キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】弟が出場したリングで那須川天心が挨拶「大晦日のRIZINに出たいと思っています」

2019/11/27 12:11
【DEEP☆KICK】弟が出場したリングで那須川天心が挨拶「大晦日のRIZINに出たいと思っています」

サプライズのファンサービスとしてカラーボールを客席に投げ、キャッチしたファンをリングに上げ直接、天心グッズをプレゼントした那須川天心(C)DEEP☆KICK

11月24日(日) 大阪市・東成区民センターにおいて『DEEP☆KICK 41』が開催された。

メインイベントの「ミネルヴァ ピン級王座決定戦」では、DEEP☆KICK史上2度目となる女子のメインを、Ayaka(NJKF健心塾/ミネルヴァ ピン級1位)と祥子(JSKキックボクシングジム/同級2位)が戦い、Ayakaが判定勝利。ミネルヴァピン級のベルトを腰に巻き、「今後について「お世話になっていて仲良しですが、百花選手(魁塾)のベルトを獲りに行きます」と抱負を語った。

また、同大会には那須川天心の父・那須川弘幸氏が会長を務めるTEAM TEPPENから、DEEP☆KICKのリングに3人の選手が出場。小出龍哉が1R TKO勝ちも、庄司啓馬、那須川天心の弟の那須川龍心は判定で惜敗するなど、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。

休憩前には、サプライズのファンサービスとして那須川天心がリング上に登場し挨拶。天心は、「DEEP☆KICKは以前、自分もアマチュア時代に上がったことがあって、夢がある団体だと思っています。また選手の皆さんもRISEやRIZINなどの舞台でも一緒に戦いましょう」と、かつてアマチュア時代に出場経験のあるリングで、後輩たちに挨拶。

さらに、気になる大晦日についても「大晦日のRIZINには出たいと思っています。そして2020年4月には『RISE WORLD SERIES 2020』が開催されます。自分も出場しますので、ぜひ楽しみにしていてください」と、大晦日、さらに来春のビッグマッチに向け、準備していることを語った。

11月25日のRISEの会見では、ビデオレターで、「僕はWORLD SERIESのワンマッチに参戦することになりました。今年はワンマッチで挑んでいきます。WORLD SERIESでいろいろな階級の試合をやると思いますが、それ以上の試合をするのでぜひ注目して欲しいです。それと55kgの優勝者と対戦することも決まっているので、そこに向けて調整したい。どんな選手が勝つか、僕も注目しているのでファンの皆さんも注目して欲しいです」とのメッセージを公開、大晦日RIZINのカードも近日中に発表される予定で、戦闘モードに入った那須川の今後に注目だ。

11.24大阪DEEP☆KICK 41 試合結果

▼メインイベント ミネルヴァ ピン級王座決定戦 3分3R
○ Ayaka (NJKF健心塾/ミネルヴァ ピン級1位)
× 祥子 (JSKキックボクシングジム/同級2位)
判定2-0(30-28、30-28、29-29)
※Ayakaがミネルヴァ ピン級新王者に

DEEP☆KICK史上2度目となる女子のメイン。Ayaka (NJKF健心塾/ミネルヴァ ピン級1位)と祥子 (JSKキックボクシングジム/同級2位)によって行われたミネルヴァ ピン級王座決定戦は男子にも負けない殴り合いとなった。

パンチで前進するAyakaを身長で勝る祥子が前蹴りとミドルキックで阻止する。いら立った様子のAyakaはバックハンドブローを放つが祥子は上手くかわす。祥子が作戦を切り替えてパンチ勝負に出るとAyakaはショートフックのコンビネーションで応戦。


フルラウンド打ち合った激戦の末、手数とアグレッシブが勝ったAyakaが判定勝利、ミネルヴァピン級のベルトを腰に巻いた。

Ayakaは試合後のインタビューで「祥子選手はとても強くて練習通りの動きができなかった」と試合を振り返り、今後については「チャンピオンになったので後楽園ホールでも試合がしたい、もっと上を目指したい。今回は目標の第一歩、さらに強い選手と戦ってまだまだベルトを獲りたい」とコメント。具体的に戦いたい相手は?の問いに「お世話になっているし仲良しですが百花選手(魁塾)のベルトを獲りに行きます」と語った。

