修斗修斗
ムエタイ
レポート

【ONE FF】ローガン・チャンがサンガルティットを圧倒、ハガティーの弟フレディーがワンサイドゲーム。ジュライとシンイチが揃って参戦、ランボーレックvs.ヨッドIQのムエタイ世界王座戦、セクサンがムアンタイと引退試合、メインはヨードレックペットvs.ポンペット=速報中

2026/09/11 20:09
ONE Friday Fights 170&The Inner Circle 302026年9月11日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中 ▼第14試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3Rヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ/Sor Sommai)ポンペット・PK・センチャイ(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。 ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。2025年は1月にジャオスアヤイに2RでKO負け、3月のONE日本大会で吉成士門に判定負けで連敗を喫したが、6月にONE4戦全勝だったドンキングを1RでKO。8月にはポンペットに判定2-1で辛勝するも、9月のリマッチでは判定2-1で敗れた。その後は3連勝を飾っている。戦績は95勝39敗3分。  ポンペットは2023年5月からONE FFに出場し、トップ戦線で活躍。ドゥアンソムポンを初回KOすると、スリヤンレックと1勝1敗、プンルアンにKO勝ち、ヨードレックペットとも1勝1敗。2026年3月にジャオスアヤイを徹底したヒザ蹴りで防戦一方に追い込み、最後は右ストレートからパンチをまとめてTKO勝ち。7月のナット・カット・ミン戦でもTKO勝ちと勢いに乗る。  前述した通り、両者はONE FFで共に判定2-1の接戦で1勝1敗。今回が決着戦となる。 [nextpage] ▼第7試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3Rマイサンカン(タイ/Boxing Army 3)石井寿来(=ジュライ・ウォーワンチャイ/エクシンディコンジム)  ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、KPKB(九州プロキックボクシング)インターナショナルバンタム級王座の四冠を獲得。2023年7月、ソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。  2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。2025年6月の2度目の参戦ではモロッコのユネス・ムーニンをヒザ蹴りで2RにKO、8月の3度目の参戦でもハー・リン・オムをハイキックでKO、9月の4戦目もエンゾ・クラリスにTKO勝ちして4連勝。11月の5戦目は相手のアイポークで試合続行不可能になり無念のノーコンテストとなったが、3度のパフォーマンスボーナス獲得と無敗の快進撃を続けていたが、2026年2月の6戦目でアイザック・モハメッドに判定2-1で惜敗した。 マイサンカンは2024年3月の『ONE Friday Fights 55』でONE初参戦、チョムパデットから判定勝ち。7月の第2戦ではフレディー・ハガティーからダウンを奪うも初回KO負け。2025年4月、壱・センチャイジムこと与那覇壱世とダウン応酬の激闘を繰り広げ、右ストレートで2度のダウンを奪って判定勝ちした。その後はスエアチャンにKO勝ち、2025年11月にソー・ナウン・ウーに判定負け。 [nextpage] ▼第6試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3Rペック(タイ)渡邊愼一(=シンイチ・ウォーワンチャイ/エクシンディコンジム)  シンイチ・ウォーワンチャイこと渡邊愼一は西日本のムエタイ名門、石井一成擁するエクシンディコンジャパンで育った俊英。2025年7月に松田虎之介をTKOで破り、ルンピニージャパン認定フライ級王座に就くと、10月にはれいに判定勝ちでBOMフライ級(-50.80kg)王座も獲得した。2026年4月にBOMで西田光汰に判定勝ち、6月にはラジャダムナンスタジアムで試合を行ったが判定で敗れている。  ONE FFには2026年7月に初参戦し、ノンビア・ラオランチャンに左三日月蹴りで1R2分3秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを飾っている。今回が2戦目。連勝なるか。 [nextpage] ▼第5試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5Rランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ/Superbon Training Camp/王者)ヨッドIQ・オー・ピモンシー(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym/挑戦者) ランボーレックはスーパーボンとノンオーが率いるスーパーボン・トレーニングキャンプで成長を遂げ、戦績は67勝14敗。ONEでの戦績は8勝2敗で、そのうち5勝がKOによるもの。“タイのノックアウトマシーン”の異名を持つ。『ONE Friday Fights』で初の本戦契約(10万ドル)を獲得したファイターとしても知られる。2026年3月、ナビル・アナンの持つONEバンタム級ムエタイ世界王座に挑戦し、2Rと3Rに右でダウンを奪う完勝で王座を奪取した。今回が初防衛戦。 ヨッドIQは2023年3月からONE FFに参戦し、3戦目でアレクセイ・バリカに敗れたが、以後はアブドゥラ・ダヤカエフらロシア・ウズベキスタンの選手に連戦連勝。1月24日に行われた『ONE Fight Night 39』のメインイベントにて、4連続KO勝ち中だったアブドゥラ・ダヤカエフを逆転KOした。 [nextpage] ▼第4試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3Rセクサン・オー・クワンムアン(タイ/Or. Kwanmuang)ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)  37歳のセクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。また、2019年にはロッタン・ジットムアンノン戦が同スタジアムの年間最優秀試合に選ばれるなど多くのベストバウト賞を受賞。  2度来日しており、2019年3月にRISEで大雅に判定勝ち、同年7月に白鳥大珠に判定負け。2023年1月から『ONE Friday Fights』に参戦し、怒涛の8連勝でONE本契約を獲得したが、2024年4月に麻火佑太郎に判定負け。その後はリアム・ハリソン、ソー・リン・ウーを撃破したが2025年4月にエイサー・テン・パウにTKO負け。6月には宿敵ムアンタイと5度目の対戦も大激闘の末に敗れ、9月のスーブラック戦でも判定負け、そして2026年3月に長年のライバルであるパコーンに1Rわずか59秒でTKO負けと4連敗を喫した。戦績は203勝78敗6分。  ONEでは4度のパフォーマンスボーナスを獲得、ONEにおける年間最多勝利(8回)、ONEでの2番目に長い連勝記録(8連勝)も持つなど、大ベテランにして大活躍。「何者にも屈しない男」と呼ばれ、その勇敢な戦いぶりからタイのファンも多く、尊敬を集めている。まさにムエタイの生ける伝説である。  引退試合の相手には、過去5度対戦して4勝1敗の宿敵ムアンタイを希望し、その願いが叶った形だ。 ムアンタイは2010年頃からルンピニーのトップ選手として活躍しているベテランで、2015年5月の初来日では梅野源治にTKO負け、2019年10月のONEでは健太に判定勝ちしている。『ONE Friday Fights』には第1回大会から出場、6回もボーナスを獲得している。クラップダム(KO勝ち)、ニコ・カリロ(TKO負け)、ヨードレックペット(判定勝ち)、ナビル・アナン(判定負け)、コンスック(KO勝ち)とトップ選手たちと対戦してきた。2025年6月、5度目の対戦にしてセクサンから初勝利を奪った。しかし、その後は2連敗。ONEでの戦績は10勝6敗。 [nextpage] ▼第2試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3R×サンガルティット・ルークサイコーンディン(タイ/Looksaikongdin Boxing Camp)判定3-0〇ローガン・チャン(スコットランド/中華人民共和国香港特別行政区/Hanuman Thai Boxing Edinburgh)  サンガルティット(セーンアティット)はプロボクシングで19戦無敗(9KO)、WBAアジア・スーパーライト級王者(6度防衛)となっている。2025年初めにONEと契約し、3月にデビュー。キックボクシングでスーパー・ヤイ・チャンと対戦し、右フックでダウンを奪って勝利した。ロッタンの義理の弟ということもあって注目を浴び、スター候補と目されていたが、2025年6月の2戦目でスーブラックに判定負け。9月の再起戦ではトルコのアリ・コユンジュにダウンを奪っての判定勝ち。2026年2月にはRISEのTAKUから左フックで2度のダウンを奪って判定勝ちしている。今回はONEで初のムエタイルールで戦う。  チャンは2025年8月からONE FFに参戦。