2018年12月の「GRACHAN 37 X GLADIATOR 008」でレッツ豪太を破り、初代GRANDウェルター級王者に輝いたルクク・ダリが2月27日、後楽園ホールでマレーシアのカイ・チーとラウェイルールで対戦する。
ダリは元コンゴ柔道代表。吉田道場を経て、ハニートラップでMMAの練習を積んでいる。2018年8月にはミャンマー・ヤンゴンで、前ラウェイ王者トゥン・トゥン・ミンと対戦し、5Rに頭突きでダウンを奪われながら、時間切れ引き分け(判定無し)まで持ち込んだ。その後、12月に初代GRANDウェルター級王者となった。
柔道仕込みの体幹の強さと、近い距離だけでなく遠い距離でも戦えるダリは、本場ヤンゴンでの英雄とのラウェイ戦を経て、日本でどんな試合を見せるか。
対戦相手のカイ・チーは、2018年ISKAマレーシアミドル級王者で、判定有のラウェイ「WLC」にも参戦。さらにMMA経験もあるという。
試合前のコメントでは、ダリは「ヤンゴンに忘れ物を取りに行かなくてはなりません。その為にも今回マレーシアの偉大なチャンピオンを乗り越えます」と、ヤンゴンでのトゥン・トゥン・ミンとの再戦を見据える。一方、チーは「やっと日本でラウェイに参戦できます。キックボクシングのマレーシア王者としてマレーシアで応援してくれる人々のためにベストを尽くします」と、マレーシアの誇りを胸に戦うと、メッセージを寄せた。
各選手のコメントは以下の通り。
◆LETHWEI IN JAPAN ~千年の力~
2019年2月27日(水)後楽園ホール
午後6時30分開始
▼74.50㎏ 3分4R
ルクク・ダリ(Honey trap)
「ミャンマーでラウェイの奥深さを理解した」
「昨年私はミャンマーという地に足を踏み入れラウェイの偉大なる英雄トゥン・トゥン・ミン選手とフルラウンド戦わせてもらい、ラウェイの奥深さを理解しました。その時はドローという結果でしたが、初めて本場に出向いて英雄とドローになった事も自信となりました。
そして日本へ戻りMMAでチャンピオン(初代GRANDウェルター級王者)になることが出来ました。昨年からバージョンアップした私はヤンゴンに忘れ物を取りに行かなくてはなりません。その為にも今回マレーシアの偉大なチャンピオンを乗り越えなければいけません。私もコンゴ民主共和国という祖国、そして家族と暮らすこの日本を背負って戦います。戦いは終わった時に強い方が立っているというのは万国共通です。最後に立っているのは私一人でしょう」
vs
カイ・チー(マレーシア)※2018年ISKAマレーシアミドル級王者
「マレーシア王者としてベストを尽くす」
「やっと日本でラウェイに参戦できます。ILFJの関係者には心からお礼を言いたいです。対戦相手のルクク選手は本当に強い相手だと思いますが、キックボクシングのマレーシア王者としてマレーシアで応援してくれる人々のためにベストを尽くします」
▼74.00㎏ 3分5R
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
「ラウェイファイターにとって大切なことは“闘う心”を見せること」
「ラウェイファイターにとって大切なこととは、タイトルを獲ることや単なる試合の結果だけではなく、地上最も過激なルールに誇りを持ち、“闘う心”をお客様をはじめとしてラウェイに関わる全ての皆様に示し続けることだと思います。“2.27”もそれを証明しに後楽園ホールに行きますので、ぜひ会場、映像でご覧ください」
vs
シャン・コー(ミャンマー)
「ミャンマーでも有名になってきた渡慶次選手と真正面から勝負する」
「渡慶次選手とは日本でもミャンマーでも顔を合わせていますが、戦うのは初めてですね。最近ミャンマーでも有名になってきた渡慶次選手とも尊敬の気持ちを持って真正面からミャンマーラウェイで勝負します。ラウェイはミャンマー国技です。それを証明をしに、日本へ行きます」
▼63.00㎏ 3分5R
東 修平(AACC)
「ラウェイの闘い方が少しずつわかってきた」
「ラウェイに参戦して今回で3回目になります。闘うにつれてラウェイの闘い方が少しずつわかってきた気がします。前回の倒しきれなかった反省点を踏まえて、アグレッシブでラウェイならではの闘いで倒します。世界にラウェイファイターが強いことを証明すること、ご来場のお客さん、TVで観ているミャンマーの人たちに元気と勇気を届けたい。夢を持つこと、がむしゃらに夢を追うことの楽しさ、大切さを試合を見て感じてほしい。2019年もILFJ・JAPANラウェイファイター一丸となり、全力で盛り上げていきますので、よろしくお願いいたします!」
vs
フィリップ・レプリス(ニュージーランド)
「ラウェイらしい戦いをしたい」
「東選手はとてもアグレッシブな戦い方をする選手なので、僕もアグレッシブに攻めます。倒すか倒れるか分かりませんが、思い切りラウェイらしい戦いをしたいと思います」
▼60.50㎏ 3分5R
一休そうじゅん(ゴリラジム)
「ラウェイでは何より心の強さが一番重要」
「今回で3度目のラウェイ出場になります。前回は残念な結果になってしまいましたが、ラウェイの事が少しわかった気がします。心技体、三つの要素の中で何より心の強さが一番重要だと感じました。今回の対戦相手、イェ選手は常に前に出てくる選手。そのプレッシャーに負けないように自分も前に出て、彼と真っ向勝負するつもりです。頑張ります」
vs
イェ・スィー・ニ(ミャンマー)
「普段通り自分の試合をする」
「初めての日本ですがラウェイルールなので普段通り自分の試合をします。勝敗は運もあるので気にせず対戦相手の選手と思い切り殴り合いたいです」
▼66.50㎏ 3分5R
ソー・ミン・アウン(ミャンマー)
「初めて減量をして試合をする」
「前回の日本大会では渡慶次選手と戦い、ベストは尽くしました。日本で色々と経験したので、今回は初めて減量をして試合をします。対戦相手のケイン選手は優れたムエタイ技術を持っていますが、ラウェイはミャンマーの国技です。この試合は勝たなければいけないと思っています。計量が終わったら思い切りご飯を食べて試合に備えます」
vs
ケイン・コンラン(ニュージーランド)
「ラウェイはポイントでの勝敗がない特別な格闘技」
「前回の日本大会に出場して、ミャンマーの選手は攻撃し続けても倒れないと知ってとても驚きました。ラウェイはポイントでの勝敗がない特別な格闘技なので、倒すことだけ考えてリングに上がります」
▼61.50㎏ ILFJルール 3分3R・インターバル1分 タイム無し
後藤丈治(P's LAB札幌)
「誰にも文句を言われないチャンピオンになること」
「P's LAB札幌所属で総合格闘家の後藤丈治です。自分の目標は、誰にも文句を言われないチャンピオンになることです。その過程として、地上で最も過酷な格闘技と言われているラウェイに挑戦することを決めました。対戦相手にリスペクトの気持ちを持って戦い、最後は倒して勝ちます」
vs
グォン・ドヒョン(韓国)
「今回は大きく体重を落として戦う」
「なかなか結果が出ないので今回は大きく体重を落として戦ってみます。ラウェイは他とは全く違う種類の格闘技ですが、今は勝てるように最大限努力します」