(C)RIZIN FF
2026年10月3日(土)長崎スタジアムシティHAPPINESS ARENAにて『RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI』が開催された。
▼第3試合 RIZINヘビー級(120.0kg)5分3R
〇荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)12勝4敗 119.75kg
[判定3-0] ※30-25×3
×長谷川 賢(フリー)18勝7敗1分 109.00kg
第3試合のヘビー級(120.0kg)では、元GRACHANヘビー級王者の荒東英貴と、元DEEPメガトン級王者でONEミドル級王座挑戦経験を持つ長谷川賢が対戦。
試合は、序盤はサウスポー構えの長谷川がジャブ、外側からの左ストレートをヒットし攻勢になるも、温存した荒東が1R終盤に長谷川のミドルを掴んで右を当ててダウンを奪うと、以降は荒東のラウンドに。動きが落ちた長谷川も詰めてヒジを当てて押し切ろうとするが、凌いだ荒東がテイクダウンからパウンド。判定3-0(30-25×3)で荒東が勝利した。
試合後、勝者はスタンドで指導を受けている吉鷹弘氏から「『あいつパンチ上手いから見えへんぞ』っていうのを言われとったんで、『ほんなら右ストレート返すぞ』」と被弾を覚悟で右を返して中盤以降に勝負をかけたことを明かした。
また、敗者は「やるんだったらもうちょっと期間をかけてやらなきゃいけないし、ミドル級って適正でやれれば一番いいのかなとも思う。また戻ってくるんだったら何かを変えなきゃ、作り直す必要がある」と、ミドル級に戻すことを示唆。また、自身のXでは、盟友アウンラ・ンサンと名将ヘンリー・フーフトのいるキルクリフFCでの出稽古で再起を目指すプランも語った。
荒東 怪獣キラー 英貴「吉鷹先生に『あいつパンチ上手いから見えへんぞ』って言われとったんで、『ほんなら右ストレート返すぞ』って」
「時は来た──それだけだ」
──はい、ということで。試合後の率直な感想をお伺いしたいのですが、まだ息が上がっていますね。
「いや、上がってないスよ、上がってない。上がってないスよ。いやね、もう、僕がこの尊敬を持ってした破壊王(橋本真也)のオマージュをこう『何してんねん!』ていう声もあったんですけど、そうじゃなくて、ま、これが破壊王やぞっていう試合ができたかなと思って、それは嬉しく思ってます。はい」
――長谷川賢選手と実際に戦っていかがでしたか。
「もちろんONEで活躍してた頃から見てたんすけど、やっぱパンチが上手くて、パンチは勝てへんなと思いましたけど、色々皆さんの声も聞こえてたし、先生方の言われたことが“あ、なんかいけそうやな”と思って、いい方向に転がりましたね」
──判定はかなりの大差で勝利しました。実際に1R、2Rともにフィニッシュするんじゃないかっていうようなシーンもあったんですが、その辺りはご自身でどんな思いで戦っていましたか。
「ま、“これが破壊王だ”っていう思いで、ハイ。やってました」
──はい。ところどころ何かクスッと笑いが起きていますが……。
「皆さんもっと笑っても大丈夫ですよ。ハイ」
──とにかくそこはもう、その思いでやっていたということですね。2R終わった時に、もう、2人とも試合終わったんじゃないかっていうぐらい大の字で転がっていました。あの時、先に起きたのは荒東選手でした。次、3Rに切り替えたっていうところだったのですか。
「そうですね。まだフィニッシュできてなかったので、1R、2R終わって“あ、今日フィニッシュできん日や”と思って腹くくってたんで、ちょっとフワってなったけど、北方(大地)さんの声も聞こえてたし、怒られるの分かってたんで、サッと、はい。“もう次行くぞ!”って気持ちは作りました」
――試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。
「そうですね、えっと……まあ、時が来たら……仕事はします。以上です」
──破壊王の試合ということですが、序盤に攻められながらもそれを耐えて最後に逆転していくのが、その破壊王イズムということですか?
「はい」
──今回コスチュームも、横の赤ラインなども破壊王を意識して?
「はい。もちろんス」
──今回この試合に橋本真也さんを全面に出そうと思ったきっかけは?
「橋本真也さんは、北方さんに『よう似てる』って言われてたんですけど、ハセケンさんの名前出されて『僕、喧嘩します』って言ったら、『もうそれは、橋本真也やな』って言われて“あ、そうやな”と思ってもうそのままやったろうと思ってやらしてもらってます」
──セコンドからのアドバイスだったんですね。序盤は長谷川選手のジャブを荒東選手が喰らうようなシーンもあったと思います。ダメージっていうのはどうでしたか。
「“ハエ止まったんかな”思ったんで、全然、全く問題なかったです」
──そこは、打たせた?
「打たせてとか、別に触られたけど何も思ってないんで全く、はい。別に下がってもないし、ディフェンスもしてたし。ま、でもやっぱ、ボクシング上手いんで“見えづらいところからは打ってきてんな”と思って。まあ、それだけだったんで。ホンマに顔は何もなってないスね」
──逆に、大差の判定だからこそフィニッシュを見たかったファンも多かったと思います。
「そうです。僕がもうちょっとフィニッシュに向けて頑張れ……うん。ま、僕は、そうですね。ま『破壊なくして創造なし、KOなし』ですね」
──そこまで言うんだったら、入場曲も『爆勝宣言』にして欲しかったのですが。
「うん……(黙って空手の十字を切る)」
──権利の問題ですか?
「すいません。僕の忘れです。すいません。RIZINさん悪くないです、僕です。すいません。ハイ」
──試合後のマイクで「自分の試合が無料放送」だと。
「はい。無料放送は3枠──」
──無料放送は、2枠で。
(黙って十字を切る)
──PPVを買った方が観ていました。
「(セコンドから「ちゃんとお礼を」)ありがとうござました、皆さん買っていただいてありがとうございます」
──対戦相手の長谷川選手が試合前にSNSで結構色々発信して、荒東選手よりも酒井リョウ選手と結構やり合っていました。対戦する立場として正直どのように感じていましたか。
「あ、なんかホザいてんなーと思ったんですけど。なんか長谷川選手、こうよくも悪くもサービス精神あるか知らんけど、長谷川選手の偽アカみたいなヤツも、エラいはしゃいでいて。なんかその、長谷川選手は僕、存じ上げてるから全然そのスタンスで来られてバカにされても腐されても、僕と長谷川選手の喧嘩なんで、試合だから別良かったんですけど、そいつも腐してきて、“ああなんかそれはダルいな”と思って、僕はそこをもう一歩引いたんですよね。僕のファンの方知ってる、僕の近くにJってやつがおるんですけど、なんかそいつも色々言うてきたんですけど、それ全然いいんですけど、“なんかこのやり取り乗ってもしゃあないな”と思って僕はあんまSNSはもうXは参加せんとこうと思いました。見てて」
──一線を引いて。
「別に宣伝はするけど、もうそこのやり取りはキャッチボールせんでええなと思いましたね」
──RIZINで言うとこ、なかなかヘビー級の展開が作りにくかったり、選手も少なかったりもありますが、次戦について「時が来たら」と。ご自身としてはどのくらいでその時が来そうだとか、時が来て欲しいと思いますか。
「いやもうね、ピチピチでもないんで。ま、焦ってもないですし、ほんまもう、RIZINさんが欲してくれたらいつでも。備えはもちろん、ずっと備える気なんで、ちょっとダメージ抜いたら、練習しないとかそういうことではないんで。練習していつでも行ける状態にしておこうと思います」
──今回、長谷川選手は右利きサウスポーなので、ちょっと半身に構えていた気がしたのですけれど、やっぱりちょっと、右の外側からのフックとかストレートとか喰らっているように見えて、さっき「全然効いてなかった」と言っていましたが、そこは想定外だったのか、思ったより、相手が上手かったのでしょうか。
「上手いの知ってたんで、上手いんですけど別に想定内。何もびっくりすることなく、“ま、こんな選手だよな”と思ってやってました、はい」
──随所に崩しとかブロッキングとか、やっぱりちょっと吉鷹弘さん的な細かいテクニックが見えたのですが、そこは影響されていたり、練習をしていますか?
「そうですね。吉鷹先生に『あいつパンチ上手いから見えへんぞ』っていうのを言われとったんで、『ほんなら右ストレート返すぞ』って言われとったんで、もうそれをしんどい時はそれだけやろうと思ってました」
──なるほど。三日月蹴りみたいなミドルを狙ってるように見えたのですが、そこはちょっと圧力で不発というか。でもある程度効果的だったと思うんですけども、そこはどう感じていますか?
「そうですね。僕あの左三日月、結構入ってたんで、僕は良かったと思ったんですけど、やっぱ長谷川選手、タフでしたね」














