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インタビュー

【RIZIN】斎藤裕がYA-MAN戦後に語った全て「僕らMMAファイターはこういう試合をずっとデビューの時からやってきた」「僕がやってきたMMAは組み技ありきでいろんなものが進んでいく」

2026/09/11 00:09
 2026年9月10日(木)大阪・京セラドーム大阪にて『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』が開催された。  第4試合のRIZINフェザー級(66kg)5分3Rで、YA-MAN(TARGET SHIBUYA)を判定3-0で破った斎藤裕(パラエストラ小岩)が試合後インタビューに答えた。  リング上のマイクでは「ちょっと区切りになるような気もするんですけど、一回ちょっとゆっくり考えて、また皆さんの前でいろいろお話しできたらなと思っております」と、進退について話した斎藤。試合後インタビューでも、そのことについて触れた。 MMAは組み技ありきの競技 ――試合を終えての感想を。 「何回勝っても嬉しいですね。試合で勝つと。もう30戦以上やってきてるんですけど、いつ勝っても嬉しいですね。久しぶりなんですけど、皆さんの声援に感謝してます」 ――実際に対戦してYA-MAN選手がどんなファイターだったか教えてください。 「MMAファイターとしてキャリアを積んできていて、試合の度に良くなってるなっていうのは感じていたんですけど、実際やってみてエスケープ能力も高いし、バックポジションまで行ったら極められるって思って試合に臨んだんですけど、そこまで行けなかったのはディフェンス能力の高さと気持ちの強さを感じましたね。自分もまだまだ甘いなっていう」 ――今後の目標、展望を教えてください。 「いや、もうないですよね。ないというか、とにかくこの試合に全て集中してたんで、これ勝ってどこに進もうとかっていうのは、今ぱっと浮かぶものはないんですけど。もうお店もやってしまってるんで、一試合やるのにたくさんの人に迷惑かけて、たくさんの人の理解を得て試合に行くっていうところで。とりあえずはこの勝利をみんなで喜びたいなっていう気持ちが強いです」 ――顔を拝見しますと、ダメージがあまりないように見えるんですけど、何か受けたというところはありますか? 「何回か交錯はあったんですけど、効いたようなパンチと蹴りはないので、ノーダメージ。いろいろ痛いところはありますけど、顔は大丈夫という感じですね」 ――試合前には濃厚とんこつ豚無双のようにドロドロのMMAを、というお話でしたけど、これはご自身の中では宣言通りやれたという手応えはありますか? 「超濃厚だったんじゃないかと思うんですけど、どうでしょう」 ――YA-MAN選手が一番濃厚さを味わってると思います。 「やっぱりキックボクシングからMMAという流れがある中で、僕らMMAファイターはこういう試合をずっとデビューの時からやってきていて。修斗の試合をちょっと思い出しましたよね、今日の試合は。今はケージでやってる試合がほとんどですが、修斗は。俺はこれをやってきたんだっていう、そういう気持ちはあります」 ――前回YA-MAN選手がやった金原選手とかも、YA-MAN選手に乗せられるというか、そこで喧嘩に付き合うみたいな形で負けるっていう選手が多かったと思うんですけど、斎藤選手はそこには絶対乗らないっていう作戦だったんでしょうか。 「そうですね。僕は朝倉選手も平本選手もやってきてるんで、選手に飲まれるっていうことはないと思ってますね。今回松根さんと一緒に戦略とか練習とか作ってきて、ほぼプラン通りというか。こういう風にやれば勝てるよっていう試合を、YA-MAN選手に対して出来たなと思ってるので。会場に飲まれることもなく、相手に左右されることもなく、自分を出していくっていうことが勝因だったかなと思ってますね」 ――この試合前に、魂の全てをリングに置いてくるとおっしゃいました。それはしっかりと出来ましたか? 「出来ることはやったかなと思うんですけど、見てる方に少しでも伝われば嬉しいなというか。試合って水ものなんで。全てを砕け散るつもりで行くっていうよりは、やっぱりファイターとして勝つっていうこと。それが何よりも大事で。その中で相手との相性だったり、噛み合う試合になってやれれば一番いいですけど、自分を失わないでやったっていうところでいくと、僕自身は反省もありますけど、勝ったことに関しては満足してますね」 ――修斗の頃を思い出したという言葉があったんですけども、あの頃とMMAがすごく変わって進化してる中で、今回の試合やり切れたことはすごいことだと思います。これをやるために沖縄に行って、松根良太のところでこのMMAをするために向こうを選んでやってきたということでしょうか。 「はい。僕は18から格闘技をやって20年やってるんですけど、MMAにもトレンドがあって。その時代時代で勝ってきた選手たちが、例えばストライカーの時代があったり、柔術の時代が来たり、レスリングの時代が来たり。MMAは組み技ありきの競技だと僕はずっと思ってやってきたんで。RIZINに参戦してストライカーとかスタンドの得意な選手との対戦が増えるんですけど、僕がやってきたMMAは組み技ありきでいろんなものが進んでいくと。  で、自分にもまだまだ足りないものがあるし、松根さんにそういう意見を仰ぎながら、いろんな指導をしてもらいながら、僕の思うMMAの完成形に近づけるんじゃないかっていうのを去年の大晦日に行った時に凄くいいなと思ったんで。今回も試合前に行って、さらにもっと良くしようと思って行ったのが、今回良かったなと思ってます」 ――これも修斗つながりなんですけども、修斗どころか今日の試合を見ていると、ここら界隈ではアマチュア修斗で勝てる試合だ、ぐらいの感想が出てました。 「僕はアマチュア修斗で30戦ぐらいやってますから。でも、いろんな団体あるんですけど、修斗で勝ち上がっていくのって本当に大変で。昔も大変な時代だったんですけど、今もう勝ち続けてチャンピオンになるのって本当に難しくて。こういう組み技の技術とか寝技の技術がない選手はどっかで負けてしまうっていうのがあって。自分も一応チャンピオン経験者としていろんな戦いを経てきてますけど、アマチュアから積み上げてきたものを一つ、こういう舞台で見てもらえたっていうのは、修斗関係者の方たちは凄く鼻が高いと思います」 [nextpage] 一番大事なのは立ち合いで負けないこと ――リング上でマイクで話されていた時に、少し感極まったような瞬間もあったのかなと思ったんですけども、率直にどういう思いが大きかったですか。 「ここまで選手を続けてくるとですね、試合をするのにいろんな理由がないとなかなか立ち向かえないって思うことが多いんですね。応援してくれる皆様は自分のことだけ考えてっていつも言ってくれるんですけど、僕はみんなのために、いろんな人に支えられてここまでやってきたっていうのがあったので、勝ってお礼を言いたかったっていうのが、現役選手としてはそれが一番正しいという気持ちですね」 ――区切りになるっていうようなこともおっしゃってたと思うんですけれども、改めてすぐ次にっていうことは現状考えられない? 「この場で言うのもアレなんですけど、10月にですね、麺ZIN2号店っていうのが目黒でオープンすることが決まってまして。でも選手としてじゃなくて、お店はお店ですごいスピードで広がっていくっていうのもあって、なかなかじゃあ次いつやるって言えない状況ではあるんですね。年齢もあるし、心も体も昔とは全然違ってきているっていう中で、とにかく今回試合をするっていうことが、皆さんの前でやるっていうことが、すごく自分の中で意味のあること。だから先は本当に申し訳ないですけれど未定っていうか」 ――金原選手が、テイクダウンしてもなかなか抑え込めなかったYA-MAN選手をテイクダウンしてバックを取れた。あのボディトライアングルは、これまでの沖縄練習の成果だったりするんでしょうか。 「テイクダウンが取れるとは思ってはいたんですけども、一番大事なのは立ち合いで負けないことっていう。リングで立ち合った時に自分が下がらされてしまうと、テイクダウン行くにしても良くない。いい組み手が作れないっていうところで。それは松根さんに細かい寝技の指示とか指導とかもしてもらったんですけど、ボクシングスパーをずっと積んできたっていうので、立ち合いで負けなかったのはすごく大きかったなと思いました」 ――協栄ジムでやってきた練習ですね。あと麺ZINさいとうは出前もやってるんですか? 「出前はやってないです」 ――じゃあ、これから可能性は? 「2号店がつけ麺専門店なので、通信販売はする予定ではあります。冷凍販売ですね」 ――改めて、この試合に懸けた想いをお聞きしたいんですけれども。2カ月前に取材させてもらった時に、勝てば続くストーリーもあるし、つながる道もある。負けると持っていたものが選択肢から消えていく、それが格闘技だとおっしゃってましたけども、このYA-MAN戦に懸ける思いっていうのは、負け方・内容によっては引退も過ぎるような、そういう想いで挑んだということでよろしかったですか。 「自身のYouTubeチャンネルでの密着でもいろいろ話したと思うんですけど、僕の中でやっぱり勝ち負け、結果ありきで選手ストーリーって続いていくものだと思ってて。負けてもなかったかのようにしてやるっていう選択もあると思うんですけど、自分のやってきた格闘技はそれではなくて。しっかり結果にこだわりつつ、だから勝つことが大事なんですよね。  今回も京セラドームで試合するって、次はいつか分からないですよね。だから激しい試合、派手な打ち合いを望むお客さんもいると思うんですけど、YA-MAN選手と対峙した時に自分が勝てる可能性のあるものっていうので、試合をすることができたので、勝ったことが全てですよね」 ――入場前のVTRでお母さんがエールを送っていたと思うんですけども、実際その家族とか秋田の地元の昔の知り合いとかの応援の力はこの試合にどうつながったですか。 「そうですね。両親には心配ばかりかけてますよね。でも佐藤さんの映像は、多分うちの母親からしたら一生の思い出になるんじゃないかなって(笑)。僕ちゃんと見てないんですけど、さっきメッセージ入ってて。そういう意味では佐藤さんに感謝だし、ああいう試合に向けてね、みんなの気持ちを高めてくれる映像ってRIZIN素晴らしいなと思います」 ――お母さんからはどういったメッセージが? 「佐藤さんによろしくお伝えください、と」 ――今日平日開催で秋田の方がどれだけ来れたか分からないですけども、来れなくてもPPVとかできっと応援してくれたと思います。秋田の方にメッセージをいただければなと思います。 「自分が戦う姿を見て何かをプラスに感じてもらえるのがすごく嬉しいですよね、プロの選手として。僕のことを知らない人も県内でたくさんいると思うんですけど、だいぶRIZIN出てからは色んな方面から連絡も来るようになったし、自分が活動することでプラスに何か働いてくれたらすごく嬉しいかなと思います。秋田県が盛り上がるのは嬉しいですよね。いつも応援ありがとうございます」 ――トレーニングをしながら試合に向かう選手としての生活に比べて、麺ZINさいとうの経営はやりがいがあるとか、大変だとか比べるとどういう感じなんでしょうか。 「選手として試合に向かっていくのは、多分自分と向き合うっていうことがほとんどだと思うんですよね。職人じゃないですけど、勝つために突き詰めていく。お店の進め方っていうのは、僕一人の意見じゃなくて、みんなで同じ方向を向かないとっていうのがあって。特に飲食店なんで、人がいないとどうにもならないものですから。年下もいれば年上もいたし。僕は中間な感じなんです、年齢でいうと。だからみんなで進めることが難しいなと日々感じてますよね。でもやりがいはめちゃめちゃあります。僕チーム戦が好きなんで。運動会みたいなの大好きですから」 ――その麺ZINさいとうを経営するのにパーフェクトな環境があったとして、あと一方で、選手としての全盛期の自分があったとして、どっちかを選ぶとしたらどっちを取るみたいなのっていうのは選べますか? 「間違いなく全盛期を取りますね。選手としてできる時間は本当に人生の中で限られていると思っているので。試合をすると学びが多くて感じることも多いんですけど、今回もたくさんのことを学んで、たくさんのことを感じて。選手を続けてきてよかったなって勝って思えるんですよね。だから全盛期がいつなのか分からないけど、できる時にやった方がいいですね、選手は」 ――9月にラーメン祭りがあるとか。 「中野ラーメンフェスですね。9月25日から27日、金・土・日3日間で中野でラーメンフェスやりますんで、よろしくお願いします」 ――ラーメンフェスは斎藤選手もいるんですよね? 「行きます。3日間行きます。ぜひぜひお願いします」
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