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【GRACHAN×GLADIATOR】絶体絶命のピンチから逆転の腕十字、桜井隆多が48歳で2団体制覇

2019/12/22 20:12
「GRACHAN42×GLADIATOR 011」2019年12月22日(日)東京・大田区産業プラザPIO ▼メインイベント3 GRANDウェルター級タイトルマッチ 5分3R+延長1R×ルクク・ダリ(TRI・H・STUDIO/初代GRANDウェルター級王者)[2R 2分56秒]※腕十字固め〇桜井隆多(R-BLOOD/第2代DEEPミドル王者/挑戦者)※桜井が第2代王座に就く。ダリは初防衛に失敗。 「GRAND」王座は、GRACHANやGLADIATORの枠内だけで完結することなく、国内外の統一ベルトとしての位置づけを狙った象徴的なベルト。その初代GRAND王者ルクク・ダリが初の防衛戦に臨む。  2018年12月にレッツ豪太を判定で破り王者となったダリ。柔道で培った体幹、吉田道場でMMAを習得するなどのバックボーンから7連勝でベルトを巻いたが、2019年7月には元UFCのベテラン、ウィル・チョープの前にリアネイキドチョークで一本負けを喫するなど経験不足も露呈している。  対戦相手は、“Mr.DEEP”こと桜井隆多。2018年12月のDEEPでは水野竜也に2R一本負けしたものの、牛殺しで水野を投げるなど変わらない力強さを見せている。2019年3月の「GRACHAN39」でGRACHANレギュラー選手の間宮晃仁に判定勝利したことで、実績も含めて挑戦者として選ばれた。  1R、最初の1分は見ていたダリは桜井がフックを繰り出すとフックの連打で迎え撃つ。一度ラッシュも仕掛けて優勢を印象付けた。  2R、両者フックを出し合う中、圧力を強めていくダリ。桜井はタックルも狙うがダリが防いでパンチ、ヒザ。低いダブルレッグを仕掛けた桜井を潰し、ダリが上になってパウンドを打ち込む。  絶体絶命かと思われたその時、桜井が下からの腕十字。クラッチして抵抗するダリだったが、桜井がじっくりと時間をかけて体勢を整えていき、一気にクラッチを切って腕十字を極めた。千載一遇のチャンスをものにした桜井に場内は大爆発。  何度もガッツポーズを繰り返した桜井は「48(歳)でもやるヤツはやるんで。今年はこれで気分よく正月が迎えられそうです。嫁に感謝します。あと川尻(達也)もセコンドついてくれてありがとうございました。まだまだできると思うんで。みんなありがとうございました」と、48歳での戴冠を喜んだ。 ▼メインイベント2 GRACHANライト級タイトルマッチ 5分3R〇山本琢也(パラエストラ千葉/王者)[TKO 2R 4分34秒]※パウンド→レフェリーストップ×植田 豊(リバーサルジム新宿Me,We/挑戦者)※山本が初防衛に成功。  約1年3カ月ぶりとなる第2代GRACHANライト級王者・山本琢也の初防衛戦が決定した。メジャー団体出場の話もあったが怪我等でタイミングが合わず、これが2019年初試合。GRACHANでプロデビューし5勝1敗。反則負けの1敗以外は全勝で、2018年9月の前戦では、強い腰と高い打撃力で実力者・岸本泰昭に判定勝利している。  挑戦者の植田豊は、2019年1月のブレンゾリンク・バットムント戦で約5年ぶりにMMAに復帰し、白星で復帰戦を飾ると、6月の飯田健夫戦でもスカーフホールドアームロックで一本勝ち。連勝を飾ってタイトル挑戦の切符を掴んだ。  1R、サウスポーの植田に山本は右ローから右のパンチ連打で突進。ケージまで追い込むが、植田がテイクダウン。バックを奪われるもすぐに立ち上がる山本。  2R、右フックを打って行く山本に植田が飛びヒザ蹴り。山本の右フックで転倒した植田にパウンドを浴びせる山本。