3Rだったら大﨑孔稀に勝てる

――ファイターとして対峙することを考えるとどういう印象がありますか?
「パンチが強くて勢いがありますよね。たぶんOISHI GYMに行ってから安定感が出ているし、戦い方がいやらしくなったというか首相撲をするところはしっかりしているし、パンチもフルでは打ってないですよね。誠剛館にいた頃は満振りで、当たったらラッキーみたいなパンチをいっぱい打つってイメージだったんですけど、OISHI GYMに行ってからは10割で打っていたのを7~8割に落として連打で攻めていくスタイルに見えるので、めっちゃ安定感出ていて嫌だなーって感じです」
――とはいえやりづらさや苦手だなと思う印象はないですか?
「背の高いやつが嫌いなので苦手は苦手です。けど時折見せる心の弱さだったり、全開でいっている部分はどうしてもあるので、それを見ると付け入る隙は全然あるなと思いました。てか今当たっておいてよかったなと思いますね。あと3年ぐらいしたら絶対勝てないなって感じるので(笑)」
――まだノビシロがあると思って見ている分、戦うのが今でよかったと。
「はい。3年後に当たる前に早めに勝って早めに引退しようと思います(笑)」
――競技生活という部分で考えると、あと何年やるとか自分の中で目標を決めてやっているんですか?
「それは難しいですね。ちょうど2年前くらいに拳が治って、大﨑戦が終わった後から今までモチベーションが保ちづらくて。鈴木真彦にも勝ってますけど、大﨑戦ほど頑張ったかと言われたら正直だいぶ練習サボってたんですよ。なのでちょっとずつモチベーションが落ちていて、そこで安本戦っていうのが来て、僕はここで燃え尽きて辞めてもよかったと思っていたので、僕のモチベーション次第ですけど30歳までが限界かなって思います」
――今回はフェザー級のタイトルマッチですけど、12月からは-55kgの世界トーナメントの開催が決まっていて、バンタム級の中でもランキングが1位なので当然出る権利はあるのかなと思います。出場選手には大﨑孔稀選手もいて、やり返せる相手もいますがそこについてはどう考えていますか?
「トーナメントは3ラウンドですよね。僕3ラウンドだったら大﨑に勝てると思ってるんですよ。5ラウンドある中の大﨑孔稀には現状日本人で誰も勝てないと思っているんですけど、戦った感じ僕のこと苦手そうだったし、ダウン取られたけど僕が1番苦戦させてるし。なので大﨑とも戦いたいし志朗選手とも戦ってみたいなとずっと思っているし、対戦したい相手がいっぱいいるなっていう意味でトーナメントには興味があります。たぶんトーナメント自体はスタイル的にもあまり得意ではないので、普通に好奇心ですよね。57.5kgを獲って55kgに戻るってなったらしんどいのはしんどいので、何試合もできるわけではないので好奇心で参戦してみたいなという思いはあります」
――今回の試合が終わってからにはなると思いますが、トーナメントについてもアピールしていきたいですか?
「そうですね。怪我がなくいけるんだったら本当に出さしてもらいたいですね。運良く9月19日の試合も皆んなが判定で終わってくれているので、誰も決まっていないっていうね(笑)」
――現状9月25日の時点では、大﨑孔稀選手と志朗選手が内定している状態ですね。
「そこの2人と花岡は分かる話なんですけど、順当にいけば僕を含めた4人なのに『お前誰なん?」って出場選手見てずっと思っていました。大鹿くんに関しては本当に強かったし伊東くんも好きだけど、そんなのあかんよって、せこいやんって思いますよね。あと山田くんは本当に頑張りましたよね。玖村くんも別に勝ってないよみたいな。鈴木真彦にだいぶ前に勝っただけなので、もう1回やれよとは思いますよね。まあ鈴木くんも本戦に入ってきてもまあまあって感じですね。僕が怪我したんだったら真彦くんが出た方が僕ら現役選手たちは納得できますよね」
――そういう部分では同じ55kgの階級でやってきている選手の中には、面白くないと思っている選手が他にもいる可能性がありますか?
「絶対そうだと思います。試合に出れていない下のランキングの選手とかも思っていると思いますね」
――話をタイトルマッチに戻しますが、ベルトを当然獲るつもりでいると思うのですが、獲った時をイメージするとどんな感情になると思いますか?
「今回に関しては2回タイトルマッチをやっているみたいなものだと思うんですよね。安本が返上した以上、梅井戦がタイトルマッチで良かったじゃんと思っているから、今となったら正直ベルトなんていらないんですよ。だからチャンピオンになったっていう称号は欲しいんですけど、ベルト自体はいらないからそのままリングに置いてきたろうと思ってます(笑)」
――それぐらいの気持ちでいるんですね。
「いざ持ってみたらどう思うかは分からないですけど笑。だから僕がイメージしているのは『返上します!』って言ってパフォーマンスで置いて、『すいません。スポンサーのところの挨拶だけ』って言って裏でちゃんと受け取ろうと思っています(笑)」
――ではその辺りのパフォーマンスにも注目ですね。試合まで1カ月を切っていますが、大森選手の試合はどんな風に見たら楽しめますか?
「内面的な部分は見えづらいので今言葉にすると、ずっと格闘技業界を変えたいと思ってやってきたけど、現実的にそれが自分の生きている時間には叶わないかもしれないっていうことに気づいて。じゃあどうしたらいいかって考えました。まず組織を運営したことないやつが業界を変えようって言っても『何言ってるんだ?』としかならないから、それを経験するために起業をしています。1億、10億ってあげていった時に見ている景色は絶対に違うだろうなと思っていて、だから今の活動も選手生活も全部僕の中で繋がってくるんですよ。本当に格闘技業界を良くしたくて、格闘技に携わる人たちがもっと報われたらと思ってずっとやっていて、そのために絶対にチャンピオンにならないといけないと思っています。僕の内面的な部分は言葉でしか言えないので、そんな覚悟が出る試合にしたいなと思っています」
――試合内容についてはいかがでしょうか?
「相手はバチバチに殴ってくると思うので、どこかで絶対に打ち合う展開は来るので、そこを絶対に見逃さないでほしいです」
――そこは集中して見なければいけませんね。
「お互いに1発で終わらせられる力はあると思うので、目を離さないようにしておかないと1発で終わると思います。中嶋くんも僕も、フックやストレートをもらったら終わりだと思っているので」
――そういう意味ではKOを狙っていますか?
「KOボーナスを狙っています。ボーナスで会社を運用したいので(笑)」




