この試合がおそらく私たちが長年見てきた中で最も完成度の高い、最高のミックスド・マーシャル・アーツの試合となる
──先ほど、コナー(・マクレガー)がベルトを獲得した当時、どちらのベルトを持っても大規模な凱旋パレード(ホームカミング)が行われなかったという有名な話がありましたね。今週末の試合の後、ダブリンで何か大きな計画について話していますか?
「ダブリンにUFCを呼び戻そうと、ここに到着して以来ずっと話し合ってきましたが、まだ実現していません。理由は分かります、ロジスティクスなど色々あるでしょう。でも私は一貫して言い続けています。このベルトを手に入れれば、どこで戦うかを指示する発言力がはるかに大きくなる。アイルランドに戻るためのパワーがはるかに大きくなる。
そしておっしゃる通り、コナー・マクレガーがクローク・パークでイベントを開催する可能性についての憶測は常にありました。しかし来月、アイルランド歴史上最高のファイターの一人であるケイティー・テイラー(※アイルランドの女子プロボクサー、元サッカー選手。現WBA・IBF・WBO女子世界スーパーライト級統一王者)がクローク・パークで試合をします。もしそのイベントが順調に成功すれば、UFCが私とコナーをメインとセミメインにしてクローク・パークでイベントを開催できない理由があるでしょうか? 分かるでしょう? 他には誰も必要ありません。
私が世界チャンピオンであり続け、カルロス・プラテスやシャフカト・ラフモノフを連れて来られるなら、あるいはイスラムとのリマッチでもいい。なぜダメなことがあるでしょうか? すべて可能です。私はそれが大好きです」
──数週間前にビッカー・ストリートで行われた素晴らしいファンイベントのような、アイルランドに帰国した後の大きな瞬間について考えていました。日曜日の後、帰国して空港やどこかで大きな出迎えを受けるようなことは考えていますか?
「100%、間違いなく、この試合の直後にアイルランドのダブリンに帰るフライトを予約しています。妻をダブリンのお気に入りのレストランにデートに連れていきたい。あのベルトをアイルランドの土に持ち帰り、自分が『やる』と言ったことをやり遂げたんだと、あの地に自分の足跡を刻み込みたい。持ち帰ったんだ、家に持ち帰ったんだと、自分が達成した夢を心から誇りに思いたいのです」
──さきほど近く開催されるケイティー・テイラーのビッグファイトについて言及されていましたが、おそらくリングサイドで観戦されることでしょう。数年前に、あなたとケイティー・テイラーが実際にスパーリングをしたという話を読んだのですが、そのスパーリングセッションのストーリーを教えていただけますか?
「彼女が私の友人とスパーリングをしている場に居合わせたことがあります。ガッツリとしたスパーリングをしたとは言いませんが、みんなでリングに入って遊びました。彼女は以前、クレイグ・バニーという私の友人としょっちゅうスパーリングをしていて、私はある日、それに立ち会いました。若いボクサーとして、見るだけで素晴らしい勉強になりました。当時私は10歳か11歳くらいだったかな。彼は私より少し年上で、国内最高のボクサーの一人、当時の国内最高峰のプロスペクトの一人でした。それを間近で見られたのは本当に素晴らしい経験でした」
──コナーは復帰すべきだと思いますか、それとも度重なる怪我などを考慮すると、もう……?
「彼がどうしようと、彼と彼の家族にとって正しい決断を下してくれることを願うだけです」
──イスラムのグラップリングを除いて、彼の打撃があなたに印象を与えることはあると思いますか? 同様に、あなたのグラップリングのスキルが彼やファンに印象を与えると思いますか?
「私のグラップリングスキルはすでに彼らに印象を与えているはずです。だからこそ、彼がこの試合を受け入れるのにあれほど時間がかかったのでしょう。彼らはデラ・マダレナ戦を見て、“あぁ、そんなに簡単にはいかないぞ”と考えたのです。そして、先ほども言いましたが、彼の打撃はグラップリングが優れすぎているあまり、十分に語られていません。しかし彼の試合を見れば、ジャック・デラ・マダレナに対して打撃で毎秒圧倒していた。自分の世界(グラップリング)に持ち込みたいと思った時だけテイクダウンに行ったのです。
彼はゲームのあらゆる面で信じられないほど才能があります。それは間違いありません。もし打撃戦で気を抜けば、ヴォルカノフスキーの身に何が起きたか見てください。彼は打撃でも仕留めることができる。だからこそ私は、この試合がおそらく私たちが長年見てきた中で最も完成度の高い、最高のミックスド・マーシャル・アーツの試合だと言っているのです。しかしそれは、MMAというゲームの2つの側面における最高峰のレベルの戦いなのです」
──階級を見渡すと、カルロス・プラテス、シャフカト・ラフモノフ、マイケル・モラレスがいます。誰が次のタイトル挑戦者にふさわしい、あるいはふさわしいと思いますか?
