K-1K-1
K-1
インタビュー

【K-1】“青い目のサムライ”サッタリ「アンディ・フグ選手のようになりたい」vs.コシエフ「激しいアクション満載の試合、そして衝撃的なKOを見せるために全力を尽くす」

2026/05/27 19:05
 2026年5月31日(日)東京・後楽園ホール『K-1 REVENGE』のメインイベントにて、K-1クルーザー級3分3R延長1Rで対戦するマハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)とアスラン・コシエフ(カザフスタン&トルコ/Fight Club TITAN)のインタビューが、主催者を通じて届いた。  サッタリは悪夢の4連敗から山口翔大にKO勝ちして再起したのもつかの間、前回2月にルーカス・アハテルバーグにKO負け。WAKOカザフスタン選手権王者のコシエフを相手に復活の狼煙を上げたいところ。 サッタリ「私は今、とてもハングリーです」 ――今回、大会名は“リベンジ”です。サッタリ選手は、どういう思いでコシエフ戦を迎えますか? 「“リベンジ”については、まずは相手ではなく、自分にリベンジしたいですね。これまで負け続けてきて、それは本当の自分の姿ではない。本当のサッタリに戻りたいと強く思っています」 ――最近は、本当の自分が出し切れていない感じですか? 「はい、そうです。今、本当のことを言えばコーチがいないんですよ。一人で練習しています」 ――トレーナーがいないと。 「そう、一人で練習しています。自分のお兄さんが格闘技のコーチなんですけど、今はイランにいてインターネットがつながらないし、話もできないし、アドバイスももらえないんです」 ――イランは戦争で、大変なことになっています。 「でも、それを受け入れてやるしかない。いろいろと心配なことはあるけど、とりあえず一度自分のことをゼロにして。また、あの強いサッタリに戻るために頑張ろうと思います。フィジカルのトレーナーはちゃんといますが、キックボクシングのトレーニングは自分でやってます」 ――谷川聖哉選手と練習しているようですね。 「はい。谷川選手は、週に1回か2回ジムに来てくれて、一緒に練習したりスパーリングしています。たくさん練習がしたいから、みんなに声をかけたこともありますし、今回、谷川選手から連絡が来て、もう一緒に戦うことはないと思うから練習をお願いしますと」 ――谷川選手は75kgに落として、カスペル・ムシンスキ選手と対戦しますからね。 「そうです。75kgでこれから試合したいので、練習をお願いしますと言われました。でも彼の普段の体重は83、84kgなので、ほとんど自分と一緒。いい練習ができています」 ――谷川選手とは過去3回試合をしていると思いますが、かつてのライバルと練習をするのはどんな気持ちですか? 「いい感じですよ。自分たちの弱点を修正していますし、もっと強くなるためにはどこがダメなのか、ポジショニングや動き方、スピード、パワーなど足りないところを補っています」 ――それは期待が高くなりますね。前回のルーカス・アハテルバーグ戦のダメージを心配しているファンが多いんですが、それについてはいかがですか? 「ダメージはないです。試合後にCTとかで検査しましたが、異常もありませんでした」 ――なるほど。 「身体のダメージはないけど、気持ちにダメージはあります。とても辛かったけど、この前の試合を何回も見ました。何回も何回も…。普通にできることをやったけど、とにかく相手のパンチが先に当たった。それだけです」 ――前回の試合は、サッタリ選手の相手が変更になり、リザーバーだったルーカス選手になりました。いろいろな影響も大きかったと思います。 「でも、それはルーカス選手も同じです。彼は背も高いし、強い選手。2人とも左フックで倒しに行ったら、ルーカス選手のパンチが先に私に当たった。これは仕方がないです」 ――サッタリ選手に勝ったルーカス選手が、トーナメントを優勝しました。その結果については、どう思っていますか。 「今まで私に勝った選手は、みんなチャンピオンになっています。リュウ・ツァー選手、ターザン選手、ルーカス選手…。それは、とても悔しいことです。とても言葉にならないけど、そうした悔しい思いもすべて含めて自分へのリベンジです。