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【UFC】プラテスがマダレナを打撃で猛攻TKO、サルキルドがダリウシュを初回TKOで5連勝、エルセグがエリオットに判定勝ち、ラヒキが9連続フィニッシュ勝利、DWCSスティールがRTUマー・ファンにヒール極める

2026/05/02 17:05
 2026年5月2日(土)、豪州パースのRACアリーナにて、『UFC Fight Night: Della Maddalena vs. Prates』(U-NEXT/UFCファイトパス配信)が開催された。 UFC Fight Night: Della Maddalena vs. Prates 2026年5月2日(土)17時~豪州パース/RACアリーナ ▼ウェルター級 5分5R〇カルロス・プラテス(ブラジル)14勝7敗(UFC7勝1敗)170lbs/77.11kg[3R 3分17秒 TKO]×ジャック・デラ・マダレナ(豪州)18勝4敗(UFC8勝2敗)170lbs/77.11kg  地元豪州パース出身のマダレナは、ラグビーとボクシングを並行後、2016年にMMAデビュー。DWCS2021を経て、22年からUFC8連勝でベラル・ムハマッドからウェルター級王座奪取。2025年11月の前戦でイスラム・マハチェフに判定負けで王座陥落。 プラテスは15歳でムエタイを始め、2012年にMMAデビュー。25年4月にイアン・ギャリーに判定負けでUFC4連勝がストップも、25年8月にジェフ・ニールに1R スピニングバックエルボーでKO勝ち。25年11月の前戦でレオン・エドワーズを左ストレート&パウンドでTKOに下し、2試合連続パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞。  ウェルター級5分5R。マダレナ1位、プラテス5位。  入場した時点でエキサイトして突っかかっていく両者。スタッフに分けられる。プラテスのコールにはブーイング、マダレナのコールには大歓声が送られる。  1R、両者サウスポーで構える。ガードを下げた構えでステップしながらジャブを出すプラテス。マダレナはガードを固めて圧を掛けていく。ケージを背負ったプラテス。サークリングで逃れる。再び圧を掛けるマダレナにワンツーを打ち込んだプラテス。マダレナは距離を詰めて左ボディをヒット。左を打ち込むプラテス。マダレナはブロッキング。カーフを蹴るプラテスにマダレナもカーフキックを返す。プラテスが詰めてきた。ワンツー。カーフキックからまたワンツーを入れる。  両手を前に出して挑発するような動きを見せるプラテス。左ミドルを入れる。マダレナがスイッチして出る。ケージを背負ったプラテスにパンチを打ち込む。プラテスがワンツー。さらに顔面にヒザ!詰めてくるマダレナにワンツーを入れたプラテス。マダレナは間合いを詰める。ケージ際でダブルレッグに入るとテイクダウン。しかし残り30秒。下からホールドして凌ぐプラテス。1R終了。  打撃ではプラテスが押し気味だったが、終盤にマダレナがテイクダウンを奪ったことで2R以降の展開が変わってくるか。  2R、プラテスのジャブの打ち終わりに左を合わせるマダレナ。プラテスのヒザが顔面にヒットするが、キャッチしようとしたマダレナ。足を引き抜いて離れるプラテス。マダレナがまたタックル。ダブルレッグからテイクダウン。プラテスが背中を向けて立ちに行くと、背中に飛びついてチョークを狙う。しかし勢いがつきすぎて前に落ちた。離れる。また圧を掛けるマダレナに、プラテスはガードの上からパンチを入れる。ケージを背負ったプラテス。プラテスが前に出るタイミングでアッパーを入れたマダレナ。  ケージに詰めたところからまたタックルに入るが、今度は脇を差して受け止めたプラテス。離れたマダレナ。プラテスがパンチで出る。ガードの上から被弾して下がるマダレナ。コーナーまで詰められた。プラテスがさらにパンチで追い打ち。マダレナがアッパーを入れて下がらせて逃れた。しかしプラテスのカーフキックがヒット。効いて足を引きずるマダレナ。プラテスが詰める。残りわずかでまたプラテスがカーフキック。右足を蹴られてマダレナがダウン気味に倒れたところで2R終了。  コーナーに戻る際にも足を引きずっているマダレナ。  3R、カーフを蹴られた足を引いてオーソドックスで構えるマダレナ。プラテスが強烈なワンツーをガードの上から打ち込む。マダレナがタックルに入る。ドライブしてバックに回ったが、ケージ際でクラッチを切って離れたプラテス。強烈な左ミドルをヒット。さらにワンツー。マダレナの顔面にヒザがヒット!  タックルに入るマダレナだが切られている。プラテスが左ハイ!マダレナ、ダウン!手招きして立たせたプラテス。さらに飛びヒザからヒジ!倒れたマダレナにパウンドを入れたが、離れて立たせる。縦ヒジを振るプラテス。マダレナはもう手が出ない。ケージに追い込むと左のヒジをヒット。離れるとまたカーフキック。マダレナがまたダウン。倒れたマダレナの足を蹴るプラテス。さらに鉄槌の連打。頭を抱えて防ぐだけのマダレナを見てレフェリーが止めた。  終了後はノーサイドで健闘を称える両者。  3R3分17秒、TKOでプラテスが前王者マダレナを下す。最後はKOできるチャンスであえて立たせていたように見えた。  家族をケージに呼び込んだプラテスは、「73歳の祖母・娘ら、家族がブラジルから40時間かけて応援に来てくれたんだ。オーストラリアは第2の故郷だ。次はマハチェフ!ベルトを取りに行くぞ。いつも遠いところまで旅をして戦っているんだ。悲しい気持ちで帰りたくはない。だから勝つんだ。」とコメント。  相手のマダレナについては「マダレナの打撃は警戒していた。でも俺もストライカーだし、蹴りも得意だから自信を持って戦った。サポートしてくれたみんなに感謝している。この後はパーティタイムだ」とコメントした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇クイラン・サルキルド(豪州)12勝1敗(UFC 5勝0敗)※UFC5連勝 156lbs/70.76kg[1R 3分29秒 TKO] ※右フック→パウンド×ベニール・ダリウシュ(米国)23勝8敗1分(UFC 17勝8敗1分)156lbs/70.76kg  ライト級。ダリウシュ12位。Tapologyのランキングは94人中ダリウシュ19位、サルキルド24位。  イラン生まれ・アメリカのダリウシュは36歳。