(C)Getty Images/Zuffa LLC/UFC
2026年5月16日(日本時間17日)、米国ネバダ州ラスベガスのMETA APEXで『UFC Fight Night: Allen vs. Costa』(U-NEXT配信)が開催され、プレリム第3試合の女子ストロー級戦で、UFC史上初めての極め技「カプセルロック」がコールされた。極めたアルデレアンはその技を「インスタグラムの動画で覚えた」と語った。
▼女子ストロー級 5分3R
〇アリス・アルデレアン(ルーマニア)11勝7敗(UFC 2勝2敗)116lbs/52.62kg
[2R 4分36秒 カプセルロック]
×ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)13勝8敗(UFC 4勝7敗)115.5lbs/52.39kg
女子ストロー級。ルーマニアのアルデレアンは34歳。MMA11勝7敗。UFCでは2勝2敗。インスタグラムのフォロワーが77万人越えのインフルエンサーでもある。タフファイトを好むも11勝中、4KOと4一本勝ちと同数の極めも持つ。2連勝中。34歳。
対するブラジルのヴィアナは、MMA13勝8敗(5KO・8一本勝ち)と、極めの数の方が多い柔術家だが、現在3連敗中。33歳。
試合は、初回を打撃の手数で上回ったアルデレアンが2R、ボディロックからテイクダウン。ヴィアナが下からボディトライアングル=4の字ロックにとらえるとヒジを頭に突いていく。
ガードの中にいたアルデレアンが、正座して上体を起こしたその瞬間、4の字に組んでいたヴィアナが唐突にタップ。試合が決した。
WHAT JUST HAPPENED 😳@ArdeleanAlice is now on a 3 fight win streak after #UFCVegas117!
— UFC (@ufc) May 16, 2026
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この技は、通称「カプセルロック」と呼ばれる。
ボディトライアングルに組んできた相手のふくらはぎやヒザ関節、足首を破壊するカウンターのカーフスライサーの一種といえる。
アルデリアンは、ヴィアナが4の字に上から組んだ足を右手で掴んで内側に入れて、右足でまたいで座って蓋をすると、対角に流したヴィアナの左足首を自身の左鼠径部で固定して、内側(ヴィアナの右足付け根)に押し込むと、正座してヴィアナの左足を固定。
ヴィアナは4の字ロックを組んだまま、テコの原理によって、自身のふくらはぎとヒザ関節、あるいは足首が固定され、我慢できずにタップした。
アルデリアンは試合後、ケージの中でのインタビューで、「インスタグラムの動画を見てこの技の存在を知り、覚えた」と語った。
「そうね、インスタグラムで見たし、ジムでもやってたんだけど、MMAファイターがトライアングルを(下から)仕掛けてくるとは思わなかったわ。だって“なぜ自分の上にいる相手をロックするんだ”って思うでしょ? でも、私にはそれほど優れたグラウンド技術がないの。だから、これはバックアップとして考えていたんです。過去5試合くらい見ていて、彼女がグラウンドで非常に上手くてトライアングルを仕掛けてくるのを知っていたからね。彼女は私にヒジ打ちを食らわせた。だから私は、“もういいや、やってみようか”って思ったんだ。やってみない手はないでしょう? 失うものなんてある? って。そしたら彼女が唸り声を上げたのが聞こえて、“やるしかない”って思ったんです。
UFC史上初🤯
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カプセルロックを決めたアリス・アルデレアンが一本勝ちで3連勝✨#UFCVegas117
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(UFC史上初の極め技だったが?)ああ、マジか。歴史を作ったんだ。次は誰と戦いたい?)1試合ずつ取り組んでいくつもりだよ。今はやる気満々だし、トレーニングもしてる。トレーニングが大好きなんだ。もっと上達するためにオーランドに引っ越してきたんだけど最高だよ。まずUFCに感謝させてください。大きな怪我を負ったんですが、ポリアナが注いだ努力を無駄にしたくなかったから、試合をキャンセルしたくなかったんです。半月板と外側側副靭帯の怪我を抱えたまま戦うつもりでした。ラスベガスに来てあなたたちが助けてくれたし、先生のおかげでこの試合を守ることができた。彼らには永遠に感謝しています。君たちは天使だよ。UFCのスタッフやみんな、愛している。あなたたち、本当に私を救ってくれた。そして私のチーム、フュージョン・エクセル。家族も私のためにラスベガスに来てくれた。そう。みんながここにいてくれて本当に嬉しい。Tシャツも持ってきてくれたし、子供たちも。本当に素敵です」(アルデリアン)
また、試合後のバックステージでも「あれは予備のプランだったんです。だって、彼女がガードに入ると時々トライアングルを組んでくるって知ってたし、彼女のガードは強いからね。そこからいいエルボーを何発か食らってどうすればいいか分からなかったから、あの技を試してみたんだ。『YOLO(人生は一度きり)』って感じでね。それが上手くいった。本当に嬉しいよ。去年それを見て、ジムでたまにやってたんだけど、あまり頻繁にはやってなかったんです。
つまり、多くの人は上にいる相手を絞め上げようとはしないよね。だって、ダメージを受けるから。でも正直、私は(トップポジションが)そんなに上手くないんだ。今、自分の弱点をさらけ出してるようなもの。上からの攻めは得意じゃない、見てわかるでしょ。つまり、彼女が私をそこ(ボディトライアングル)に入れてヒジで攻撃されてイライラしたから“このマトリックスを試してみよう”ってやったら上手くいった。
もちろん練習でやったことはある。ジムのマットの上で一度やったけど、あれは柔術みたいなロールプレイみたいなものだった。初めて試した時は驚いたよ。最初は彼女の足を折りたたんで。だって彼女は足が長いし、私が実際に(足を)中に入れるまでは、彼女は気にしてなかったから。もっと締め付けを強くして、彼女の足を横にずらすべきだと気づいたんだ。そしたら彼女がタップして、すごくほっとしたよ。“うわっ”って感じだった。これが実際に効くなんて信じられない。
まだショックから抜け出せないんだ。さっきも言ったけど、これは冗談みたいな、普通とか素敵な感じのやつじゃないから。何なのかさえ分からない。うん。名前も知らない。たぶん、えーと、カーフスライスとかいうやつだと思う。でも、すごいと思う。うん。つまり、彼女自身が“ライツ”って呼んでるんだ。彼女がトライアングルを仕掛けてきて、私が彼女の足を踏んだ。
本当に何て言うか分からないけど、ネットで見たことあるやつ。毎回同じ緊張感があるんです。毎回、本当に毎回同じ感覚。正直なところ、新しい挑戦だし、新しい相手だし、新しいゲームプランだし、新しいことばかりだから、まるで初めてのような気分なんだ。でも、APEXにいるってことが本当に好き。前回も言ったけど、APEXが大好き。ここにはすごく居心地がいいし、UFC PIも(隣に)あるし。ああ、神様。彼らは天使だよ。今回のキャンプ中、本当に助けてくれた。だって、私はひどい怪我をしていたから。彼らはレジェンドだ。彼らが大好きで。
そう、さっきも言ったけど、毎回そうなんだ。新しい挑戦だけど、3ラウンド、5分間戦うって点は同じで、すべて同じなんだ。違うのは、対戦相手のキャラクターが違うだけ」と語っている。
“Me, submitting somebody. Imagine?”
— UFC News (@UFCNews) May 16, 2026
Alice Ardelean (@ardeleanalice) reflects on her unique submission win and securing her third win in a row. #UFCVegas117
Complete Prelim Results ➡️ https://t.co/IUlPw49CDu pic.twitter.com/viLbnaugdA







