MMA
インタビュー

【修斗】宇野薫「若い選手を相手に自分の強さ・良さを出せるか」=11月24日(日)ドイツ王者と対戦

2019/11/23 22:11
2019年11月24日(日)「プロフェッショナル修斗公式戦」後楽園ホール大会メインイベントで、第4代修斗ウェルター級(-70kg)級王者の宇野薫が、現ドイツ修斗フェザー級王者のマーカス・ヘルドと対戦する。 宇野は5月6日の修斗30周年記念大会で約2年振りにMMA復帰、欧州修斗代表のマルタイン・デ・ヨングが自信を持って送り込んで来たデュアン・ヴァン・ヘルフォート(グレイシーバッハ・ネーデルランド)と対戦し、判定負けを喫した。 メジャープロモーションでは無名のオランダ人柔術家ヘルフォートは、2018年3月にONEファイターのアンソニー・アンゲレンにチョークで一本勝ちの実績を持ち、宇野を柔術で下した後には、7月にリオン武を打撃で攻め込み判定勝ち。修斗2連勝を飾る実力者だった。 ヘルフォート戦ではバックを取られながらも正対するなど熱戦を展開したが、際の部分を制したのはヘルフォートで、厳しい現実と向き合うことにもなった宇野。今回のヘルド戦に向け、「課題として残った部分を今回の試合までに練習をしてきました」という。 プロデビューから22年。戦績は50戦を優に越え、44歳を迎えながらもMMAファイターとして拘り続ける宇野薫が目指すものはいつも勝利のみだった。ヘルフォート戦から2週間後には英国「POLARIS」に参戦。元UFCのリー・レメディオスにストレートアームバーを極めて一本勝ちするなど、組み技の進化を見せている。 結果としては、2017年4月の斎藤裕戦に続くMMA2連敗のなか、44歳の宇野は26歳のドイツ王者を相手に、大きなダメージを負わず周囲も自身も納得する勝利を見せられるか。MMA33勝20敗5分のレコードのなかで、UFC時代も含め、宇野は3連敗したことは一度も、ない。 事前のビデオでは、「諦めない」「連敗で崖っぷち」「そろそろという気持ちもあるし、まだでも辞めたくないっていう気持ちもあり、そこのせめぎあいを日々している」と、逡巡する気持ちを吐露している宇野は、勝利を渇望しながらも「メインとして、お客さんに満足してもらういい試合をしたい」と語った。 ──計量は65.5kgで1発パスでした。減量の方はいかがでしたか。 「大丈夫でした。ちょっと体重計が新しくなって戸惑いましたけど、パスできてよかったです」 ──5月6日の修斗で約2年振りにMMAに復帰し、デュアン・ヴァン・ヘルフォートに判定で敗れました。その後、ヘルフォートはリオン武選手に組み技のみならず打撃で先制するなど勝利し、実力者ぶりを発揮しました。今回、そのヘルフォート戦から半年で試合に臨むことを決めたのは? 「……やっぱりMMAをまだ続けたいと思っていましたし、そういった部分でこういった試合を組んでいただきありがたいと思っています。あんまり、時間を空けたくなかったというのもあります。年内に試合ができたことをすごく感謝しています」 ──ヘルフォート戦に続いて「あまり時間を空けたくなかった」と。あの試合では宇野選手がグラウンドでポジションを取る場面も多かったのですが、際の部分で最終局面ではヘルフォートに制される場面も見られました。2年振りのMMAの手応えとしてはどうでしたか。 「そこは……自分自身も含めいろいろチームのなかでも課題となりました。そこの部分を今回の試合までに練習をしてきました」 ──5月大会の2週間後には、英国でグラップリング大会の「POLARIS.10」に出場し、元UFCファイターのリー・レメディオスと対戦し、アメリカーナからのストレートアームバーを極めました。あの技は……。 「そういえばあのストレートアームバーはヘルフォート戦でもやっていて、あれは僕が得意技なんだな、と自分で気づいたというか(笑)。POLARISでああいう形で試合ができたことも、勝てたこともよかったです」 ──今回の相手はドイツ修斗王者のマーカス・ヘルドとなりました。1月に世界王者の斎藤裕選手に敗れましたが、欧州で佐藤ルミナさんのセミナーにも参加するるなど、下になっても仕掛けてくる選手です。 「26歳とまだ若い選手ですし、ドイツでチャンピオンにもなった選手です。自分が挑戦するという気持ちで戦います。若い選手なりの強さというものも、最近の練習で特に感じていますので、そういったなかで自分の強さ・良さを出せるのか、という試合になると思います」 ──「若い選手の強さ」というのは、MMAではいつものロータス世田谷や柔術の練習に加え、ほかの場所にも行かれて感じているのでしょうか。 「通常、練習しているところに加えて、今回、KRAZY BEEに行くようになりました。一言では表せないような刺激になっていて、そのなかで練習してきたことを今回の試合で出したいと思っています」 ──計量後のコメントでは「メインとして」という言葉がありました。 「ヘルド選手がチャンピオンということで、自分がメインイベントで戦うことになったと自分では思っています。ただ、そのなかでメインイベントを務めるということは、お客さんを満足させて帰す──興行のなかでそういう役割を担っているということを感じています。お客さんに満足してもらういい試合をしたい、そういうパフォーマンスを見せたい、それだけです」
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