UFC17勝7敗1分(3KO・5一本勝ち)。キャリアでは23勝7敗1分(5KO・8一本勝ち)。18歳から始めて茶帯でノーギ世界王者となった柔術がベースだが、打撃が強くなることで戦績が安定し、2018年から2022年まで8連勝を達成。一時はランキング3位でタイトル挑戦も狙えるポジションだったが、ランキング1位のチャールズ・オリベイラに1RKO負け。その後アルマン・ツァルキャンにも1RKO負けし、1年以上インターバルを開けた昨年1月のヘナト・モイカノ戦は判定勝ちしたが、11月のブノワ・サン・ドニ戦ではわずか16秒でKO負け。ダメージの蓄積が顕著で、タイトル挑戦目前から、たった4戦で引退の瀬戸際まで追い詰められている。  豪州のサルキルドは26歳。UFC4勝0敗(2KO・1一本勝ち)。キャリアでは11勝1敗(4KO・4一本勝ち)。パース在住の地元ファイター。右のパンチと柔術黒帯の寝技が武器。昨年2月のUFCデビュー戦ではRTUウィナーのインド人アンシュル・ジュブリに19秒でKO勝ちし、10月にはランキング目前のナスラット・ハクパラストにハイキックで1RKO勝ちするなど、その年は3勝。今年2月のシドニー大会では、代役で同郷対決となったジェイミー・ムラ―キーに1Rチョークで一本勝ち。UFCデビューから1年3か月でランカーとの対戦が実現する。  オッズはダリウシュ4.00倍、サルキルド1.25倍。ダメージの蓄積が心配なダリウシュにとって、ハードパンチャーのサルキルドは相性最悪。オッズも大差に。  1R、サウスポーのダリウシュに対し、サルキルドはオーソドックス。左ハイを放ったダリウシュ。一瞬バランスを崩したサルキルド。すぐに組みつくダリウシュ。ボディロックから足を掛けてテイクダウンを狙う。小手を巻いてこらえるサルキルド。ダリウシュが外掛けテイクダウンを狙うと背中を向けて耐えた。正対したサルキルド。 クラッチが切れたがダリウシュは離れずになおもテイクダウンを狙う。  シングルレッグに切り替えるダリウシュ。サルキルドは片足でこらえながらパンチを入れる。放してヒジを入れたダリウシュだが、打ち終わりにサルキルドが左右のパンチを打ち込む。右から左のフックを打ち込み、さらに右フックをヒットさせるとダリウシュダウン!シングルレッグで凌ごうとするダリウシュのバックに回り、頭部にパウンド連打を打ち込む。レフェリーストップ!  1R3分29秒、TKOでサルキルドがUFC5連勝。  サルキルドは試合後のインタビューで、「しっかりレスリングをして、ヒジを使いながらフィニッシュにつなげた。ダリウシュはタフだから、もう少し時間がかかると思っていた。次は、マテウス・ガムロットあたりと対戦したいな」と、現在ランキング7位のマテウス・ガムロットを次の相手に指名した。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇スティーヴ・エルセグ(豪州)14勝4敗(UFC 5勝3敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※29-28×3×ティム・エリオット(米国)21勝14敗1分(UFC 10勝12敗)126lbs/57.15kg  フライ級。エリオット11位、エルセグ12位。  米国のエリオットは39歳。UFC10勝11敗(3一本勝ち)。キャリアでは21勝13敗1分(3KO・8一本勝ち)。フライ級最年長。ギロチンが武器のグラップラーで、スタンドではトリッキーな打撃でTUF24ウィナーで、優勝のご褒美にDJのタイトルに挑戦したのが10年前。その試合でUFCと再契約を果たしてから、ここまで8勝7敗。しかしここ8戦では6勝2敗と、ノーランカーやランク外の相手が続いたこともあり、戦績は上向きとなっている。昨年8月のオーストラリア大会ではRIZINバンタム級王者でUFC2戦目の朝倉海と対戦。1Rはカーフキックで腓骨を折られるなど打撃で押されていたが、テイクダウンを奪ってチャンスを作ると、得意のギロチンで一本勝ちしている。  豪州のエルセグは30歳。UFC4勝3敗(1KO勝ち)。キャリアでは13勝4敗(2KO・6一本勝ち)。パース生まれ・パース育ちの地元ファイター。レスリング・ムエタイ・柔術がバックボーンで、打撃・組みともにレベルが高い。UFCデビューから9か月で3連勝すると、挑戦者が不足していた当時の王者アレシャンドレ・パントージャへのタイトル挑戦に大抜擢。試合決定時には実績不足と批判されたが、4Rまでほぼ互角の内容で渡り合った。5Rを落として判定負けしたものの、大きく評価を上げている。しかしそこからカイ・カラフランスとブランドン・ロイバルに連敗で、UFC戦績が五分まで落ちると、昨年8月の前戦では代役で出場が決まったランク外のオデー・オズボーン相手に1Rにパンチでダウンを奪われ大苦戦。緊急出場のオズボーンが後半失速したことに助けられての判定勝ちで、連敗は止めたものの、内容では復活と言い切れなかった。  オッズはエリオット3.12倍、エルセグ1.40倍。  1R、両者オーソドックス。関節蹴り、バックスピンキックを見せるエリオット。エルセグのジャブに合わせてタックルに。テイクダウンを狙ったが、エルセグがこらえると離れる。さかんにスイッチしながらトリッキーな動きを見せるエリオット。冷静にパンチをヒットさせるエルセグ。エリオットが出るところに右を合わせようとする。前蹴りを腹に入れるエルセグ。詰めてきたエルセグに左フックを合わせるエリオット。スイッチしながら左のダブルを入れたエリオット。今度は左オーバーハンド。エルセグが右をヒット。ジャブを放ちながらニータップを狙ったエリオット。エリオットはバックエルボーを狙う。エリオットが左右のパンチを打ち込んで詰めると、ニータップにつなげてテイクダウン。エルセグは押さえ込ませずに立ち上がり離れた。残り20秒で今度はエリオットがタックルで飛び込んでテイクダウン。押さえ込んだまま1R終了。  トリッキーなエリオットの攻めを捕まえきれていないエルセグ。  2R、スイッチして左右のジャブを突くエリオット。飛び込んでの左フック。さらにバックエルボー。ジャブを突くエルセグ。エルセグはひたすらジャブを当てることに切り替えている。エルセグの逆ワンツーが連続でエリオットの顔面を捕らえる。エリオットはタックルに。テイクダウン。すぐに背中を向けて立ったエルセグ。ケージ際で正対して引き剥がした。エルセグのジャブがエリオットの顔面を捕らえ始めている。