(C)PANCRASE
2019年11月17日(日)大阪国際交流センター 大ホールで開催される「DEEP&PANCRASE 大阪大会」の前日公式計量が16日、大阪で行われ、全選手が計量をパスした。
ダブルメインイベントでは、前田吉朗が2007年9月5日vsジョニー・フラシェ戦以来約12年ぶりとなるPANCRASE公式戦に出場。タイからの刺客ペイヨングサックを迎え撃つ。
前田は2003年にPANCRASEでプロデビューし、2006年8月にはPANCRASE初代フェザー王者決定トーナメント決勝戦でDJ.taikiを撃破し、初代王座を獲得。その後、活躍の場を『WEC』『DREAM』『DEEP』に広げ、2012年には大塚隆史を破り、第3代DEEPバンタム級王者に輝いている。現在は3冠王を目指し『修斗』のトップランカーに名を連ねる前田は1月に修斗・後楽園大会で清水清隆に1R TKO負けも、6月の大阪大会では修斗世界フライ級ランキング5位の内藤頌貴にスプリット判定勝利、フライ級で1位にランキングされている(※世界王者は扇久保博正)。
11月17日のPANCRASE帰還となる一戦で前田は、タイからの刺客ペイヨングサックを迎え撃つ。タイ・バンコクで秋山賢治氏率いる心技道場でMMAを学び、現在は中井りんと対戦したゲオチャイと同じTarnthong Gym所属というペイヨングサックは、MMA1勝1敗。2014年の「Full Metal Dojo 3」で現在ONEで活躍中のポンシリ・ミートサティートに判定負けも、2015年3月の「Wardog Cage Fight 2」では松浪孝芳に1R、下からの腕十字で一本勝ちするなど、トータルファイターとして極めの強さも見せている。
もうひとつのメインイベントでは川原波輝(フリー)vs 潤鎮魂歌(HARVEST)が行われる。
川原は伝統派空手出身で、チーム・アルファメールでの中村優作との練習のなかで日拳スタイルも融合し、2019年3月の「DEEP 88 IMAPACT」ではストロー級王者・越智晴雄から右ストレートでダウンを奪うなど、DEEPストロー級王座まであと一歩という場面を作ってみせた。
DEEPでの惜敗から、6月2日の『RIZIN.16』では修斗の元ランカー・征矢貴と59kg契約で対戦。1R4分05秒、征矢のカウンターの右フックからのサッカーキックを浴び、KO負けを喫していた。
対する潤鎮魂歌(HARVEST)は、2009年の第16回全日本アマチュア修斗選手権フライ級で優勝後、2011年4月のプロ修斗から2015年12月の「PANCRASE 273」まで7連勝。2016年10月のジャレッド・ブルックス戦で2R KO負けで初黒星を喫したが、2019年4月のDEEP大阪大会で約2年半ぶりにMMA復帰。永井美自戒を相手にスプリット判定で勝利している。
MMA8勝のうち、腕十字での一本勝ちが4つ、2012年10月には室伏カツヤにカーフスライサーでタップを奪うなど、極めの強さに定評がある。また現在、RIZINに参戦中の強打者ブルックスを序盤はいなすなど、対ストライカー相手にも上手さを見せており、川原との対戦は、互いのスタイルのぶつかりあいとなりそうだ。
また、DEEP公式戦として、赤尾セイジが城田和秀と対戦。赤尾は2018年12月の大塚戦での判定負け後、2019年4月のDEEP大阪大会で瀧口脩生に判定勝利。しかし7月のHEATバンタム級王座決定戦では春日井たけしに2R、リアネイキドチョークで一本負けしており、今回が再起戦となる。
対する城田和秀は、2019年は3月に平澤宏樹に判定勝ち、5月にKENにギロチンチョークで一本勝ちと連勝も、9月には遠藤大翼に判定負け。赤尾同様に今回が再起戦となる。ともにグラップリングに長けた両者だが、ケージレスリングに強い赤尾と、柔道ベースの城田の互いの強みはどのように発揮されるか。
同じくDEEP公式戦として、中尾受太郎が嶋田伊吹と対戦する。中尾は2017年12月のPANCRASE×DEEPで2年2カ月振りの復帰戦を近藤有己を相手に戦い、2R TKO勝利。前戦は2018年10月のDEEP大阪大会で渡辺良知に判定負けを喫しており、1年に1試合のペースで今回も大阪大会出陣で雪辱を期す。
対する嶋田は元谷友貴のスパーリングパートナー。大阪のWARDOGで活躍後、DEEPで田中一矢を1R TKOで下し、2019年5月のDEEP89では元キック王者の涌井忍相手に判定勝利を収めている。しかし、9月には米田奈央に1R キムラロックで敗れており、ウェルター級上位戦線に駆け上がるためにもベテラン中尾との試合で白星を掴みたいところだろう。
当日券は13時15分より発売。また同大会が「DEEPチャンネル」にて全カード生配信されることも決定している。メイン・セミ出場選手のコメントおよび全選手の計量結果は以下の通り。
【メインイベント・セミファイナルに出場する6選手のコメント】
◆前田吉朗
「久々のパンクラスなんで気合が入ってます! 僕がやることは、勝つこと。相手に勝つのはもちろん、会場に足を運んでくれるお客さんに勝つのと明日出場する他の選手にも勝つ。3つに勝つのが今回のテーマです。明日は稲垣組の大爆発を楽しみにしてて下さい!」
◆ペイヨングサック
「(前田選手は)ベテランの選手で経験豊富だと思うが、柔術も打撃もしっかり練習してきたのでトータル的に勝負できると思う。明日は打撃で倒したい」
◆川原波輝
「相手どうこうは特になし。KOで勝ちます!今回の敵は自分です。敵は我なり」
◆潤鎮魂歌
「明日でプロデビュー約10年、10戦目になるんですけど、(川原選手は)今まで闘ってきた日本人選手の中で一番強い選手だと思いますが、胸を借りることはせず冷静に破壊します。どっちが勝つにせよ判定にはならないと思います」
◆赤尾セイジ
「(城田選手は)凄くいい選手で闘ってみたい相手だったんで、凄い試合をして客さんを盛り上げてしっかり勝てるよう頑張ります!」
◆城田和秀
「赤尾選手は有名な選手で、寝技がとても強くて全体的にレベルの高い選手なんですが、自分も基本的に寝技を武器にしてるんで噛み合う試合になると思います。もちろん勝ちます」
「DEEP & PANCRASE大阪大会」
2019年11月17日(日)OPEN 13:45 /START 14:00
※開場時間中にプレリミナリーファイト実施。
大阪国際交流センター 大ホール(大阪市天王寺区上本町8-2-6)
▼第16試合ダブルメインイベント PANCRASE公式戦 フライ級 5分3R
前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組) 56.75kg
ペイヨングサック(Tarnthong Gym) 56.50
▼第15試合ダブルメインイベント DEEP公式戦 ストロー級 5分3R
川原波輝(フリー) 52.70kg
潤鎮魂歌(HARVEST) 52.15kg
▼第14試合セミファイナル DEEP公式戦 バンタム級 5分3R
赤尾セイジ(パラエストラ東大阪) 61.55kg
城田和秀(NEXUSENSE) 61.50kg
▼第13試合 PANCRASE公式戦 バンタム級 5分3R
土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO) 61.10kg
三村 亘(パンクラス大阪稲垣組) 61.35kg
▼第12試合 DEEP公式戦 ウェルター級 5分2R
中尾受太郎(中尾受太郎総合格闘技スクール) 77.40kg
嶋田伊吹(Fight-Holic) 77.60kg
▼第11試合 PANCRASE公式戦 バンタム級 3分3R
平田丈二(総合格闘技闇愚羅) 61.45kg
瀧口脩生(総合格闘技スタジオSTYLE) 61.55kg
▼第10試合 DEEP公式戦 ライト級 5分2R
泉 彰洋(BLOWS) 70.30kg
小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部) 70.45kg
▼第9試合 PANCRASE公式戦 フェザー級 3分3R
中村晃司(パンクラス大阪稲垣組) 65.95kg
冨田翔市(パラエストラ東大阪) 65.80
▼第8試合 DEEP公式戦 フェザー級 5分2R
ハンセン玲雄(総合格闘技道場reliable) 66.25kg
井上雄斗(パラエストラ加古川) 65.80kg
▼第7試合 PANCRASE公式戦 フェザー級 3分3R
キャプテン禎(修斗GYMS直心会) 65.60kg
堂園 悠(修和館) 65.95kg
▼第6試合 DEEP公式戦 フライ級 5分2R
藤田健吾(総合格闘技道場reliable) 56.90kg
西村大地(BLOWS) 57.20kg
▼第5試合 PANCRASE公式戦 バンタム 3分3R
増田拓真(総合格闘技道場reliable) 61.70kg → 61.65kg
田中ハヤトスネ夫(ASH) 61.25kg
▼第4試合 DEEP公式戦 ライト級 5分2R
木村俊也(BLOWS) 70.1kg
網藤雄太(スパーク) 70.45kg
▼第3試合 PANCRASE公式戦 バンタム級 3分3R
中村公彦(総合格闘技闇愚羅) 61.50kg
修我(総合格闘技スタジオSTYLE) 61.55kg
▼第2試合 DEEP公式戦 ストロー級 5分2R
いちょう“Snufkin”ともなが(総合格闘技道場コブラ会) 52.65kg
ふじい☆ペリー(総合格闘技道場BURST) 52.25kg
▼第1試合 PANCRASE公式戦 フライ 3分3R
井上暉也(パラエストラ加古川) 57.05kg
長屋正悟(パンクラス大阪稲垣組) 56.95kg
▼DEEPプレリミナリ―ファイト 5分2R
金森功祐(総合格闘技道場コブラ会) 56.70kg
杉岡永輝亜(ブラザーフッドteamKZT) 57.10kg