2026年9月5日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 47』(U-NEXT配信)の対戦カードが出揃った。
メインイベントは、ONEアトム級ムエタイ3分3Rでスタンプ・フェアテックス(タイ/Fairtex Training Center)がセリーナ・フローレス(米国)と対戦。
スタンプは5歳でムエタイを始め、18歳でフェアテックスジム所属となって柔術も始めた。2018年10月のONEデビュー戦でアトム級キックボクシング世界王者となり、2019年2月にはアトム級ムエタイ世界王座も獲得。MMAは2019年8月にデビューすると2021年12月、ONE女子アトム級グランプリで優勝。2023年9月にハム・ソヒをTKOで破り女子アトム級MMA世界王座に就き、史上初にして唯一のキックボクシング・ムエタイ・MMAの3競技でONE世界王者に輝いた。
その後、半月板断裂の手術によりアトム級王座の防衛戦、2階級制覇を懸けたストロー級タイトルマッチが中止となり、2025年8月の暫定王者デニス・ザンボアンガとの王座統一戦も回復が遅れて棄権。2025年11月の日本大会で約2年ぶりの復帰戦をキックボクシングで行ったが、KANAに判定で敗れた。復帰2戦目は2026年6月にムエタイで行い、シンシア・フローレスに判定2-1の辛勝。
フローレスは体操、チアリーディング出身で15歳からムエタイを始めた。2019年12月にGLORYのプレリミナリーファイトで勝利したが、その後は新型コロナウイルスの影響で試合が組まれることはなかった。2021年からは米国の『LION FIGHT』に参戦し、北米女子スーパーバンタム級王座を獲得。さらに2024年10月、オーストラリアでWBCムエタイ女子世界スーパーバンタム級王座を奪取している。2025年10月にONE初参戦し、タイトル挑戦者マリー・マクマナモンを判定で破った。
コ・メインはONEフライ級ムエタイ3分3Rで、ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ/Sor Dechapan)とジョーダン・エストゥピニャン(コロンビア/Team CSK/Team JC Fernandez)が対戦。
ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。決勝で江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』では小澤海斗から勝利を収めたが、2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。
『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、2024年5月のプンルアン戦から、スリヤンレック、ヨードレックペット、デニス・ピューリック、ナックロップと強豪ばかりを相手に5連勝3KOの快進撃を続けたが、2025年10月にアキフ・グルザダに判定負け。この敗戦を機にサムエー、ポンペット、エン・ペンジェーに4連敗中。ONE戦績は8勝(6KO)6敗。
エストゥピニャンは2025年1月の『ONE 170』に初参戦し、フレディー・ハガティーから右ストレート、右フックで2度のダウンを奪って勝利した。3月の2戦目もアリ・サルドエフに判定勝ち。9月に陽勇と初のキックボクシングルールで対戦したがTKO負け。プロ10戦目で初黒星を喫した。2026年5月、アスラムジョン・オルチコフにKO負けで連敗中。優れた身体能力からトリッキーに繰り出す攻撃が持ち味。ジョハン・エストゥピニャンとは双子の兄弟。
ONEフェザー級ムエタイ3分3Rでは、モハメド・ユネス・ラバー(アルジェリア/Team Mehdi Zatout)がリカルド・ブラボ(アルゼンチン/タイガームエタイジム)と対戦。
188cmの長身ラバーは2023年12月のONE初参戦でセーマペッチと対戦。左フックでダウンを奪われるも即座に右ストレートでダウンを奪い返し、さらに飛びヒザ蹴りからの左右フック5連打でダウンさせたが、完全に倒れていたセーマペッチの顔面にヒザを突き刺した。結果はラバーのKO勝ちとなったが、最後のヒザが物議を醸し、2024年2月にダイレクトリマッチ。初回KO負けでセーマペッチにリベンジを許した。11月の再起戦ではエディ・アバソロに判定勝ちも、2015年7月のシャドウ戦でアイポークをしてしまいノーコンテスト。2026年7月のルーク・リッシ戦では判定負けと結果を残せていない。
ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭い右ストレートと左フックを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。2023年8月、ONE FF初参戦でルンピニースタジアム認定ミドル級王者を2RでKOすると、3連続KO勝ち&ボーナスを獲得して10万ドルの本戦契約が結ばれた。
しかし、2024年8月に初のキックボクシングルール(過去3戦はムエタイルール)でジョージ・ジャービスに判定負けでONE初黒星。2025年6月のアリアン・エスパルザ戦ではムエタイルールで判定負け、2026年4月の和島大海とのキックボクシングでも判定負けと3連敗中。戦績は27勝(22KO)6敗2分。
エリス・バルボーサ(英国/Team Mehdi Zatout)とマフディー・ジャマリ(モロッコ/Ostora Fighters World)のONEストロー級ムエタイ3分3Rも決定。
元WBCムエタイ欧州王者バルボーサはフェアテックストレーニングセンターでムエタイの修行を積み、2023年12月からONEに参戦。初戦はトンプーンにボディブローでKO勝ちしたが、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たため無効試合に。2戦目は2024年7月で、アリーフにスプリット判定で勝利。2025年2月、ONEムエタイ世界ストロー級王者プラジャンチャイの挑戦者に抜擢され、前に出てのジャブと左ミドルで粘ったがヒジで切り裂かれて4RにTKO負けを喫した。8月のシャミル・アドコフ戦でTKO勝ちを飾ったのも束の間、2026年2月に初のキックボクシングでジャン・ペイメンに判定負け。
ジャマリは2025年4月からONEに参戦、“タイのサイタマ”ことトンプーンを左フックで初回KOに沈めた。2戦目はアリーフに判定負け、2026年4月のサムエー戦ではKO負けを喫して連敗中。
ONEストロー級MMA5分3Rでは、黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN)がファビオ・ヘンリケ(ブラジル/DS Team/Team Gigante)と対戦。
修斗&PANCRASE王者の黒澤は、25年3月の『PANCRASE 352』で初防衛戦で植松洋貴を2R TKOに下し、9月の『ONE Friday Fights 124』で難敵ジェイソン・ミラルペス(フィリピン)に判定3-0で勝利。連勝記録を6(3KO・1一本)に伸ばしたが、26年1月にボカン・マスンヤネに判定負けで3年8カ月ぶりの黒星を喫した。さらに4月、山北渓人に腕十字で敗れ連敗中。
ブラジルのエンリケは、14勝2敗でONE2戦目。ストロー級を越えたアグレッシブな打撃&テイクダウン&サブミッションで14勝中4つのKO・TKOと7つの一本勝ちを誇る。リアネイキドチョーク、ギロチンチョークを得意とし9連勝をマークも、GLADIATORでオトコンバヤルをTKOに下している強豪イ・スンチョルに26年3月のONEで判定負け。しかし5月、猿田洋祐が倒し際にマットに左手を着き左ヒジ脱臼のため負傷TKO勝ちを収めた。
同じくONEストロー級MMA5分3Rでは、ギルバート・ナカタニ(米国/Aragon Training Academy)がナザレス・ラルタズアラ(インド/Dojang MMA)と対戦。
中谷はカリフォルニア州出身の32歳で、アラゴン・トレーニング・アカデミー出身。MMAのキャリアで9勝のうち7勝はフィニッシュを挙げている。24年12月のONE初参戦で若松佑弥に判定負け、ジェレミー・ミアドにも判定負けと厳しいスタートとなったが、25年11月にエコ・ロニ・サプトラにTKO勝ち。しかし、26年4月にはジョシュア・ペレイラに1R TKO負け。
25歳のインド人ファイター、ラルタズアラは25年11月のONEデビュー戦で、鈴木真正をわずか17秒でKO。26年2月にジェイク・ブロンを2Rに肩固めに仕留めると、6月にはジョン・ブルータスに初回TKO勝ち。通算戦績を8戦無敗とした。
他にはガブリエラ・フジモト(ブラジル/KO Squad)vs.三浦彩佳や澤田千優と戦ったマカレナ・アラゴン(アルゼンチン/Academia Ribas Famili)のONE女子アトム級MMA5分3R、ヘクター・アルモナシド(アルゼンチン/La Paradoja)vs.ペドロ・ダンタス(ブラジル/Guerreiros Team)のONEフェザー級MMA5分3R、ラファエル・ロバト・ジュニア(米国)vs.パヴェウ・ヤヴォルスキ(ポーランド)のミドル級サブミッショングラップリングマッチも決まっている。