エルセグが虚を突いてタックルに。テイクダウン。チョークを狙ったが、前に乗りすぎて股下から抜けられた。その瞬間にエリオットがタックルに。テイクダウンしたが、倒された主観にエルセグは立って離れる。エルセグのパンチが顔面に入り、動きが落ちてきたエリオット。エリオットがタックルでテイクダウン。バックを狙うエリオットだが、エルセグは反転して上になる。エリオットはシングルレッグに切り替えたが、切って離れたエルセグ。2R終了。  3R、ジャブを突くエルセグ。運動量が落ちているエリオットは、顔面への被弾が増えている。スイッチを繰り返しているが、前半のようにそこからの攻撃がヒットしていない。逆にエルセグのジャブをもらっている。右を打ち込んだエルセグ。エルセグのタックルを切ったエリオットだが、ケージまで下がったところでエルセグのパンチをもらう。ジャブを当てていくエルセグ。エリオットも手を出しているが、ヒットしていない。タックルに入ったエリオット。尻もちをついたエルセグだが、すぐに立ち上がる。エリオットがまたタックルを仕掛ける。切られたところでヒジを入れる。残り30秒。エリオットの最後のタックルも切られた。タイムアップ。  判定三者ともに29-28の3-0で地元のエルセグが判定勝ち。  勝ったエルセグは、「テイクダウンを気にしていたけど、なんとか切り抜けて対応できた。ホームでの勝利は最高だ。あと2試合、楽しもうぜ」と観客に呼びかけた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇マルワン・ラヒキ(モロッコ)9勝0敗(UFC2勝0敗)146lbs/66.22kg)[1R 2分47秒 KO]×オリー・シュミット(ニュージーランド)4勝3敗(UFC0勝1敗)145.5lbs/66.00kg  フェザー級。Tapologyのランキングは84人中ラヒキ72位、デビュー戦のシュミットはランク外。  モロッコ出身・オーストラリア在住のラヒキは23歳。UFC1勝0敗(1KO勝ち)。キャリアでは8勝0敗(7KO・1一本勝ち)。まだプロデビューから2年3か月。打撃が強い一方で、ややディフェンスが甘い。そのため激闘になりがち。DWCSではKO寸前まで追い込まれたところから逆転KO勝ち。3月にUFCデビューし、UFC0勝1敗のハリー・ハードウィックにパンチ・カーフを効かせ、アゴを負傷したハードウィックが2R終了後戦闘不能となり、TKO勝ちした。  ニュージーランドのシュミットは25歳。UFCデビュー戦。キャリアでは4勝2敗(3KO勝ち)。シティキックボクシング所属。今週に入り、地元オーストラリア出身のジャック・ジェンキンスの代役として急遽UFC契約を決めた、今大会唯一のニュージーランド人。キャリア4勝のうち、15秒でKO勝ちした前戦を除く3勝は未勝利の相手への勝利。まずUFCで戦えるレベルにあるとは思えないが、なぜ抜擢されたのか。そしてなぜメインカードのままなのか。  オッズはラヒキ1.15倍、シュミット5.75倍。  1R、両者オーソドックス。お互いカーフキックで牽制。バックスピンキックを放つシュミットに、ラヒキはハイキックからバックスピンキックを返す。間合いを詰めるラヒキ。シュミットはケージを背負ったが、右を打ち込んで出ていく。ラヒキがカーフキックの連打。関節蹴り。お互い蹴りが良く出ている。飛び込んだシュミットにラ引きがバックステップして右フックをヒット。右オーバーハンドで出たラヒキ。右から返しの左がヒットし、シュミットが仰向けにダウン!すかさずパウンド!KO!  1R2分47秒、TKOでラヒキ勝利。   緊急出場のシュミットから順当に1RKO勝ちしたラヒキは、「ここまで来るのにたくさんのことを犠牲にしてきたので、勝てたのは夢のようだ。2年前のプロデビュー戦のように嬉しい。(全試合フィニッシュ勝利は)今日のフックも素晴らしかった。芸術的だよ。神に感謝したい」とコメントした。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ブランド・ペリチッチ(豪州)8勝1敗(UFC 4勝0敗)265lbs/120.20kg[2R 3分44秒 KO]×シャミル・ガジエフ(バーレーン)14勝4敗(UFC 3勝4敗)264lbs/119.75kg  ヘビー級。ガジエフ14位、ペリチッチはランク外。Tapologyのランキングは40人中ガジエフ14位、ペリチッチ26位。  バーレーンのガジエフは36歳。UFC3勝2敗(2KO勝ち)。キャリアでは14勝2敗(9KO・3一本勝ち)。バレーから故・ヌルマゴ父にスカウトされMMAに転向。層の薄いヘビー級のためランキングに入っているものの、3勝はランク外の相手へのもの。スピードのあるパンチが武器だが、前戦は3日前に急遽出場を決めたワルド・コルテス・アコスタにパンチを打ち込まれて1RKO負けしている。  豪州のペリチッチは31歳。UFC2勝0敗(2KO勝ち)。キャリアでは6勝1敗(5KO・1一本勝ち)。クロアチア系オーストラリア人。MMAの試合が組まれず、キックに出場していた時に、イスラエル・アデサニヤのファイトキャンプに参加したことがきっかけで、シティキックボクシングに所属。昨年9月のパース大会でUFCデビューし、ローカル時代から4試合連続で2分以内にKO勝ちしている。すべてファーストラッシュでのKO勝ちだが、そこを凌がれた時にどうなるかは未知数。また、ローカル時代の敗戦は、テイクダウンされての負けで、グラウンドにも不安がある。  オッズはガジエフ2.10倍、ペリチッチ1.77倍。  1R、両者オーソドックス。ガジエフがすぐに間合いを詰める。じわじわと下がったペリチッチがケージを背負った。左右のパンチを打ち込んだガジエフ。さらにタックルに入りテイクダウン。背中を向けて立ち上がったペリチッチ。スタンドバックに。バックからヒザを入れるガジエフ。動きがない。レフェリーがブレイクをかける。ペリチッチがワンツーから右アッパー。さらに右フック。ガジエフも打ち返したが、右が顔面にヒット。首がのけぞるガジエフ。クリンチアッパーを入れるペリチッチ。連続でヒット。効いているガジエフだが、胴タックルで四つに組むとケージに押し込む。しかし押し込んでいるだけで攻めがなく、レフェリーから攻めるように指示が出る。動かないのを見てブレイクがかかる。パンチを打ち込むガジエフだが、お互いの右が相打ちになり、ペリチッチが下がる。ケージまで下がったペリチッチ。しかしまたパンチで出た。