平本「絶対もらわないし、自分だけが当たる」
──大会まであと2日となりました。現在の心境はいかがですか?
「穏やかに過ごしてます」
──今回、1年10カ月ぶりの試合となります。対戦相手の皇治選手の印象を教えてください。
「本当にあのバッティングだけ気をつけようかなっていう感じですかね。もちろん3分3Rのボクシングなんで、やっぱり守りに徹してくる相手っていうのは、倒すのはすごい難しい部分があるんで、自分の中でいわば、ある意味試練のような試合というか、そこでしっかり倒し切れば“やっぱパンチ力、平本ヤバいな”っていう風にファンの皆さんにも思ってもらえると思うんで。気持ちでとにかく──だからといってなんかムキに倒し行ったりとか、そういうわけではなく。しっかり自分のボクシングをして、自分のそういう強さを見せられたらいいかなとは思いますね。まあ、ただボクシングなんで、僕は本業MMAなんで、9月の試合がまたより楽しみになるような感じの試合を、一応、エキシとは言え、こういうふうに決まった試合なんで、盛り上げたいなとは思います」
──ご自身でどんな試合展開になるとイメージしていますか。
「あいつがまず頭突きしてきたら、俺、ヒジ打ちでもヒザ蹴りでもなんでも入れてやろうと思ってるんで、マジで。その辺まあ楽しんみにしていてください──そういう冗談は置いといて、しっかり相手も一応、ラストチャンスぐらいに思って、多分しっかり殴りに来ると思うんで、自分自身も楽しみですね。皇治と殴り合えるのが」
──YA-MAN戦以来、2年半ぶりぐらいの公式会見出席ですがいかがですか。エキしビションとはいえ、緊張感とか楽しみみたいな感覚はありますか?
「そうですね。そこが怖いところであって、緊張感が全くなさすぎて(苦笑)、どうやって今、緊張しようかなって思ってるんですけど、そんぐらいなんで、まあ楽しもうかなと思います。ショーなんであくまで。楽しもうかなっていう感じですかね。とはいえ、せっかく見に来てくれるお客さんがいるんで、そういうRIZINの空気を、今からまたこう噛みしめるというか、また自分のリングに上がる。形はMMAの試合ではないですけど、こういうエキシビションっていう形でも、皆さんの前で久々にリングに立つことができるんで、実際、自分がK-1抜けて、契約の問題もRIZIN出るまで2年近くありましたけど、そんぐらい割と空いたというか、自分の中でもすごい人間として成長するのに必要不可欠な年を去年は過ごしてきたと思うんで、そういう自分のなんか変わってきた姿勢なんかも、こうやって試合、エキシですけど、見せられたらいいなと思います」
──エキシビションとはいえ、平本選手の復帰をすごい楽しみにしてるファンの方がいっぱい会場に来ると思うんですけども、毎回、平本選手は入場シーンもすごくこだわっていらっしゃる。今回、その辺は?
「今回はボクシングなんで、MMAのパンツと
違って結構、派手にできるというか、シューズもあったりとかするんで、ちょっと結構いい感じの衣装を作れたんで、その辺、僕が一番そういう魅せる仕事っていうのは、楽しいことを提供できている自信があるんで、その辺も楽しんでもらいたいなと思います」
──先日、ボクシング界のレジェンドのテレンス・クロフォード選手との共同ビジネスの会見をされて、世界に向けて一段階ステップアップした感覚もあるかと思いますが、その辺はいかがでしたか。
「クロフォードと食事した時に、自分がちょっと聞きたかったボクシングやる、そういうコアな部分の真髄というか、ポイントというか、そういうのを聞けたんで、その辺は自分の動きの中で、すごいいいヒントというか、すごいいい感じのマインドをいただけたんで、その辺は動きに出てくるかなっていうのもありますし、クロフォードが次、日本また来た時に自分の試合を見た時に、まあ皇治としょうもないボクシングしていてはちょっと恥ずかしいんで(笑)、皇治相手でもしっかりとしたボクシングのスキルがあるっていうこと見せられる試合になったらいいなと思います」
──先日はお父様と練習されている画像を投稿されてましたけど、今回はセコンドにつくのでしょうか。
「はい、自分の父親がつきます。梅野(源治とエキシビション)とやって以来ですかね。あの時ぶりかな。父親がいると安心するというか。やっぱり父親と始めたボクシングが、僕の格闘家として始まったストーリーの一番最初なんで。いつも僕はこの父親のボクシングスキルに活かされてきたんで、どんな時も。それを存分に見せられる機会がいつかあったらいいなと思ってたんですけど。こういう形でまたボクシングの試合が決まったんで、ちょうどいい試合になるかなっていう。自分の動きを見てほしいです、とにかく」
──今回の試合は、9月の試合に向けてファンから見たら楽しみな試合ではあると思うんですけど、平本選手から見たら9月の試合に向けた調整の一環としての役割みたいなのが大きいと思うんですけど、その辺はどういう風に捉えてこの試合に臨むのでしょうか。
「自分のモチベーションは本当、ファイトマネーだけではあったんですけど、久しぶりにこうしてリングに上がるっていうのは、調整として、まあいいんじゃないかなとは自分でも思ったんで。9月がもうMMAの試合になるんで、そこがどうしてもやっぱり『試合』って感じに自分もなってしまうんですけど、そういう風に先が決まってる時の戦いだったりとかって、ポカしちゃったりとかって結構あったりすると思うんで。自分はその辺がないようにしたいなっていうのがあるんで。9月はもちろん、こいつとやりたいなという相手はもう自分の中で決まっていて、その辺もこの試合が終われば言っていけたらいいなと思うんですけど。まずは明後日の試合に集中しようかなと思います」
──ちょっと聞いてびっくりしたんですけど、ポカする可能性がご自身の中にはあって、そこを警戒しつつリングに上がろうと?
「どんな試合も『絶対』はないんで。やっぱどんな相手でも怠惰というか、そういう傲慢性が出た時って絶対勝てないと思って自分はアマチュアの頃から、常日頃そういう気持ちを持たないようにしてますね」
──さきほどの「調整」面的なところで、久々のリングに上がるというところで、ご自身のどういった動きを確認したいですか。
「やっぱりマット感とかリングのロープ感だったりとか、普通ボクシングのロープってもうちょい伸びるというか、ロープ際のこういうダッキングだったりっていうテクニックが使えるんですけど、RIZINのロープはMMA仕様なんで、その辺しっかり硬いというか、そういうのは難しいと思うんですけど、逆に自分は本業はMMAなんで、その辺のリングの感触であったり、RIZINのリングを大舞台で味わうっていう、そういう部分が自分の中では収穫になるんじゃないかなっていうのと、あと広さとかですよね、空間的な。こんぐらい広いのかっていう再確認というか。ホンチャンのMMAの試合が始まる前に、そういうリングの広さだったりっていうのを自分で目視して、しっかり踏んで相手と戦うっていう経験ができるっていうのは、自分にとってはすごいいいんじゃないかなとは思います」
──フィニッシュを狙っていく中で、多少ダメージを負うリスクみたいなものも負って戦う感覚もありますか。
「どういう意味ですか? ガンガンいくかってことですか? 自分のボクシングではそういうのはないですね。絶対もらわないし、自分だけが当たると思います」
──会見も非常に笑顔で、すごくリラックスした雰囲気が伝わるんですけど、やっぱり久々の舞台ということで、今まで以上にワクワクしてる感じなんですか。
「はい、ちょっとまあ正直……あのなんか皇治相手にこんな感じになってるのが、ちょっと恥ずかしいですけど、久々にこういうリングに関してはすごい楽しみになってるんスね。正直、アドレナリンというか。一応、エキシとはいえ、まず最初に9月の試合が決まって、そこからこれがまた決まって、まず9月の試合が決まった時点で、まあ自分のやっと見える、その先の目標ができて、まずそれでモチベーション上がってましたけど、まあなんだかんだ、この5月に(試合を)挟むことによって、さらにこうモチベーション高い毎日を過ごしてきたんで、正直、内心はすごい楽しみにしています」




