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インタビュー

【K-1】安保璃紅が新世代のエース宣言「今度は自分が新しい時代を創って行けたらと思います」

2019/11/20 01:11
2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』。同大会では「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」が行われる。  一回戦第2試合は、安保璃紅(team ALL-WIN)vsジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)。安保は幼少時代から兄の安保留輝也とともに空手で活躍。2016年9月にKrushデビューを果たすと、無敗のまま第5代スーパー・フェザー級王座に就いた。2017年10月の初防衛戦で敗れて王座を失い、その後2連勝したものの昨年12月に朝久泰央に敗れ、足の手術で長期離脱。  今回はフェザー級に転向して復活を目指す安保のインタビューが、主催者を通じて届いた。 ■卜部弘嵩選手は大好きな選手の一人だったのでリスペクトを持ってしっかり倒したい ──まずは試合そのものが昨年12月のK-1大阪大会以来、約1年振りとなりました。欠場前から怪我をひきずっていたそうですね。 「はい。ずっと右足の怪我が長引いていて、前回の試合が終わって手術することになりました。実はその時にお医者さんから『完全に回復するかどうかは賭けだよ』と言われていました。僕はどうしても格闘技を続けたかったし、絶対に右足も蹴られるようになりたかったので、ここは長い時間をかけてでもしっかり治して復帰しようと思っていました」 ──格闘技を続けられるかどうかの怪我だったんですね。 「そうですね。手術後は松葉杖をついて歩くのもやっとだったんで、当然しばらく蹴ることができなかったし、練習を再開しても全然楽しくなくて…。このまま蹴りが使えないならボクシングに挑戦しようかとも思ったし、僕自身、もう格闘技を辞めたいなと思ったぐらいです(苦笑)」 ――そこからどう気持ちが戻ってきたのですか? 「正直何もしないでボーッとしていた期間もあったんですけど、逆に今まで自分にはそういう時間が全くなくて、KRUSHに出るようになってからずっと連戦続きで突っ走ってきたんですよね。だから怪我で身体を動かせない期間は自分と対話するタイミングだと思って、色んなことを考えました。そういう意味では良い期間だったと思うし、考える時間があったからこそ『またK-1で戦いたい!』という気持ちも戻ってきました。そうやって復帰に向けて練習していた時期に、今回のトーナメントの話をいただいて、多分誰よりもワクワクしてるし、毎日充実した練習が出来ている自信もあるんで、これをすべてぶつけて行きたいですね」 ──変化という意味ではフェザー級に階級を落とすことになりましたが、そこについてはいかがでしょうか? 「スーパー・フェザー級でやっていた時も減量はきつかったんで楽に落とせるとは思っていません。でも自分としてはフェザー級でもいけると思って決断しました。足を怪我していた分、身体作りがおろそかになっていた部分もあったのですが、今はそこを埋めながら練習・準備を続けています。きっと減量の最後はキツいと思いますが、そこは腹を括って気合いで落とします」 ──トーナメント一回戦ではタイのジャオスアヤイと対戦することになりました。対戦相手としてどんな印象を持っていますか? 「何試合か映像を見たんですけど、勝つ自信はありますね。僕はタイ人選手にこれをやったら嫌がるだろうなということが大体分かるので。周りからは『ジャオスアヤイは強いよ』と言われますが、僕のなかでは『じゃあ見てろよ!』って感じで燃えているので、あとは試合を見てほしいです」 ――準決勝・決勝で戦いたい相手はいますか? 「まず今回の出場メンバーを聞いた時に『実力派揃いやな』と思いました。改めてフェザー級でトップを走ってる人たちを集めてトーナメントをやるんやなと感じて、自分がそこに選ばれたことが凄い嬉しかったです。階級を変えて最初の試合でトーナメントに選ばれるというのは“持ってる”じゃないですけど、何かがあるんじゃないかなと自分でも思っています。戦いたい相手で言うと、お互い勝ち上がれば準決勝で卜部弘嵩選手と戦うことになるんですけど、弘嵩選手は僕が中学生の頃から試合を見ていた選手です。当時から大好きな選手の一人だったので、もし戦うことになったらリスペクトを持って、しっかり倒したいと思います」 ──逆ブロックにいる江川優生選手や西京春馬選手とはほぼ同世代ですよね? 「年齢では一つ下になると思います」 ──今まで階級が違いましたが、同世代選手の試合は刺激になっていましたか? 「そうですね。江川選手は特になんですけど、理詰めでめっちゃ上手い選手やなと思って試合を見ていました。その選手とトーナメントでやるかもしれないと思うとワクワクします。格闘技に年齢は関係ないと思いますが、これからどんどん下から新しい選手たちが出てくると思うので、新時代の幕開けじゃないですけど、今度は自分が新しい時代を創って行けたらと思います」 ──もしこのトーナメントに優勝すれば兄の安保瑠輝也選手と併せて兄弟で同時チャンピオンという史上初の偉業達成となります。 「今回はまさにそこなんですけど、僕が一番心の奥底で思っている目標が兄弟で同時にK-1のベルトを巻くことです。今、僕たちは大阪でジムをやってますけど、兄弟でK-1のチャンピオンになったら凄いことやなと自分でも思うし、兄貴も僕がベルトを獲ったら絶対に嬉しいと思います。厳しいトーナメントになると思いますが、最後は気持ちでベルトを獲るしかないっすね」 ──本当に色んな想いがあるトーナメントだと思いますし、何よりも璃紅選手の復帰を楽しみにしているファンの皆さんが沢山いると思います。そういったファンの人たちにメッセージをいただけますか? 「1年ぐらい試合間隔が空いての試合になるんですけど、僕のことを応援してくださっている方々の期待にもしっかり応えられます。最後にK-1のベルトを巻いてリングに立って、応援してくれた方々と喜びたいと思います」
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