2019年11月25日(月)都内にて記者会見が行われ、2020年4月より『RISE ASIA SERIES 2020 -55kg Tournament』が開催されることが発表された。
これは今年開催された『RISE WORLD SERIES』のアジア版で、軽量級の強豪選手が多いアジア圏内選手でトーナメントが争われる。出場選手は日本人が4~5名、これに中国、韓国、ベトナム、カンボジア、タイから3~4名の選手が加わり8選手が参加。2020年4月中旬に大阪で1回戦、6月14日(日)神奈川・横浜のぴあアリーナMMで準決勝・決勝が行われる。
優勝賞金は500万円、準優勝100万円で、優勝者はRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と秋に都内で開催予定の『RISE WORLD SERIS Final Round』で対戦する権利を得るというもの。
出場決定選手として、今年のWORLD SERIESで-58kg級決勝戦を那須川と争った志朗(BeWELLキックボクシングジム)、RISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)、パジャンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)の3名が発表された。
鈴木は1月13日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 136』で良星(=らすた/平井道場)を挑戦者に迎えてのRISEバンタム級王座防衛戦が決まっており、試合内容次第で良星もASIA SERIESへの出場が決まるという。また、志朗も同大会にワンマッチで参戦決定。
当初、会見には那須川も出席予定だったが、テレビ番組の収録が押して欠席。ビデオレターが公開され「僕はWORLD SERIESのワンマッチに参戦することになりました。今年はワンマッチで挑んでいきます。WORLD SERIESでいろいろな階級の試合をやると思いますが、それ以上の試合をするのでぜひ注目して欲しいです。それと55kgの優勝者と対戦することも決まっているので、そこに向けて調整したい。どんな選手が勝つか、僕も注目しているのでファンの皆さんも注目して欲しいです」とのメッセージ。
会見に出席した鈴木は「1月に久しぶりの後楽園で防衛戦があるので、良星選手は強敵ですがしっかり倒して、ASIA SERIESでは55kgで一番になってRISEの55kg王者が一番強いのを見せる」と意気込む。
志朗は「1月はさっき決まったばかりで相手は確定してないですが、前回負けてからRISEルールで勝つためには何が足りないかが分かったので、試合をするのが楽しみです。WORLD SERIESに続いて2年連続で選ばれたのは光栄。今回こそ優勝しないと意味がないので応援よろしくお願いします」と、今度こそ優勝すると誓う。
那須川への挑戦権も懸かっていることに関して鈴木は、「僕はずっと連勝中になっていますが、ここで勝たないと意味がない。優勝して天心選手とやる権利をつかみ取りたいと思います」と、2015年8月に敗れた那須川へのリベンジのチャンスをつかみ取るつもり(これが鈴木にとって最後の黒星となっている)。
また、関東への対抗意識はあるかとの問いに鈴木は「めちゃくちゃあります。関西から世界の中心に行けたら最高なので頑張ります」と、関西発世界へを目標に掲げた。
志朗は「今、天心君の価値がトーナメントで優勝しないと戦えないくらいの価値だと思っているので、天心君に勝たないとRISEに来た意味がないので優勝したいと思います。前回はスピードには対応できた自信はある。その分、自分のスピードが遅いと分かった。いい経験になったし、トレーナーに終わってすぐここを強くしたいと話をしていて、いろいろ試しながら練習しています。これからもっとRISEルールに対応できる自信があります」と、レベルを上げての再戦を臨んだ。
外国人で唯一出場が決まっているパジャンチャイは元ルンピニースタジアム認定フライ級&スーパーフライ級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定フライ&スーパーフライ級王者の四冠王で、アマチュアボクシングでも五輪代表候補になった。以前からマニアの間では那須川との対戦が期待されていたムエタイのトップファイターである。
ASIA最強の称号を手にし、那須川への挑戦権を得るのは果たして誰か。