▼セミファイナル2 DEEP☆KICK-55kg次期挑戦者決定戦 3分3R延長1R
× 力哉 (BKジム/DEEP☆KICK-55kg2位)
◎ 拳剛 (誠剛館/同級1位)
TKO 1R 2分22秒 ※パンチ
※拳剛が-55kg次期挑戦者に決定

DEEP☆KICK-55kg王者 内藤凌太 (ストライキングジムAres)への挑戦権をかけて拳剛(誠剛館)と力哉(BKジム)が対戦した。

前回の王座決定戦で内藤に惜敗した拳剛がゴングと同時にラッシュをかける。リーチの差で勝る拳剛の懐になかなか入れない力哉。1ラウンド中盤、拳剛の放った連打からのストレートが力哉のテンプルをとらえダウンを奪う。なんとか立ち上がった力哉だがダメージは見た目にも歴然。拳剛がふらつく力哉に追い討ちをかけてパンチで連続ダウンを奪うとレフェリーが割って入り試合をストップ。拳剛がKO勝利で内藤への挑戦権を獲得した。

試合後、内藤がリング上に登場。拳剛が内藤に向かって「前回の借りを返してベルトを奪う」と宣言。内藤は勝利した拳剛に祝福の言葉を贈った後「拳剛選手は強いが勝つのは自分、必ず防衛する」と王者の風格を見せた。

拳剛は控え室で試合を振り返り「イメージどおりの試合運びができた。次のタイトルマッチもこの波に乗ってKO決着で締めくくりたい」とし、王者内藤に対しては「首を洗って覚悟しといてください」とコメントしている。

▼セミファイナル1 DEEP☆KICK-70kg次期挑戦者決定戦 3分3R延長1R
○ 慎太郎 (teamBonds)
× 龍威地 (NJKF ARENA/NJKFウェルター級6位)
判定3-0(三者とも30-27)
※慎太郎が-70kg次期挑戦者に決定

籔中謙佑(KUMAGYM)が持つDEEP☆KICK-70kg級暫定のベルトへの挑戦権をかけて慎太郎(teamBomds)と龍威地 (NJKF ARENA)が激突した。


二人は今年2月24日のNJKF大阪大会で対戦(68kg契約肘あり)しており、結果は判定3-0で慎太郎が勝利している。龍威地にとってはリベンジマッチでもあった。

序盤から慎太郎の猛攻が続く。龍威地はガードを固めてローキックや大振りのパンチを当てるも単発となる。慎太郎はパンチからの膝蹴りで龍威地をダウン寸前まで追い込むが倒しきれない。結果は判定に、積極的に攻めた慎太郎が王者 籔中への挑戦権を獲得した。

試合後、籔中がリングに登場。慎太郎はマイクで「今回は判定でしたがタイトルマッチでは倒してベルトを獲ります」とコメント。薮中は「今は暫定という余計なものが付いているので、タイトルマッチではKOで勝って、暫定をきれいに外します」と共にKO宣言となった。

慎太郎の控え室でのインタビューでは、試合を振り返って「龍威地選手は前以上にタフで気持ちの強い良い選手だと強く感じた」とし、タイトルマッチに向けて「籔中選手は一撃のある選手でやりにくい相手、やりづらさでは負けてないし一発も僕の方が上、倒してベルトを奪い取ります」とコメントした。

今回決定した-55kgと-70kgのタイトルマッチは次回大会DEEP☆KICK 42(2.9 大阪市・東成区民センター)で行われる。

▼第9試合 DEEP☆KICK-57.5kg 3分3R
× 笹木一磨 (NJKF理心塾/NJKFフェザー級4位)
○ 山田直樹 (KSS健生館)
判定1-2(28-30、29-30、29-28)

DEEP☆KICK-55kで鈴木真彦(山口道場)とのタイトルマッチ経験がある笹木一磨 (NJKF理心塾)と、DEEP☆KICK初参戦の山田直樹 (KSS健生館)の対戦。今後の-57.5kg戦線を左右する戦いが行われた。

序盤、ハイやミドルの手数で笹木が試合のペースを握ったが、2Rになると山田が距離を詰めてのワンツーやテンカオで試合の流れを奪い返す。最後まで一進一退の攻防はテンカオで試合の流れを掴んだ山田に軍配が上がった。

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