起き上がった植田はスクランブルを制して上になり、さらにバックを奪う。山本はバックマウント、マウントを取られながらもケージを背にして立ち上がる。  立ち上がり際にハイキックを蹴ってバランスを崩した植田が倒れ、そこへ山本がまたも嵐のようなパウンドと鉄槌の連打。植田も必死にディフェンスして立ち上がろうとするが、山本の連打は止まらない。一方的な展開となり、ついにレフェリーストップ。植田は担架で運ばれた。  山本はマイクを持つと「植田選手は強くてけっこう練習しないとなと思いました。次はこれから考えていくので、自分これから上に上がって面白くなるので名前を覚えてください」とアピールした。 [nextpage] ▼第12試合 GRANDウェルター級王座次期挑戦者決定戦 5分3R〇長岡弘樹(DOBUITA/第6代DXFCウェルター級王者)[判定3-0] ※29-28×3×ウィル・チョープ(米国)  2019年4月の「GLADIATOR 009」にて、DXFCウェルター級王者となった長岡弘樹が、GRAND次期挑戦者決定戦に臨む。  対戦相手のチョープはUFC、ONE Championship、キックボクシング、ムエタイ、ラウェイ等、様々な経験を持つ。2019年5月にラウェイルールでGRAND王者のダリと対戦し敗れたものの、7月7日の「GLADIATOR010」ではMMAルールでダリと再戦。見事勝利している。  1Rが始まってすぐ長岡がダブルレッグでテイクダウン。しばらくトップをキープし、チョープが立ち上がってもすぐにダブルレッグで寝かせる。チョープは下からヒジを打つが、長岡は抑え込み続けた。  2Rが始まってすぐに長岡がダブルレッグでテイクダウンを奪い、そのまま抑え込み続ける。ようやくチョープが立ち上がっても長岡はヒザ蹴りからテイクダウン。ラウンド終了間際にチョープがテイクダウンに行くと長岡はかわしてバックを奪う。  3R、チョープはバックを奪うと背中に張り付きチョークを狙うが、長岡が振り落として上になる。再び抑え込み、チョープが立っても再びグラウンドに引きずり込む。チョープにバックを奪われて危ない場面もあったが、それも脱した長岡が抑え込み、パウンドを打って試合終了。長岡がチョープを破る金星で、次期挑戦者に決定した。  長岡はマイクを持つと「自分の試合泥臭いんですがチョープというUFCに出ていた選手とやらせてもらえるということで、しがみついてでも勝たないといけないと思って必死にやりました。40になるのでしんどいんですがこれからも頑張ります」と語った。 ▼第11試合 GRACHAN フェザー級 5分2R△小島勝志(STYLE PLUS GYM)[判定0-0]△アンディ・タン(Hybrid MMA&Fitness/香港)  2019年6月1日、香港のMMA団体「JUSTMMA」とパートナー契約を締結したGRACHAN。その後、ベトナム大会の開催を試みるもMMA解禁ができず、ベトナム大会の中止。そして11月予定であった香港大会も香港の政治状況を踏まえ大会は延期となってしまった。そこで、GRACHAN側から香港選手を招聘することが決定。  タンはJUSTMMA契約選手であり香港で最も期待されている選手。GRACHAN側が用意した対戦相手は、小島。長いリーチを活かした打撃を得意とするGRACHAN期待の選手だ。  1R、カーフキックの小島にタンが組み付いていき、大外刈りでテイクダウン。パウンドからチョークを狙い続けるが、小島がリバーサル。下からも仕掛けるタンに小嶋は鉄槌を見舞う。しかし、タンの立ち上がり際のグラウンド状態で反則の顔面ヒザを蹴ってしまい、試合は一時中断。再開後はパンチの交換に。  2R、小島が左ミドルをクリーンヒット。パンチも当たり始めるが、タンに組み付かれテイクダウンされる。バックチョーク、三角絞め、腕十字と次々と仕掛けるタンだが、小島は凌ぐ。