顔面にもらっているガジエフだが打ち返す。1R終了。  2R、お互いのパンチが交錯。ペリチッチの左フックがヒットするが、ガジエフが詰めていく。下がって距離を取りながらパンチをヒットさせるペリチッチ。ジャブの刺し合い。ジャブを連続で当てたペリチッチ。ガジエフも右オーバーハンドを返す。ペリチッチのパンチを顔面にもらいながら前に出ていくガジエフ。しかしアッパーが入り後方にふらついた。  追いかけてパンチを打ち込むペリチッチ。ガジエフは立て直すとまた前に出ていく。ジャブで止めようとするペリチッチだが、打たれても止まらないガジエフ。ケージまで下がったところでペリチッチの右がヒット!後方にのけぞるガジエフだが、また立て直して出ていく。組んでケージに押し込むガジエフだが、またも押し込んだ体勢で動きがない。すぐにブレイクをかけるレフェリー。ペリチッチの右ストレートが入りよろめいたガジエフ。すかさず右フックを打ち込むとガジエフ仰向けにダウン!KO!  ランカーを下したペリチッチは、「10位から1位まで、誰でもKOしてやる。誰でもいい、ランカーと試合がしたい」とコメントした。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ルイ・サザランド(英国)11勝5敗(UFC 1勝2敗)261lbs/118.39kg[判定3-0] ※30-27×3×タイ・トゥイバサ(豪州)14勝10敗(UFC 8勝10敗)265lbs/120.20kg  オーストラリアのトゥイバサは33歳。UFC8勝9敗(7KO勝ち)。キャリアでは14勝9敗(13KO勝ち)。2022年まではすべてKOで5連勝しており、元タイトル挑戦者のデリック・ルイスも破ってランキングも3位まで上昇したが、そこから泥沼の6連敗。かつてのトレードマークだったKO勝利後のシューイ(シューズにビールを入れて飲み干すパフォーマンス)も、ずっと見られていない。3月まではまだランキングに入っていたが、とうとうノーランカーに。  当初はUFC0勝2敗のショーン・シャラフとの対戦だったが、欠場したため、3月にペリチッチにKO負けしたばかりの別の0勝2敗ファイター・サザランドが代役に。  イギリスのサザランドは32歳。UFC0勝2敗。キャリアでは10勝5敗(8KO勝ち)。ストライカーで、UFCデビュー戦ではカーフキック一発でヴァルテル・ウォルケルの足を折っている(その後ヒールホールドで一本負け)。3月の前戦はペリチッチの首相撲に対応できず、タックルを切られて下になったところでパウンド連打をもらいKO負け。  オッズはトゥイバサ1.54倍、サザランド2.60倍。トゥイバサはさすがにこの相手に勝てないようだとリリースが濃厚となる。  1R、両者オーソドックス。詰めてくるトゥイバサにカーフキックを入れたサザランド。タックルでケージまで押し込んだサザランド。トゥイバサはギロチンに抱えたが、離れたサザランド。再びタックルに。テイクダウンされたトゥイバサだが、下からギロチンで抱えると、ケージまで下がって立ち上がる。アッパーを入れたトゥイバサ。サザランドはバックヒジ。さらに顔面にヒザをヒット。ふらつきを見せたトゥイバサだが、なおもパンチを打ち込む。サザランドがタックルに。切ってバックに回ったトゥイバサだが、ローリングして上を取ったサザランド。ハーフからヒジを入れる。体を起こそうとするトゥイバサだが、固められて動けない。残り1分。動きが取れないトゥイバサにヒジを連打したサザランド。1R終了。  2R、間合いを詰めるトゥイバサにカーフキックを入れるサザランド。タックルで飛び込んだ。スプロールして足に触らせないトゥイバサだが、サザランドはケージまで押し込んで両脇を差した。足を掛けてテイクダウン。立ち上がるトゥイバサをまた倒すと横四方で押さえ込んだ。自ら足を絡ませてハーフにするサザランド。しかし押さえ込んでも倒しに行く打撃は打ち込まず、会場はブーイングが飛ぶ。マウントに移行したサザランド。肩固めを狙ったサザランドだが、トゥイバサがハーフに戻すtおまたパウンドを入れる。亀になったトゥイバサ。立ち上がった。サザランドはすぐにシングルレッグに入る。バックを取ろうとしたトゥイバサだが、スッポ抜けて下になる。残り1分。またバックに回ったサザランドがパウンドを入れる。バックからパウンド。残り5秒でギロチンを狙ったが決まらず。2R終了。  3R、詰めるトゥイバサだが、間合いに入れずにカーフキックをもらう。シングルレッグを足を引いてかわしたトゥイバサだが、四つから投げたサザランドがテイクダウン。サイドからヒジを入れる。身動きが取れないトゥイバサは、下からヒジを入れて精一杯の抵抗をする。上四方からバックに回るサザランドだが、トゥイバサが引き込んでまたハーフに。ハーフから顔面にパウンドを入れるサザランドだが、残り45秒でレフェリーがブレイクを掛ける。疲れがあるサザランドは引き込んで時間を使おうとする。バックに回りパウンドを入れたトゥイバサだが、サザランドがトゥイバサの腕を脇に挟んで巻き込みで上を取り返した。タイムアップ。  ジャッジ三者とも30-26の3-0でサザランドがUFC3戦目で初勝利。トゥイバサは7連敗。勝ったサザランドは「よっしゃオーストラリア!UFC初勝利だ!2週間前のオファーだったけど、戦うのが好きなんだ。だから準備期間なんて関係ないんだ。またすぐに試合がしたい」とコメントした。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R〇キャム・ラウストン(豪州)15勝3敗(UFC 3勝0敗)185lbs/83.91kg[判定3-0] ※30-27×3×ロベルト・ブリチェック(ポーランド)18勝7敗(UFC 1勝2敗)186lbs/84.37kg  ミドル級。Tapologyのランキングは74人中ラウストン33位、ブリチェック49位。  豪州のラウストンは31歳。UFC2勝0敗(2KO勝ち)。キャリアでは14勝3敗(6KO・7一本勝ち)。シティキックボクシング所属。キック出身の打撃と、ADCCニュージーランド王者の組み技が武器。1度目のDWCSはエリートレスラー・トレス・フィニーにテイクダウンを奪われる展開で判定負けしたが、2度目の出場で1RKO勝ちしUFC契約。昨年9月のパース大会、2月のシドニー大会に続いて、3連続で地元での試合となる。ここまではアンドレ・ペトロスキー、コーディ・ブランデージに連続KO勝ち。  ポーランドのブリチェックは35歳。