2026年5月10日(日)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ『KNOCK OUT REBELS SERIES.10』にてKNOCK OUT-BLACK女子アトム級3分3Rで対戦する、Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)と世愛(TEAM KAZE)のインタビューが主催者を通じて届いた。
Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月にKNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。2025年5月にミネルヴァ認定アトム級王者のNaoに劣勢からハイキック一発で逆転KO勝ちの番狂わせを起こすなど5連勝を飾り、9月に王座決定戦で山田真子を破り第2代KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座に就いた。しかし、12月の初防衛戦で山田にリベンジを許し王座陥落。2026年3月の再起戦で風羽に判定負けで連敗を喫した。戦績は9勝(2KO)8敗4分。
12月のタイトルマッチ、3月の風羽戦と連敗中のKihoは、そこから抜け出すことを第一に臨んでいる。そのために、どんな闘いを展開しようとしているのか?
Kiho「置いていかれるのはイヤ」
──前回、3月の風羽戦は判定負けという結果になりました。あの試合を今振り返ると?
「何もできなかったなという感じですね。もっと自分の距離で、自分から行きたかったです。自分から行く練習をしていたんですけど、そこが一番できなかったのかなと思います」
──自分が出る前に詰められてしまった?
「そうですね。やっぱり自分が行く前に風羽選手が入ってきて、まとめられてまた出て、という感じだったので。対策してきたんだろうなと思いました」
──年末のタイトルマッチに続いて連敗という形になりましたが。
「移籍してから今までずっと連勝できていたのもあるし、連敗というのももちろん悔しいんですけど、今回は特に試合内容に満足できていないというか、本当にダメダメだったなと思うので、そっちの方が悔しいですね」
──それを踏まえて、試合後からはどういう練習をしてきましたか?
「やることは、別にそんなに大きく変えてはいないんですけど、やっぱりルールの中で印象とかも悪くならないようにというのを意識してきました。もちろん、自分のスタイルを変えるわけではないんですけど」
──そもそもこの競技自体、特にKNOCK OUTルールでは風羽選手とかみたいにガンガン前に出る方が評価されやすいと思うので、Kiho選手のスタイルで勝つというのは、より難しい方に挑んでいるなとは思います。そこはどうですか?
「確かにすごく難しいですし、そのスタイルで勝ちに持っていくのは難しいところではありますね。見てる人にとっても、やっぱりガンガン出る方が分かりやすいですし。ただ、スタイルをガラッと変えるというよりは、その中で自分から行くっていう場面を作っていくのが必要なんだなと思っています。そこさえあれば、全然問題ないと思いますし」
──今回は世愛選手との対戦です。どういう印象ですか?
「シンプルに、速いですよね。スピードがメチャクチャある選手だなと思います。パンチに偏ったり、蹴りに偏ったりというのがなくて、いろいろできるなという印象です。けっこう出入りして動く選手で、苦手とまではいかないですけど、やっぱり捕まえなきゃいけないというのがあるので、その点では違ったところを見せる場でもあるし、相手のスピードと出入りに呑まれないようにしなきゃいけないなと思っています」
──最終的にはどう勝ちたいですか?
「もちろんぶっ倒すのが目標ですけど、連敗しているので、しっかり連敗を抜け出すのが第一ですね。『以前と変わったところを見せる』ってずっと言ってるんですけど、前回は何一つ見せられなかったので、今度こそ変わったところを見せて圧倒して勝ちたいです」
──常葉で試合するのは初めてですが、そこに関しては?
「正直、いつもと違うので不安ではありますね。今までずっと東京での試合だったので、前日会場入りですし、移動とかも含めていろいろと不安なところは、あるにはあります」
──また6月の代々木第二大会では、山田真子選手に平岡琴選手が挑戦するタイトルマッチも発表されました。
「やっぱり置いていかれないようにしなきゃなと思いますし、他の団体から来てタイトルマッチというのが…すごく面白い試合だとは思うんですけど、置いていかれるのはイヤなので、もうその次にでも自分が入り込めるぐらいの試合をしたいです」
──やることはたくさんありますよね。
「そうなんですよ、忙しいです(笑)。でもやっぱり、自分がKNOCK OUTのベルトを持ってないからいけないと思ってるので。負けてらんないし、この試合で見せつけなきゃいけないなって思いますね。いつも以上に気合いが入ってます」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「前回の相手も年下だったし、どんどん若い子たちが出てきて、ちょっと負けてらんないので、若い子にも負けないスピーディーな試合をしたいなと思ってます。見応えのある試合をしたいと思っているので、そこに注目してもらえればなと思います」
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世愛「逃がさないようにして一気にまとめたい」
世愛はサウスポーで現役JK、2025年11月の『KNOCK OUT REBELS SERIES.8』に初参戦すると山崎希恵と熱闘を展開して判定勝ち。2026年3月の『KPKB vol.27』では、ベテランの百花を破りKPKB女子アトム級王者となった。兄はRISEで活躍する弾丸風太。
──世愛選手は昨年11月にKNOCK OUTに初参戦して、今年3月には九州のKPKBで王座決定戦に勝ってチャンピオンになったとのことで、おめでとうございます!
