一番大事なのは立ち合いで負けないこと

――リング上でマイクで話されていた時に、少し感極まったような瞬間もあったのかなと思ったんですけども、率直にどういう思いが大きかったですか。
「ここまで選手を続けてくるとですね、試合をするのにいろんな理由がないとなかなか立ち向かえないって思うことが多いんですね。応援してくれる皆様は自分のことだけ考えてっていつも言ってくれるんですけど、僕はみんなのために、いろんな人に支えられてここまでやってきたっていうのがあったので、勝ってお礼を言いたかったっていうのが、現役選手としてはそれが一番正しいという気持ちですね」
――区切りになるっていうようなこともおっしゃってたと思うんですけれども、改めてすぐ次にっていうことは現状考えられない?
「この場で言うのもアレなんですけど、10月にですね、麺ZIN2号店っていうのが目黒でオープンすることが決まってまして。でも選手としてじゃなくて、お店はお店ですごいスピードで広がっていくっていうのもあって、なかなかじゃあ次いつやるって言えない状況ではあるんですね。年齢もあるし、心も体も昔とは全然違ってきているっていう中で、とにかく今回試合をするっていうことが、皆さんの前でやるっていうことが、すごく自分の中で意味のあること。だから先は本当に申し訳ないですけれど未定っていうか」

――金原選手が、テイクダウンしてもなかなか抑え込めなかったYA-MAN選手をテイクダウンしてバックを取れた。あのボディトライアングルは、これまでの沖縄練習の成果だったりするんでしょうか。
「テイクダウンが取れるとは思ってはいたんですけども、一番大事なのは立ち合いで負けないことっていう。リングで立ち合った時に自分が下がらされてしまうと、テイクダウン行くにしても良くない。いい組み手が作れないっていうところで。それは松根さんに細かい寝技の指示とか指導とかもしてもらったんですけど、ボクシングスパーをずっと積んできたっていうので、立ち合いで負けなかったのはすごく大きかったなと思いました」
――協栄ジムでやってきた練習ですね。あと麺ZINさいとうは出前もやってるんですか?
「出前はやってないです」
――じゃあ、これから可能性は?
「2号店がつけ麺専門店なので、通信販売はする予定ではあります。冷凍販売ですね」

――改めて、この試合に懸けた想いをお聞きしたいんですけれども。2カ月前に取材させてもらった時に、勝てば続くストーリーもあるし、つながる道もある。負けると持っていたものが選択肢から消えていく、それが格闘技だとおっしゃってましたけども、このYA-MAN戦に懸ける思いっていうのは、負け方・内容によっては引退も過ぎるような、そういう想いで挑んだということでよろしかったですか。
「自身のYouTubeチャンネルでの密着でもいろいろ話したと思うんですけど、僕の中でやっぱり勝ち負け、結果ありきで選手ストーリーって続いていくものだと思ってて。負けてもなかったかのようにしてやるっていう選択もあると思うんですけど、自分のやってきた格闘技はそれではなくて。しっかり結果にこだわりつつ、だから勝つことが大事なんですよね。
今回も京セラドームで試合するって、次はいつか分からないですよね。だから激しい試合、派手な打ち合いを望むお客さんもいると思うんですけど、YA-MAN選手と対峙した時に自分が勝てる可能性のあるものっていうので、試合をすることができたので、勝ったことが全てですよね」
――入場前のVTRでお母さんがエールを送っていたと思うんですけども、実際その家族とか秋田の地元の昔の知り合いとかの応援の力はこの試合にどうつながったですか。
「そうですね。両親には心配ばかりかけてますよね。でも佐藤さんの映像は、多分うちの母親からしたら一生の思い出になるんじゃないかなって(笑)。僕ちゃんと見てないんですけど、さっきメッセージ入ってて。そういう意味では佐藤さんに感謝だし、ああいう試合に向けてね、みんなの気持ちを高めてくれる映像ってRIZIN素晴らしいなと思います」
「佐藤さんによろしくお伝えください、と」
――今日平日開催で秋田の方がどれだけ来れたか分からないですけども、来れなくてもPPVとかできっと応援してくれたと思います。秋田の方にメッセージをいただければなと思います。
「自分が戦う姿を見て何かをプラスに感じてもらえるのがすごく嬉しいですよね、プロの選手として。僕のことを知らない人も県内でたくさんいると思うんですけど、だいぶRIZIN出てからは色んな方面から連絡も来るようになったし、自分が活動することでプラスに何か働いてくれたらすごく嬉しいかなと思います。秋田県が盛り上がるのは嬉しいですよね。いつも応援ありがとうございます」

――トレーニングをしながら試合に向かう選手としての生活に比べて、麺ZINさいとうの経営はやりがいがあるとか、大変だとか比べるとどういう感じなんでしょうか。
「選手として試合に向かっていくのは、多分自分と向き合うっていうことがほとんどだと思うんですよね。職人じゃないですけど、勝つために突き詰めていく。お店の進め方っていうのは、僕一人の意見じゃなくて、みんなで同じ方向を向かないとっていうのがあって。特に飲食店なんで、人がいないとどうにもならないものですから。年下もいれば年上もいたし。僕は中間な感じなんです、年齢でいうと。だからみんなで進めることが難しいなと日々感じてますよね。でもやりがいはめちゃめちゃあります。僕チーム戦が好きなんで。運動会みたいなの大好きですから」
――その麺ZINさいとうを経営するのにパーフェクトな環境があったとして、あと一方で、選手としての全盛期の自分があったとして、どっちかを選ぶとしたらどっちを取るみたいなのっていうのは選べますか?
「間違いなく全盛期を取りますね。選手としてできる時間は本当に人生の中で限られていると思っているので。試合をすると学びが多くて感じることも多いんですけど、今回もたくさんのことを学んで、たくさんのことを感じて。選手を続けてきてよかったなって勝って思えるんですよね。だから全盛期がいつなのか分からないけど、できる時にやった方がいいですね、選手は」
「中野ラーメンフェスですね。9月25日から27日、金・土・日3日間で中野でラーメンフェスやりますんで、よろしくお願いします」
――ラーメンフェスは斎藤選手もいるんですよね?
「行きます。3日間行きます。ぜひぜひお願いします」