UFC1勝1敗。キャリアでは18勝6敗(12KO・1一本勝ち)。ボクシングがバックボーンのストライカー。UFCデビュー戦は、すでにリリースされたイーホル・ポティエリアに打撃の手数で押されて判定負け。昨年9月の前戦は、打たれ弱さが見えてきたベテランのブラッド・タヴァレスにパンチを効かせて3RKO勝ち。UFC初勝利を挙げている。  オッズはラウストン1.59倍、ブリチェック2.45倍。  1R、両者オーソドックス。長身のラウストンが距離を取って蹴りを入れていく。さらにワンツー。右オーバーハンドをヒットさせる。ブリチェックが詰めていくが、同じ距離だけ下がるラウストン。打撃の間合いに入れないブリチェック。ラウストンが右オーバーハンドをヒットさせていく。前蹴りから右を打ち込んだところでブリチェックが左右のフックを連打する。ラウストンはシングルレッグに。尻もちをつかせる、スイッチで返そうとするブリチェック。立ち上がり離れた。ラウストンが今度はパンチ・ヒザで前に出ていく。ケージまで下がったブリチェックにタックル。ダブルレッグで両足をすくってテイクダウンに成功したラウストン。ハーフからパウンド・ヒジを打ち込む。ブリチェックはヒザを間に入れて距離を作っているが、リーチが長いラウストンのパウンドが届いている。下からホールディングで凌ぐブリチェック。1R終了。  2R、ラウストンがパンチを打ち込んで下がらせる。ケージを背負ったブリチェックにタックル。しかしブリチェックはケージでこらえて引き剥がした。パンチを入れたラウストンたタックルへ。首を抱えたブリチェックだが、ラウストンはケージまで押し込んでテイクダウン。ガードを取るブリチェック。ラウストンはインサイドからヒジを落とす。ハーフにしたラウストン。肩固めを狙いながらサイドに出た。ケージ際で体を起こそうとしたブリチェックを寝かせるとパウンドを打ち込む。さらにヒジ。距離が作れずに打撃をもらい続けているブリチェック。2R終了。  3R、ワンツー、左ハイを入れるラウストン。ブリチェックは打撃が届く距離に出来ない。首相撲からヒザを入れたラウストンは一転してタックルに入りテイクダウン。ハーフ。足を抜いてサイドに出たラウストン。亀になったブリチェック。スクランブルから足関を狙ったが、ラウストンがバックからパウンドを入れる。前転したブリチェックがガードに戻したが、なおもパウンドを入れるラウストン。残り15秒でヒールを狙ったブリチェックだが、回転して外したラウストンがマウントに。パウンド・ヒジのラッシュ。しかしタイムアップまで耐えきったブリチェック。  判定は三者30-27でラウストン勝利。これで3連勝。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ジュニア・タファ(豪州)7勝5敗(UFC 3勝5敗)205.5lbs/93.21kg[1R2分42秒 KO]×ケヴィン・クリスチャン(ブラジル)9勝4敗(UFC 0勝2敗)204lbs/92.53kg  ライトヘビー級。Tapologyのランキングは43人中タファ34位、クリスチャン43位。  ニュージーランド出身・オーストラリア国籍のタファは29歳。UFC2勝5敗(2KO勝ち)。キャリアでは6勝5敗(6KO勝ち)。ボクシング・キックがバックボーンのストライカー。しかしグラウンドが弱点。2022年の大晦日にRIZINでスダリオ剛を1RでKOしている。ヘビー級で2勝3敗となった後、ライトヘビーに落としたものの、2試合連続でグラウンドに持ち込まれて一本負け。後がない。  ブラジルのクリスチャンは31歳。UFC0勝1敗。キャリアでは9勝3敗(4KO・5一本勝ち)。DWCSではテイクダウンされたところからの三角絞めで勝利したが、積極性に欠けたため、試合後にダナ・ホワイトからは「スローで退屈だった」と苦言を呈されている。昨年11月のデビュー戦はビリー・エレカナ相手にサークリングで距離を取り続けたところでパンチでダウンし、チョークで一本負け。まだいいところを見せられていない。オッズはタファ1.48倍、クリスチャン2.80倍。  1R、両者オーソドックス。距離を取ってジャブを打ち込むクリスチャン。タファが詰めていくがサークリングでかわす。詰めて左をヒットさせたタファ。クリスチャンはカーフキック。一発で効かせられたタファ。足を引いてサウスポーへのスイッチを見せた。詰めるタファがパンチを入れるが、またクリスチャンのカーフキックをもらって体がくの字に曲がる。さらにカーフを蹴るクリスチャンに右フックを合わせたタファ。詰めたタファが左右のフックを振る。距離を取ろうとするクリスチャンを追っていくタファ。タックルに入ったクリスチャンを押しつぶして上を取ったタファ。ハーフからヒジの連打。頭部に連続で入ってクリスチャンの意識が飛んだ! KO!  1R2分42秒、KOでタファ勝利。ライトヘビー級転向3戦目で初勝利。  試合後のインタビューでは、「オーストラリア元気か? 兄(元UFCファイターのジャスティン・タファ)としっかり練習してきたからKOできたよ。いつでもいいからまた試合をしたい。絶対KOするよ」と答えた。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ジェイコブ・マルクーン(豪州)10勝3敗(UFC 6勝3敗)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェラルド・マーシャート(米国)37勝22敗(UFC 12勝14敗)190lbs/86.18kg ※体重超過  ミドル級だったが、マーシャートが計量失敗してキャッチウェイトに。Tapologyのランキングは74人中マルクーン29位、マーシャート57位。  オーストラリアのマルクーンは30歳。UFC5勝3敗(1KO勝ち)。キャリアでは9勝3敗(3KO勝ち)。元ミドル級王者ロバート・ウィテカーのスパーリングパートナー。2019年にADCCアジア・オセアニア予選で優勝しているグラップラー。前戦は2月のシドニー大会で、UFC8戦目で初のホームでの試合に。レスリングエリートのトレス・フィニーと対戦し、1R終盤にフィニーが右足を痛めてほぼ戦闘不能になっていたものの、その後も安全策でフィニッシュを狙わず判定勝ち。試合後にはトップ10ランカーとの対戦を要望していたが、この試合内容ではチャンスが与えられるはずもなく、ノーランカーとの対戦に。  アメリカのマーシャートは38歳。UFC12勝13敗(1KO・11一本勝ち)。キャリアでは37勝21敗(6KO・29一本勝ち)。キャリア37勝で判定勝ちは1度だけ、一方で21敗のうち15フィニッシュ負けもある大味なファイター。極めが強いが、雑な仕掛けでポジションを悪くすることが多い。現在4連敗中のうえに体重オーバーもしていては、リリースされる危険が高い。  オッズはマルクーン1.06倍、マーシャート10.00倍。今大会一番の大差がついている。  1R、オーソドックスのマルクーンにサウスポーのマーシャート。マルクーンがパンチで詰めていく。ケージを背負ったたマーシャート。マルクーンがシングルレッグに入るとテイクダウン。しかしマーシャートはすぐにギロチン!マルクーンは自ら下になり外す。ハーフで押さえ込むマーシャート。まだ首を抱えている。絞めは入っておらず、固めているマーシャート。マルクーンはガードに戻すが、腰を引いて立ちに行くところでマーシャートがハーフにして押さえ込んだ。鉄槌を落とすマーシャート。体を起こしてケージを背負い立ちに行くマルクーンだが、マーシャートが寝かせて背中をつかせる。ハーフで上からまたギロチンに抱えるマーシャート。1R終了。  2R、マルクーンがパンチで詰める展開が続く。マーシャートも返すが、マルクーンに圧されて下がり続ける。マーシャートはタックルに入るが、倒さないと見るとすぐに引き込み自ら下になる。パウンドを入れたマルクーンだが、自ら立ち上がりスタンドを要求。ケージに詰めて連打を入れたマルクーン。マーシャートも単発のパンチを返す。2R終了。  3R、マーシャートは左に回ってケージを背負わない。マルクーンがジャブをヒット。マーシャートも左ストレート、左ミドルを出すが、単発に終わる。マルクーンのワンツーが顔面にヒット。飛び込んでのジャブが入り、体勢を大きく崩したマーシャート。しかしマルクーンは追い打ちには行かない。マーシャートがパンチで出たが、パンチに合わせて組んだマルクーンがテイクダウン。ハーフ。下から首をギロチンに抱えるマーシャート。マルクーンが嫌って体を起こしたところでマーシャートも立ち上がりスタンドに戻った。マーシャートがパンチで出るが、マルクーンがステップで距離を取り空振りが続く。マーシャートの左に合わせて組みついたマルクーン。下になったマーシャートだがギロチン!下になって逃れるマルクーンだが、マーシャートはマウントから絞めようとする。足でシザースしようとするのを防ぐマルクーン。タイムアップ。  判定三者29-28の3-0でマルクーン勝利。これで3連勝。対するマーシャートは5連敗となった。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇コルビー・シックネス(豪州)9勝1敗(UFC 2勝1敗)135lbs/61.24kg[判定3-0] ※29-28×3×ヴィンス・モラレス(米国)16勝11敗(UFC 3勝9敗)136lbs/61.69kg  バンタム級。Tapologyのランキングは78人中シックネス70位、モラレス50位。  豪州のシックネスは26歳。UFC1勝1敗。キャリアでは8勝1敗(2KO・2一本勝ち)。王者ヴォルカノフスキーのトレーニングパートナー。昨年2月のシドニー大会でUFCデビューするも、イリア・トプリアの兄アレクサンドレに打撃で押される展開で判定負け。2戦目は昨年9月のパース大会で、同じくUFC初戦を落としているジョサイアス・ムササにまたも打撃では押されていたが、グラウンドに穴があるムササをテイクダウンから攻めて判定勝ち。第2試合のミケイレフと同じく、UFCデビューから3戦連続でオーストラリアでの試合。  米国のモラレスは35歳。UFC3勝8敗(1KO勝ち)。キャリアでは16勝10敗(7KO・5一本勝ち)。打撃と、絞め系サブミッションが武器で、特に変形ペルヴィアン・ネクタイを得意技としている。一度UFCをリリースされた後、朝倉海のスパーリングパートナーとして来日していた2023年12月にRIZINで試合が組まれ、元谷を打撃で押す展開で判定勝ち。ローカル5連勝でUFCとの再契約を決めている。しかし、UFCでは5勝2敗のタイラー・ラピルス、現在3連勝中のエライジャ・スミス、メキシコのプロスペクト・ラウル・ロサスJr.に3連続判定負け。相手が悪かった感がある。  オッズはシックネス1.77倍、モラレス2.10倍。  1R、両者オーソドックス。すぐに距離を詰めてパンチを打ち込むモラレス。シックネスは後退しながらパンチを出すが、ケージまで詰めたところでモラレスがダブルレッグでテイクダウン。シックネスはギロチンに抱えるが外れた。背中を向けて立ち上がるシックネス。モラレスがスタンドバックからシングルレッグに切り替える。放してバックヒジを入れたモラレスだが。バックを取ったシックネス。背中に乗るシックネスだが、前に落としたモラレス。シックネスがガードから腕十字。さらに三角に移行。足で完全にクラッチしたシックネス。腕十字に切り替えたシックネス。腕が伸びたが、体をまたいでディフェンスするモラレス。しかし再び極めに行くシックネス。なんとか耐えているモラレス。今度は三角に戻したシックネス。再び腕十字戻したシックネスだが外れた。上で押さえ込むシックネス。亀になったモラレスのバックにつこうとするが、足のフックを外してモラレスが上に。上から押さえ込んだまま1R終了。  2R。モラレスがまた詰めていく。右をヒット。ケージまで下がったシックネス。シックネスが前に出たところでワンツーを入れたモラレス。シックネスは1Rの攻めで消耗している。ジャブを出して詰めるモラレス。ローをキャッチしたシックネスが足をたぐってスタンドバックを狙ったが、引き剥がしたモラレス。モラレスも動きが落ちているが、休まず打撃を出していく。シックネスは下がりながらミドル、前蹴りを入れる。キャッチして組みに来たモラレスにバックエルボーをヒット。しかし下がらないモラレス。シックネスはシングルレッグに。テイクダウンをこらえるモラレス。背中を向けた。シックネスがスタンドバックからテイクダウンを狙うが、クラッチを切ったモラレスが離れることに成功する。再び詰めるモラレス。シックネスが前蹴りを腹に入れる。モラレスは手数が減っている。シックネスが距離を取って蹴りを入れていく展開が続く。2R終了。  3R。またも詰めていくモラレス。飛び込んでクリンチアッパーを連打する。再び手数が増えてきた。左ボディから右オーバーハンド。シックネスは右オーバーハンドを連続で打ち込んでいく。