ONE Friday Fights 170&The Inner Circle 302026年9月11日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第14試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R×ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ/Sor Sommai)判定0-3〇ポンペット・PK・センチャイ(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。 ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。2025年は1月にジャオスアヤイに2RでKO負け、3月のONE日本大会で吉成士門に判定負けで連敗を喫したが、6月にONE4戦全勝だったドンキングを1RでKO。8月にはポンペットに判定2-1で辛勝するも、9月のリマッチでは判定2-1で敗れた。その後は3連勝を飾っている。戦績は95勝39敗3分。
ポンペットは2023年5月からONE FFに出場し、トップ戦線で活躍。ドゥアンソムポンを初回KOすると、スリヤンレックと1勝1敗、プンルアンにKO勝ち、ヨードレックペットとも1勝1敗。2026年3月にジャオスアヤイを徹底したヒザ蹴りで防戦一方に追い込み、最後は右ストレートからパンチをまとめてTKO勝ち。7月のナット・カット・ミン戦でもTKO勝ちと勢いに乗る。
前述した通り、両者はONE FFで共に判定2-1の接戦で1勝1敗。今回が決着戦となる。
1R、いきなり右ハイを蹴るポンペットに、サウスポーのヨードレックペットは左インロー。さっそく圧をかけていくヨードレックペットにポンペットは右ハイ、右ミドル、前蹴りで押し戻す。すぐにじりじりと前へ出るヨードレックペットは左ローを奥足に蹴る。ヨードレックペットの左インローにポンペットの足が跳ね上がる。
ポンペットは右ミドル、右インカーフ。ヨードレックペットもすかさず左インローを蹴り返す。ポンペットの右ボディストレート、ヨードレックペットが左ボディストレートを打って来るとポンペットは右ヒジを合わせようとする。ポンペットが飛びヒザ蹴りからの左右フック。さらに首相撲からのヒザ。
2Rもじりじりと前に出るヨードレックペットは左ロー、左インロー。ポンペットはまたも首相撲からのヒザ。ポンペットはボディへのワンツー、前蹴りとボディを狙う作戦のようだ。ヨードレックペットも左ボディを打ち返す。至近距離でポンペットも打ち合い、ヒザ蹴りを混ぜる。ポンペットの左右フックにヨードレックペットが左フックを打ち返す。
近い距離で打ち合う両者。ポンペットの右ストレートにヨードレックペットはロープを背負う。ヨードレックペットもショートアッパーを返すが、ポンペットはヒジ。ヨードレックペットもヒジで応戦。左右ボディからワンツー、さらにヒザとポンペットが畳みかけるが、ヨードレックペットは被弾しながらも打ち返す。
3R、ポンペットはまたもヒザからの打ち合いを挑む。左右フックとヒザ、ヨードレックペットは左ストレート。手数ではポンペットが優る。ヨードレックペットは左右ボディ、ポンペットはワンツーとヒザ。至近距離での打ち合いが続き、ポンペットはパンチだけでなくヒジ、ヒザも混ぜる。
ヨードレックペットはしつこく左右ボディ。ポンペットはショートアッパー、右ハイ。ヨードレックペットが近付いてくるところに先に攻撃を出すポンペットだが、ヨードレックペットの圧に下がっていく。それでも多く手を出して当てているのはポンペットだ。
手数とヒットでポンペットか、ダメージでヨードレックペットか。今回も接戦となった3度目の対決はポンペットが判定3-0で制した。
「ヨードレックペットはプレッシャーをかけてくるのは分かっていたので、落ち着いて戦うことを心がけていました」と勝利者インタビューに答えたポンペットは「吉成士門と戦いたい」と、ヨードレックペットに勝利している士門との対決をアピールした。
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▼第7試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R×マイサンカン(タイ/Boxing Army 3)判定1-2〇石井寿来(=ジュライ・ウォーワンチャイ/エクシンディコンジム)
ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、KPKB(九州プロキックボクシング)インターナショナルバンタム級王座の四冠を獲得。2023年7月、ソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。
2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。2025年6月の2度目の参戦ではモロッコのユネス・ムーニンをヒザ蹴りで2RにKO、8月の3度目の参戦でもハー・リン・オムをハイキックでKO、9月の4戦目もエンゾ・クラリスにTKO勝ちして4連勝。11月の5戦目は相手のアイポークで試合続行不可能になり無念のノーコンテストとなったが、3度のパフォーマンスボーナス獲得と無敗の快進撃を続けていたが、2026年2月の6戦目でアイザック・モハメッドに判定2-1で惜敗した。 マイサンカンは2024年3月の『ONE Friday Fights 55』でONE初参戦、チョムパデットから判定勝ち。7月の第2戦ではフレディー・ハガティーからダウンを奪うも初回KO負け。2025年4月、壱・センチャイジムこと与那覇壱世とダウン応酬の激闘を繰り広げ、右ストレートで2度のダウンを奪って判定勝ちした。その後はスエアチャンにKO勝ち、2025年11月にソー・ナウン・ウーに判定負け。
1R、サウスポーの石井は左ミドルハイ、マイサンカンは左ロー。石井はジャブを突いて距離をとり、左ストレートを狙う。マイサンカンも前手をジャブのように出して石井の右手に触れ、右ミドルを蹴る。
石井は左インロー、マイサンカンは石井のパンチをブロックして右ストレートを打ち返す。石井はワンツー、マイサンカンは左フックからの右フック。石井が左ミドルハイを蹴ったところでラウンド終了。
2Rも前手で触れ合う両者。石井がワンツーを打つとマイサンカンもワンツー、すぐに石井が右ボディストレートを返す。圧を強めるマイサンカンはワンツーで前へ出るが、石井の左はしっかり右手でブロック。石井の左ハイが肩口に引っ掛かり、マイサンカンはそのまま押し倒して顔面にヒザを打とうとした。
石井は前に出てくるマイサンカンは右ヒジ、左ボディストレート。ワンツーの連打からヒザを蹴る石井だが、マイサンカンも右ストレートで前へ出る。石井が前へ出てくるマイサンカンに上手く当てていた印象。
3R、前に出てくるマイサンカンに石井は右のカウンター、左ヒジ。マイサンカンも右ボディストレート。石井はテンカオを2度タイミングよく突き刺したが、マイサンカンは前に出ての右フック。ロープを背負った石井に左フックからの右ストレート。
どんどん前に出てヒジを振るマイサンカン。石井は左ミドルを蹴るが、組まれてヒザをもらう。マイサンカンの右ストレートを空振りさせて、左ストレートをクリーンヒットさせた石井。ふらついたように見えたマイサンカンだが、また前に出てパンチを打つ。
判定は2-1で石井が競り勝った。
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▼第6試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3R〇ペック(タイ)判定3-0×渡邊愼一(=シンイチ・ウォーワンチャイ/エクシンディコンジム)
シンイチ・ウォーワンチャイこと渡邊愼一は西日本のムエタイ名門、石井一成擁するエクシンディコンジャパンで育った俊英。2025年7月に松田虎之介をTKOで破り、ルンピニージャパン認定フライ級王座に就くと、10月にはれいに判定勝ちでBOMフライ級(-50.80kg)王座も獲得した。2026年4月にBOMで西田光汰に判定勝ち、6月にはラジャダムナンスタジアムで試合を行ったが判定で敗れている。
ONE FFには2026年7月に初参戦し、ノンビア・ラオランチャンに左三日月蹴りで1R2分3秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを飾っている。今回が2戦目。連勝なるか。
1R、サウスポーのペックが左インロー、渡邊は右ストレートからの右ミドル。渡邊の右ボディストレートが決まる。ペックはワンツーを打ち返すが、渡邊はバックステップでかわして右を返す。渡邊が右ストレートから右ボディストレート。渡邊が右の蹴りのフェイントからの右ストレートでダウンを奪う。
前へ出てくるペックに渡邊は右カーフ、右ボディストレートから組んでのヒザ。ペックもヒザを蹴り返す。ペックの圧を左右へ回り込んでかわす渡邊。右の三日月を蹴り、右ストレートを打つ。ペックが反撃しようと前へ出ると回り込んで外す。
2R、一気に前へ出てきて渡邊を捕まえ、首相撲に持ち込むペック。渡邊は回り込んでかわそうとするが、ペックがどんどん前へ出てくる。下がる渡邊はバランスを崩したところに左フックをもらって後ろに転がるようにダウン。ペックはどんどん前へ出て組み付き、ヒザの展開に持ち込む。渡邊は前蹴り、右ボディストレート。
距離をとれない渡邊は組まれる前に右ボディストレート、右三日月蹴り。ペックは右ヒジから組んでのヒザ。渡邊もヒザを蹴り返す。ヒジの打ち合いから組んでヒザ。どんどん前へ出て左右フックを振るペック。
3Rも前へ出るペック。渡邊はワンツーで迎え撃つが、ペックは組み付いてヒザ。渡邊もヒザを蹴り返し、ペックをロープへ押し込んでいく。渡邊が右ヒジ、右三日月、右ストレートと迎え撃ち、組み付くペック。
渡邊の右ハイがヒットし、よろめいたペックの動きが止まる。渡邊の右ストレート、右三日月。ペックは組むがヒザが出ない。渡邊の右ボディストレートが突き刺さり、ペックが組んでくるとロープへ押し込む。右ストレートを当て、ペックのリターンはバックステップでかわす渡邊。
判定は3-0でペックが勝利。前へ出続けて攻めたことが評価された。
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▼第5試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R×ランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ/Superbon Training Camp/王者)判定0-3〇ヨッドIQ・オー・ピモンシー(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym/挑戦者)※ヨッドIQが新王座に就く。 ランボーレックはスーパーボンとノンオーが率いるスーパーボン・トレーニングキャンプで成長を遂げ、戦績は67勝14敗。ONEでの戦績は8勝2敗で、そのうち5勝がKOによるもの。“タイのノックアウトマシーン”の異名を持つ。『ONE Friday Fights』で初の本戦契約(10万ドル)を獲得したファイターとしても知られる。2026年3月、ナビル・アナンの持つONEバンタム級ムエタイ世界王座に挑戦し、2Rと3Rに右でダウンを奪う完勝で王座を奪取した。今回が初防衛戦。 ヨッドIQは2023年3月からONE FFに参戦し、3戦目でアレクセイ・バリカに敗れたが、以後はアブドゥラ・ダヤカエフらロシア・ウズベキスタンの選手に連戦連勝。1月24日に行われた『ONE Fight Night 39』のメインイベントにて、4連続KO勝ち中だったアブドゥラ・ダヤカエフを逆転KOした。
ランボーレックは前日計量で体重オーバーし、王座ははく奪。ヨッドIQが勝った場合のみ王者に認定される変則タイトルマッチとなった。
1R、静かな立ち上がり。じりじりと前に出るのはヨッドIQで左ミドルを蹴る。ランボーレックが右ミドル蹴ると、ヨッドIQは右ミドルを3連発。ヨッドIQが右ミドルを蹴ると、ランボーレックは左ミドルを蹴り返す。両者共に見たラウンドだが、手数はヨッドIQが多かった。
2R、左ミドルを交互に蹴る両者。ランボーレックが低い体勢からの右ストレートを放つと、ヨッドIQはヒジ。ミドルの蹴り合いから、ランボーレックは蹴り足キャッチからのパンチ。ヨッドIQが前に出てくるとランボーレックが左ミドル、ヨッドIQも左ミドル。このラウンドも静かな展開だったが、ランボーレックのヒットが目立った。
3R、ムエタイのセオリー通りなら勝負のラウンド。前に出るヨッドIQを前蹴りで押し戻すランボーレック。右ストレートで飛び込むランボーレックだが、ヨッドIQは左ミドルを合わせる。左ミドルを蹴り、ジャブを突くヨッドIQだが、ランボーレックが右ストレートと右ローで前へ出る。ランボーレックはミドルをキャッチしての右ストレート、ヨッドIQもジャンプして蹴ろうとする。
ヨッドIQが縦ヒジから組み付き、ヒザの蹴り合い。離れるとすぐにヨッドIQが飛び込む。左足を上げてフェイントするヨッドIQ。しかし、右ミドルはキャッチされてリターンの攻撃を受ける。ランボーレックのラウンドか。
勝負の4R。ランボーレックは右ストレート、右カーフ、右ミドル。ヨッドIQは左ミドルを蹴ってジャブを突き、さらに右ミドルと前へ出る。首相撲に持ち込むヨッドIQはヒザを連打、ランボーレックは右ヒジを打つ。サウスポーに構えたヨッドIQは左ミドルと左ストレート、ランボーレックは右を狙う。
ヨッドIQの左ミドルが決まり、ランボーレックの右ミドルはスネでブロック。さらに首相撲持ち込むとヒザを連打。ランボーレックは後手に回る。ランボーレックの右ミドルをヨックバンし、左ミドルを当てるヨッドIQ。このラウンドはヨッドIQが優勢。
5R、ヨッドIQが左ミドルハイを蹴ると、ランボーレックは軸足蹴りでコカす。前に出て左ミドルを蹴るヨッドIQに、ランボーレックは蹴り足キャッチからの左のパンチ。ランボーレックの右カーフには、ヨッドIQが湾ツーからの左ミドル。
下がり続けるランボーレックにヨッドIQがバックハンドブロー。ミドルの蹴り合いはヨッドIQが蹴って蹴り合いを終える。最後は両者とも流し気味で試合を終えた。
判定は3-0でヨッドIQが勝利。新チャンピオンの座に就いた。セコンドのタワンチャイと抱き合って喜ぶヨッドIQは涙を流した。
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▼第4試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3R×セクサン・オー・クワンムアン(タイ/Or. Kwanmuang)TKO 3R 0分59秒 ※レフェリーストップ〇ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)
37歳のセクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。また、2019年にはロッタン・ジットムアンノン戦が同スタジアムの年間最優秀試合に選ばれるなど多くのベストバウト賞を受賞。
2度来日しており、2019年3月にRISEで大雅に判定勝ち、同年7月に白鳥大珠に判定負け。2023年1月から『ONE Friday Fights』に参戦し、怒涛の8連勝でONE本契約を獲得したが、2024年4月に麻火佑太郎に判定負け。その後はリアム・ハリソン、ソー・リン・ウーを撃破したが2025年4月にエイサー・テン・パウにTKO負け。6月には宿敵ムアンタイと5度目の対戦も大激闘の末に敗れ、9月のスーブラック戦でも判定負け、そして2026年3月に長年のライバルであるパコーンに1Rわずか59秒でTKO負けと4連敗を喫した。戦績は203勝78敗6分。
ONEでは4度のパフォーマンスボーナスを獲得、ONEにおける年間最多勝利(8回)、ONEでの2番目に長い連勝記録(8連勝)も持つなど、大ベテランにして大活躍。「何者にも屈しない男」と呼ばれ、その勇敢な戦いぶりからタイのファンも多く、尊敬を集めている。まさにムエタイの生ける伝説である。
引退試合の相手には、過去5度対戦して4勝1敗の宿敵ムアンタイを希望し、その願いが叶った形だ。 ムアンタイは2010年頃からルンピニーのトップ選手として活躍しているベテランで、2015年5月の初来日では梅野源治にTKO負け、2019年10月のONEでは健太に判定勝ちしている。『ONE Friday Fights』には第1回大会から出場、6回もボーナスを獲得している。クラップダム(KO勝ち)、ニコ・カリロ(TKO負け)、ヨードレックペット(判定勝ち)、ナビル・アナン(判定負け)、コンスック(KO勝ち)とトップ選手たちと対戦してきた。2025年6月、5度目の対戦にしてセクサンから初勝利を奪った。しかし、その後は2連敗。ONEでの戦績は10勝6敗。
1R、サウスポーのムアンタイが左ストレートを出して前へ出ていき、さっそくヒジの距離へ。セクサンもヒジで迎え撃つ。ムアンタイは左フックの連打、セクサンはヒジ。首相撲からヒジの応酬となり、ムアンタイは下から打つような変則的なワンツー、首相撲からのヒザ。セクサンは左右フックとヒジを打つが、ムアンタイの右ヒジをもらう。
ヒジの打ち合いからセクサンが右フック、バックスピンエルボーをクリーンヒットさせるが、ムアンタイは下がらず前へ出てヒジを打つ。セクサンがヒジを打つたびに場内からは“オーイ!”の大合唱。ムアンタイも負けじとヒジを打つ。しかしラウンド終了間際、至近距離からのムアンタイの左ストレートがヒットし、セクサンはダウン。
2R、セクサンを前蹴りで後ろに吹っ飛ばすムアンタイ。左ストレートから右ヒジを打つムアンタイに、セクサンはワンツーと左右ヒジ。セクサンのヒジの連打にムアンタイは首相撲に持ち込んでのヒザ。ムアンタイは左右ローも蹴る。至近距離でヒジを打ち合い、ムアンタイはローと前蹴りを混ぜる。
4回連続して組んではセクサンを押し倒すムアンタイ。それでも右フックをヒットさせるセクサン。ムアンタイも負けじと前へ出ていく。セクサンの左右フックにムアンタイは左ストレートの連打。ムアンタイがヒザでロープ際へ追い詰めたところでラウンド終了。
3R、ムアンタイが左ミドルを2発蹴ると、セクサンも右ミドルを返す。組むとセクサンを組み倒すムアンタイ。このラウンドはミドルの蹴り合いとなるが、ムアンタイが左インローを蹴り、左ストレートのフェイントからさらに踏み込んでの左ヒジをヒットさせ、セクサンがダウン。ここでレフェリーがストップした。
ムアンタイはセクサンを称え、セクサンもムアンタイを称える。ムアンタイには35万バーツのボーナス。
「レジェンド・セクサンの引退試合で戦えたことを光栄に思います。厳しい練習をして失礼のないように準備してきました」とムアンタイ。
セクサンは「皆さん、応援ありがとうございました。30年近く戦い続けてきましたが、身体が言うことをきかなくなりました。皆さんに感謝します。これからは家族と世界中を旅したいと思います。またどこかでお会いしましょう」と語ると、通訳の男性も思わずもらい泣き。
セクサンはグローブを外すとリング中央に並べて置き、キスをするとリングに別れを告げた。
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▼第3試合 ONEバンタム級ムエタイ(-65.8kg)3分3R〇フェラーリ・フェアテックス(タイ)判定2-1×ジュリオ・ロボ(ブラジル/Phuket Fight Club)
イタリアの高級車メーカーの名をリングネームにしたフェラーリは2016年頃からラジャダムナン&ルンピニーの両スタジアムで活躍。2018年に7チャンネルスタジアム認定ライト級王者となり、2019年にはアマチュアムエタイ世界選手権のIFMAにて-63.5kg級で銅メダルを獲得。2019年3月のルンピニースタジアム認定スーパーライト級タイトルマッチではクラップダムに敗れて獲得に失敗。
2021年にはタイのスポーツ・ライターズ・アソシエーションが選定するファイター・オブ・ザ・イヤーに輝いた。ムアンタイ、ヨードレックペット、リッテワダから勝利を収め、ONEには2022年9月に初出場。連敗から4連勝を記録したが再び連敗。6月に鈴木真治から判定勝ちで4戦ぶりの勝利。ONEでの戦績は6勝4敗1無効試合。
1R、フェラーリはジャブから右ローの連打、近付いてくるロボには前蹴り。右フックを打つロボ。両者組み合うとヒザを蹴り合い、フェラーリが崩した。前蹴りで距離を作ったフェラーリはボディへの飛びヒザ蹴りから首相撲のヒザ蹴り。
長いジャブを打って距離を作るフェラーリに、ロボは右ヒジ。前へ出てワンツーから首相撲、そしてヒザのロボ。離れるとフェラーリが左ミドルハイ。フェラーリが上手く戦った印象。
2R、ワンツーと右ヒジ、さらに左右フックで前へ出ていくロボにフェラーリも左右フックを返す。両者組み合うとヒザを蹴り合い互角。ロボのパンチをブロック、またはかわしてパンチとヒジを打つフェラーリ。距離ができるとすかさず左ミドルハイ。
それでも前に出るロボ。パンチがかわされることに苛立ったか、ロボは“前へ出てこい”と手招き。フェラーリはボディへの飛びヒザから組み付くとロボをコカす。
3R、フェラーリの右ミドルをキャッチしたロボは左ボディストレート。ジャブ、右ストレートで前へ出るロボ。フェラーリも左ヒジ、右縦ヒジ、左ミドルで応戦する。距離をとるフェラーリにロボは手招き。フェラーリはお構いなしに回り込む。焦れたロボが飛び込むと、フェラーリはそれをかわしての右ストレートをヒット。
どんどん前へ出るロボがフェラーリをコーナーまで追い込み、左右のアッパー、ワンツーを叩き込む。これを明らかに嫌がったフェラーリだが、回り込んでいく。ロボは手応えを感じたか、フェラーリのガードの下から左右アッパー、さらにワンツー、ヒジ。逃げ切り狙いのフェラーリ。
集計が出るまで時間がかかった判定は2-1で割れ、フェラーリの勝利となった。ロボはよほど悔しかったか、最後のジャッジが発表されるとすぐにリングを下りて行った。
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▼第2試合 ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3R×サンガルティット・ルークサイコーンディン(タイ/Looksaikongdin Boxing Camp)判定3-0〇ローガン・チャン(スコットランド/中華人民共和国香港特別行政区/Hanuman Thai Boxing Edinburgh)
サンガルティット(セーンアティット)はプロボクシングで19戦無敗(9KO)、WBAアジア・スーパーライト級王者(6度防衛)となっている。2025年初めにONEと契約し、3月にデビュー。キックボクシングでスーパー・ヤイ・チャンと対戦し、右フックでダウンを奪って勝利した。ロッタンの義理の弟ということもあって注目を浴び、スター候補と目されていたが、2025年6月の2戦目でスーブラックに判定負け。9月の再起戦ではトルコのアリ・コユンジュにダウンを奪っての判定勝ち。2026年2月にはRISEのTAKUから左フックで2度のダウンを奪って判定勝ちしている。今回はONEで初のムエタイルールで戦う。
チャンは2025年8月からONE FFに参戦。戦績は3勝1敗で3勝はいずれもKO勝ち。ヒザ蹴りからのヒジ打ち、左ボディなど強い攻撃を持つ。
1R、ジャブを突きながら前に出ていくチャンは右ローも蹴る。サンガルティットは左を突いて回り込む。首相撲の展開になると有利な組み方をするのはチャン、ヒザを蹴る。ジャブを突いて前へ出るチャンは、飛び上がってのヒジ落としから組んでのヒザ。その後もチャンが攻撃を出しながら組んでのヒザを見せる。
サンガルティットはワンツー・スリーからの左ミドル、すぐに首相撲に持ち込むチャン。左ボディを打ったチャンにサンガルティットが左フックをヒットさせるが、組まれてヒザをもらう。
2Rもジャブ、右ローで近付くと首相撲に持ち込むチャン。サンガルティットはチャンのジャブに右クロス、左フックのカウンターを狙う。左インローを蹴り始めるサンガルティットに、チャンは右ヒジ。ヒジからヒザのチャンは離れると左ミドル、飛び込んでのヒジと多彩な技を繰り出す。終盤には後ろ蹴りも放つ。
3R、ここまでいいところがないサンガルティットは右カーフから右クロス、左フックで打ち合いに出る。これに応じたチャンも右ストレート、左フック、左ボディ、ジャンプしてのヒザから首相撲に持ち込んでのヒザ。サンガルティットはショートアッパーで応戦するが、チャンの右ヒジをもらう。
ヒジとヒザを織り交ぜ、ミドルキックと左ボディ、ジャブ、右ローとどんどん攻撃を出して前へ出るチャン。サンガルティットは右ストレートと左フックのカウンターを狙うが、チャンのヒジとヒザの波状攻撃に防戦一方。ほぼサンドバッグ状態となったサンガルティットだが、最後は左ヒジでチャンの顔をカットした。
判定3-0でチャンが勝ち名乗りを受けた。
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▼第1試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R〇フレディー・ハガティー(英国/Knowlesy Academy/Team Underground)判定3-0×ルングルアンレック(タイ/TN Muaythai) ジョナサン・ハガティーの弟であるフレディー・ハガティーが5連勝のルングルアンレックとONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ3分3Rで対戦。
1R、ハガティ―の前蹴りをキャッチしたルングルアンレックはハガティ―をコカす。ハガティ―は右カーフ、ルングルアンレックも右カーフを蹴り返す。圧をかけていくルングルアンレックにハガティ―はジャブ、右カーフ、前蹴り。追いかけてくるルングルアンレックに上手く右カーフを当てていくハガティ―。
ルングルアンレックは右フックから組み付いてのヒザ、ハガティ―も首相撲で応戦する。右フックを多用するルングルアンレックだが、ハガティ―はそれに左フックを合わせていく。首相撲でハガティ―の顔を押し、ヒザを入れるルングルアンレック。左フックをクリーンヒットさせたハガティ―だが、ルングルアンレックの右フック強打をもらってバランスを崩す。攻めるルングルアンレックに右フックからの左フックでハガティ―がダウンを奪う。挽回しようと攻め込むルングルアンレックに、ハガティ―の左フックが2度ヒット。
2R、すぐに距離を詰めてヒジから首相撲のヒザ、さらにヒジを放つルングルアンレック。距離を詰めて左右フックを振るルングルアンレックだが、ハガティ―が回り込みながらの左フックでダウンを追加。左フックを狙うハガティ―、距離を詰めてヒジとヒザで勝負するルングルアンレック。
ハガティ―は前進してくるルングルアンレックに距離をとり、左ミドルと右カーフを蹴る。ルングルアンレックの大きな左右フックはかわされて空を切る。スイッチをするハガティ―はサウスポーになると左の前蹴りを顔面に叩き込んだ。
3R、ハガティ―は左右に回り込み、ルングルアンレックが追っていく展開。左右フックを振り回すルングルアンレックに、ハガティ―は右ストレートのカウンター。スイッチするハガティ―は左右の前蹴りを顔面へ。ルングルアンレックはパンチとローを出すもハガティ―にかわされる。
前に出なくなったルングルアンレック。右の大砲を打つが、ハガティ―に回り込まれて空を切る。ハガティ―はスイッチしながら左ミドル、ジャブ。ルングルアンレックが前に出てくると間合いを外す。
ハガティ―のワンサイドゲームとなり、判定3-0で勝利した。