2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~』の一夜明け会見が、25日(月)都内にて行われた。
ジョーダン・バルディノッチ(イタリア)を2R2分28秒でKOし、5連続KO勝利を飾ったK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)が出席。試合を振り返った。
「無事5連続KOを達成できた嬉しさと誇らしい気持ちです。丈夫な身体にも感謝しているし、強くなったファイティングスピリットにも感謝しています」
バルディノッチのガードの堅さに攻めあぐねるような場面も序盤は見られたが、「トリッキーな面もあったし、堅実な面もあって幅広かった。いろいろなタイプとやってこそ経験にもなるし、経験としてああいう選手はいい。もの凄く中身の濃い試合でしたね」と、いい経験になったという。
「終わった直後はスカッとした感じじゃなくて、悔しいと控室で言っていた」というが、「帰って映像を見たらあんなにボディ連打ができる人もいないし、倒せるのも凄いって自分に優しくしました」と、満足のいく内容だったようだ。
会見では12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~』への出場決定も発表された。
中村拓己K-1プロデューサーは「横浜の前から、ダメージがなければ連戦したいと木村選手から聞いていました。相手は準備していて、試合が終わって連戦できるか確認して問題ない、とのことで連戦前提で考えていた相手と決定しました。ナイジェリア出身の選手で身体能力が高い。連戦で身体の負担もあるので69kg契約となりました」と、出場の経緯を説明。これで木村の公約通り、2019年のK-1全大会出場が決定した。
その対戦相手はWMCムエタイ-67kgイギリス王者マーセル・アデイエミ(イギリス/ナイジェリア)で、戦績は23勝(10KO) 10敗。
木村は「映像はもう見ています。ある程度のイメージは持っている。ガタイを見てもパワフルで、トリッキーでムエタイスタイルの堅実なところもある。有名なタイトルも獲っているので強いなって。どんなタイプでもKOで勝つって美学を追及するので、その課題ではいい相手だと思う。昨日の相手も難しかったが、どんな倒し方をするってテーマでそれを追求していきたい」と、6連続KOに自信を見せた。
そして最後には「見ての通り絶好調なので、KOで締めるところを見てください」と、2019年最後の試合もKOで締めくくると宣言した。
●アデイエミのコメント「格闘技を始めた頃、いつも観ていたK-1のリングで試合ができることを心から嬉しく思う。ミノルは経験豊富な強い選手だが、自分は相手によって戦い方を変えることができる。全てのテクニックを見せ、自分のベストパフォーマンスで会場が盛り上がる良い試合をしたい」