2000年9月に初来日したヒョードルが、ついに日本ラストマッチを迎える
2019年12月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて、昼12時から開催される『Bellator Japan: Fedor vs. Rampage』の出場全選手個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。
メインイベント(第6試合)でクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(米国)と対戦するエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)は、あと3試合で引退する予定。その内の1試合が今回の日本でのラストマッチとなる。
ヒョードルは月曜日(23日)に来日。「さいたまスーパーアリーナは特別な場所です。着いてから十分に用意はできたと思います。ただ大変危険な試合が待っているのでそれに対して全力でチャレンジしていきます」と話し始めた。
ジャクソンとの対戦については「作戦は秘密です。準備は最大限にしてきましたので当然グラウンドでもスタンドでもどちらでも対応できるようにしてきました」と、多くは語らない。
トレーニングのやり方は若い頃と変わったかとの質問には「もちろん昔と同じようにコンディションを保つような努力はしています。ただ年齢というものはあるので、回復力は若い頃と比べると下がっています。でも、若い自分にはまだ負けません」と、力をキープする努力をしているとする。
モスクワやスタールイ・オスコルで「自分のチームと練習をしてきました。ピータル・タイセン、ゴルノフ、アレクサンドル・ミチコフの3人で。その他にベラトールに出場している自分の仲間たちとも。モスクワでは第一段階的なトレーニングをしました。肉体的・機能的なものを鍛えます。その次はスタールイ・オスコルで特別なトレーニングをしました」という。
ウェイトトレーニングについて聞かれると「若い時は体力強化のためにいろいろな器具を使いました。でも今はダンベルも少し軽いものにしているし、時間もなるべく集中した時間でやっています。若い選手たちにもダンベルなどは重いもので長時間やらないようにと指導しています。怪我をしたり、身体の調子を崩したりする危険性があるので」と、長年の経験に基づいた方法でやっているようだ。
そして、さよならツアーについては「最初の試合はここ日本です。もしかしたら日本での最後の試合になるかもしれません。あとの2回はどこでやるか決まっていません。ベラトールとの話し合いです。具体的なことは何も決まっていません。私がどのように感じるのか、自分の体力がどうなのか、こういったことと相談していきます」と、まだ未定だとした。
最後に日本での思い出を聞かれると「忘れられないのは初めて日本に来た時(2000年9月)。それが一番印象に残っています。一番思い出に残るのはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとの試合です。PRIDEのチャンピオンになった時の試合ですね」と、2003年3月にノゲイラからPRIDEヘビー級王座を奪取した試合をあげた。
また、12月29日は自身の娘の誕生日であり、「もちろん娘と誕生日を一緒に過ごしたいと思いますが、私はこうして日本にみなさんといます。見応えのある美しいを試合を見せたいと思います。ランペイジのお嬢さんも同じ誕生日と聞いています。だから彼も娘に対していい試合を見せたいと思っているでしょう」と、娘にいい試合を捧げたいとした。