今年は、絶対にチャンピオンになります」 ――対戦相手のコシエフ選手についてはどんな印象ですか。 「この前の会見で一回だけ会って、話しました。トーナメントで戦いたかったと。まだ若い選手だから、もちろんモチベーションはあるしハングリーなので、いい試合になりそうですね。体重的にも問題ない。相手は身長が190cm以上ありますので、そこは注意しないといけない」 ――ハングリー精神で言えば、サッタリ選手も負けないのでは。 「もちろん。私は今、とてもハングリーです。絶対にチャンピオンにならなければいけないと強く思っています。家族と話ができないとか他にもストレスは多いですが、すべてを前向きに考えて頑張っています」 ――激しい戦いになりそうですね。 「彼の試合を見ましたが、パワーはあるけどスピードがない印象ですね。テクニックもあるけど、そこまでではないです。でも、相手のことを弱いとは思っていません。決してハイレベルじゃなくても、危ない相手。そこに気をつけて、自分の全力を出し切ります」 ――どんな試合を見せたいですか。 「私の試合は、いつも倒すか倒されるか。常にKOを狙っていきます。今回はテクニックとワイルドな試合をみんなに見せたいです」 ――倒しに行きながら、冷静さを保つと。 「前回の試合は、私のガードが下がったところをルーカス選手に狙われました。そこを修正してスマートに戦いながら、でも倒しに行きます。そんな感じです」 ――7月20日のK-1福岡大会で、ルーカス選手とターザン選手のタイトルマッチが決まりましたが、このカードを聞いてどう思いましたか。 「私も見たいカードですね。でも、悔しいです…。俺が試合をするべきだったと。今年、絶対にこの2人ともう一回試合をしなければいけないと思っていて、その意味でも今回の試合は絶対に負けられません」 ――ちなみにルーカス選手とターザン選手の試合は、どうなると思いますか? 「2人ともすごく強い選手ですけど、ルーカス選手は背が高いし蹴りがうまくてパンチもある。五分五分かな。でも、多分ルーカス選手が勝つような気がします」 ――おお! ターザン選手が初めて負けると。ダウンしてから強いのが彼の最大の武器ですけど。 「ターザン選手は接近戦に持ち込まないといけないけど、そうなるとルーカス選手のパンチをもらい絶対に倒れると思う。背が高いし、リーチもあるから近づくことだけでも大変。でも近づいたらパンチをもらう可能性がある。厳しい相手ですね」 ――サッタリ選手は、常に2人のことを意識していると。 「今は目の前の相手しか見ていませんが、意識はしていますよ。また戦ったら、どうするかと考える時もあります。もちろん両方と試合したいです」 ――あと、サッタリ選手は90kgの階級が適正ではないという意見も出ています。 「合ってるかどうかと聞かれたら、合っているわけはないですよね。でも、それは言い訳にもしたくないし、仕方がないこと。K-1には90kgしか私の近い階級がないので、自分がやると決めたから試合をしています。自分の中で、言い訳を作りたくない。挑戦する姿をファンの人に見てもらいたいです」 ――あえて不利な条件でも挑戦する。昔のアンディ・フグ選手の姿が重なります。できれば80kgがベストですか? 「私の普段の体重は85kgなので、そのくらいでしょうか。みんな計量が終わったら体重を増やしますけど、私は逆です。増量しつつ追い込んでいるから、汗を流すとすぐに83、84kgまで落ちてしまいます」 ――サッタリ選手は身長186cmで体重は83kg。コシエフ選手は190cmでおそらく95kg近くまで戻すと思います。かなりのハンデになります。 「先ほどレジェンドのアンディ・フグ選手の話が出ましたが、彼は大きい選手を倒してK-1チャンピオンになりました。私も、言い訳をしないで自分の強さを見せてアンディ・フグ選手のようになりたいです」 ――身体の小さなサッタリ選手が、ルーカス選手やターザン選手を倒したらかっこいいですね。 「そこを目指して、今しっかり練習しています。私の“リベンジ”を楽しみに待っていてください」 [nextpage] コシエフ「自分はK-1の新たなスターになる」 ――今回「K-1REVENGE」への試合オファーが届いた時は、どんな気持ちでしたか? 「とても大きなモチベーションと責任を感じました。