バンタム級四天王の中での頂上対決、石渡(左)vs扇久保は次期タイトル挑戦者決定戦として行われる
2019年12月29日(日)、31日(火)にさいたまスーパーアリーナにて開催される「BELLATOR JAPAN」(29日)および「RIZIN.20」(31日)の追加対戦カード発表記者会見が、12月4日(水)14時から都内にて行われた。
12月31日(火)「RIZIN.20」で、石渡伸太郎(CAVE)と扇久保博正(パラエストラ松戸)の対戦が決定。この試合は、堀口恭司の王座返上を受け、RIZINバンタム級王座決定戦で対戦する朝倉海vsマネル・ケイプの勝者(新王者)と来春に対戦する次期挑戦者決定戦として行われる。
会見に出席した石渡は「生き残りをかけたシビアな戦いになると思います。また当日にはタイトルマッチもあって、それも悔しい気持ちがあります。そういう悔しい想いを思い切りぶつけるので扇久保選手は覚悟しておいてください」と宣戦布告。
扇久保は「僕と石渡選手の見分けがつかないと石渡選手は言っていましたが、僕的にはさっき見たら石渡選手と芦田選手の方が見分けがつかないと思いました。バンタム級が盛り上がってきているので歴史に残るようないい試合をして盛り上げるので期待してください」と、以前話題になった顔が似ているネタからの覚悟を語る。
【写真】「勝者が朝倉海vsケイプの勝者と来春タイトルマッチ」との発表を受け、厳しい表情を見せた扇久保。
この試合に勝てば次期挑戦権が得られることについては、扇久保は「石渡選手めちゃめちゃ強いので、石渡選手に勝つことしか今は考えられないです」とこの試合に集中したいとし、石渡が「僕は復帰して2戦目なので、まずは全力で勝つことしかない。ケイプを殴りたいって気持ちはあります」と答えると、Skypeで会見に参加していたケイプが「なんでやーっ!」とツッコミを入れる。
「なんで殴りたいんだよ? あ?」と怒るケイプに、石渡が「ごめん」と詫びて舌戦には展開しなかった。
【写真】同じく厳しい表情を浮かべた石渡。
両者の前戦は、2019年7月の『RIZIN.17』で、石渡が佐々木憂流迦(Serra Longo Fight Team)に2R、ノースサウスチョークで一本勝ち。同日に扇久保も元谷友貴(フリー)にスプリット判定勝ちしている。
試合後、扇久保からの対戦要求に「ひとつだけ。僕と扇久保選手、見分けつきますか? 2人がやって手を挙げられている方が僕です」と応えていた石渡。大晦日には、両者の対戦が既定路線となっていた。
榊原信行RIZIN CEOによれば、当初は朝倉、ケイプ、石渡、扇久保の4名による王座決定トーナメントも案としてあがっていたが、「グランプリがトーナメントである以上、階級のベルトはフレッシュな状態で戦って獲り合うものだと線引きしました」と、毎年行われる(今年はライト級)グランプリと差別化したいため、トーナメントは行わないことを決定したと説明した。