2019年12月29日(日)昼12時からさいたまスーパーアリーナにて、『Bellator JAPAN:Fedor vs. Rampage』が開催される。
前日16時の公開計量に先駆け、朝9時から行われた本計量では、ぎりぎりまで絞り込まれたファイターたちが、試合前に最初の戦いをクリアしていた。
Bellator×RIZIN対抗戦はRIZIN勢が順調にパスする中、ダロン・クルックシャンク(米国)と対戦するゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)が1.27kgオーバー、中村K太郎(和術慧舟會K太郎道場)と対戦するロレンズ・ラーキン(米国)が1.59kgオーバーで、ゴイチとクルックシャンクの試合が71.6kg契約に、ラーキンとK太郎の試合が78.7kg契約のキャッチウェイト戦に変更となった。ゴイチとラーキンはファイトマネーの20パーセント没収のうえ、試合に臨む。
対抗戦の唯一の女子戦となる次鋒戦では、イララ・ジョアニ(ブラジル)が125.9ポンド(57.10kg)、渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)が124.8ポンド(56.60kg)で計量をパス。互いに力強いガッツポーズを披露した。
公開計量では「ゲーム・オブ・スローンズ」風のマントを被り登場した“イララ・スターク”だが、本計量では研ぎ澄まされた肉体を披露。一方の渡辺も黒のビキニでパスし、「背中に鬼を宿す」肉体には場内から拍手が起きている。
MMA8勝1敗でメインカードに抜擢された渡辺は、10月の前戦でベック・ローリングスにヒザ十字で一本勝ちしているジョアニについて「オールラウンダーで試合決定力も凄く高いので、試合をどんどん動かしていく強い選手」と評し、ケージでの試合について「4回目のケージでの試合で、普段の練習では壁際の攻防も凄くしているので、テイクダウンもしやすく逆にケージの方がやりやすい」と自信のほどを語っている。
試合のキーは渡辺にとって課題の残る打撃だ。技術の全体的な底上げ・精度を上げた」という渡辺は、「スタンドの打撃も練習してきました」という。
対するジョアニは、渡辺を「とてもタフな対戦相手。ずっと勝ち続けている選手でもある。でも彼女は一度も私のような選手とは戦ったことがない。今まで彼女が戦ってきた相手よりも私の方が強いです」と、レベルの差があるとし、「柔道家相手にアジャストしながら今回の準備をしてきました」と、ケージレスリングのみならず、柔道の投げの対策も万全であることを語っている。
パトリッキー・フレイレ&パトリシオ・ピットブルのピットブル・ブラザーズから「相手を潰すこと」とのアドバイスを受けたというジョアニは「ブラジルでも日本の格闘技といえばPRIDEです。それを継ぐRIZINで、さいたまで戦えることは光栄です」と意気込んでいる。
全14試合が並んだ『Bellator JAPAN』は朝10時30分から当日券が発売される。