修斗修斗
MMA
ニュース

【UFC】ダナ・ホワイト代表「ヴォルカノフスキーが成し遂げてきたことを思えばノーと言うようなことはほとんどない」、契約更新しなかったUFC7勝無敗ファリド・バシャラートについてもあらためて語る

2026/10/26 16:10
【UFC】ダナ・ホワイト代表「ヴォルカノフスキーが成し遂げてきたことを思えばノーと言うようなことはほとんどない」、契約更新しなかったUFC7勝無敗ファリド・バシャラートについてもあらためて語る

(C)Zuffa LLC/UFC

 2026年10月24日(日本時間24日23時から)アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 333: Volkanovski vs. Evloev』(U-NEXT配信/ UFC Fight Pass)が開催された。

 アブダビでのUFCイベント史上最多の観客動員数を記録した同大会後、ダナ・ホワイト代表はアレクサンダー・ヴォルカノフスキー、ピョートル・ヤンの両王者の今後について言及。年内に決定したサウジアラビア大会、年明け1月30日のトロント大会(ジョシュア・ヴァンvs.マネル・ケイプがメイン)でイスラム・マハチェフが出場しない理由などを語った。また、UFCを7戦無敗(MMA16勝無敗)ながらリリースされたファリド・バシャラートの反論について「彼個人のことについて言っていたわけではない」と説明しており、会見での言葉を紹介したい。

 アブダビ大会のメインイベントは「UFC世界フェザー級タイトルマッチ」(5分5R)で、38歳の王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、MMA20勝無敗・UFC10連勝中の32歳モフサル・イヴロイエフ(ロシア)が挑戦。ヴォルカノフスキーが2R TKOで王座防衛に成功。ジョゼ・アルドの記録を抜き、UFCフェザー級史上最多の通算9度目の王座戦勝利を達成した。

 コメインでは「UFC世界バンタム級タイトルマッチ」(5分5R)で、王者ピョートル・ヤン(ロシア)に前王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が挑戦。ヤンがドバリシビリとの1勝1敗で迎えたラバーマッチで5R 判定勝ちで王座防衛。試合後、ソン・ヤドンの名前をコールアウトしている。

 また、注目のフライ級では、6位のロニー・カヴァナ(英国)が、7位のラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)を1R TKO。王座挑戦をアピールした。

 大会後のダナ・ホワイト代表の総括と一問一答は以下の通り。

ヴォルカノフスキーはキャリアの残りの期間も特別なことをしていきたいという意思を明確にしている

「今夜はアブダビでのUFCイベント史上最多の観客動員数を記録しました。最多ゲート収益です。アリーナの記録を更新しました。私たちは現在、このアリーナにおけるトップ5のゲート収益のうち4つを保持しています。そしてファンのおよそ50%以上がUAE国外から来場しました。

『ファイト・オブ・ザ・ナイト』はヤン対メラブ、そしてヴォルカノフスキーとカヴァナです。彼らは今夜全員ボーナスを獲得しました」

──ヴォルカノフスキーが戦うたびに今後毎回これを聞くことになると思いますが、この年齢でより若く、より優れた選手たちや、新進気鋭の選手たちと戦う彼について、何を物語っているでしょうか? 

「信じられないほどだ。つまり彼はまさに圧倒的な存在であり、無敗の若い選手たちを倒してやってくるわけだが、その体格はまるで、何と言うか……ヴォルカノフスキーは信じられない男さ」

──彼が単にリングに上がってこれらの選手たちと戦い、勝利しているだけでなく、明らかに彼らを仕留めようとしているという点において、さらに印象的だと言えるでしょうか? 彼は最初から大きな右ストレートを放っており、安全に試合を進めることよりも、相手を沈めたいと考えているように見えました。

「100%同感する。まさにその通りで、つまり彼はアグレッシブなファイターだった。本当に相手を追い詰め、決着をつけようと前に出ていたのは彼だった。ああ、この男はまったく作りが違う。ヴォルカノフスキーはキャリアの残りの期間も特別なことをしていきたいという意思を明確にしているし、ライト級へ階級を上げるかもしれないし、ジャスティン・ゲイジーと対戦するかもしれない。もちろん今すぐ試合を組むわけではないけど」

──ヴォルカノフスキーの今夜のパフォーマンスについてどう評価しますか? そして次期ライト級タイトル挑戦権を彼に与える予定ですか?

「見ての通り、彼は今夜素晴らしいパフォーマンスを見せた。どうなるか、様子を見ていこう」

──彼がライト級に上げて2本目のベルトを賭けてけて戦うことについては前向きですか?

「彼が成し遂げてきたことを思えば、私たちがノーと言うようなことはほとんどないよ。だから、この話全体がどのように展開していくか見守ろう」

──モフサル・イヴロイエフについてもお聞きしたいのですが、彼は今後2、3連勝すれば、2度目のタイトル挑戦権に値するでしょうか?

「さあ、どうだろうね。彼が誰と戦い、どのように勝つかによるだろう。私には全く分からない。何でもあり得るよ」

──今日、ウスマン・ヌルマゴメドフ(現PFL世界ライト級王者)がここにいましたが、それは彼とアブダビで何らかの話し合いが行われた、あるいは話し合われているということでしょうか?