小島も腕十字を仕掛け、それを凌いだディタンがバックを奪ってまたも腕十字を狙うと両者極めきれない展開でドローとなった。 [nextpage] ▼第10試合 GRACHAN バンタム級 5分2R×坂巻魁斗(BRAVE/元ZSTフライ級暫定王者)[TKO 2R 0秒 ※ドクターストップ]〇獅庵(パラエストラ大阪)※初参戦  ZSTからDEEP・BRAVEファイト・GRACHANと様々な大会に出場している坂巻と、PANCRASEから主戦場をGRACHANに移した初参戦・獅庵が対戦。  1R、獅庵は伸びとスピードのあるワンツーを顔面とボディに放っていく。坂巻は飛び込んでの左右フックで対抗するが、獅庵のカウンターをもらう。中盤を過ぎると両者とも手数が一気に減り、カウンターの狙い合いに。坂巻が仕掛けるタックルは獅庵がかわしていく。終盤は獅庵が右ストレートで優勢に。  2Rが始まると同時に坂巻がドクターチェックとなり、左目の腫れからストップ。獅庵のTKO勝ちとなった。  獅庵はマイクを持つと「僕を知らない人多いと思いますが、これからグラチャンを盛り上げていくのでよろしくお願いします」とアピールした。 ▼メインイベント1 GRANDフライ級王座決定戦 5分3R+延長1R〇松場貴志(ALIVE/第2代GRACHANフライ級王者)[判定3-0]×NavE(Grand-Square/第3代GLADIATORフライ級王者)※松場が初代王座に就く。  GRACHAN王者の松場とGLADIATOR王者のNavEの対戦がGRANDで決まった。松場は現GRACHANフライ級王者として、カナダTKOと契約。2冠を狙いタイトルマッチが決まっていたが大会が延期になり(9月13日から10月9日)、さらにプロモーターの入院等で再延期と不運が続いた。  対するGLADIATOR王者のNavEは2019年7月にGLADIATOR王者としてPANCRASEに参戦し、中村龍之(LOTUS世田谷)から一本勝ちを収め、PANCRASEフライ級6位となった。  1R、松場はパンチ、NavEは蹴り。松場は首相撲からヒジとヒザを巧みに使う。NavEはカーフキック、ミドルキックと蹴るが、松場のパンチの手数が優ったか。  2Rはパンチからテイクダウンも仕掛ける松場。ケージに押し込んでの首相撲からヒジとヒザ。離れると前に出てきたNavEに左フックを打ち、これでNavEは左目上をカットして流血。ドクターチェック後、蹴りの数を増やすNavEがカーフ、ミドル、ハイキックと放っていき、手数の減った松場は待ちの体勢でNavEがパンチを出すとフックを狙う。  3R、松場が出入りを繰り返してパンチを細かく当てていく。前後に動くためNavEは蹴りを出しにくい。余裕が出てきた松場はからかうような動きも見せる。後半になると松場がローブローとアイポークを受けて2度試合が中断する苦しい状況となったが、NavEのタックルをかわしきってパンチを当て、判定勝ちで初代王座に就いた。  松場は「勝っちゃうでんなー。僕なんか使ってくれて岩崎さんにも桜井さんにも感謝しかありません。このままG価値を上げて海外でも活躍していきたいと思います」と満面の笑顔を浮かべた。 [nextpage] ▼第8試合 GLADIATOR フライ級 5分2R〇宮城友一(DROP/第2代GLADIATORライトフライ級王者)[判定2-1]×石綱テツオ(ISHITSUNA MMA GYM)  修斗沖縄で見事勝利した現ライトフライ級チャンピオンである宮城。対するはアジアで活躍する現在4連勝中の石綱。  1Rは共に右ストレートとカーフキックを当て合う展開。組みの展開になるとヒザを蹴り合う。  2Rも同様の展開から宮城が右を連続ヒット。組み付いてきた石綱にはヒザを突き刺す。離れるとジャブ、左フックをヒットさせる宮城に石綱もカーフキックと右ストレートで反撃。判定は2-1と割れ、宮城が勝利を収めた。 ▼第7試合 GLADIATOR ライトフライ級 5分2R△若林耕平(コブラ会)[ドロー 判定1-1]△児玉勇也(とらの子レスリングクラブ/トイカツ道場) 2Rに見事な大外刈りでテイクダウンしたのは若林。一度離れるも児玉のパンチに合わせてのダブルレッグでテイクダウン。児玉がリバーサルに成功してトップを奪いキープし続ける。懸命に立ち上がる若林をそのたびにリフトアップして寝かせる児玉。最後までその状態が続き、ドローとなった。 ▼第6試合 GRACHANバンタム級 5分2R〇伊藤空也(BRAVE)[判定3-0]×山内雄輔(RISINGSUN)※初参戦  フェザー級で活躍していた伊藤がバンタム級に階級を下げて、GRACHAN初参戦の山内と対戦。 1R、伊藤はフックのラッシュから組み付いてきた山内を逆にテイクダウン。スタンドになるとヒジ&ヒザを巧みに打ち込む。2Rは山内もヒジで反撃し、打ち合いも見られたが伊藤の判定勝ちとなった。 ▼第5試合 GLADIATORキックルールスーパーヘビー級 3分3R×楠ジャイロ(TEAM JAIRO/IKC無差別級チャンピオン/元 J-NETWORKチャンピオン/ブラジル)[TKO 1R終了時 ※楠が試合放棄]〇内田ノボル(翔拳道/元MAキックヘビー級王者/初代新日本ヘビー級王者) 1R、蹴りとパンチのコンビネーションを出す内田に対し、楠は内田に金網を背負わせてのフック連打。内田もストレートで打ち合いに応じ、お互いのパンチが当たる展開に。しかし、2Rが始まる前に楠が肩の脱臼を訴えて内田のTKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第4試合 GLADIATORバンタム級 5分2R×大前健太(創道塾)[2R 4分21秒 ※チョークスリーパー]〇道端正司(ストライキングジム アレス) 1R、2Rともに大前のパンチに合わせて見事なタックルでテイクダウンを奪った道端。パンチとヒジでしっかり削っていき、最後はガッチリとチョークを極めた。 ▼第3試合 GRACHANバンタム級 5分2R〇松本尚大(拳心會)[TKO 1R 1分46秒 ※パウンド]×奥野真利(フリー)  序盤からパンチの連打で前へ出た松本がボディロックから投げを見舞いテイクダウン。バックを奪うとチョークを狙い続け、奥野が防ぎ続けると鉄槌の連打。最後は立ち上がり際にアッパーを見舞い、パウンドで追撃して松本のTKO勝ちとなった。  松本はマイクを持つと「台風19号があってひどい被害がありました。僕は長野県出身なんですがまだ全然復興できていませんし、少しでも力になりたくて自分ができるだけ立って募金活動をしたいので募金をお願いします。この舞台で輝けているのも応援していただける人のおかげなのでその人たちのために頑張りたいです」と訴えた。 ▼第2試合 GRACHANフライ級 5分2R×ねこ☆佐々木(マルワジム横浜)[1R 3分24秒 ※チョークスリーパー]〇宮内拓海(TMCジム) タックルに来た佐々木に宮内がカウンターのヒザ蹴りをクリーンヒット。その後も佐々木のタックルを切り続け、バックを奪うとチョークをガッチリと極めた。 ▼第1試合 GLADIATORフェザー級 5分2R×ワタナベ関羽マサノリ(ALIVE)[TKO 2R 2分25秒] ※跳びヒザ蹴り〇チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO) 2R開始と同時にパンチで突進するワタナベに蹴りで対抗するチハヤフル。助走をつけて放った飛びヒザ蹴りが右フックで迎え撃とうとしたワタナベのボディに突き刺さり、ワタナベが担架で運ばれる壮絶KOで幕を開けた。
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