともいえる豪州大会に連続参戦を決めた。 1R、ともにオーソ。右のオーバーハンドで前に出るフランス。パイバも危険な左ハイを見せる。2R、右ローをスタンスの広いフランスの前足に蹴るパイバ。その2発目を嫌ったか、フランスは掴んでシングルレッグに入るが、切ったパイバ。下になるフランスはシングルレッグから立ち上がると場内は大きく沸く。そのまま金網に詰めるフランスだが体を入れ替えたパイバは離れ際にヒジを狙う。 オーソから左ロー放つフランスだが、パイバは長い手足で足首を掴みテイクダウン。ガードを取るフランスは蹴り上げを見せ後転して立つと、右を当てる。圧力をかけなおすパイバ。右ローを前足に当てる。ワンツースリーで前に出るフランスにその打ち終わりを狙うパイバ。フランスも頭を振ってかわす。ホーン間近。シングルレッグに入るフランス。それをパイバがギロチンで後方に回してホーン。 3R、ワンツーの右を当て、ダブルで前に出るフランス。パイバは前蹴りのフェイントから圧力。フランスの左右をスウェイでかわすとフランスも右のスーパーマンパンチを繰り出す。休まず出入りを繋げるフランス。パイバはカウンターの右ヒザも。詰めるパイバの右ローが金的に。再開。フランスの細かい左右に懐が深いパイバはカウンター狙い。さらに右から左を放ち、下がるフランスに右を打ち下ろすが、前ががりになったところをフランスはダブルレッグテイクダウン! 立つパイバにフランスは右を振る。 右ボディストレートで飛び込むフランス。追うパイバ。フランスはオーソから左を振ると、そこに右をかぶせにいくパイバ。左右にステップするフランスは終了間際に再びダブルレッグを決める、ホーンに両手を挙げる。印象良く要所を押さえたフランスを追い続けて有効打も当てたパイバ。 判定は2-1(29-28×2,28-29)でフランスが接戦を制すると、満員のファンに「オジーオジーオジー!」とコールした。 ◆勝者カイ・カラ・フランス「メルボルンでの試合は自分にとって地元戦だったから、ニュージーランドだけじゃなく、世界の大舞台でANZ(オーストラリアとニュージーランド)を代表して戦うとなれば、逆境の中でもかなり助けになる。俺は友達や家族、今日、このアリーナに来てくれた人たちみんなのために戦った。メインイベントはなくなってしまったけれど、プレリムでその埋め合わせができたんじゃないかな。試合に向けては調子が良かったし、研ぎ澄まされていた。いいショーを見せられると思っていたしね。相手の18勝1敗の記録は忍耐強くてタフなことを表しているし、その通りにタフだった。若くてハングリーで、未来は明るい。でも、俺は初めての舞台じゃないから、試合に向けてはそれが後押しになった。この数年に経験してきたことすべてを思うと、13カ国で戦い、アルティメットファイターになり、UFCにたどり着くまで本当にハードな道のりだった。コーチたちとじっくり話して次にどうするかを考える。試合が続いていたから、少し休む時かなと思っているし、もしかしたら、今年の後半にUFCがブリスベンに行くなら、そこで戻るかもしれない」  ▼バンタム級 5分3R○カン・ギョンホ(136/61.68kg)[1R 3分59秒 リアネイキドチョーク]×石原“夜叉坊”暉仁(136/61.68kg) 1R、左構えの石原は左ローから。さらに左ロー。オーソのギョンホは圧力かける。右で飛び込み圧力をかわす石原。ギョンホは右。しかし石原は左ストレート! さらにギョンホの右オーバーハンドに左カウンターをスイング!  ギョンホは腰を落とすが、手を前に掲げており石原はアッパーを放つも空振り、深追いせず。立つギョンホは前へ。首相撲のギヨンホはクリンチアッパー連打、さらに首相撲から右ヒザを効かせる! 腰を落とす石原は金網を背に。立つ石原にギョンホは左右、互いに足を止めての激しい殴り合いに。 ギョンホは一転、ダブルレッグからシングルレッグでテイクダウン。バックに回る。腰を上げて落とそうとする石原だが、背後に引き込んだギョンホ。右足を抱えて巻かせない石原が腰をずらして右側に回るが、石原の左腕を外側から足で縛って4の字に組んだギョンホは、のどもとが空いた石原にパームトゥパームに変化してリアネイキドチョークを極めた。ギョンホは石原戦の勝利で戦績を15勝8敗(UFC4勝2敗)に。石原は(11勝7敗)はUFC3連敗と厳しい状況になった。 ◆勝者カン・ギョンホ「打撃を浴びてしまい、それほど厳しいものではなかったけれど、ヒザが落ちてしまった。自分としてはとにかく立ち上がって試合を続けないと、そう思っていた。今年の目標はUFCでトップ10のファイターと戦うこと。そして来年にはタイトルに挑戦したい。この瞬間から、韓国の選手はオクタゴンで勝ち続けていく。UFCで韓国勢の強さを証明するつもりだ」 【アーリープレリム】 ▼ライト級 5分3R○ジェイリン・ターナー(155/70.30kg)[1R 0分53秒 KO]×キャラン・ポッター(156/70.76kg)※ターナーがサウスポーから右フック効かせ、右フック、左ミドル、左ボディでダウン奪い、パウンド! ◆勝者ジェイリン・ターナー「最高の気分だ。この勝利を手に入れるために必死にがんばってきたし、それを経て勝利できたのがうれしい。相手は思っていたよりも少しタフだったけど、それについては彼をたたえたい。(ポッターは)2週間前のオファーで試合を受けてくれた。自分のデビュー戦も同じだったから、向こうの気持ちは分かるつもりだ。オーストラリアで戦うチャンスをもらったことに感謝している。ここが大好きだ。すぐにまた試合がしたい。いつでも受けて立つ。6月に子供が生まれるから、それまでにもう少し稼がないといけないのさ」  ▼バンタム級 5分3R○ジョナサン・マルチネス(136/61.68kg)[判定3-0(30-27×2,29-28)]×ウリジ・ブレン(136/61.68kg) ◆勝者ジョナサン・マルチネス「今回の勝利は本当にうれしい。ファクトリーXとのトレーニングがかなり助けになったし、あそこでいろんなことを学んだから、しっかり準備ができたんだと思う。ブレンはそれほどびっくりすることもなかった。試合に向けてトレーニングに励み、準備は整っていたからね。次に何が来ようと、誰が来ようと覚悟はできている」 
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