「ありがとうございます。王座決定戦では自分の中で一番やりたい動きができました。今までの試合はうまくいかないことの方が多かったんですけど、その試合は自分のしたいことができて、一番いい仕上がりだったかなと思います」
──相手はキャリアでかなり上の選手だっただけに、大きな勝利ですね。
「練習でやっていた対策とかがキレイにハマって、キレイに闘えたかなと思います」
──その前の試合で、KNOCK OUTで勝利していたことも自信につながっていましたか?
「そうですね。それまで4連敗していたんですけど、常葉で勝って連敗から抜け出すことができて、さらに連勝できて、だいぶ自信がつきました」
──今回はチャンピオンとして常葉に乗り込んで、Kiho選手との対戦になりました。このオファーを聞いた時はどう思いましたか?
「『やっとか』という感じですね。Kiho選手は前チャンピオンなので楽しみですし、自分がどのくらい通用するのかを試したいです」
──Kiho選手とは以前からやりたかったんですね。
「はい。KNOCK OUTの顔というか、トップ選手なので、ずっとやりたかったです」
──Kiho選手のファイターとしての印象は?
「ジャブと蹴りがうまくて、距離の取り方がすごく上手だなと思います。そのジャブと蹴りは警戒して、相手のペースにならないように意識していきたいです」
──自分としては、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?
「言い方がアレなんですけど、今回は負けてもいいと思っていて。被弾覚悟でバチバチに打ち合って、とにかくインパクトを残して、倒して勝ちたいです」
──Kiho選手の過去の試合で、その点で参考になった試合はありますか?
「直近の試合なんですけど、風羽選手みたいに出入りのスピードが速くて、Kiho選手の距離にさせないという闘い方がベストだなと思ってます。遠い距離の蹴り技だったり、ジャブの差し合いとかは、自分の方ができると思うので」
──では最初は遠い距離から蹴りを出しながら詰めていって、接近戦に持ち込むというイメージ?
「そうですね。一気に詰めて、逃がさないようにして一気にまとめたいです」
──そのために、練習で一番重点を置いてやっているのはどういうことですか?
「とにかく接近戦の練習をしています。前蹴りをよける練習とか、ジャブの差し合い、踏み込むタイミングの練習とかに重点を置いてやっています」
──その練習は、お父さんとお兄さんの弾丸風太選手と一緒にされているんですか?
「そうですね。お兄ちゃんとスパーリングしたり、ミットを持ってもらったりして、お父さんにもミットを持ってもらって、という練習をずっと毎日やってます」
──出稽古だったり、それ以外の環境での練習はあるんですか?
「たまにしかないですね。出稽古も最近はあまりしていなくて、3人でやっています」
──フィジカル面に関してはどうですか?
「前まではちょっと重い重量を何回か挙げる感じだったんですけど、今は軽い重量でいっぱい回数を重ねるという感じにして、筋持久力を上げる練習をずっとやっています。それでスピードも速くなったと思いますし、疲れにくくなった感じがして居ます」
──今回、Kiho選手に勝てばかなり大きいと思います。その先はどうしたいと思っていますか?
「その先は…あんまりわがままは言えないんですけど、欲を言えば、組んでくれるならタイトルマッチがしたいです。Kiho選手に勝った風羽選手ともやりたいし、6月のタイトルマッチ(山田真子vs平岡琴)の負けた方とか、どっちかとやりたいですね」
──Kiho選手に勝ったら、タイトルマッチを組んでほしいというのはわがままじゃないと思いますよ(笑)。
「本当ですか(笑)。連勝してベルトも獲れたのでけっこう自信がついていて、今はもう早く試合がしたいです」
──では最後に、今回の試合で注目一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「Kiho選手は前チャンピオンなので、Kiho選手の方が勝つと思っている人が多いと思うんですけど、そこを覆す自分の技術だったり、気持ちだったり…とにかくインパクトを残す試合をするので、自分の気持ちに一番注目してほしいです」