2026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2026』の前日公開計量が、11日(金)都内にて13:15より行われた。計量は全選手がパス。
第8試合のK-1 WORLD GPスーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・朝久泰央(朝久道場)は64.8kg、挑戦者アラッサン・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)は64.9kgでそれぞれパスした。
計量後の囲み取材を受けた朝久は、かつてBLACK ROSEで親交のあった平本蓮が、前日に開催された『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』にてダウトベック戦で復活勝利するも、判定結果で批判の声があがっていることについて聞かれると「そういう声があるのは、やっぱり批判されるくらいのことをした証だなと思いました。ダウトベック選手も強かったし、それを僅差とはいえ勝ち切った蓮くんは、774日ぶりの積み重ねた努力が形として報われて、自分は嬉しかったです」と、批判を受けるのはそれだけ大きな仕事をした証だとの感想を述べた。
「自分も、拳骨をやって(粉砕骨折)2年間で復活しました。復活してすぐにBLACK ROSEとして一緒に力を貸してほしいと声かけてくれたのも蓮くん。逆に自分の地獄の2年を一緒に歩いてくれたというか、救ってくれたのが蓮くんだったんで。彼の2年はボロカス書かれてたり言われたと思うんですけど、あそこを乗り越えた尊さに、心から嬉しかったです」と、苦しい2年を乗り越えたことにシンパシーを感じるという。
「本当に魂が伝わったなという感じですね。野生的にどっちが強いかっていうなんかもうほんとギリギリの戦いで。最後にああやって魂が見れるっていうところが、自分は格闘技の好きなところというか、かっこいいところだと思ってるので。ああいう魂を見て自分も燃えるものがありました」と、刺激を受けたとする。
試合を見ていて打たれる場面もあったが「それでも蓮くんならやってくれるって信じるのが仲間だと思います。正直やばいなとも思いましたけど、彼はそういうところを跳ねのけて今の立ち位置があるので、最後まで信じるという形で、蓮くん頑張れっていう感じでした」と、勝利を信じて応援していたと話した。
平本には「試合後とかになると彼も忙しいと思うんで、試合の水抜き前の段階ですね。彼が一番落ち込むであろうというか、そういう時に、自分はこれまでの蓮くんが過ごした地獄みたいな2年間が報われるのを願ってるからと伝えて」と、試合前にメッセージを送ったと明かす。
「いつもこういうきつい時にありがとうございますとか、必ず自分も勝つんでお互い勝ちましょうねみたいな、そんな感じでメッセージもらいました」との返信が来たそうだ。
落ち着いたら、2人で会うのかと問われると「どうですかね、自分がなかなか東京へ来ないのもあるし。自分は酒も飲まないので。また蓮くんとはいろんなとこで会いたいなとは思います」と、機会があれば会いたいとも。
そんな刺激を受け、自身の試合については「カマラは、本当に世界の中心に立てるような選手だとは思いますけど、その中心の上に俺がいるんで。それぐらいのつもりで、思いっきりしまやかして(※終わらせて)やろうと思っています」と、カマラの潜在能力は認めつつも自分はさらにその上を行くと言い放つ。
カマラと向かい合った時には「獣の強さを感じました」と言い、「彼は今日会って、ハグというか身体をペタペタ触ってきて、なんか人懐っこくて可愛いやつだなとは思ったけど、一瞬自分も目力入れたというか、戦闘モードになった瞬間に、彼もそんな感じの獣の感じが出てたんで、やっぱり強いやつだなっていうのは感じます」と、豹変したのを感じ取ったとする。
カマラが「試合は喧嘩だ」と言っていたということを伝え聞くと「自分もそんな感じですね。喧嘩じゃ収まりきらない部分がありますけど」と、自分は喧嘩以上の激しさを見せたいとし、「カマラが相手だからとかじゃなくて、やっぱりK-1もそうだし、キックボクシング、格闘技もそうだし、今なんかこういうテクニックがすごいねと自己満足の試合が全体的に多いと思ってるんで。そうじゃなくて、世間一般で見た時に生物的に強いなっていう、そういうシェイドゥラエフとかじゃないですけど、そういう野生的な強さを見せたいなと思ってます」という。
「いろんなメディアに話すことがあるんですけど、なんかチャンピオンっていう立ち位置になって、雑魚を何人やっつけても結局変わらないじゃないですか。戦いで、将軍がいるなら将軍をやらないと、結局その辺の兵隊を何人やっても意味がないので。だったら一番強いやつがいいなと思ってたので、いい選手が来て嬉しいなっていうのはありますね」と、カマラの評価が高いからこそ戦い甲斐があると話す。
「本当にどっちが勝つにしても一瞬だなって思ってるんですけど、それってやっぱり自分も仕掛けるし、相手も仕掛けるからそういう瞬間があると思う。戦いとしてどっちかが勝つなら一瞬って言ってるだけで、自分はそれを確実に掴み取る練習はしてきたんで。 その歯車を先に噛み合わせて、自分がほんと一瞬で勝っちゃったねって、そういう試合をしたいなと思ってます」と意気込む。
今大会の前売りチケットが完売(※増設してスタンドS席・A席・B席のみ当日券を若干枚販売)したことについて聞かれると、「やっぱり、俺が出るからだなと思いますね(笑)。前回の福岡大会がただ滑りだったんで、正直自分が出てないのもあって。だから今回は満員でできるっていうのは嬉しいなと思います。満員は朝久さんのおかげだって。勘違いするなって書いておいてください」と笑った。
今大会の試合順について、SNSで批判の声も起きていることについては「逆に何言ってんだろうって思いましたね。自分は愛犬の“はち”が、今空にいるんですけど、8試合目という数字が嬉しかったので、やった“はち”だと思ったぐらいで。でも結局、自分の強さがある選手って1試合目でやっても、あいつはヤバかったなって余韻を最後まで引っ張っていく。強いやつって結局何試合目であっても最後まで引っ張るんですよね。だから、その試合順でいろいろ言ってるヤツは所詮そんなもんなんだなというか。2試合目で文句言ってるんだったら、お前は所詮2試合目レベルだよと思います」と、いい試合をしてインパクトを残せば試合順など関係ないとの考えを示す。
豆柴の愛犬ハチは、2024年大晦日のRIZINでYURAと試合する前に天国に召されたという。「一番自分がカスのような思いをしてる時だったんで。地獄からやっと復帰したかなくらいにKrush(龍華から勝利)で復帰したんですけど、その時だったんで。自分は、ずっとデビュー前からハチがいてくれたんです」と言い、この日もお守りとして豆柴のぬいぐるみを手に持っていた。
お互い獣になると言っていたが、自分はどういう獣になるのかとの質問には「それは豆柴ですよ(笑)」と冗談を言った後、「チャンピオンなので、王という存在としてはライオンっていうのがいいかなと思うけど。相手はゴリラですかね。ゴリラの方が強いって言う人もいるじゃないですか。でも動物の王様はライオンなんで。そして明日はライオンの方が強いんで、俺が勝ちます」と、自分はライオンだとした。
5大タイトルマッチやトーナメントなど話題の多い大会となるが、自分の試合ではどんなインパクトを残すつもりかと聞かれると「やっぱり試合が終わった後に、朝久がやっぱり強かったなっていう。階級がどうだとか、MAXトーナメントがどうだじゃなくて、朝久泰央がヤバかったなって。そんな試合を見せたいと思ってます」と、全19試合の大会が終わった後に自分の名前が出る試合を見せたいと語った。