3週間後の広島大会に出場を直訴した鈴木博昭(C)RIZIN FF
2025年6月25日(木)13時からライブ配信された、RIZIN公式YouTubeチャンネルの『榊原社長に呼び出されました』に“怪物くん”鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)が出演。
3週間後の7月18日(土)広島グリーンアリーナで開催の『RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA』に出場を直訴し、榊原信行RIZIN CEOは「俺からしたら借りがある」とその場で了承した。

【写真】広島に訪れていた榊原CEOへ直訴しに来た鈴木(C)RIZIN FF
榊原CEOからの直電話「行かなければダメだろう」で翌日BDオーディション参加へ
鈴木はRIZINで、YA-MAN、秋元強真、安井飛馬の強豪相手に3連敗のがけっぷちで迎えた25年6月に、山本空良を相手に判定勝ちで連敗脱出、生き残りを果たすと、続く9月には、中国の若獅子ファン・イェーロウにも判定勝ち。RIZIN2連勝をマークした。
しかし、26年6月、それまで断っていたBreakingDownのオファーを、「対抗戦」のRIZINチームとして出場することを榊原CEOに直電話で勧められ、参戦を決意。8年ぶりの立ち技ルールで元BreakingDownバンタム級王者の井原良太郎と対戦し、井原のカウンターでバランスを崩され、延長判定負けを喫した。
この日、榊原CEOの広島滞在を聞きつけた鈴木は、愛知から広島入りし、直談判。
榊原CEOは、鈴木のBreakingDown参戦の経緯を、「怪物くんは、SNSとかで言ってた通り、ずっと(BreakingDown出場を)断ってたんだろ? それを俺は『こんなの行かなければダメだろう』って言って。(鈴木の)マネージャーの宮島(翔)くんと朝倉海とご飯を食べてた時に、(鈴木と)井原君とどうかなっていうような話があって、俺はRIZINを代表して、今こそ芦澤竜誠の弔い合戦で誰かが井原選手の前に立つべきだと思っていたので、いいんじゃないかと話していたら、宮島君から『ダメでした、断られました』と。海が『榊原さんから電話してくださいよ』って言うから、まあ俺も、怪物くんに気持ちは伝えたいなと思ったんで、その場で電話をして『格闘家としての名前を売ったり、自分自身に求心力をつけるチャンスでもあるから、やっぱりリスクを取らないとダメじゃない』って言って。『明日オーディションもあるから、行け』って。『RIZINを代表して、ここは怪物くんにとってもチャレンジでチャンスだし、行くべきなんだ、行ってほしい』っていう話をした」と説明した。
鈴木は、「自分は、今年の名古屋の大晦日目がけて、“もう俺は大晦日の舞台に立つんだ”と今年やってたので、(BreakingDownのオファーを)マネージャーに断ってたんですけど、断った後に電話が来て、出たら社長の声で。社長に言われたら、『もう、行きます』と言って、翌日オーディションに行ってきました」と、緊急参戦だったことを語った。
試合は、1分3R+延長Rの末に、井原遼太郎に判定負け。「他の選手たちだと、やっぱりもう、みんなこうすぐ殴り合うと思うんですよ」と振り返る鈴木に、榊原CEOは、「でも今回、井原選手とあんたたち殴らんかったね、本当に」と苦笑。
鈴木は「いやー、失礼しました。もうどっちかっていうと、相手がグワーッと来るところに対して、(井原が)しめしめって(カウンターを)合わせるのが得意な選手っていうのも分かってはいたんで、やってみてどうなるかなと。ぶっつけ本番で行こうと思ったら、お互い、しっかりと見てるっていう。BreakingDownとしては“これをやったら面白くないよなって途中で思いながらも。RIZINの代表として“やっちまったな”っていうのがすごいあったんですけど、冷静に思い返すとエネルギーが残ってるし、ルールが制限されて──分かった上で来たんですけど──やっぱり全部ありのルールでやってきたから(キックルールは)8年ぶりくらいで」と後悔があったとした。
その上で、「結果行ってよかったというか。良くも悪くも話題になってるところだから、社長の後押しが無かったら、あんまり自分の意思で行こうとは思っていなかったので。あれを体験した上で物語が語れるので」とストーリーを繋げたいと語った。
「必ずどっかでは試合は組みますよ。今回、リスクしかない中でチャレンジしたことは、もうリスペクトしてるし、結果は負けではありましたけど、またそこから立ち上がればいいと思うんで、次回は」という榊原CEOに、鈴木は食い下がり、「社長が広島に二日間滞在しているという状況で“うーん、どうしよう”って思いながら、試合が終わってからエネルギーが非常にあり余っているというか。“ほんと俺は試合をしたのか”っていうぐらいダメージが無くて、戦った時間にしてみると、正味4分で間に1分休憩ありながらだったんで、やりきった感がないなって思ってて。次に試合といえば広島かと。で、今広島に社長がいる。前回終わって、自分の中で消化不良も強いし、この残ったエネルギーがあって、申し訳ない試合したのも確かなので、これはもう戦いで挽回する以外ないので、ぜひ、僕を広島大会に行かせていただきたいと思って、今日は広島に来ました。もう直近の試合に出たいんです。(悔しい?)悔しいし、この勝ちっぷり負けっぷりみたいなのが一目でつく格闘家として(戦うのが)使命だって改めて思ったので。もう今回本当に行きたいです。MMAの“全部あり”で」と、現在の本職の5分3RのMMAルールで、BreakingDownの鬱憤を払拭したいと申し出た。
榊原CEOは、「俺からすると、BreakingDownに行ってもらって一回借りがあるようなもんだから。結果は本当にしょっぱい白試合でしたけど、悶々としてる思いもあるだろうし、いずれにしても3週間しかないから、何キロで行くの? 66kgを作れるの?」と問うと、鈴木は「フェザー級のファイターなので、フェザーで戦えるようにやってます」と即答。
榊原CEOは、「ちょっと笹原(圭一・事業部長)とか佐伯(繁・DEEP代表)さんとか相談して、相手がどうなのかっていうのと、怪物くんの思いを受け止めてあまりあるような、ガンガン来るような選手を、今から3週間後まで、もう本当にこの数日の中でピックアップをしないとダメなんで、早急に相談して前向きに考えます。準備を進めてもらって、今の試合数の中には入ると思うんで。じゃあ、怪物くんの参戦決定で。社長枠で決定しました」と、7月18日『RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」に追加カードとして、「社長枠」で鈴木の試合を組むとした。
気になる対戦相手は、「3週間後に66kgを作れる選手じゃないとまずダメじゃないですか。だからそれも含めてちょっと考えます。海外から呼ぶのはビザの問題とかいろいろあるんでちょっと厳しいかなと。そうすると国内の中から誰か選手を探したいなと思います」と、国内選手で早急に対戦相手を決めるという。
榊原CEOは、「百も承知だと思うけど、出るのがゴールじゃないし、BreakingDownの試合で多くは語れないんだよ。だから胸も張れないし、逆に次の一手で何を見せるのか、あそこで得たいろんな自分の中に刻まれた経験と想いを広島でぶつけて。ごっつい相手でいつも通り用意します」とゲキ。
鈴木は、「僕がもう相手に対してどうこう言うことは特にないので、ただもう本当にもう戦いで見せるしかないんで、しっかり行きます」と気を引き締めた。










