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【ZST】2019年北斗旗覇者・安富北斗が1.26 ZSTデビュー、その可能性は?

2019/12/12 12:12
【ZST】2019年北斗旗覇者・安富北斗が1.26 ZSTデビュー、その可能性は?

(C)空道/ZST

2020年1月26日(日)東京・新宿FACEで開催される『ZST.67』にて、2019年北斗旗王者・安富北斗(リバーサルジム新宿Me,We)がプロデビューする。

12月1日にGENスポーツパレスで行われた会見には、現在、安富が週一で出稽古に通うリバーサルジム横浜グランドスラムの代表で、ZSTプロデューサーの勝村周一郎氏と安富が出席した。

会見冒頭で勝村プロデューサーは「10月に僕がプロデューサーに就任し新体制発表会見を行いました。色んなところと交流したいと思いメッセージを送ったところ、その中でZSTに参戦したいという連絡がいくつかあり、最初に連絡が来て面白いと思った選手に目を付けて早速声をかけさせてもらいました」と、安富を紹介した。

安富は1997年5月13日生まれの22歳。地元・北海道で小学2年生から今年9月まで大道塾に所属し、これまでに第3回アジア空道選手権大会250クラス第3位、第5回空道世界選手権大会250クラスベスト8、2019全日本空道体力別選手権大会250クラス優勝など、輝かしい実績を持つ。

会見に出席した安富は「今年9月に空道を辞めてその後のことは何も決まっていなかったのですが、勝村さんのツイッター(「他競技からMMAに転向したい人ウェルカムです」)を見て、ここでしっかり経験を積もうと思って自分からZSTさんにお話をさせていただきました」と国内に多くのMMAプロモーションがある中、ZSTを主戦場にすることを選んだ理由について語る。

プロデビュー戦(対戦相手は未定、階級はフェザー級)に向けては「(空道には)防具がありましたが、MMAでは防具がなくなります。練習してみると距離感、相手の動きなどが全然違ったので、そこに対応した練習の成果を見せたい」という。さらに「元々、空道では寝技が30秒認められるのですが、自分は寝技に持っていかずに打撃で仕留めるスタイル。相手が嫌々寝る展開が多かったので、MMAでもそういう試合を目指したい」と自身の打撃主体のスタイルに自信を見せる。

勝村プロデューサーは「うちのジムに来てもらい、プロ選手と練習でスパーをやらせたところ普通にやり合えました。打撃はもちろんいいのですが、今までは打撃系の選手だと寝かせれば何とかなったりしましたが、(安富は)寝かせさられなかった。腰が強くて逆に組み付いてきた相手をいなす部分があり、すぐに実戦でいけると感じました」と安富の実力に太鼓判を推す。

今年4月から上京したという安富は住んでいる場所、仕事の関係もあり、現在は勝村と友好関係のあるリバーサルジム新宿Me,Weを拠点にし、週一で勝村プロデューサーのリバーサルジム横浜ジムに通っているという。

リバーサルジム新宿Me,Weの山崎剛代表は安富について、「ウチのジム所属で、1月に安富北斗がデビューすることになりました。勝村さんから紹介され、10月よりMe,Weで練習しています。ポテンシャルは当然あります」と評価しながらも、「ただ、そんな選手はこれまでもたくさん見ています。あとは本人のやる気次第。足りない部分を急ピッチで仕上げています。1月楽しみにお待ち下さい」と、ポテンシャルを活かすためにどこまで覚悟を決めて取り組めるか、とした。

いまの憧れの選手は伊藤盛一郎だという安富。「横浜で練習させていただいたときに、実際にスパーをやったらとても軽量級の選手とは思えないスピードがあり、対峙したら大きく感じ、凄い選手だと思いました」と伊藤を絶賛。ZSTでの目標を聞かれると「プロ未経験なので、まずは1月の試合に勝って試合経験をたくさん積みたい」と控えめに語った。大物ルーキーはどんな力を秘めているのか。

空道では細身だった安富はリーチを活かした攻めができることが強みだった。空道は顔面打撃ありという点でほかの空手とは一線を画し、組み技も可能なため掴みができるフィスト・ガードもMMAのオープンフィンガーグローブに近い。しかし、安富が「練習してみると距離感、相手の動きなどが全然違った」と言うとおり、スーパーセーフとの違いにアジャストが必要だ。

蹴り技では中段の蹴りと、組みでは大外刈の強さが印象的。しかし、MMA転向にあたり、パンチのディフェンスにまだ難があることと、投げはレスリング系ではなく柔道系であること──道衣のないMMAで胸を合わせた投げをどこまで出せるか──、寝技をやり込んでいない点が、安富の今後の課題になるだろう。2020年1月にベールを脱ぐ安富は、どこまでZSTルールに対応できるか。

 勝村プロデューサーは「ZSTはグラップリングのみのルール、打撃のみのルールなど、色んなルールがあるだけに他競技からの転向がしやすい。MMAをやったことのない選手でも活躍できる場にしていきたいと思います。これを機にどんどん他競技から入ってくる体制にしていきたい」とコメントしている。

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