自分にとってK-1は、世界で最も権威ある立ち技団体の一つであり、こうしたチャンスは自分の実力を世界に示す機会だと思っています」 ――前回は、90kg世界トーナメントではニキータ・コズロフ選手と接戦になりました。振り返ってみて、どんな試合だったと思いますか? 「あの試合は自分が勝っていたと思っています。そもそも、延長戦になるべき試合ではなかったです。ただ、あまり過去を振り返りすぎるつもりはありません。素晴らしくエキサイティングな試合でしたし、多くの経験を得ることができました。今は前に進むだけです。大きな目標が待っています」 ――世界トーナメント決勝戦は、コズロフ選手とルーカス・アハテルバーグ選手が対戦しました。どんな思いで見ていたのでしょうか? 「自分こそあの場にいるべきだったし、そのトーナメントで優勝するチャンスは十分にあったと思っています」 ――優勝したアハテルバーグ選手については、どう分析していますか? 「彼はとても素晴らしいファイターです。1ラウンドKOを3回続けていることが、その強さを物語っています」 ――今回、サッタリ選手と対戦しますが、彼のファイターとしての印象をお願いします。 「彼は多くの試合経験を積んでいて、経験値もパワーもあります。ただ今回は判定に委ねるつもりはありません。とてもモチベーションが高く、ハングリーで、リングに戻れることにワクワクしています」 ――サッタリ選手は、90kgトーナメントでアハテルバーグ選手にKO負けを喫しました。あの試合をどう見ましたか? 「彼は90kgには小さすぎる体格だと思います。ルーカスや自分のような選手は15~20kgほど減量しますが、彼は計量で2kgアンダーでした。それによってかなり大きなサイズ差がありました」 ――サッタリ選手は今回、かなり気持ちが入る試合になると思いますが、あなたは何で対抗しますか? 「今はさらにモチベーションが高まっていますし、自分の実力を見せるために早くリングへ戻りたくてたまりません。コズロフ戦の前は、自分を信じていた人は多くいませんでした。でも、自分は皆を驚かせたと思っています。覚えていてください。自分はK-1の新たなスターになります」 ――今回は、どんな試合を見せたいですか? 「自分がリングに上がる時は、必ず面白い試合になると思ってください。激しいアクション満載の試合、そして衝撃的なKOを見せるために全力を尽くします」 ――ファンは、あなたの勝利を予想する声が多いですが、そうした意見についてはどう思いますか? 「あまり予想にはこだわりませんが、ファンのみなさんが自分と勝利を信じてくれていることは本当に嬉しい限りです。5月31日を待っていてください。期待は裏切りません」 ――前回、日本でK-1で試合をして、どんな気持ちでしたか? 何か思い出や記憶に強く残ったことがあれば教えてください。 「K-1で戦えたことは本当に楽しかったです。初参戦でしたが、なぜかすでにホームのような感覚がありました。判定で自分の手が上がらなかった時、多くの観客が驚いていました。試合後にはたくさんのファンが『君が勝っていたと思う』と声をかけてくれて、本当に嬉しかったです。日本のファンが自分を気に入ってくれたことが、何より嬉しいです。これからも、できるだけ多くK-1で戦いたいと思っています」 ――サッタリ選手に勝った後は、どんなことを成し遂げたいですか? 「今はタイトルを目指して前に進んでいます。次に誰と戦うかは、K-1やファンに任せます。個人的にはクラウディオ・イストラテ(グリズリー)と戦いたいです。もしK-1が望むなら、その試合のためにヘビー級へ上げる準備もできています」 ――ヘビー級挑戦ですか。これは楽しみです。最後にファンにメッセージをお願いします。 「いつも応援し、信じてくれて本当にありがとうございます。その声援がさらに自分のモチベーションになっています。5月31日、ファンのみなさんに喜んでもらえるよう全力を尽くします。またすぐに会いましょう!」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.344
2026年5月22日発売
日本人初のUFC世界王座獲得を目指した平良の挑戦を追う。ロッタン撃破で引退の武尊特集、悲願のRIZIN王座戴冠のグスタボ、扇久保博正、鶴屋怜も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント