キックボクシング
インタビュー

【ONE】武尊、完全燃焼へ「自分のHPがあと50残ってるとしたら、それを全部使い切って試合しようと思う。そういう意味では(今までと)だいぶ違う」

2026/04/26 14:04
【ONE】武尊、完全燃焼へ「自分のHPがあと50残ってるとしたら、それを全部使い切って試合しようと思う。そういう意味では(今までと)だいぶ違う」

最後の戦いへ、順調な仕上がりだとした武尊

 2026年4月29日(水・祝)東京・有明アリーナ『ONE SAMURAI 1』(U-NEXT配信)に出場する選手たちの個別インタビューが、26日(日)都内にて行われた。

 メインイベント(第15試合)のONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング暫定世界タイトルマッチ3分5Rで、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)との再戦に臨む武尊(team VASILEUS)がインタビューに答えた。

絶対に地上波は大事な一つの手段


――引退試合がもう寸前に近づいてきましたが、その心境を教えてください。

「最後の大きな挑戦になるので、あまり引退試合っていう感覚は自分の中でなくて。これが最後だ、寂しいみたいな感情はないんですけれど、本当に最後は出し切って勝って、その後にやりきったと思えたらいいなと」

――先日、ジムでの最後の練習を終えたと思うんですけど、仕上がり具合というのはどうですか。

「今回は本当に調整もいろいろ気をつけたり、追い込みもコンディション重視の追い込みをやってきたので、大きな怪我は今回なくて。凄く順調な仕上がりかなと」

――改めて先日ロッタンと対面してどういう印象を受けたか教えてください。

「変わらないですけれど、ロッタン選手も気合い入れて今回やってきたというのは分かりました」

――試合に向けての練習の中でいつもと変えたことだったりとか、特にここを強化してきたみたいな、今回試合で要望みたいなところというのは何かありますか。

「ONEと契約する前からロッタン戦を意識して練習してきたので、何か大きな対策だったりっていうのは変えてないんですけど、コンディション、今までやりすぎてオーバーワークで怪我しちゃったりとか、パフォーマンスが逆に落ちたっていうのが、前回の試合でいろいろ気づけたところもあったし、前回凄くコンディションも良かったし、当日の動きも良かったので、その総仕上げみたいな、自分に一番いい形にできたらなと」


――いつも試合の時に打ち合ってるのが楽しくなって頭のネジが飛んじゃうみたいな感じになりましたけど、今回もそういうつもりで行くのか、あるいはもっと理詰めで勝ちを狙ってみたいなところもあるのか。どんな心境ですか。

「意識してやってるわけではなかったので、実際試合になったら多分打ち合いになったりとか、楽しくなってまたアドレナリン全開になると思うんですけど。作戦はちゃんと立てて今回挑みます」

――前回の公開練習でロッタン選手が1、2Rは国際式ボクシングで戦うと言っていた。あの発言に関してはどう受け止めてますか?

「ロッタン選手は結構揺さぶりを今までもすごいかけてくるし、あまり僕は喋る言葉に対しては全く気にしてないです。試合になったらどうせ蹴りを使ってくるし、特に気にしてないですね」

――コンディションはもう万全ですか?

「はい」

――今回フジテレビが中継する意味、どういうふうに受け止めて、どう格闘技の素晴らしさを普段格闘技を見ない方々に伝えたいと思っているんでしょうか?

「地上波に関してはデビューからずっと言い続けて。僕が上京した年に昔のK-1が消滅して、テレビで格闘技がなくなって世間に格闘技が届きにくい時代になってしまっていたので、それを戻したかったっていうのもあるし、今ネットで誰でも簡単に見られるようにはなってるんですけど、やっぱり格闘技に興味ある人しかわざわざネットで見るっていうのがなくなってしまってると思うんですね。

 テレビって家で家族団らんしている時にチャンネルをたまたま変えて、面白そうだな、と思って観る。僕も元々それで格闘技を好きになってるし、そこからパワーをもらってるし。僕が引退したあとに格闘技界が盛り下がらないためにも、この大会を地上波放送してもらえることによって、また新しい格闘技のファンも増えると思うし、僕を見てくれてる人でも、同じ試合に出てる若い選手だったり、これからの選手のことを注目して、また格闘技にファンになってくれる人も絶対いると思うので、そういう意味では絶対この地上波っていうのは大事な一つの手段だと思います。今回引退試合でそれが決まったのは凄く嬉しいです」

――地上波の中継が実現するために武尊選手が何か働きかけたり、努力したりしたことって直接は何かありますか?

「僕はずっと口では言ってたんですけど、 ONEのスタッフさんだったり、関係者の人たちが動いてくれて決まりました。THE MATCHの時もそうだし、その前にK-1も地上波でやるってなった時もそうでしたけれど、選手一人の力だとどうにもならない部分だったり、いろいろな邪魔が入ったりとか、そういうこともあったと思うので、皆さんの力で今回実現できたって思うので感謝しかないです」


――視聴率はどれぐらい期待ですか?

「視聴率ですか。今テレビの視聴率が下がってると思うので基準がアレですけど、大晦日のDynamite!!で40%とか出てたと思うので、そこまでは難しいかもしれないですけど、それに近いようなぐらい観てもらえたらいいなと思います」

――その日の時間帯の中で一番取りたい?

「そうですね。はい。それは取ってほしいですね」

――SixTONESの番組があるんですけど、大丈夫ですかね?

「はい、負けないように頑張ります(笑)」

――新人の頃にもフジテレビでドキュメンタリー番組があったと思いますけど、その頃からテレビで流れると反響が違う部分ってありました?

「地上波に出るようになってから声をかけられることも増えたし、認識してくれてる人が増えたって感じ始めたのはテレビに出始めてからでした。やっぱりテレビの力は大きいなって思います」

――今回暫定ベルトが懸かってますけども、ONEのベルトに対する思いはどんなものですか?

「やっぱり今の立ち技で頂点だと思うので、これを獲ったら自分の現役生活にも納得ができると思うし、最後にそれを獲って。スーパーレック選手がこの階級に体重が落ちるのかっていう問題があると思うので、それがなければこの階級で一番を証明できると思います。ロッタン選手を倒してベルトを獲ることが、僕の現役のストーリーの最後のピースだと思ってるので必ず獲りたいと思います」

――もう最後だから肩書きがとかは今更とかではなくて、立ち技の頂点はあくまで現役選手として目指すものであると。

「そうですね。はい」

――前回のロッタン戦と比べて、大きな怪我をしてないというのが一番だと思うんですけど、違いというと何がありますか?

「これを言ったらちょっと語弊があるかもしれませんが、今までの試合も100%ではやってるんですけど、前回もこれ勝って次はロッタン戦みたいなとこがあったり、これに勝ってまた次があるっていうのがあった上で追い込みも試合もやっていたので。僕の中では今回自分の体の筋肉・繊維・全組織を使って試合をしようと思ってるので、いい意味で次を考えていないっていうか。自分のHPがあと50残ってるとしたら、それを全部使い切って試合しようと思っています。そういう意味ではだいぶ違うんじゃないですかね」

――文字通り完全燃焼ですね。

「そうですね。怪我しようが何しようが勝てばいい。そういう戦いをしようと思っています」

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