左右のコンビネーションを入れたモラレス。ケージを背負ったシックネスだが、首相撲からヒザを入れて逃れる。モラレスが組んでケージに押し込むと、ボディロックからテイクダウン。しかしグラウンドには行かず立たせた。モラレスが右のダブルをヒット。効いた!足元がふらついているシックネス。タックルで逃れようとするシックネスだが、モラレスががぶると得意のペルヴィアンネクタイ。首にかかった足を外して逃れたシックネスだが、モラレスがバックマウントに。首を狙うが時間がない。パウンドに切り替えたモラレスだが、シックネスは足で阻んだ。タイムアップ。  ジャッジは三者とも29-28でシックネス。3Rのモラレスの攻めを凌いで逃げ切った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R×ベンジャミン・ジョンストン(豪州)5勝2敗(UFC 0勝1敗)185.5lbs/84.14kg[3R 1分50秒 ギロチンチョーク]〇ウェス・シャルツ(米国)9勝3敗(UFC 1勝1敗)186lbs/84.37kg  ミドル級。Tapologyのランキングは74人中ジョンストンはランク外、シャルツ73位。  豪州のジョンストンは35歳。UFCデビュー戦。キャリアでは5勝1敗(1KO・4一本勝ち)。シティキックボクシング所属。ムエタイを主戦場としていたが、2022年、31歳でMMAに本格転向。初戦はKO負けしたものの、その後4連続フィニッシュ勝利。そこから2年以上のブランクを経て、UFCと直接契約を決めているが、年齢・ブランクを考えると、地元採用でなければUFCとの契約は難しかっただろう。  米国のシャルツは29歳。UFC0勝1敗。キャリアでは8勝3敗(2KO・5一本勝ち)。バックボーンはレスリングのグラップラー。昨年2度目のDWCSで一本勝ちしてUFCと契約。2月末のUFCメキシコ大会で同じDWCSからのデビュー戦となるデミアン・ピナスと対戦すると、序盤にダウンを奪われ、それ以降は逃げのタックルを切られる展開でダウンを繰り返し、KO負けしている。それから2か月での再起戦。  オッズはジョンストン1.69倍、シャルツ2.25倍。  1R、オーソのシャルツにサウスポーのジョンストン。開始と同時にタックルに入ったシャルツ。切ったジョンストンがサバ折りで上を取った。パスを狙うジョンストン。ケージ際でハーフにしたジョンストンがパウンドを落とす。シャルツが起き上がりタックルに入る。シングルレッグから立ち上がったシャルツ。両膝をついてダブルレッグでテイクダウンを狙ったが、押し倒されて下になる。再びハーフで上を取ったジョンストン。シャルツまたタックルに入りながら立ち上がる。四つでボディにヒザを打ち合う。シャルツは引き込み気味に下になる。ハーフ。上からまたパスを狙いながらパウンドを落とすジョンストン。1R終了。  2R、組んで四つになったところからバランスを崩したジョンストンが下に。起き上がってタックルに入ったところでシャルツがギロチンで後方回転し、上になり絞める。外れたが、ハーフからダースチョーク。外したジョンストンが起き上がる。タックルに入るシャルツだが、ジョンストンが切って上からヒジを落とす。亀になったシャルツ。背中に乗ろうとしたジョンストンだが、足のフックがかからず下に落ちる。シャルツがサイドで押さえ込む。今度はジョンストンが亀に。背中に乗ったシャルツ。前に落ちるが腕十字を狙う。外して上になったジョンストン。ハーフからパウンドを入れる。シャルツはギロチンを狙う。首を抜いて防いだジョンストン。ハーフで押さえ込む。固められて動けないシャルツ。そのまま2R終了。  3R、パンチで出るシャルツ。ジョンストンはバックステップでかわすとタックルへ。シャルツがギロチンで引き込む。全力で絞めるシャルツだが外れて立ち上がった。ジョンストンが首相撲ヒザをヒット。シャルツはギロチンで力をつか果たしたか、動きが鈍い。四つから背中を向けたシャルツ。スタンドバック。前転して抜け出そうとしたが、上から押さえ込むジョンストン。しかしシャルツが体を起こすと4度目のギロチン!首に腕を巻きつけて絞める。ジョンストンはケージに体がかかり逃げられない。ジョンストンタップ!  ケージに登ったシャルツは、耳に手を当ててブーイングを要求する。  試合後のインタビューでは、「セコンドからは打撃で行けという声が聞こえたけれど、ギロチンが決まりそうだったので仕掛けた。勝てて嬉しい」と勝利の弁を述べた。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ジョナサン・ミケイレフ(豪州)10勝1敗(UFC 3勝0敗)170lbs/77.11kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)14勝7敗(UFC 4勝4敗)171lbs/77.56kg  ウェルター級。Tapologyのランキングは76人中ミケイレフ53位、ゴリンボ24位。  豪州のミケイレフは27歳。UFC2勝0敗(1一本勝ち)。キャリアでは9勝1敗(2KO・4一本勝ち)。196cmのリーチを活かした打撃と組みが武器。UFCデビュー戦はアウトボクシングでの判定勝ち。2戦目は昨年9月のパース大会で組まれていたが、相手のオーバン・エリオットが計量前日に体調不良となり、今年2月のシドニー大会にスライド。2Rにボディロックからテイクダウンしてバックマウントからのリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  ジンバブエのゴリンボは35歳。UFC4勝3敗(1KO勝ち)。キャリアでは14勝6敗(2KO・6一本勝ち)。絞めが武器のグラップラー。貧しい生活から抜け出すためにMMAを始め、UFCとの契約を果たしたものの、契約直後は苦しい生活を送っていたが、それを知ったドゥエイン・ジョンソンから家をプレゼントされたことで注目度が上がった。しかし、直近2戦はヴィセンテ・ルーケとジェレマイア・ウェルズに連敗中。  オッズはミケイレフ1.44倍、ゴリンボ2.90倍。ウェルター級。Tapologyのランキングは76人中ミケイレフ53位、ゴリンボ24位。  豪州のミケイレフは27歳。UFC2勝0敗(1一本勝ち)。キャリアでは9勝1敗(2KO・4一本勝ち)。196cmのリーチを活かした打撃と組みが武器。UFCデビュー戦はアウトボクシングでの判定勝ち。2戦目は昨年9月のパース大会で組まれていたが、相手のオーバン・エリオットが計量前日に体調不良となり、今年2月のシドニー大会にスライド。2Rにボディロックからテイクダウンしてバックマウントからのリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  ジンバブエのゴリンボは35歳。UFC4勝3敗(1KO勝ち)。キャリアでは14勝6敗(2KO・6一本勝ち)。絞めが武器のグラップラー。貧しい生活から抜け出すためにMMAを始め、UFCとの契約を果たしたものの、契約直後は苦しい生活を送っていたが、それを知ったドゥエイン・ジョンソンから家をプレゼントされたことで注目度が上がった。しかし、直近2戦はヴィセンテ・ルーケとジェレマイア・ウェルズに連敗中。  オッズはミケイレフ1.44倍、ゴリンボ2.90倍。  1R、サウスポーのミケイレフにオーソドックスのゴリンボ。ハイ、右ストレートを打ち込むゴリンボ。ミケイレフも左ミドルを返す。ミケイレフの左のパンチに合わせて組みついたゴリンボ。四つでケージに押し込む。しかし自ら離れた。インロー。ミケイレフはハイキックを打ち込む。ミケイレフの左ストレートに合わせてゴリンボがインロー。詰めるミケイレフ。ゴリンボはケージまで後退。ミケイレフが左オーバーハンドを放ったところで四つに組みついたゴリンボ。テイクダウンを狙ったが入れ替えたミケイレフ。それを入れ替えたゴリンボに、さらに入れ替えたミケイレフが大内刈りでテイクダウンに成功。ゴリンボは背中をつけてガードを取る。体を起こしたミケイレフがヒジ・パウンドを落とす。ゴリンボは草刈りでスイープを狙う。ミケイレフが尻もちをついたが、すぐに体勢を戻す。ゴリンボはケージを使って立ったが、残り10秒。左のパンチで出るミケイレフ。1R終了。  2R、開始と同時に左右のパンチで詰めていくゴリンボ。連打を打ち込んだところでミケイレフから組みついたが、ゴリンボがボディロックに捕らえてテイクダウンを奪う。背中を向けて立ち上がったミケイレフに、なおもテイクダウンを狙うゴリンボだが、ミケイレフが正対に成功。テイクダウンを狙うミケイレフ。シングルレッグを狙ったが、腰砕けになり、ゴリンボが上を取る。ガードから三角を狙ったミケイレフ。ゴリンボは外してパスを狙う。ニーシールドでパスを防ぐミケイレフ。下から蹴り離して立ったミケイレフだが、ゴリンボは立ち際にすぐにタックルに入りテイクダウン。背中を向けるとゴリンボが四の字ロックに捕らえる。バックから顔面にヒジを入れる。残り15秒で反転したミケイレフ。残り時間でパウンドを打ち続ける。2R終了。  3R、ゴリンボの右ハイにミケイレフは左ストレートを返す。さらに左ハイをヒット。ジャブを突くミケイレフ。ミケイレフのミドルがヒットし、一瞬バランスを崩すゴリンボ。ミケイレフのワンツーに合わせてゴリンボがタックルに入る。テイクダウン。ミケイレフは背中を向けるとすぐに立ち上がった。ケージ際で正対したミケイレフ。離れて打撃戦へ。ミケイレフがパンチをヒットさせていく。ゴリンボは疲労の色を見せる。タックルに入ったゴリンボ。片足でこらえたミケイレフが離れると、ケージに詰めて左右のパンチのラッシュ!手数を増やすミケイレフに対し、ゴリンボは単発の右を返す。またタックルに入るが、ケージでこらえたミケイレフが引き剥がした。ジャブ、左ハイをヒットさせるミケイレフ。ゴリンボの大振りの右は空振り。タイムアップ。  判定は29-28ゴリンボ、29-28ミケイレフ、29-28ミケイレフ。2-1のスプリットで地元のミケイレフが勝利。勝ったミケイレフは、「接戦だから、絶対に3Rで決めなければいけないと思った。接戦だったからね。ホームで試合ができて嬉しい。みんな、応援ありがとう」とコメントした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R×ドム・マー・ファン(豪州)9勝3敗(UFC 1勝1敗)155.5lbs/70.53kg[1R 3分56秒 ヒールフック]〇コーディ・スティール(米国)8勝1敗(UFC 1勝1敗)156lbs/70.76kg  ライト級。Tapologyのランキングは94人中マー・ファンはランク外、スティール90位。  豪州のマー・ファンは26歳。UFCデビュー戦。キャリアでは9勝2敗(1KO・3一本勝ち)。昨年のRTUでは、一回戦で無敗のエフェヴィガ雄志をテイクダウンで削って判定勝ち。2月のオーストラリア大会で行われた決勝戦で、Eternal王者の神谷大智を破って勝ち上がってきたキム・サンウクに打撃の手数で押す展開で判定勝ちして優勝。それからわずか3か月でUFC本戦デビューを果たす。キャリアの2敗は、いずれもセミでランカーと対戦するクイラン・サルキルドに喫している。  米国のスティールは31歳。UFC0勝1敗。キャリアでは7勝1敗(4KO・1一本勝ち)。柔術黒帯のグラップラーで、MMAを始める前はプログラップリングシーンで活躍していた。26歳でプロMMAデビュー。無敗のまま2024年にDWCSに出場すると、ボディブローでダウンを奪ってのパウンドでKO勝ちしてUFCと契約。昨年2月のUFCデビュー戦も、RTUシーズン2ウィナーのロン・チューとの対戦で、カーフキックを効かされてしまい、得意の組みの展開に持ち込めないまま判定負けしている。  1R、両者オーソドックス。リーチで上回るマー・ファンが前蹴り、ローで牽制。スティールがタックルで飛び込んだ。テイクダウン。背中をつけて押さえ込んだ。マー・ファンはクローズドガード。足を一本抜いてサイドに出たスティール。マー・ファンはディープハーフの体勢に。スイープを狙うが、こらえてヒジを入れるスティール。肩固めを狙いながらマウントに移行した。  マー・ファンが反転して上を取り返す。スクランブルで逃れようとするスティール。上をキープするマー・ファンだが、スティールは50/50ガードの体勢から足関を狙う。スティールの顔面にパウンドを落とすマー・ファンだが、スティールが足関! マー・ファン、一瞬でタップ!  回転して潜りながらインサイドヒールフックを極めたスティール。マー・ファンはUFCデビュー戦で勝利ならず。勝ったスティールは「この瞬間のために努力してきた。勝てて本当に嬉しい。今日セコンドに付いてくれた仲間が誕生日なんだ。おめでとう」とコメントした。
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