MMA
インタビュー

【RIZIN】K太郎「ただでは返さない」vs ラーキン「MSGの100倍楽しみ」=12.29「Bellator Japan」

2019/12/28 00:12
2019年12月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて、昼12時から開催される『Bellator Japan: Fedor vs. Rampage』の出場全選手個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。 メインカードの第3試合では、「Bellator×RIZIN 対抗戦・中堅戦」として、ウェルター級で中村K太郎(和術慧舟會K太郎道場)とロレンツ・ラーキン(米国)が対戦する。 ▼Bellator×RIZIN 対抗戦・中堅戦 ウェルター級 5分3Rロレンツ・ラーキン(米国)中村K太郎(日本) 中村は元DEEPウェルター級王者で、SRCウェルター級GP2010王者。UFCに2度参戦経験があり、2006年から2007年の初参戦時は3連敗だったものの、2015年9月から2019年4月までの2回目の参戦では8試合を戦い、4勝4敗と五分の戦績を残している。RIZINには20192019年10月大会から参戦。ボンサイ柔術のマルコス・ヨシオ・ソウザを1R、左ストレートで78秒 TKOに下した。妻の杉山しずかもRIZINに参戦しており、RIZIN初の夫婦参戦となる。 ラーキンはStrikeforceで後のUFC世界ウェルター級王者ロビー・ローラー(米国)を破り、UFCでもホルヘ・マスヴィダル(同/現UFC同級3位)やニール・マグニー(同)といった実力者たちから勝利を挙げている強豪。2017年からBellatorに活躍の場を移し、移籍初戦でリマのBellator世界ウェルター級王座にも挑戦している(ラーキンが判定負け)。 その後、ポール・デイリーにKO負けも、2018年1月にフェルナンド・ゴンザレス(米国)、同10月にイオン・パスク(ルーマニア)、2019年10月にアンドレイ・コレシュコフ(ロシア※写真上)にいずれも判定で勝利するなど現在3連勝中と好調で、王者リマへの挑戦権を得るためにも、日本で絶対に負けられない試合に臨むことになる。 会見で中村は、ラーキンについて「すごい選手を倒してきているめちゃくちゃ強い相手。負けた試合でもサブミッションで取られたことがない選手で、簡単に極めることができるとは思っていない」と、難敵であることを語ると、「だから打撃でもやり合い、テイクダウンも狙いつつ、そこも狙い過ぎず戦おうと思いいます。だいぶ練習してきたので、ただでは返さない」と、スタンドからしっかり崩していくことを語った。 また、RIZINでのリングから、今回はUFC時代と同じケージに戻ることについて、ケージでの練習を「あまりしていません」と語り、「僕としてはケージもリングも変わらないと思っているので……まぁ、『変わるだろ』と言われるでしょうけど、僕としてはどちらかというと四つにしたいのでリングの方がやりやすい。後ろにスペースがないと差し合いがやりにくいので、やりにくいなりに試合をしようと思います」と、ケージレスリングでの展開の機微を語った。 試合全体でペースを握るラーキンが、自身の戦い方を「日本で受けるスタイル」だと言っていたことについては、「まぁ、そうなんじゃないですかね」と微妙な反応。「フィニッシュ率も高いけど、何でもやるというタイプではない。ギロチンとかも仕掛けますが、寝技で極めにいく選手でもないし……その意味ではいろいろなシーンを見たいファンよりも、打撃が見たいファンが楽しめるスタイルですね」と、つかみどころのないラーキンのファイトスタイルを語っている。 その打撃についても「倒すときは倒しにいくけど……解説があったら面白い打撃ですね」と苦笑すると、具体的に「フェイントを使ってのコンビネーションが得意で、前手を出しながら上手く戦っています。相手の手を触りながら前蹴りを出したり、頭を意識させておいてボディーに当てたりとか、そういうことが凄く上手い。その部分の解説があってファンに伝われば、テクニカルで面白い選手だと思います」と、攻防の見どころを説明した。 対するラーキンは、日本で試合することが待ちきれない様子。 「日本で試合をすることは、常に僕のバケットリストに入っていたよ。ボクシングからキックをやり、MMAに入った僕にとって、昔からDREAMやPRIDE、K-1を見ていたから、さいたまスーパーアリーナはまさにMSG(マディソン・スクエア・ガーデン)のようなんだ。僕自身MSGで戦ったことがあるけど、さいたまスーパーアリーナで戦えることは、その100倍、楽しみなんだ」と、目を輝かせた。 対戦相手のK太郎がUFCで戦っていたことは、「UFCからBellatorに行ったから知らなかった。今回の対戦で初めて知ったけど、非常に経験豊富で乗っている選手だと思う。強い相手と戦ってきたファイターだ。僕も試合を終えたばかりだけど、十分に研究して練習してきたから素晴らしい試合が出来ると思うよ」と、油断せず戦うことを語った。 また、ラーキンのプロフィールに書かれていることが多い「ケンポー」については、「ケンポー?」と不可解な表情を浮かべると、「ケンポーはやったことないから、どうしてそう書かれたのかな」と苦笑しながらも、「ただ、打撃に関しては単なるジャブ、フック、ワンツーとかの同じコンビネーションではなく、ほかの選手と違うアレンジを加えている」と独自の戦いが持ち味であることを明かした。 ラーキンは「Strikeforce Challengers」を経て本戦、さらにUFCから、コーカー体制のBellatorで戦ってきた選手。そのコーカーの下でBellatorを代表して戦うことを、「コーカーとは旧知の仲なんだ。Strikeforceが好きだったし、今回、このようにBellatorの代表に選ばれて本当に光栄だよ。日本で戦いたい数多くの選手の中から選んでくれたんだから」と語ると、「今回、チーム全員で日本に来た。僕にとって初めての米国以外での試合なんだ。この試合に勝てば、世界王者ドゥグラス・リマへのナンバーワンコンテンダーだとという話もあるけど、いまはこの試合に集中したい。(3戦連続判定勝ちだが)過去3戦もKOしたいと思ってやってきた。僕のスタイルは日本のファンに好まれると思う」と自信を語った。
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