「聞いてください、先週彼らについて話しました。この試合の後にタイトル挑戦の権利を勝ち取り、ふさわしい人間はただ一人、カルロス・プラテスだけです。他の奴らはまだ十分な実績を残していない。シャフカト・ラフモノフについては、いつの日かオクタゴンに戻ってきた時には、彼の回復を祈っています。昨日、彼の人生にいくつかの困難があったと聞きました。健康を祈っています。すべてがうまくいくことを願っています。なぜなら、戦いよりも重要なことはたくさんあるし、家族や長期的な健康は戦いよりもはるかに重要だからです。だからシャフカト、健闘を祈るよ。
しかし彼がオクタゴンに戻ってきた時、戦う相手はただ一人、私だけです。だから彼がいつ戻ってきたとしても、私が望む戦いだから彼は列の先頭に割り込むことになるでしょう。
しかし、カルロス・プラテスはその権利を勝ち取りました。階級の他の誰一人として勝ち取っていません。彼らは全員、少なくとももう1試合戦う必要があります。プラテスは、一度もフィニッシュされたことのない2人のファイターを相手に2連戦し、それを狂気の沙汰のような方法で成し遂げました。(※直近の自身の試合について)私は彼(プラテス等)のケツを24分間ボコボコにした。しかも3週間の直前オファーでだ。もし彼が私に3、4か月の準備期間をくれるなら、何が起きるか分かっているはずだ。彼は次の試合の後、ぐっすり眠れるようになるだろうよ」
──コナー・マクレガーはアイルランドのMMAにおける最大のスターです。もしあなたがこのベルトを獲得した場合、「自分こそがアイルランドMMAの新しい顔だ」と胸を張るために、何を成し遂げなければならないと思いますか?
「同じ国からこれほど象徴的なファイター(コナー・マクレガー)が出ている中で、アイルランドMMAの“顔”になるというのは、かなりハードルの高い要求です。アイルランドMMAの顔になることなんて、今まで一度も考えたことがありません。しかし、一つだけはっきりさせておきたいのは、UFCに参戦して以来、私が唯一アイルランドの国旗を掲げ続けてきたということです。それ以来、UFCで勝利を収め続けているのは私だけです。多くの者が挑み、多くが敗れ去った。しかし私は、一貫してオクタゴンに現れ、スポーツの最高峰のレベルで勝利を収め続けてきた男です。
私はアイルランドMMAの新しい顔です。しかし、自分が達成したいすべての目標を達成しない限り、アイルランドMMAの“唯一にして最大の顔”になれるとは思っていません。私は“10年間の支配”について話しているのです。私は28歳です。まだ戦える。ヴォルカノフスキーを見てください、38歳でもまだ世界チャンピオンです。ジャスティン・ゲイジーは3度目の挑戦で世界タイトルを獲得しました。彼も38歳です。
私には、このスポーツの最高峰のレベルで、毎回最強の挑戦者を相手に10年間支配し続ける時間があります。世界チャンピオンとして私を興奮させるのは、正しい試合をすること、つまりタイトル挑戦に最もふさわしい人物と戦うことです。これはUFCが必ずしも常にやってこなかったことだと感じています。しかし、チャンピオンである私の仕事は、毎回正しいコンテンダーに挑戦権が確実に与えられるようにすることです」
──フィラデルフィアで7年ぶりのイベントのメインイベントを務めると聞いた時のリアクションはどうでしたか?
「最初は“マジかよ、ラスベガスじゃダメなのか?”と思いました。私にとってラスベガスは世界のファイトの首都だからです。それが最初の本能的なリアクションでした。実はアブダビでイスラムと戦いたかった。敵地で戦いたかったのです。敵地であればより敵対的なエネルギーが生まれ、それをエネルギーに変えて戦えると感じたからです。その後でフィラデルフィアについて考えました。もう少し深く考えた時、“フィラデルフィアには多くのファイトの歴史がある”と気づきました。フィラデルフィアのボクシング文化には、深く根付いた古い歴史がある。そこからワクワクし始めたんです。“待てよ、このスポーツのレジェンドの中にはフィラデルフィア生まれ・育ちの素晴らしいボクサーがたくさんいるぞ”と。そして“映画『ロッキー』もあるじゃないか”と気づいた。“よし、それなら面白い”と。それが私の考えを大きく変えた瞬間でした。
実際にここにきてフィラデルフィアを見て、本当に大好きになりました。とても美しい街だと思います。土曜日の夜を迎える頃には、フィラデルフィアは私の人生の中で特別な場所になるでしょう。なぜならそこで世界タイトルを獲得するのですから。もしかしたら運が良ければ、フィラデルフィアの名物であるあの有名な“左フック”をヒットさせることができるかもしれない。さあ、外に出てそれをやってやろうじゃありませんか」
──コナー・マクレガーの記録を破ることは、あなたにとってどのような意味を持ちますか?
「彼の記録を破ることなど一度も考えたことがありません。そこに焦点を当てたことも、考えたこともない。しかし今、土曜日の夜に勝てば『UFC歴史上最多勝利のアイルランド人』になるという立場に立ってみると、16歳の時に自室のノートパソコンでUFCのハイライトを見つめていた自分が、今やその記録に手が届くところにいるというのは、かなりクールな思いですね。
記録に並ぶだけでも素晴らしいことでした。しかし今やそれを超えることができる。しかも私にはまだこのスポーツで10年のキャリアが残っている。その記録は揺るぎないものになります。今後どのアイルランド人もこの記録を破ることはできない。約束します。数年のうちに20勝台に乗せるつもりです。誰もこれを破ることはできない。
誰もが到達できないほどの高みに記録を設定してみせる。それが、私が作り上げたいレガシーなのです。土曜日の夜のこの試合を見ている他のアイルランド人の子供たちに、“いつかイアン・ギャリーのようになりたい”と思ってもらいたい。そしていつの日か、誰かが私の記録を破ろうと迫ってくるような、そんな素晴らしい“原点回帰”のドラマが生まれるのを見られたら最高ですね」







