半年ぶりの復帰戦はサンタナとの初防衛戦となる鈴木(C)REBELS
2020年2月29日(土)東京・後楽園ホール『REBELS.64』の対戦カードが発表された。メインイベントでREBELS 60kgタイトルマッチ、王者・鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)vs挑戦者ピラオ・サンタナ(ブラジル/チームサンタナ)が決定。
鈴木は往年の名ボクサー・高橋ナオト氏からパンチの指導を受け、右ストレートに必殺の威力を秘めたREBELSが誇るホープ。2019年6月に11戦無敗のまま王座に就いた。8月には元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨も初回TKOに破り、戦績を12勝(8KO)無敗としている。今回は約半年ぶりの試合。
挑戦者のサンタナは、キックボクシングのほかにもMMA、ボクシング、カポエイラなどの試合を経験しているファイターで、2017年レベルスに初来日。パンチでの突進で会場をどよめかせるなど活躍し、REBELS-MUAYTHAIライト級王座決定トーナメントでは決勝戦へ進出した。その後、『LETHWEI IN JAPAN』に参戦して超過激格闘技ラウェイに挑戦して1勝1分。
山口元気REBELS代表は「宙樹は8月の試合で拳を負傷して、お休みをしていました。現在は7割ぐらい。2月にはできるのではないかということで。サンタナ選手は非常にアグレッシブで、試合にハズレがなく、危険な相手ともいえる。初めて宙樹がやるパワーファイターで、この相手を倒せるかどうかでチャンピオンとしての評価が分かれるところになる、大事な試合ではないかと思っています。KNOCK OUTの61kgのBLACKベルト(ヒジなし)を視野に入れているであろう、スアレック選手は1Rでサンタナ選手を倒してます。そういう意味でも宙樹の現在の力の位置が分かる試合になるかなと思っています」と、この試合のテーマを語る。
鈴木は「僕も南米の血が入っていて(日本とペルーのハーフ)、日本ではあまり見られない南米の血が入っている同士の熱い試合になるんじゃないかと思っています。サンタナ選手はゴツい体をして、テクニシャンで回転技とか使ってくるんですけれど、僕はしっかりと見て、倒したいと思います」と“南米対決”だとする。
研究は「ちょこちょこ見ています。REBELSの試合と、日本でのラウェイでの試合も確認しました」と言い、「「正直、得意ですね。自分よりもリーチがなくてどんどん向かってくる選手なので。自分、結構カウンターが得意なので、しっかりカウンターを合わせてサンタナ選手をブラジルに帰したいと思います。拳の状態も確認したいのでストレートで倒したいんですけれど、ちっちゃいのでヒザも使って完封したいと思います」と宣言。
欠場の理由となった拳の状態は「7割ぐらい治っているんですけれど、まだ思いっきり打つと少し響く感じがするので、あと3カ月でしっかりと治していきます。8月の試合中の、クロスカウンターで折れたと思うんですが、試合中はあまり気づかなくて。そのまま殴り続けたんですけれど、終わって診て貰ったらヒビが入っていました。今、治しています」と、まだ治療中とのこと。
山口代表からも話があった、スアレックが1Rで倒している相手であることについては「スアレック選手には小さい頃からお世話になっていて、ずっと目標にしていた選手。その選手を倒したいというのもあるので、ここでしっかりとサンタナ選手をKOで倒して『スアレックと戦っても自分が勝つんだ』というところをみなさんに証明していきたいと思っています」とライバル意識を燃やす。
また、欠場中に弟の鈴木千裕が大活躍していることについて聞かれると「頑張ってますね、千裕は。でも自分が今、試合できていないので変な感じがしますけれど、次の試合でしっかりKOして、また鈴木宙樹という名前を思い出していただけるように頑張りたいと思います。(KNOCK OUTで)61kgのトーナメントがある時はぜひ自分も出させていただきたいですし、そこでスアレックだったり、61kgの強豪たちを倒して自分がKNOCK OUTのチャンピオンになりたいと思っているので。今回、サンタナ選手をしっかり倒してKNOCK OUTにつなげていきたいです」と、弟に負けずKNOCK OUTでも活躍していきたいと語った。