2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.20』の第7試合、「RIZINバンタム級王座挑戦者決定戦」で石渡伸太郎(CAVE)を判定2-1で破った扇久保博正(パラエストラ松戸)。
この勝利により、来春以降で朝倉海(トライフォース赤坂)を破り第2代RIZINバンタム級王座に就いたマネル・ケイプ(アンゴラ)の初防衛戦の挑戦者となることが決まった。
扇久保は試合後のインタビューで石渡について「(打撃のダメージで)頭が痛いです。パンチはやっぱり強かったです」と振り返った。
試合前は「15分間集中して戦う」とフルラウンドを想定していたかと思われていた扇久保だが「フルラウンドやる作戦ではなかったんですけど(笑)。倒せるなら倒せるに越したことはないですからね。でもフィニッシュ力をもっと磨かなければと思います」と、本当はフィニッシュしたかったと言い、「もうちょっとタックルとか寝技で組み立てようと思ってたんですけど、やっぱりお客さんの歓声に後押しされてというか、ちょっと打撃戦になってしまいました」と、場内の雰囲気で打撃戦になってしまったという。
「PRIDEとかを見て育ったので、RIZINに出るからには、本当に格闘技が世間に響くような試合をしようといつも考えながら闘っています」との想いが、今回の激闘につながった。判定が1-1になった時はどう思ったかとの問いには「正直、終わった時、うーんまあどっちについてもおかしくないかなと思いました」と扇久保本人が言うほどの接戦となった。
本当は「石渡選手は大振りなので、振ってくると思ったので僕は内側から打って。僕の方が背が低いので中に入ってテイクダウンしようと思っていたのですが、逆に僕の方が大振りになっちゃいました。プラン的には、中へ入ろうと思っていました」という作戦だったと苦笑する。
この時点ではまだメインの朝倉vsケイプの結果は出ていなかったが、「タイトルマッチをやらせてもらえると思うので、また良い試合をして頑張りたいと思います。(朝倉とケイプの)どっちでもいいです。頑張ります」と答えていた扇久保だが、石渡がSNSで「弟(2人は顔が似ていると自他ともに認めている)、チャンピオンなれよ!」とメッセージを送ると「チャンピオンなります!」と答えている。