(C)Lemino修斗, GONG KAKUTOGI
2026年10月19日(月)東京・後楽園ホールにて『Lemino修斗.9』(Lemino見逃し配信)が開催され、第3試合でまさかの“死んだふり”作戦で窮地を脱出、逆転勝ちした杉本静弥(THE BLACKBELT JAPAN)が「ルールがあってやってる。レフェリーはしっかり判断してくれているし、落ちてたら1人でそもそも立てないです。自分の背中には相手選手が乗ってて支えてます。落ちてたら流石に自分も倒れます。また止める事に関してはセコンドもいます。総合格闘技、殴って絞めて関節とって、ましてや生命関わることをしてます。おそらく経験の無い方からしたら卑怯だと思うかもしれませんし、それに関してはごめんなさいとしか言いようがない。人生変えたいから俺も必死なんです」とコメントを発表。そして「レフェリーはじめ、勿論相手選手、そして両ジムへの攻撃的な書き込みやコメントは辞めてほしいです」と記した。
長いけど読んでくれたら嬉しいです。#Lemino修斗9#杉本静弥#感謝 pic.twitter.com/zMginG1Fdy
— 杉本静弥 (@sugis_j) October 21, 2026
落ちてたら流石に自分も倒れる
杉本は、試合翌日、「皆様こんちは杉本です。色々思う事はあると思いますが、応援してくれた方々ありがとうございます。そしてよく思われてない方に関しましてはすみません。でもこうして賛否両論ある中で無名の自分の名前をあげもらえて嬉しいです。もっと頑張ります」と投稿。
続けて、本誌記事を引用する形で、「色々と自分個人に私に言うのは受け止めます。しかし まず私はルール上でやっており喧嘩してるわけではありません。だからレフェリーがいます。レフェリーはとても凄い方です! 光栄にも植松レフェリーです。頼度は高いですし素晴らしいレフェリーです。その方に対して色々言うのは止めて下さい!!」と、始まる長文を投稿した。
杉本の言う通り、植松直哉レフェリーは、プロ修斗で活躍後、2005年のムンジアル茶帯ペナ級で史上初の日本人同士の決勝戦を戦った名柔術家でもある。試合のとき、植松レフェリーは、スタンドバックで杉本を絞める鈴木の目の前に立ち、後ろ手を剥がそうとしていた杉本がハンドファイトを止めて、両手をだらりとさせ、解説席からも「落ちた」と声があがるなか、足元は崩れていない杉本をしっかり見据えて、ストップはかけていない。
ここで杉本が足をポンと触った瞬間に、タップと感じたか、鈴木は両足と腕を解除して着地。杉本が正対するとすぐにテイクダウンに行くが、杉本はそのタックルをさばいている。
杉本は「自分は昔柔道してました。絞められようが関節取られようがタップのやり方は知ってます。落とされてもいい、折られてもいい、その覚悟でやってます。それが無理なら当然タップします。ただその前に落ちる可能性もあれば骨が折れる可能性もあります。レフェリーはそこもしっかり選手の色々な事や思いも見越してどうするのかを最終的に止める止めないを判断してくれていますし、一歩手前まで行くと『止めるよ』と言われます。そして落ちてたら1人でそもそも立てないです、自分の背中には相手選手が乗ってて支えてます。落ちてたら流石に自分も倒れます。また止める事に関してはセコンドもいます。
総合格闘技、殴って絞めて関節とって、ましてや生命関わることをしてます。それで落ちたら危ない後遺症がなど色々言われてる方いますが。やる方もやられる方も絞めたら落としてやる、関節とったら折ってやる、そう思ってやってます。そもそも色々言う人格闘家としてやってないと思います。レフェリーは観客ではありません。
おそらく経験の無い方からしたら卑怯だと思うかもしれませんし、それに関してはごめんなさいとしか言いようがない。人生変えたいから俺も必死なんです。10月7日に34歳になり、先を考えたくないけど焦りもあり1試合1試合が大切なんです。1人の戦いではなく応援してくれてる周りの方々、スポンサーの方々の分も勝手に背負ってます。
自分の人生良くしたいし変えたいんです。だからどうにかしてでも勝ちたいし、頑張らないといけないんです。そして色んな人に勇気や希望を与えられるそんな存在、人間になりたいんです。それに今回、自分もこんな勝ち方するとは1ミリも思ってなかったので、そこは少しでいいから理解してくれたら嬉しいです。
自分自身も不本意な勝ち方です。言いたい事ありすぎてキリないのでここらで。最後に植松レフェリーはじめ、勿論相手の鈴木選手、そして両ジムへの攻撃的な書き込みやコメントは辞めてほしいです。
そして応援してくれてる周りの人、スポンサー様に迷惑になる書き込みや誹謗中傷はやめてください。代わりにスポンサーなってくれたり、これから生活面倒見てやるよって方は書き込んでもらっても大丈夫です。その分私の面倒見をちゃんとお願いします。その覚悟をもって書き込んでください。
いい書き込みやアドバイス等の書き込みは大丈夫です。自分が1番ダメだなって思ってます。もっと頑張ります。自分はそもそも認知度ないので好きになった人はいないかもだけど嫌いになった人はいると思います。でも『Lemino修斗9』を観て、これを機に、いい選手沢山いるのでよかったら是非これからもLemino修斗を見続けて自分の推しの選手探してみてください。最後まで読んで下さった方ありがとうございました」と、ルールのなかで、不本意な勝ち方ではあるものの必死に戦った結果だとした。
両選手に特別ボーナス支給
これまでも、スタンド打撃で効かされたふりから相手を油断させて反撃をする選手や、リアネイキドチョークを極められ、絶対絶命のピンチで弛緩したりタップに近い動きを見せる選手は少なからずいた。しかし、スタンドのリアネイキドチョークを極められ落ちたふりをするのは稀有。あからさまに両手を外して攻めさせての脱出はそのまま絞め落とされる可能性もあり、レフェリーが落ちたと判断して止められていた可能性もあったリスキーな賭けだった。
ユニファイドルールにおけるタップの定義は「選手がこれ以上試合を継続する意思がないことを示すために、自身の身体を物理的に使う行為(マットや相手の体を叩くなど)」のこと。立ったままで意識を確認しており、このタップを明確に叩いていない以上、レフェリーが試合を止めるのには難しい状況だったといえる。また、「プレイ・オン」で選手の自己判断で動きを止める必要はなく、そのなかでの選手の行動は、それぞれの嗜好の問題ともいえる。
柔道からGRACHANでMMAデビュー、MMA7勝2敗1分の実力者・杉本はこのピンチ脱出から見事なリカバリーで、3連勝中だった鈴木をドミネートしてみせた。
また、山形出身で全日本アマチュア修斗3位、越後風神祭りで頭角を現した25年新人王の鈴木尊(たける・Four Rhombus)も、24歳でその可能性を感じさせるニアフィニッシュの惜敗だった。
試合後、杉本と鈴木は控室で挨拶。鈴木は「無事にケージから降りれたことに感謝。今回の試合で様々なことを学びました。杉本選手、ありがとうございました」と投稿。
無事にケージから降りれたことに感謝。
— 鈴木 尊 (@k_skoue_) October 20, 2026
今回の試合で様々なことを学びました。
杉本選手、ありがとうございました。#shooto1019#Lemino修斗9 pic.twitter.com/ljQBeXFjwT
試合後、Lemino修斗は杉本静弥と鈴木尊の両者に、『MEMORABLE MATCH AWARD』として、それぞれ15万円のボーナスを贈っている。











