2026年10月17日(土)東京・後楽園ホール『RISE 201』の対戦カードが、8月24日(月)東京・築地の老舗料亭つきじ治作にて行われた記者会見で発表された。
第7代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定戦3分5R延長1Rで、同級1位・大森隆之介(EX ARES)と同級2位・中嶋愛樹斗(OISHI GYM)が対戦する。
大森は2020年1月のプロデビュー後、2021年7月に有井渚海に負け連勝がストップするもその後は格上を次々と撃破。2024年3月、13戦全勝の山田虎矢太をバックハンドブローでKOする大番狂わせを起こした。8月にはRISEバンタム級王者・大﨑孔稀に挑戦したが判定で敗れ王座戴冠ならず。2025年4月、鈴木真彦からダウンを奪っての判定勝ちで名を挙げた。2026年7月にはONE Friday Fightsに初出場、アリ・アル=キナニの反則連発に苦しみながらもダウンを奪って判定勝ち。現在5連勝中。戦績は13勝(6KO)3敗。
中嶋はジュニアキック出身。ACCEL第5代日本バンタム級王者で、2024年9月には第8代DEEP☆KICK-55kg王座にも就いた。2025年5月、『ONE Friday Fights』に初参戦して中国のリュー・ジュンチャオに勝利。2026年2月、フランス遠征でジラリー・キャルービーに判定で初黒星を喫した。5月のRISE初出場では白石舜を止まらない攻撃で2RにKOすると、7月には元フェザー級王者の梅井泰成に完勝を収めた。戦績は15勝(10KO)1敗のホープ。名古屋の名門OISHI GYM所属。
大森は2026年2月、梅井泰成を延長戦で破りRISEフェザー級王座への次期挑戦権を手にしていたが、王者・安本晴翔が王座を返上したため中嶋との王座決定戦になった。
タイトルマッチ調印式が行われ、会見で中嶋は「僕は前回、梅井選手と試合をして、自分の中で圧倒して勝ったなら試合後のマイクでタイトルマッチお願いしますと言うのを決めていて。実際にタイトルマッチが決まって、本当に自分の夢に見たRISEのベルトがもうあと一歩ってところで、すごく気持ちが昂りますし、自分の腰に巻いていることを毎日想像したり、練習する時も『俺チャンピオンにもうすぐなれるんや』って思いながら練習やってるので、今はもうチャンピオンになることだけを考えて毎日過ごしています」と、夢を実現させると意気込む。
対する大森は「今回タイトルマッチということで、この試合を組んでくださった皆様、ありがとうございます…って言いたかったんですけれど、後ろに座ってる坊ちゃん(※安本)のせいで、僕のタイトルマッチがなくなって。(挑戦者決定)トーナメントをしたんですよ。でもトーナメントに出てないヤツが相手になるっていう意味の分からないことになってるんで。むしろRISEに『我慢してくれてありがとうございます』って言われたいという感じですね」と、待たされたことへの恨み節。
続けて「タイトルマッチの意気込みについては、そろそろ獲らなあかんやんって自分の中でめちゃくちゃ思っていて。19歳やったっけ? 19ですよね。獲らしたらあかんやろっていう。その思いがめちゃくちゃ強いですね。なので、大人の強さを見せたいなと思います」と、その若さでベルトはまだ早いと言い放った。
それぞれの印象を聞かれると、中嶋は「凄くテクニックがあって、フェイントも多くて、引き出しが多い選手やなっていう印象が強いです」、大森は「パンチがある、思い切りがいい。ほんまに怖いもの知らずな選手やなって思いますね。あとは、今日見たらミナミとかでキャッチやってそうやなっていう。よく引っ掛けられるなと思って既視感があります(笑)」とした。
RISE3戦目でタイトルマッチにたどり着いたことに、中嶋は「めちゃくちゃ早いと自分でも思います。自分の中ではRISEに出させてもらって、少しずつランキングを上げていって、タイトルに挑戦していくって思ってたので、めちゃくちゃなんか自分が思ってた以上のことが起きてるのでビックリしています」と、予想以上に早かったことに自分でも驚いているという。
同門の先輩には、RISE世界王者の大﨑一貴・孔稀がおり、「偉大な大﨑兄弟の2人がRISEのベルトを獲っていて、自分もここで獲ればRISEのチャンピオンになって、少し追いつけるなというのは自分の中では凄く思っています」と、その背中を追いたいと話した。
大森は、対戦相手に納得がいかないのかと聞かれると「納得は全く正直言ってなかったんですけれど、梅井にはしっかり勝ってるんで、相手としてはもう中嶋選手しかいないよなって思ってるんですけれど。やっぱりトーナメント頑張ったのにな、みたいな。1年ぐらいかかったじゃないですか、あの1年はアイツ(安本)のせいで無駄になったんですよ。じゃあ、梅井との決勝戦がタイトルマッチでよかったんじゃないかなって。アイツが返上をちょっと遅らせたから、余計なことしやがってと思ってますね。でも、アイツ(中嶋)はまだ(ベルトには)遠いので。まだ3回しか試合してないですから。納得はいってますよ」と、中嶋にではなく安本に対して納得がいってないとする。
今回の王座決定戦で勝ったら、安本を追い詰めて行くのかとの質問には「獲ったら、もうええかってなりそうですけれど(笑)。獲って、次見れるのが世界なんやったら、(安本が)世界持ってんのやったらやりたいなと思います。けど、また返上って言われるかもしれないし、またどっか行かれるかもしれないので。振られたら次追うまでに心の準備がいるタイプなので」と、それは今回勝ってから考えるとした。
自分がチャンピオンになったら、RISEフェザー級をどう盛り上げていきたいかとの問いに中嶋は「僕、今までバンタム級でやってたんですけれど、フェザー級って言ったら安本選手が頭2~3個抜けてたイメージが凄く大きいので。次に自分がチャンピオンになればフェザー級のトップになるので、僕が次はフェザー級の中でも頭2~3個抜けてるっていうチャンピオンになりたいと思っています」と、圧倒的に強い王者になって盛り上げたいという。
大森は「僕、フェザー級が自分の中では適正じゃないと思ってるので。あと、僕はなんで55kgのトーナメントに全く声がかかってないんですかね?」と、バンタム級でも1位なのになぜ年末から始まる55kgのWORLD SERIESトーナメントに参加できないのか、と疑問を投げかける。
伊藤隆RISE代表は「もし獲ったら、新たに55kgのチャンピオンが決まったらキャッチウェイトでやっても面白いですし、大森に関してはいろいろな枠が広がると思うんですね。元々彼のジムはあまり体重に関して細かいことは言わないんですけれども、彼の場合は身長があるっていう部分で、今回は57kgでやっていただきたいなっていうのは思っていました」と、身長が175cmもあり55kgをキープするのは難しいのではないか、との判断だったと説明。
すると大森は「じゃあ、僕がベルトを獲ったら55kgの世界トーナメントに枠は準備してもらえます?」と要求。伊藤代表は「そこも考慮しますけれど、枠があるかな…そこも内容がよかったら検討しましょう」と、今回のタイトルマッチの内容次第で考えると答えた。
中島は、大森の「まだ早い」との言葉をどう思ったかを聞かれ「大森選手は梅井選手と戦って延長まで行って勝ってるんですけれど、僕はダウンを取って3R以内に勝ってるので。その試合を評価して代表がタイトルマッチを組んでくださったので、いろいろ言われてても、僕は今までずっとリングで証明してきたので、今回も勝って結果で見せようかなって思っています」と言い放つ。
「最高というか、僕らしい、ダウンを取って、最後は倒しきってKOで倒したいっていうのは凄くあります」と、完勝してベルトを巻くにふさわしいことを証明したいと話した。
それに大森は「あの梅井とやった試合が比べる対象になるかって言ったら、当たり前の話なんですけれど、下から上がってきてる選手が上位ランカーとやるのと、僕の年齢が26、梅井が28になる年ですよね。最後のタイトルマッチのチャンスを懸けて戦うのは全然違うんですよ。試合の内容が変わってくるのは僕は当たり前やと思ってるんで、あまりそこの試合の内容自体は気にしてないですね」と、立場が違えば試合内容が変わるのは当然だと返答。
また、大森の「ミナミのキャッチみたいだ」発言にも中嶋は「キャッチはちょっとやめてほしい。やったことないです(笑)。僕、口が下手なので、トラッシュトークはすぐ負けちゃうと思うので試合で魅せるしかないと思います」と、勝負はあくまでもリングの中だとした。
大森には、ONEでの試合でローブローを受けて緊張感が切れてしまうような場面でも、切らさずにしっかり勝ったところに精神的な強さを感じたとの言葉があり、大森は「精神的に強いとは思わんかったんですけれど、海外も向いてるなと思いましたね。僕はRISEでぬくぬく育ってきたんやなっていうのはすごい思わされました。フェイスオフのタイミングでほんまに軽くピッとやられただけやったんですけれど、免疫がなさすぎてブチギレて相手の控え室まで行ってたので(笑)。カメラがいるところでドアを開けろって言って、全然日本語が通らないという。はい、そんな感じでした」と笑った。