2019年12月3日(火)東京ドームシティホールにて開催されるシュートボクシング協会主催『GROUND ZERO TOKYO 2019』の第7試合で、WKBA世界ライト級王者・重森陽太(伊原道場稲城支部)と対戦するSB日本スーパーフェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
笠原はSB次期エース候補として期待され、昨年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下して王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者・ 内藤大樹との接戦を制し、前戦となった9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者・深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。
今回はこれまで一度も交わることがなかった新日本キックボクシング協会から、刺客一番手として乗り込んでくる重森を迎え撃つ。
■大晦日にはRIZINが開催されるのでぜひ出たいです
――まずは、前回9月の深田一樹選手とのSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチを振り返っていただきたいと思います。2Rに笠原選手が3度ダウンを奪ってTKO勝ち、王座奪取に成功しました。
「試合前に組み立てていた作戦は自分の得意な攻撃である左ロー、ミドルを当てていくために、その中で右の攻撃も合わせて出していくというものだったのですが、それがうまくいったので試合結果も踏まえて満点の出来だったと思います」
――短期決着は予想通り?
「そうですね。1Rから仕掛けていこうと思っていて、1Rに感触を掴んで2Rで仕留めに行く予定でした」
――2017年11月に対戦した時の深田選手と比べてどうでした?
「最初に対戦した時は自分のフィジカル面が弱くて対等に戦えなかった部分もあったのですが、20歳になって身体も出来上がってきましたし、フィジカルトレーニングも強化していることで身体全体にパワーも付いて、再戦では押され負けしてないことも感じたので成長しているのを感じることができました。パンチにも磨きがかかったのでどんな相手でもKOできる自信にもなっています」
――二階級制覇した心境はいかがですか。
「自分も海人選手のようにSBを引っ張っていく存在にならないといけない立場ですし、SB二階級王者としてのプライドを持って他団体のチャンピオンにも絶対に負けられないという気持ちを強く持つようになりました。フェザー級王座は返上したのでぜひ、弟の友希にしっかり獲ってもらいたいと思います」
――今回の相手、重森選手についてはどのような印象がありますか?
「名前は知っていたのですが、1階級上の選手なので今まで対戦を意識したことはありませんが、新日本キックのエースであり、世界チャンピオンというだけに凄く強い選手ですよね。どんな位置からでも左ミドルを蹴ってきますし、右ストレートなど強いパンチが警戒すべき攻撃だと思います。でも、この前のKNOCK OUTでの翔・センチャイジム戦を見たところ、倒し倒されの試合をしていて倒れやすいイメージがあるので、ここが倒し時かなと」
――これまで交わることのなかった新日本キックとの対抗戦第一弾になります。
「2つの団体が交わるいい機会なので、SB王者としてSBの強さをしっかり見せて勝ちたいと思います」
――シーザー武志会長からは何かアドバイスは?
「しっかり決めろよ! とは言われました」
――練習ではどういうことを強化していますか?
「自分の得意な攻撃のパワーアップとバリエーションを変えていくことですね」
――重森戦後には考えていることはありますか?
「大晦日にはRIZINが開催されるのでぜひ出たいですね。ですが、そこを意識しないで重森戦に集中したいです。ここで勝つことで僕の強さ、SBの強さを証明できると思います。前回、深田選手を倒した後に、スアレック選手と対戦したいと言ったのですが、60kgには怪物がたくさんいるので僕がどんどん倒していくだけですね。来年は飛躍の年にします」