「私の知る限りではないね。そして、彼の契約状況が現在どうなっているのかも分からない。ただ数日前に私が言った通り、彼の契約が満了して交渉が可能になった段階で、私たちの方から彼に話を切り出すことになる」

──「ファイト・オブ・ザ・ナイト」はヤン対メラブでした。両者による信じられないような5ラウンドの激闘でしたが、あの激しい攻防を見ながら何を考えていましたか?

「信じられない思いだった。私が考えていたのは、“おいおい、もう4ラウンドじゃないか”ということだ。そして第4ラウンドの残り時間は1分20秒ほどだった。私は“これであと1ラウンドしか残っていないのか”と思っていたんだ。信じられない試合だった。誰もが最終ラウンドに入る時点で2対2の同点と採点していたと思う。そして、1ラウンドでは、私は“おい、メラブの動きはめちゃくちゃ速いな、それに比べてヤンはまるで泥の中の棒のようだ”と思っていたんだ。彼のフットワークは奇妙に見えた。彼の構えも奇妙だった。1ラウンド目はすべてがどこかおかしかったんだ。そして、3ラウンドになるとヤンが出てきて、ボディへのあのキックが間違いなく試合の流れを変えたと思う」

──試合直後、ケージを飛び越えたメラブはあなたとハンターに何と言ったのですか?

「ああ、彼はただ『あぁ、申し訳ない、私はただ……』と言っていた。私は『何を謝る必要がある、気でも狂ったのか。素晴らしい試合だったぞ、信じられない試合だった』と答えたよ。つまり、彼はこれ以上ないほどの動きだった。彼がやった以上に素晴らしい試合なんてできないだろう。私は、メラブが落胆するようなことは何もないと思っている。あれ以上に良い戦いは不可能だった」

──たしかに信じられない試合でした。メラブに対して今どうすべきだというアドバイスをしますか? なぜなら彼は、以前からあの階級を自分で支配していましたし、ヤンと彼は「1Aと1B」のような関係(※1位と2位よりも互角)だと言えます。バンタム級のトップ2です。ではメラブをどう扱いますか? 

「彼は昇ってくるすべてのコンテンダーを倒すことができる。つまり、毎週のようにあの試合をやってもいいくらいだ。人々は見たいと思うだろう。そしてファンもあの試合に非常に熱狂していた。信じられないほどに。これ以上ない素晴らしい試合だった。彼に何と言えばいいのかわからないよ。君が言った通り、1Aと1Bであり、これ以上の戦いはできなかったはず。彼がやったこと以上にできることは何もなかった。まず第一に、彼がボディへの一撃をまともに受けてもなお前進し続け、そしてただ、何と言えばいいか、完璧だった。負けたのはわかっているけど、完璧な内容だった。信じられないパフォーマンスだった」

──ピョートル・ヤンの今日の勝利を受けて、彼を歴史上最高のバンタム級選手だと言うことができますか?

「それを否定するのは難しいだろうね」

──ヤンとメラブによる素晴らしい三部作でした。インタビューの冒頭でメラブを非常に高く評価されていましたが、この三部作がこれで終了したことを踏まえて、バンタム級部門におけるメラブ王者の時代をどのように振り返り、表現しますか?

「信じられないものだ。私は『Dana White: Lookin' for a Fight』(※2017年6月のRing of Combatバンタム級タイトルマッチで当時、無敗のラフェオン・ストッツをメラブが15秒、バックスピンフィストでKO。ストッツを目当てに番組で視察へ訪れていたが、急遽その場でメラブとの契約を決断)彼と契約しました。それを共に行ったのが、彼のコーチであるマット・セラ(とディン・トーマス)だ。マット・セラはその夜私にこう言ったんだ。『このメラブという若者は、お前の団体の世界王者になる男だ』と。マット・セラが彼について言ったことはすべて現実になった。そして、メラブとは過去に色々あったが、彼に対しては敬意しかない。彼はタフで粘り強く、まさに完全なサヴェージ(タフすぎる男)だ。先ほども言ったが、今夜彼が戦った内容以上に完璧な試合はなかったと思う。彼は素晴らしかった」

──先ほどピョートル・ヤンがオクタゴン内でアピールしていましたが、ソン・ヤドンは、ヤンとメラブのどちらが対戦相手になるとお考えですか? ヤンもメラブも、ソン・ヤドンについてたくさん語っていました。

「ああ、私とマッチメーカーたちは夜通し、ソン・ヤドンについてテキストメッセージでやり取りしていた。明らかにどちらも素晴らしい選択肢であり、その2人のうちどちらが次になるかを決めるというのは、嬉しい悩みというやつだね」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.345
2026年7月23日発売
9.10『超RIZIN.5』でRIZIN&PFLダブル王座戦のシェイドゥラエフ&AJ・マッキー独占インタビュー。榊原CEO、野村駿太、クレベルも。K-1 朝久泰央×大久保琉唯×木村萌那
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント