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【RIZIN】榊原CEO、メインのキャッチウェイトは「勝負論があった」が、体重超過は今後も「基本、ノーコンテストルールが大前提」「NOEL、ケイト・ロータスにはもっと行って欲しかった」&シェイドゥラエフは──

2026/10/04 09:10

『超RIZIN.5』PPVは30万件弱くらい

──4万8918人のファンが詰めかけた『超RIZIN.5』の手応や反響は?

「非常に反響があった。多くの本当に僕らが届けたい、やっぱり世界観がしっかりファンの皆さんに届いたなと。ただ、A選手とB選手の戦いをマッチアップして、リングなりケージで試合を組むのは実は簡単というか。もちろんそのビッグネーム対ビッグネームで団体が違ったりする選手をマッチアップするのは大変ですけど、僕らはやっぱり戦いを通じて、その一人ひとりの人間ドラマをしっかり紡いで、そこにファンが感情移入していく。それぞれの選手が何のために戦うのか、何を犠牲にして、どんな人生を歩んで、今日この試合に臨むのかっていうところがファンと共有できないと、そこがスイングしないと、やっぱり格闘技のアクションとか技術とかフィジカルとかだけ見せてても違いが分からないですから。そういうところがしっかりファンの人たちにも朝倉未来と青木真也のそれぞれの生き様というか、どんな思いで戦うのかっていうところを共有してもらえたし。 

 AJ・マッキーとラジャブアリ・シェイドゥラエフの試合も、それぞれのプロモーションを代表する形での新しいアクションが起こせたし、平本蓮vs.カルシャガ・ダウトベックでも僕らからすると怪我の功名みたいな感じがあって、デュアルマストシステムっていうシステムを啓蒙する上では、こんなに素晴らしい試合はなくて。あれがみんなの議論が起きずに決着がついたら、我々のルールが変わっていることとか、そもそもルールのことなんか興味がない人たちもたくさんいたと思うけど、関係者も含めて、僕らは自分たちでもいろいろ笹原(圭一・広報事業部長)にしてもチャーリー(柏木信吾・タレントリレーション)にしても、喧々囂囂やりながら作り上げたルールで、それが新しく変わったよと発表してても、今回、“あっ、ルール変わってたんだ”っていうことを初めて気が付いたり。このご時世なんで、皆さんみんな専門家になって“デュアルマストシステムとは?”っていうのを、ファンのみんながいっぱい挙げてくれて、すごい良かったなと思っています。

 やっぱりラウンドバイラウンドで見るとか、本当にあれが10対8が1ラウンドついてれば、その後9対10、9対10だったとすると、トータル28同士になったらトータルマストでもう一回裁定しますっていうのが、デュアルマストシステムっていう、我々とJMOCと色々試行錯誤しながら、このルールをRIZINで採用して、これが僕はUFCが採用するユニファイドルールに負けないぐらい、世界に浸透したらいいなと思っているルールではあるんですね。だからまあその中で、僅差のどちらに転んでもおかしくない──主催者からするともうここは本当に僕らが忖度は一切してないんで、RIZINではJMOCに一任をしてその日、ジャッジが誰が入っているか、レフェリーを誰がするのかも、僕ら主催者、プロモーターは知らないんですよ。これはアメリカに将来渡っていった時に、アスレチックコミッションとの向き合いもそうなんですよね。僕らはマッチアップはするけど、プロモーターがこの1試合目は誰がレフェリーするとか、ジャッジは誰が採用されるかっていうのはプロモーターの裁量ではないので、そこは完全に切り分けて、今競技としてはお任せしてるんで。

 だから多分その中でもいろいろブレイクが早いんじゃないかとか。でも膠着してブレイクが2回目、3回目と続いたら早くなるのも、ちゃんとJMOCには理由があるんですよね。同じアクションで1回目ゆっくり見た。それでブレイクがかかった。同じアクションにまた行ったらブレイクが早くなるっていうのは、JMOCはもう明確に言ってるんで。そういうことも含め、僕は選手たち関係者にも、いい意味で、本当にルールをもう一回しっかり自分たちが把握して、何がクリテリア(判断基準)でダメージを取るのか、アグレッシブネスで取るのか、ジェネラルシップを取るのかっていうのも、選手たちも多分よく分からずに上がってる選手もいたはずだと思うので、あの平本戦はある意味、すごく我々のルールにスポットライトが当たって、JMOCという組織にもスポットライトが当たるいいきっかけ、いい機会になったかなと思ってます」

──『超RIZIN.5』でABEMAと公式メディアパートナーシップを結び、平日開催のペイパービュー(PPV)件数は?

「去年の大晦日より若干落ちるぐらいかなっていうところですね。だから30万件弱ぐらいじゃないかなと思いますね。意外に僕らは平日でもそんなにダメージないんじゃないかと思ったんですけど、平日開催っていうところが一つ大きかった。僕らからすると、正直40万件ぐらいいってほしいなという思いでいましたけど、アーカイブで見る人がすごく多かった。いつもの土日にやる大会より。

 だから当日やっぱり生でとか、当日のその時間帯で追っかけて見れなくて、その後の事後のアーカイブで見る率が高かったっていうことと、やっぱり当日、言うても平日なんで、当然会場には8万8000人以上の人に来ていただけましたけど、全国考えた時に何10万件という人たちがそれでも見てくれたことがすごいと思いますけど、やっぱり平日のディスアドバンテージが若干あったかなという風に分析はしてます。

 事前に全員買ってるわけじゃなくて、意外にほんとダラダラと買うんです。だから、『追っかけ配信で見ればいい』と思って。前半終わって平本戦の前ぐらいから購買がうわーっと伸びてとか、意外にも朝倉未来戦終わってるのに買う人がいたりっていうのが当日の数字のばらつきなんですけど、そういうのも含めて、しっかりアナライズして今後につなげたいなと思ってます」

──30万件という数字もかなりすごいことだと思うのですが、PPV路線というのは変わらずでしょうか。

「そうですね。やっぱり何て言うか、本当はサブスクで(UFCの)パラマウントプラスみたいにたくさんお金くれるプラットフォームがあれば、僕らビジネスとして考えたら楽チンでいいと思いますけど。今のPPVで売り上げる売上と、かける予算を考えた時に、じゃあ、RIZINをサブスクにした時に、とにかくドメスティックなコンテンツだから、日本の配信プラットフォームさんが、10万件・20万件売るのに見合うような金額を最初に配信権利として置いてくれるかといったら絶対ないと思います(※6500円で30万件の場合、約19億5,000万円)。やっぱりPPVの数字があるから、ドームクラスであれだけのプロダクションをかけて、これだけの選手で大会が開けるんで、まあ痺れますけど、蓋を開けてみるまで分かんないですよね。ただ、本当にコンテンツを作ることに対しては、僕らも一回一回真剣勝負で臨めますから。プロモーションも手を抜かずに徹底的にPPVに数字が伸びるように努力は怠らずにやりますんで、しばらくはこのスタイルでいいのかなという風には思ってます。ただ、まあ一部将来的なことで考えると、一部サブスク年間何大会がPPV大会みたいな切り分けはないことはないんだろうなとは思っています」

RIZIN海外大会とコミッション、スコット・コーカーのKi MMAとは──

──2027年のスケジューリングもすでに開始してると思うんですけど、やはり来年も今年並みの大会数に? 

「来年の年間スケジュールの編成では、今年10大会やりましたけど、海外も来年はぜひやりたいと思ってますので、海外の海外含めてやっぱりトータル10大会っていうところになるかなと思ってます。大会数が減るってことはないんじゃないかなと思うんですけど、超えることはあるかもしれないです」

──ハワイ大会はまだ検討の段階でしょうか。

「そうですね、ハワイも僕らはこれ、言ってやれない可能性も高いんですけど、できればユニファイドじゃなくてRIZINのルールを認めてもらいたいってことで、ずっとハワイのアスレチックコミッションと掛け合ってるんですけど、どうもやっぱりあんまり向きが良くないんですよ。だから、過去のPRIDEの時もそうでしたけど、自分たちが本当にやってきてるオリジナルルールは一旦置いといて、甘んじてUFCが採用しているユニファイドルールでやるチャレンジをするかどうかって、最終ジャッジを近々にしたいなと思ってます」

──スコット・コーカー氏がKiMMAを立ち上げましたが、今後の連携は?

「どうなんですかね。なんか『K-1』って書いてあるのかなと思って。『Ki』と言われても、だったら漢字の『気』をそのままつけて『気MMA』にした方がクールな気がするけど。本当にスコットとは仲もいいし、彼らはジークンドーやテコンドーもやったり、武道への愛着がすごくある人なので、やっぱり武道的な精神のものを取り入れてっていうことなんでしょうけど、発表はされたけど、なかなか実態がまだ見えないじゃないですか。そういう意味でフリーエージェントの選手たちを募集してますということだけど、フリーエージェントの選手たちで“ゼロイチ”でスタートするのが32人。だいぶ無謀なグランプリですね。

 少なからず今のトップアスリートってどこかとやっぱり契約関係がありますから。だから僕らはプロモーションを介して、プロモーションにいる選手を出してもらうっていうシステムを考えてるんだけど、そこに手がついてないというか、関係値がないフリーエージェントの選手っていうと、さらにもう一つ外側の選手たちで、ただ若い選手を本当に時間かけて育てるっていう考えでスコットはいるみたいなので、いずれにしても、まずはお手並み拝見で、僕らが何か協力できることがあれば、それはスコットとのこれまでの関係値の中で全面的に協力はしてあげたいなっていう風には思ってますけどね」

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