戦績は3勝1敗で3勝はいずれもKO勝ち。ヒザ蹴りからのヒジ打ち、左ボディなど強い攻撃を持つ。  1R、ジャブを突きながら前に出ていくチャンは右ローも蹴る。サンガルティットは左を突いて回り込む。首相撲の展開になると有利な組み方をするのはチャン、ヒザを蹴る。ジャブを突いて前へ出るチャンは、飛び上がってのヒジ落としから組んでのヒザ。その後もチャンが攻撃を出しながら組んでのヒザを見せる。  サンガルティットはワンツー・スリーからの左ミドル、すぐに首相撲に持ち込むチャン。左ボディを打ったチャンにサンガルティットが左フックをヒットさせるが、組まれてヒザをもらう。  2Rもジャブ、右ローで近付くと首相撲に持ち込むチャン。サンガルティットはチャンのジャブに右クロス、左フックのカウンターを狙う。左インローを蹴り始めるサンガルティットに、チャンは右ヒジ。ヒジからヒザのチャンは離れると左ミドル、飛び込んでのヒジと多彩な技を繰り出す。終盤には後ろ蹴りも放つ。  3R、ここまでいいところがないサンガルティットは右カーフから右クロス、左フックで打ち合いに出る。これに応じたチャンも右ストレート、左フック、左ボディ、ジャンプしてのヒザから首相撲に持ち込んでのヒザ。サンガルティットはショートアッパーで応戦するが、チャンの右ヒジをもらう。  ヒジとヒザを織り交ぜ、ミドルキックと左ボディ、ジャブ、右ローとどんどん攻撃を出して前へ出るチャン。サンガルティットは右ストレートと左フックのカウンターを狙うが、チャンのヒジとヒザの波状攻撃に防戦一方。ほぼサンドバッグ状態となったサンガルティットだが、最後は左ヒジでチャンの顔をカットした。  判定3-0でチャンが勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼第1試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R〇フレディー・ハガティー(英国/Knowlesy Academy/Team Underground)判定3-0×ルングルアンレック(タイ/TN Muaythai) ジョナサン・ハガティーの弟であるフレディー・ハガティーが5連勝のルングルアンレックとONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ3分3Rで対戦。  1R、ハガティ―の前蹴りをキャッチしたルングルアンレックはハガティ―をコカす。ハガティ―は右カーフ、ルングルアンレックも右カーフを蹴り返す。圧をかけていくルングルアンレックにハガティ―はジャブ、右カーフ、前蹴り。追いかけてくるルングルアンレックに上手く右カーフを当てていくハガティ―。  ルングルアンレックは右フックから組み付いてのヒザ、ハガティ―も首相撲で応戦する。右フックを多用するルングルアンレックだが、ハガティ―はそれに左フックを合わせていく。首相撲でハガティ―の顔を押し、ヒザを入れるルングルアンレック。左フックをクリーンヒットさせたハガティ―だが、ルングルアンレックの右フック強打をもらってバランスを崩す。攻めるルングルアンレックに右フックからの左フックでハガティ―がダウンを奪う。挽回しようと攻め込むルングルアンレックに、ハガティ―の左フックが2度ヒット。  2R、すぐに距離を詰めてヒジから首相撲のヒザ、さらにヒジを放つルングルアンレック。距離を詰めて左右フックを振るルングルアンレックだが、ハガティ―が回り込みながらの左フックでダウンを追加。左フックを狙うハガティ―、距離を詰めてヒジとヒザで勝負するルングルアンレック。  ハガティ―は前進してくるルングルアンレックに距離をとり、左ミドルと右カーフを蹴る。ルングルアンレックの大きな左右フックはかわされて空を切る。スイッチをするハガティ―はサウスポーになると左の前蹴りを顔面に叩き込んだ。  3R、ハガティ―は左右に回り込み、ルングルアンレックが追っていく展開。左右フックを振り回すルングルアンレックに、ハガティ―は右ストレートのカウンター。スイッチするハガティ―は左右の前蹴りを顔面へ。ルングルアンレックはパンチとローを出すもハガティ―にかわされる。  前に出なくなったルングルアンレック。右の大砲を打つが、ハガティ―に回り込まれて空を切る。ハガティ―はスイッチしながら左ミドル、ジャブ。ルングルアンレックが前に出てくると間合いを外す。  ハガティ―のワンサイドゲームとなり、判定3-0で勝利した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.345
2026年7月23日発売
9.10『超RIZIN.5』でRIZIN&PFLダブル王座戦のシェイドゥラエフ&AJ・マッキー独占インタビュー。榊原CEO、野村駿太、クレベルも。K-1 朝久泰央×大久保琉唯×木村萌那
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント