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【UFC】アルバーグがプロハースカを逆転の左フックKO! ライトヘビー級王者に。LH転向初戦でコスタが無敗ムルザカノフをTKO!ホキットがブレイズと年間ベストバウト級激闘制す、引退スワンソンがTKO勝ちで有終の美、ピコがパトリシオに判定勝ちでUFC初白星、ガムロットがリボビクススを肩固め極める=『UFC327』

2026/04/12 05:04
 2026年4月11日(日本時間12日)米国フロリダ州マイアミのカサヤセンターにて、『UFC 327: Prochazka vs.Ulberg』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。  メインイベントでは、元UFC&RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカ(チェコ)と、UFC9連勝中のカーロス・アルバーグ(ニュージーランド)が空位のライトヘビー級王座を争うタイトルマッチ(5分5R)を戦った。 ▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R〇カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)14勝1敗(UFC10勝1敗)UFC10連勝 204lbs/92.53kg[1R 3分45秒 TKO] ※左フック→パウンド×イリー・プロハースカ(チェコ)32勝6敗1分(UFC6勝3敗) 203lbs/92.08kg  プロハースカは、ライトヘビー級2位(※アレックス・ペレイラが王座返上、1位は25年10月にペレイラに1R TKO負けしたマゴメド・アンカラエフ)。RIZIN王者からUFCに参戦し、3戦目で無敗のまま22年6月にグローバー・テイシェイラを下しライトヘビー級王座を獲得。肩の負傷による長期欠場で王座を返上し、23年11月の復帰戦で王者アレックス・ペレイラに挑戦したが、2R KO負け。『UFC300』でアレクサンドル・ラキッチに2R TKO勝ちで再起を果たすが、緊急出場となった6月のペレイラとの再戦では、左ハイキックを被弾し、2R KO負け。25年1月にジャマール・ヒルとの元王者対決が組まれ、3R、右フックでTKO勝ち。25年10月にはカリル・ラウントリーJr.を左フックでKO。今回の王座戦を決めた。試合に向けて、K-1のルーカス・アハテルバーグともトレーニングを行っている。33歳(※プロハースカ試合前インタビュー)。  対するアルバーグは、ライトヘビー級3位。イスラエル・アデサニヤと同じニュージーランドのシティキックボクシング所属で、19勝2敗のキックからMMAに転向した。Eternal MMAなどの地元団体で勝利し、2020年11月のDWCSに出場。1RKO勝ちでUFCとの契約を獲得した。UFCデビュー戦でケネディ・ンゼチョクと対戦し、2Rに失速して逆転のKO負けで、キャリア初の黒星を喫したが、その後はアロンゾ・メニフィールドを12秒KOに下すなど9連勝中。2025年は3月に元王者のヤン・ブラホヴィッチに判定勝ち。9月の前戦でドミニク・レイエスを1R 右ストレートでKOに下し、王座挑戦にこぎつけた。35歳(※アルバーグ試合前インタビュー)。  1R、両者オーソドックス。カーフキックを入れたアルバーグ。プロハースカがパンチで飛び込んだ。カーフを蹴り返す。アルバーグはまたカーフキック。ジャブを突くプロハースカ。パンチで出たプロハースカ。プロハースカのカーフキックでぐらついたアルバーグ。またカーフキック。ぐらついているアルバーグ。足を痛めたか。  マットを指差して打ち合おうと要求するプロハースカにパンチで出るが、プロハースカがまたカーフキックを入れる。リプレイの映像で見ると、ステップの最中に右足を痛めた模様。プロハースカのカーフキックに対しカットしようとして左足を上げると、軸足の右足の踏ん張りが効かないアルバーグ。  ケージまで下がった。しかし詰めてきたプロハースカにアルバーグの左フックが入りプロハースカダウン!すかさずパウンド連打!鉄槌! レフェリーストップ!  アルバーグが右足負傷のアクシデントを乗り越えて逆転KO勝ちし、10連勝でUFC王者に。ロハースカはタイトルマッチで3戦連続のKO負け。  新王者のアルバーグは試合後のインタビューで、「膝を怪我してしまった。痛めた瞬間、すぐにわかったよ。でもあの一発のパンチが狙える感覚があったので倒せた。サポートしてくれた仲間に感謝している。すべてを変えると約束していたので、実現できて最高だ」とコメントした。  敗れたプロハースカは「やっちまった。こういうこともある。アルバーグが怪我をしたのがわかったので、少し心配してしまった。心が揺らいでしまった。大きなレッスンになった。人生は学びだ。強くなって戻ってくる」と語った。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇パウロ・コスタ(ブラジル)16勝4敗(UFC8勝4敗)205lbs/92.99kg[3R 1分23秒 TKO]×アザマト・ムルザカノフ(ロシア)16勝1敗(UFC6勝1敗)※UFC6連勝でストップ 205lbs/92.99kg  ライトヘビー級。ランキングはムルザカノフ6位、コスタはミドル級の14位。当初のフライ級タイトルマッチ・ヴァン vs. 平良に代わってセミに昇格した試合。  ロシアのムルザカノフは36歳。UFC6勝0敗(5KO勝ち)。キャリアでは16勝0敗(12KO・1一本勝ち)。ストライカーで、速い飛び込みからパンチを打ち込んでいくスタイル。レスリング・ボクシングと、白兵戦闘術ハンド・トゥ・ハンド・コンバットがバックボーン。ここ2戦こそ1RでKOしているが、それまでの4試合でかかった時間は3R・3R・フルタイム・2Rと時間がかかっており、様子見でラウンドを落とすことも多い。20歳でプロデビューしてから、試合をこなすペースが常にゆっくりで、16年かけて16連勝を達成。前回、初めての上位ランカーとの対戦となるアレクサンダル・ラキッチ(当時7位)戦で秒殺KO勝ち。上位はすべてタイトル挑戦経験者で、そろそろそのクラスとの対戦が見たいところだったが、今回はミドル級のタイトル挑戦者でライトヘビー級転向初戦となるコスタとの対戦に。  ブラジルのコスタは34歳。UFC7勝4敗(4KO勝ち)。キャリアでは15勝4敗(11KO・1一本勝ち)。コスタは先月のUFC326でブルンノ・フェヘイラとの対戦が一度は決まったものの、その後ライトヘビー級への転向を決めたため流れている。UFCデビューからは4連続KO勝ちで、5戦目には元タイトルチャレンジャーのヨエル・ロメロに判定勝ちし、アデサニヤのタイトルに挑戦。しかし、試合は接戦の予想を裏切って、アデサニヤが一方的な内容でKO勝ちした。そこからは、5年間で5試合のみで、2勝3敗と負け越している。試合内容も、それまでの倒しに行く姿勢が見られなくなり、5試合連続の判定決着。ライトヘビーに上げることでかつての勢いが戻ってくるかどうか。  オッズはムルザカノフ1.54倍、コスタ2.60倍。コスタは直近の8戦のうち、ルーク・ロックホールドの3年ぶりの復帰戦を除いて、オッズではアンダードッグの評価となっている。  1R、サウスポーのムルザカノフにオーソドックスのコスタ。左ストレートを打ち込もうとしたところでコスタのインローが入りバランスを崩す。立て直してまた詰めていくムルザカノフにコスタはまたインローを蹴る。ムルザカノフがジャブから左オーバーハンド。コスタは右ハイ、右ミドル。圧を強めるムルザカノフ。ジャブから左ボディブロー。さらに左ボディ。ケージ際をサークリングするコスタが右ミドルをボディにヒット。ケージに詰まったコスタに左オーバーハンドを出したムルザカノフだが、コスタが前に出した手の親指が目に入りタイムストップ。  2R、詰めるムルザカノフだが、コスタのインローがヒットし、苦悶の表情を見せる。コスタの右ミドルがヒット。ムルザカノフはケージに詰めてボディブローを入れるが、コスタはもっと打ってこいと挑発。三日月蹴りを入れたコスタ。右ミドル。圧を掛けるムルザカノフ。左オーバーハンドがヒット。さらにワンツー。左ボディ。コスタのジャブに左オーバーハンドを打ち込んだムルザカノフ。コスタが組んでしのごうとしたが、首投げで投げたムルザカノフ。押さえ込ませず立ったコスタ。ケージに詰めたところでコスタがパンチをヒット。ムルザカノフはまた組んで首投げで投げると袈裟固めで絞り上げる。首を抜いて立ち上がったコスタ。ムルザカノフをケージに押し込むと、ボディロックからヒザを入れる。2R終了。  3R、コスタが右ミドルから右ハイをヒット。詰めるコスタ。右ボディ。また右ハイ。ムルザカノフが下がる。また右ミドル。コスタの右ハイがヒット! ぐらついたムルザカノフが一瞬遅れてダウン!ムルザカノフのガードの腕にダメージを蓄積させ、その上を蹴ったコスタがTKO勝ち。  試合後にケージサイドのトランプ大統領に握手を求めに行くコスタ。3R1分23秒、TKOでコスタ勝利。コスタがライトヘビー級転向初戦で無敗のムルザカノフを下す。  試合後のインタビューでは「トランプ大統領の前でいいパフォーマンスができて光栄だ。ムルザカノフと対戦できて本当に嬉しかった。対戦したかった相手なんだよ。ライトヘビー級の体を作るのは大変だったけど、チャンスがあるならこの階級で戦うのもいいね」と語った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジョシュ・ホキット(米国)9勝0敗(UFC3勝0敗)233lbs/105.69kg[判定3-0] ※29-28×3×カーティス・ブレイズ(米国)19勝6敗(UFC14勝6敗)261lbs/118.39kg    ヘビー級。ランキングはブレイズ5位、ホキットはランク外。Tapologyのランキングは38人中ブレイズ6位、ホキット24位。  ブレイズは35歳。UFC14勝5敗1NC(8KO勝ち)。キャリアでは19勝5敗1NC(13KO勝ち)。テイクダウンからのパウンドが武器。UFCでの5敗はフランシス・ガヌー(2度)、デリック・ルイス、セルゲイ・パブロビッチ、トム・アスピナルと、全員王座に絡んだ選手のみ。2024年7月に、初のタイトル戦でアスピナルの暫定王座に挑んだが、ジャブでダウンを奪われてのパウンドでジャスト1分でのKO負け。昨年6月のアゼルバイジャン大会では、UFCデビュー戦のリズヴァン・クニエフ相手に苦戦し、僅差のスプリット判定勝ち。トップランカーだが、前回に続いてノーランカーとの対戦が続く。  ホキットは28歳。UFC2勝0敗(2KO勝ち)。キャリアでは8勝0敗(5KO・3一本勝ち)。D-1オールアメリカンのエリートレスラーで、デビュー前からBellatorと契約し育成されるが、PFLへの買収後は離脱し、フィーダーショーからDWCSを経てUFCデビュー。昨年11月の初戦は同じUFCデビュー戦の相手に秒殺KO勝ちで、2か月で組まれた2戦目も同じくUFC1勝0敗のデンゼル・フリーマンと対戦。序盤から打撃とテイクダウンでアグレッシブに攻め、1R終了間際にKO勝ちした。しかし、長期戦を戦えるだけのスタミナがあるかどうかは未知数。  オッズはブレイズ1.83倍、ホキット2.00倍。ノーランカーのホキットだが、僅差のオッズに。  1R、両者オーソドックス。開始と同時に間合いを詰めたホキット。ケージを背負うブレイズがシングルレッグを狙ったが切ったホキット。パンチをヒットさせたブレイズだが、ホキットの右オーバーハンドがヒットし効いた。ホキットがパンチで出る。ブレイズのパンチも被弾している。構わず打っていくホキット。ケージを背負って動きが止まったブレイズだがタックルに入る。テイクダウン。背中を向けて立ち上がったホキット。スタンドバックからクラッチを切って正対したホキット。ブレイズは再びタックルでテイクダウン。  ホキットはケージ際で立ち上がり、またスタンドバックの体勢。正対したホキット。放してパンチを打ち込んだブレイズ。ジャブがヒット。ホキットが下がって距離を取る。ケージを背負った補機っtに左右のフックのラッシュ。ホキットも打ち返すがブレイズはクリンチアッパー。さらにヒジ。両者ともにラッシュしてスタミナを消耗した。残り1分でケージに押し込み体力の回復を図るブレイズ。離れるとホキットは中指を立てて挑発する。ブレイズがパンチで出ると凌いだホキット。1R終了。  2R、ホキットが右オーバーハンドを打ち込み詰めていく。ブレイズが立っkルウへ。切ったホキットはまた中指を立てる。間合いを詰めたホキット。お互いの右がヒット。ブレイズのタックルをまた切ったホキット。パンチで出ると、ブレイズは後退。首相撲からヒザを入れたホキット。お互い消耗しているが、詰めるのはホキット。しかしそこにブレイズのジャブをもらう。お互い首相撲に抱えてパンチを入れる。ホキットがパンチで出る。打ち下ろしの右がヒット。ケージに詰めてアッパー。ケージを背負ったブレイズに左右のパンチのラッシュ。しかしホキットの攻めが止まったところでブレイズがパンチの連打で出る。お互い首四つの体勢からパンチを入れていく。残り1分。クリンチアッパーを入れるブレイズ。ヒザを打ち込むホキット。アッパー。ブレイズもアッパーを返す。ホキットの右がクリーンヒットするが、ブレイズも右ストレートをヒット。下がったところに右を放つブレイズだが、ホキットかわした。2R終了。  3R、開始と同時にラッシュするホキット。ブレイズがタックルに行くが切られた。またお互いクリンチからの打ち合い。離れた。ブレイズのジャブがヒット。ホキットもジャブを返す。スイッチして左ストレートを入れたブレイズ。ワンツー。ホキットが詰めてヒジ。ブレイズもヒジを返す。ジャブの差し合い。頭を振りながら出るブレイズ。ホキットはヒザからヒジの連打。左右のコンビネーションを入れる。首相撲からヒジを入れたブレイズ。残り1分半。ホキットが右を打ち込むがブレイズの右をもらい下がる。しかしホキットの右がクリーンヒット。ブレイズがローを入れるが、パンチで出るホキット。ケージに押し込む。ヒザを入れたホキット。両者足を止めて打ち合い。タイムアップ。  ジャッジ三者29-28でホキット勝利! 年間ベストバウト級の激闘を制したホキット。無敗をキープし、ランク外から一気にトップランカーへ。試合後のインタビューでは、「マイアミ、最高だ!これが俺のやり方だ。わかったか!」と吠えた。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ドミニク・レイエス(米国)16勝5敗(UFC9勝5敗)205lbs/92.99kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ジョニー・ウォルケル(ブラジル)22勝9敗1NC(UFC8勝6敗1NC)205lbs/92.99kg  ライトヘビー級。ランキングはレイエス10位、ウォルケル2位。  レイエスは36歳。UFC9勝5敗(6KO・1一本勝ち)。キャリアでは15勝5敗(12一本勝ち)。大学時代はカレッジフットボールで活躍していたフィジカルアスリート。NFLからは指名されず、実家で働いたところで気分転換にMMAを始めた。無敗でUFCと契約し6連勝で当時の王者JJのタイトルに挑戦。JJを最も追い込む内容だったが判定負け。JJがヘビー級転向で王座を返上すると、次期王者の最有力候補となったが、JJのタイトルに挑戦した他の多くの選手がそうだったように、レイエスもそこから勝てなくなり4連敗。ランキング15位まで落ちたところでダスティン・ジャコビーに1RKO勝ちして復活。  その試合から3連勝し、前戦はメインで王座決定戦に出場するアルバーグとの対戦に。勝てば再びタイトルコンテンダーとなるチャンスだったが、1RでKO負けした。一時は復調したかに思えたが、直近の4敗はすべてKO負けで、ダメージの蓄積が明らか。打撃勝負になると、倒す力がある一方で、倒される危険も大きい。  ブラジルのウォルケルは34歳。UFC8勝6敗1NC(6KO・1一本勝ち)。キャリアでは22勝9敗1NC(17KO・3一本勝ち)。ムエタイがバックボーンのストライカーで、UFCデビューから3連続1RKO・POTN受賞と勢いに乗ったものの、4戦目のコーリー・アンダーソンには1RKO負け。この負けで勢いがなくなり、5戦で1勝4敗とUFC戦績がイーブンに。そこからまた3連勝したが、その後の3戦は0勝2敗1NCでまた勝ちなし。  すっかりと中堅以下に落ち着いたウォルケルは、昨年8月の上海大会で、地元のジャン・ミンヤンの噛ませ犬として指名される。UFC無敗のミンヤンに対し、1Rはタックルを切られる展開で劣勢だったが、2Rにカーフを効かせてダウンを奪い、バックからのパウンド連打で逆転KO勝ちした。  オッズはレイエス1.77倍、ウォルケル2.10倍。お互い一時のどん底からは抜け出しつつあるものの、全盛期の勢いには遠く及ばない状況で、オッズも僅差に。  1R、サウスポーのレイエスにウォルケルはオーソドックス。ウォルケルのカーフキックに左ストレートを合わせたレイエス。喧嘩四つで外側に回りながらカーフを蹴るウォルケル。レイエスはまたウォルケルのカーフキックに左を合わせていく。レイエスが左ハイをヒット。ウォルケルも右ハイを返す。両者ともに見合う展開が続いて会場からブーイングが飛ぶ。残り1分。レイエスが左オーバーハンドから三日月蹴り。ウォルケルが残りわずかで間合いを詰めてパンチから右ミドルをヒットさせた。1R終了。  2R、両者ともに、やや間合いを詰めてきた。ジャブで距離を測りインローを蹴るウォルケルに、レイエスは三日月蹴り。レイエスの左ストレートが顔面を捕らえて一瞬ぐらついたウォルケル。レイエスが詰めて左ハイ。バックスピンキック。ウォルケルがカーフキックを連打する。レイエスが飛び込んでワンツー。ウォルケルが右ハイからタックルへ。ケージでこらえるレイエス。離れ際に左ハイを放った。2R終了。見合いが多い展開に、会場はブーイング。  3R、レイエスもカーフキックを入れる。お互い離れた間合いでの蹴り合いが続き、焦れた会場から大ブーイングが飛ぶ。インロー、カーフキックを蹴るウォルケルに、レイエスは前蹴り。レイエスがインロー、前蹴り。蹴り合いのまま残り1分。パンチを出すウォルケルだが、距離がありヒットしない。残りわずかで蹴りを出したウォルケルがスリップ。すぐに立ち上がりタイムアップ。   29-28レイエス、29-28ウォルケル、29-28レイエス。2-1のスプリットでレイエス勝利。しかしスコアカードが読み上げられる前から、会場からはブーイングが送られていた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇カブ・スワンソン(米国)31勝14敗(UFC16勝10敗)146lbs/66.22kg[1R 4分06秒 TKO]×ネイト・ランドウェア(米国)18勝8敗(UFC5勝6敗)145lbs/65.77kg  フェザー級。Tapologyのランキングは84人中スワンソン20位、ランドウェア36位。カブ・スワンソンの引退試合。  スワンソンは42歳。UFC15勝10敗(7KO勝ち)。キャリアでは30勝14敗(13KO・5一本勝ち)。現フェザー級最年長ファイター。UFCでは6連勝も記録。10年前のチェ・ドゥホとの激闘は、ファイト部門でUFC殿堂入りしている。2017年からは4連敗を喫し、タイトル戦線から大きく外れたが、ヒクソンの息子でキャリア無敗のクロン・グレイシーに初黒星をつけて復活。再び連勝したものの、2021年にギガ・チカゼにジョゼ・アルド戦以来12年ぶりのKO負け。ここから明らかに衰えが見え、翌年もジョナサン・マルティネスにKO負けした。2024年12月のビリー・クアランティロ戦以来、1年4ヶ月ぶりの試合となる。  ランドウェアは37歳。UFC5勝5敗(2KO・1一本勝ち)。キャリアでは18勝7敗(9KO・2一本勝ち)。バックボーンはレスリングで、重い打撃が武器だが、一方でディフェンスの甘さも持ち合わせており、常に激闘となる。激闘王スワンソンの引退試合の相手としてはうってつけのファイター。昨年7月の前戦は、地元テネシーでの試合となったが、フランスのモーガン・チャイエーに3RでKO負け。しかし激闘に持ち込んでファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。  オッズはスワンソン1.98倍、ランドウェア1.85倍。この試合で引退するスワンソンが僅差のアンダードッグに。  1R、両者オーソドックス。ガードを固めて詰めるランドウェア。関節蹴りで牽制する。スワンソンはカーフキック。さらにもう一発カーフキックを入れるとランドウェアの足が流れる。ランドウェアもカーフキックを返す。スワンソンが距離を詰めてケージを背負わせると右オーバーハンドを打ち込む。右ボディストレート。ケージに詰めてワンツーを入れたスワンソン。回転の速いラッシュを打ち込むスワンソン。右を打ち込むとランドウェアはバランスを崩した。  スワンソンがどんどんパンチを打ち込んでいく。左が入りダウン気味に倒れたランドウェア。タックルに入るが切ったスワンソン。立ち際にまた右を入れたスワンソン。明らかにダメージがあるランドウェア。ノーガードで間合いを詰めるスワンソン。右フックでランドウェアダウン! 倒れ方を見てレフェリーのハーブ・ディーンが止めた。  終了後、すぐにグローブを外してマットに置いたスワンソン。1R4分6秒、スワンソンがKO勝ちで有終の美を飾る。試合後にスワンソンのWEC・UFCでの激闘を振り返る映像が流される。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フェザー級 5分3R〇アーロン・ピコ(米国)14勝5敗(UFC1勝1敗)145lbs/65.77kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)37勝9敗(UFC1勝2敗)145lbs/65.77kg  フェザー級。ランキングはパトリシオ13位、ピコはランク外。Tapologyのランキングは84人中パトリシオ25位、ピコ81位。  昨年後半から増えてきた、他団体のビッグネーム同士を当てるマッチメイク。ビッグネームをランカークラスと当てても負ける例が多かったが、これなら少なくとも一方は生き残ることになる。  ブラジルのパトリシオは38歳。UFC1勝1敗(1判定勝ち)。キャリアでは37勝8敗(12KO・12一本勝ち)。かつてのBellator二階級制覇パトリシオだが、UFCでは中止になった昨年9月のローゼン・ケイタ戦を含めて全試合アンダードッグ。すでにピークアウトしている感は否めない。UFCデビュー戦からナンバーシリーズのセミ前でランカーとの対戦という扱いだったことから考えても、2連敗でリリースされたパッチー・ミックス同様、通常のルーキーよりも高いファイトマネーだった可能性があり、それだけにリリースの危険性も高い。  ピコは29歳。UFC0勝1敗。キャリアでは13勝5敗(9KO・2一本勝ち)。レスリングエリートで、ボクシングでもアマチュアのゴールデン・グローブ王者。Bellatorが育成した選手の中でも、もっとも期待度が高かった選手だったが、MMAデビュー戦でまさかの秒殺一本負け。それ以降も、衝撃的なKO勝ちと、一発もらってのポカによるKO負けを繰り返してきた。キャリアを積んで、よりレスリングを活かした手堅い攻めも見せるようになり、戦績はやや安定してきた。しかし、昨年8月のUFCデビュー戦では、無敗のレローン・マーフィーに打撃で優勢な展開から、バックヒジでの逆転KO負けを喫している。  オッズはピットブル3.65倍、ピコ1.32倍。パトリシオが今大会一番のアンダードッグに。  1R、両者オーソドックス。ワンツー、カーフで牽制するピコ。パトリシオが右オーバーハンドを打ち込む。ジャブが顔面にヒット。ピコはタックルへ。ケージでこらえるピコ。切った。パトリシオカーフキック。ピコのタックルに反応して切る。パトリシオのカーフキックで足が流れるピコ。ピコがジャブからタックル。テイクダウン。背中を向けて立ちに行くパトリシオ。クラッチを切って立った。残り2分。ジャブの刺し合い。ピコのローに右を合わせてヒットさせるパトリシオ。ピコが前蹴り、右ハイ。1R終了。  2R、ピコがジャブからカーフキック、さらに右ストレートを打ち込んだ。アッパーがヒットし首がのけぞるパトリシオ。ピコのタックル。尻餅をついたパトリシオだが、すぐにケージを使い立つ。入れ替えて離れたパトリシオ。ジャブ、前蹴りを入れるピコ。パトリシオはカーフキック。圧を掛けてきたピコ。ワンツーから右ハイ。さらに右ストレートがヒットしてフラッシュダウン気味に倒れたパトリシオ。すぐ立ったが、ピコがパンチで出る。ワンツーから左フック。ピコのタックルを切ったパトリシオ。残り1分。ピコがパンチをヒットさせていく。パトリシオは間合いに入れず手が出ない。出るタイミングでピコがタックルに入りテイクダウン。パウンドを入れたところで2R終了。  3R、ピコがジャブから左ボディを打ち込む。タックルに入りケージに押し込んだピコ。ケージでこらえたパトリシオが離れた。ジャブをヒットさせるピコ。さらにワンツーがヒット。右オーバーハンドから左フック。ピコはまたタックルに入るが、うtケ止めたパトリシオ。ヒジを入れて離れたピコ。タックルに入り、ドライブしてバックに回ったピコ。ケージ際に移動したパトリシオだが、ピコがテイクダウンしてバックキープを続ける。残り20秒で離れた。ピコは距離を取り逃げ切り狙い。詰めるパトリシオだが打ち合わないピコ。タイムアップ。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でピコがUFC初勝利。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ケヴィン・ホランド(米国)29勝15敗(UFC16勝12敗)[判定3-0] ※30-27×3×ランディ・ブラウン(ジャマイカ)20勝8敗(UFC14勝8敗)  ウェルター級。ホランドは33歳。UFC15勝12敗1NC(6KO・5一本勝ち)。キャリアでは28勝15敗1NC(13KO・10一本勝ち)。206cmの長いリーチを持ち、長い手足を使った打撃とアナコンダチョークが得意。昨年まではランカーだったが、ランク外の相手に連敗して、現在はノーランカーとなっている。2020年のコロナ禍では、8か月で5連勝するという離れ業を見せており、ミドル・ウェルターの両方で戦うことで、常に試合をこなしていたが、昨年は5試合したものの2勝3敗で負け越している。今回は、本人としては珍しい、半年のインターバル明け。  ジャマイカのブラウンは35歳。UFC14勝7敗(4KO・3一本勝ち)。キャリアでは20勝7敗(8KO・5一本勝ち)。こちらも198cmと長いリーチを持っているが、ホランドには劣る。距離を取っての打撃が武器。UFCでの最初の7戦は4勝3敗と波にノレなかったが、次第に力を出せるようになってきた。しかし、2020年にヴィセンテ・ルーケに敗れてからはなかなかランカーと対戦のチャンスがなく、そこから10戦で8勝2敗の戦績を残して、ようやく前戦でランカーのガブリエル・ボンフィム戦が実現。初のメイン登場となった試合では、1Rにカーフキックで足を殺されてしまい、2Rにヒザでダウンしたところでダメージの大きさを見てレフェリーに止められている。  1R、両者オーソドックス。カーフを蹴るホランド。蹴られたブラウンは足が流れる。ワンツーを入れたブラウン。ジャブから右ボディ。ブラウンがさらに左フックを打ち込んでヒット。ホランドはまたカーフキック。ブラウンの関節蹴りに右オーバーハンドを合わせたホランド。スリップ気味に倒れたブラウンにパウンドを入れる。ガードを取ったブラウン。下から三角を狙うブラウン。持ち上げて外したホランド。ブラウンは下からホランドの顔面を蹴り上げる。ガードの中からパウンドを入れるホランド。鉄槌。1R終了。  2R、ホランドが右オーバーハンドからテイクダウンを狙ったが、切ったブラウン。カーフを蹴るホランド。ブラウンの右が顔面にヒット。ホランドはサイドキック。パンチで出るブラウン。ブラウンがタックルに入るがホランドはアナコンダチョークに抱えて引き込んで絞める。フックされていた足を外して逃れたブラウン。立ち上がり離れた。長時間締め続けたホランドはスタミナの消耗が見える。タックルに入ったホランドだが切られた。ノーガードでケージを背負うブラウン。ホランドが組んでケージに押し込んだ。ボディを殴るホランド。2R終了。  3R、詰めるブラウンに、ホランドは下がりながらパンチをヒットさせる。ケージに詰めたブラウン。組んで押し込むとボディロックでクラッチしてテイクダウンを狙う。ヒジを入れて離れたブラウン。ジャブの差し合いに。ホランドの蹴りをキャッチしたブラウンがケージに押し込んでテイクダウンを狙う。ダブルレッグでテイクダウンを狙うが倒せない。しかしホランドも差し返す。ヒザを入れるブラウンだが、入れ替えたホランド。残り1分。両者ともに消耗している。テイクダウンを狙うが倒せない展開が続く。タイムアップ。  三者30-27でホランド勝利。試合後のインタビューでは、「(すごい人だね、と聞かれ)ありがとう。ダースチョークが決まるかと思ったが惜しかった。6ヶ月ぶりの試合だから楽しかったよ」とコメントした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇マテウス・ガムロット(ポーランド)26勝4敗(UFC9勝4敗)156lbs/70.76kg[2R 4分19秒 肩固め]×エステバン・リボビクス(アルゼンチン)15勝3敗(UFC4勝3敗)155lbs/70.31kg  ライト級。ガムロット8位、リボビクスはランク外。  ポーランドのガムロットは35歳。UFC8勝4敗(3KO・1一本勝ち)。キャリアでは25勝4敗(8KO・5一本勝ち)。レスリングがバックボーン。昨年10月のリオ大会で、欠場したラファエル・フィジエフの代役として3週間前にスクランブル出場し、元王者で現BMF王者のチャールズ・オリベイラと対戦。これまでのUFCの負けパターンはグラウンドに持ち込めない展開だったが、オリベイラ戦ではテイクダウンをしてもオリベイラの寝技に劣勢な展開となり、2Rに逆に胴タックルからバックを奪われてリアネイキドチョークでキャリア初の一本負けを喫した。  アルゼンチンのリボビクスは29歳。UFC4勝2敗(1KO勝ち)。キャリアでは15勝2敗(7KO・5一本勝ち)。パンチが武器のストライカーで、手数の多さが特徴。1分間あたりの打撃数8.08は、ジョシュア・ヴァンに続いてUFC史上2位のハイアベレージ(※UFC5戦以上の選手の中で)。UFC契約初戦は、ロイク・ラジャポフにテイクダウンを奪われ続けた、スクランブルから立ち上がっての打撃でダウンを奪ったものの判定負け。そこから3連勝し、4戦目で中堅のナスラット・ハクパラストと対戦。接戦となったがスプリット判定負けで連勝がストップ。前戦はチャールズ・オリベイラの同門・エルブス・ブレナーと対戦し、得意の手数を打ち込んで判定勝ちしている。  1R、オーソドックスのガムロットにリボビクスはスイッチを繰り返す。ジャブをヒットさせたガムロットがそのまま踏み込んでシングルレッグでテイクダウン。サイドについて押さえ込んだガムロット。亀になったリボビクスをバックから殴るガムロット。リボビクスが立ち上がりスタンドバックとなるが、後方にテイクダウンしたガムロットが右足をフックしてシングルバックの体勢に。向き直ったリボビクスだが、ガムロットが再びサイドで押さえ込む。残り45秒。ケージを蹴って体勢を変えようとするリボビクスだが、ガムロットが押さえ込み続けてヒジを入れる。1R終了。  2R、ガムロットのタックルを切ったリボビクス。警戒しながら詰める。ワンツーで出たリボビクスだが、ガムロットがダブルレッグに入りテイクダウン。寝かされずに立ち上がったリボビクスだが、ガムロットがバックから投げてテイクダウン。スクランブルで逃れようとするリボビクスに両足をフックしてバックマウントに。サイドに移行して押さえ込んだガムロットに、リボビクスは足を絡めてハーフに。肩固めに捕らえるガムロット。ヒジを立ててディフェンスするリボビクスだが、サイドに出て絞めるガムロット。耐えていたリボビクスだったがタップ!  2R4分19秒、肩固めでガムロット勝利。  試合後のインタビューでは、「マイアミのみなさん、ありがとう。誰も俺を止められない。打撃も好きだけど、グラップリングには自信があるんだ。今日の勝利は6歳の娘に捧げたい。息子は将来のチャンピオンだ。ディエゴ・ロペス、俺と対戦しろ」と、フェザー級のロペスに対戦を要求し、フェザー級への転向をほのめかした。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇タティアナ・スアレス(米国)12勝1敗(UFC9勝1敗)116lbs/52.62kg[2R 2分29秒 リアネイキドチョーク]×ルーピー・ゴディネス(メキシコ)14勝6敗(UFC9勝6敗)116lbs/52.62kg  女子ストロー級。ランキングはスアレス2位、ゴディネス6位。今度こそ次期挑戦者決定戦になっていい試合だが、プレリムの第4試合という扱い。  スアレスは35歳。UFC8勝1敗(1KO・4一本勝ち)。キャリアでは11勝1敗(2KO・5一本勝ち)。TUF23のウィナーで、レスリングでは世界選手権銅メダルのトップアスリート。テイクダウンを活かして攻めるスタイル。夫は元Bellator王者のパッチー・ミックス。女子ストロー級1位は元女子ストロー級王者でフライ級に転向したジャン・ウェイリーで、スアレスが実質No.1タイトルコンテンダー。しかし、ウェイリーが王座を返上しても、新王者を決める王座決定戦のオファーはかからず、今回もまた下位ランカー相手との試合に。  メキシコのゴディネスは32歳。UFC9勝5敗(2一本勝ち)。キャリアでは14勝5敗(3一本勝ち)。グラップリングが武器だが、2024年はヴィルナ・ジャンジロバとマッケンジー・ダーンという、10月に王座決定戦で対戦した柔術家2人に連敗。それ以前は4連勝しており、昨年も2連続判定勝ち。  1R、サウスポーのスアレスにゴディネスはオーソドックス。ゴディネスが飛び込んで右を入れると、一瞬動きが止まったスアレスのバックに回る。バックからパンチを入れるゴディネス。スアレスが立ったところで持ち上げて投げるゴディネス。スアレスは向き直ると、タックルに入り立ち上がる。ケージに押し込むとシングルレッグでテイクダウン。ガードを取ったゴディネスをハーフで固める。腕でフレームを作って距離を取りたいゴディネスだが、スアレスが離れずにパウンドを打ち込んでいく。ハーフからフルガードに戻したゴディネスだが、密着されて首をケージに押し込まれた体勢が続く。下から蹴って距離を作ろうとするゴディネスに、スアレスはゴディネスの足を担いで体を折りたたんだままパンチを打ち込み続ける。1R終了。  2R、間合いを詰めるスアレス。首相撲に捕らえてヒザを入れると、腕を首に巻きながらケージに押し込む。ボディロックに捕らえた。スアレスがスタンドでバックに回ると、そのまま後方に引き込んで両足をフックしバックマウントに。リアネイキドチョーク。左腕を首に巻いて絞める。スアレスの右腕を掴んでディフェンスしていたゴディネスだが、がっちりと入りタップ!  2R2分29秒、リアネイキドチョークでスアレス勝利。  試合後のインタビューでは、「ゴディネスは本当に強いのでフィニッシュできて嬉しいです。ベルトに挑戦したい。前回挑戦したときよりも強くなっている。兄を癌で亡くしました。最後まで戦っていた兄に勝利を捧げます」とコメントした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇クリス・パディーヤ(米国)18勝6敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝 ※158lbs/71.67kg[判定2-0] ※29-27、29-27、28-28×マルケル・メデロス(米国)11勝2敗(UFC3勝1敗)※UFC3連勝でストップ 155lbs/70.31kg※パディーヤが体重超過。対戦相手のメデロスに報奨金の20%を支払い試合実施  ライト級だったが、パディーヤが2ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。Tapologyのランキングは92人中パディーヤ34位、メデロス64位。  パディーヤは30歳。UFC4勝0敗(2KO・1一本勝ち)。キャリアでは17勝6敗(8KO・5一本勝ち)。タックルからの寝技と打撃のどちらでも攻める力があり、前戦のイスマエル・ボンフィム戦では、ボンフィムにカーフキックを効かせて戦闘不能に追い込んでいる。緊急の代役でUFCデビューしたが、ローカル戦績が13勝6敗と凡庸だったため、特に注目されておらず、オッズでもアンダードッグだったが、徐々に戦績を上げてきて、現在4連勝中。オッズでもUFCで初めてフェイバリットとなっている。  メデロスは29歳。UFC3勝0敗。キャリアでは11勝1敗(6KO・3一本勝ち)。ここまでの3勝の相手はUFC0勝1敗のランドン・キニョネス、TUF準優勝ハバード、UFCデビュー戦のチョインスキーと、まだUFCでの実績がある相手との対戦に乏しい。ハバード戦は組みでコントロールされる場面があり、穴があるかと思われたが、前戦はD-3オールアメリカンレスラーのチョインスキーのタックルを切り、こちらもカーフキックを効かせて、フィニッシュこそできなかったものの判定勝ちしている。  1R、両者オーソドックス。間合いを詰めたパディーヤが首相撲に捕らえる。首相撲からヒザ。メデロスが引き剥がして離れる。間合いを詰めるパディーヤが右オーバーハンドをヒット。お互いカーフを蹴り合う。また首相撲で組んだパディーヤがケージに押し込んでヒザを入れる。離れたメデロスだが、パディーヤはガードを高くした構えですぐに詰めていく。四つに組んだパディーヤにメデロスが払腰で投げを狙ったが、投げられずに離れる。またハイガードで詰めるパディーヤ。圧を掛けられてケージを背負うメデロス。サイドステップで距離を取るメデロスを追っていくパディーヤ。下がりながらヒジを入れたメデロスだが、パディーヤは構わず詰めていく。残り1分。ケージを背負ったメデロスに左から右のオーバーハンドをヒット。メデロスのパンチをブロッキングで防ぐと、組みついたパディーヤがボディロックからテイクダウンを狙う。こらえたメデロス。1R終了。  パディーヤはラウンド終盤に縦ヒジをもらい、右眉の上をカットしている。  2R、パディーヤは距離を詰めるとカーフキックを連打する。パンチ・前蹴り・インローと手を出していく。メデロスは下がらないが、パディーヤが組んで四つ組みに。至近距離でヒジを入れる。休まず詰めてパンチ・ヒジを打ち込むパディーヤだが、引き剥がそうとしたメデロスの指がアイポークとなりタイムストップ。口頭の注意のみで再開。すぐに圧を掛けるパディーヤ。メデロスはケージを背負わずにパンチを打ち返していく。詰めてきたパディーヤにタックル。切られたが、詰めてくるパディーヤにパンチを打ち返していく。常に手を出していくパディーヤ。メデロスが蹴りをキャッチして倒したところで2R終了。  3R、前進を止めないパディーヤ。詰めながらインロー、ヒジ。首相撲を狙ったパディーヤをヒジで引き剥がした。すぐに詰めてテンカオを打ち込むパディーヤ。四つに組んでケージに押し込む。メデロスが下がりながら右を入れたが、ケージまで下がったところでパディーヤがタックルでテイクダウン。バックに回ったパディーヤ。片足をフックするが、立ち上がったメデロスは正対して離れる。詰めるパディーヤ。休まず手を出し続ける。メデロスのタックルを切ってヒジを入れた。圧を掛けてケージを背負わせる。メデロスは疲れた表情を見せる。メデロスがテンカオの打ち終わりにアイポークを入れてしまいタイムストップ。メデロスに1点減点で再開。パディーヤはパンチ・ヒジで前に出続ける。首相撲からヒザを連打したところでタイムアップ。  29-27、29-27、28-28の2-0でパディーヤ勝利。試合後のインタビューでは、「いつも応援してくれるみんな、ありがとうございます。マイアミは本当に良いところだ。カリフォルニアMMAをはじめ、サポートしてくれたコーチみんなに感謝したい」とコメントを残したものの、体重オーバーもあり笑顔は見せなかった。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ヴィセンテ・ルーケ(ブラジル)24勝12敗1分(UFC17勝8敗)185lbs/83.91kg[1R 4分08秒 アナコンダチョーク]×ケルヴィン・ガステラム(米国)20勝11敗(UFC14勝11敗)185lbs/83.91kg    ミドル級。両者ともに元トップランカー。  ガステラムは34歳。UFC14勝10敗1NC(3KO・2一本勝ち)。キャリアでは20勝10敗1NC(5KO・5一本勝ち)。レスリング・ボクシングがバックボーン。元タイトル挑戦者だが、直近8年間で5勝7敗。最後にフィニッシュ勝利したのが、2017年のマイケル・ビスピン戦。前戦のダスティン・ストルツフス戦では、大幅な体重オーバーをしてしまった。試合でも、2Rにダウンを奪ったものの、仕留めきれずに逆襲を許しての判定勝ちで、一時の勢いが全くない。  ブラジルのルーケは34歳。UFC16勝8敗(8KO・6一本勝ち)。キャリアでは23勝12敗1分(11KO・9一本勝ち)。得意技はダースチョークで、打撃でのKOも多いものの、こちらもまたかつての勢いが影を潜めている。直近7戦では2勝5敗で2連敗中。試合内容でも長年の激戦のダメージのためか、精彩を欠いている。前戦は直前代役出場で、それまでのライト級から階級を上げて来たヨエル・アルヴァレスと対戦し、まったく元気がない試合で判定負けしている。今回から階級を上げることで、新たなスタートが切れるか。  1R、サウスポーのガステラムにルーケはオーソドックス。すぐに間合いを詰めるガステラムにルーケは圧されてケージを背負う。そこに飛び込んでパンチを打ち込むガステラム。ワンツーをヒット。ルーケはローを返すが、すぐにケージまで下がる。ガステラムがタックルへ。ダブルレッグでテイクダウンすると首を抱えてがぶるガステラム。  クラッチを切って立ったルーケ。ガステラムは四つでケージに押し込むが、自ら離れた。打撃戦からルーケの右がヒット!ガステラムが尻餅をついてダウン。ガードの中に入るルーケに下から三角を狙うが、ルーケは担ぎパス。がぶりから首を抱えて得意のアナコンダチョークに。がっちりと入りガステラムタップ!  1R4分8秒、ダースチョークでルーケの勝利とアナウンスされた。  試合後のインタビューでは、「地元のフロリダで勝利できて嬉しい。家族や仲間が応援に来てくれている。この勝利を神に感謝したい。アッパーで終わる感じがなかったのでチョークを仕掛けた。少し新しい形での仕掛けだ。これからもミドル級で戦いたい。仲間の戦いが続くので、自分もサポートしていく」とコメントした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇チャールズ・ラドキ(米国)12勝5敗(UFC5勝2敗)170lbs/77.11kg[判定3-0] ※30-26×3×フランシスコ・プラド(アルゼンチン)12勝5敗(UFC1勝5敗)170lbs/77.11kg  ウェルター級。ラドキは35歳。UFC4勝2敗(2KO・1一本勝ち)。キャリアでは11勝5敗(5KO・3一本勝ち)。レスリング・柔術がバックボーンで、強力な左フックが武器。UFCでの敗戦は、現ランカーのカルロス・プラテスとマイク・マロット。前戦はUFC0勝1敗のダニエル・フルンザとの対戦で、テイクダウンして打撃で削る展開を3R続けた上に、最後はリアネイキドチョークで一本勝ちしている。当初は先週のAPEXイベントで、UFCデビュー戦となるジョゼ・エンリケとの対戦が組まれていたが、エンリケがビザの問題で欠場となり、先月末になって1週間スライドして、代役のプラドとの対戦が決まった。  アルゼンチンのプラドは23歳。UFC1勝4敗(1KO勝ち)。キャリアでは12勝4敗(6KO・6一本勝ち)。ローカルイベントでは全試合フィニッシュ勝利で、弱冠20歳でUFCに出場したプラドだが、UFCではここまで5戦して1勝のみと苦戦している。かつてはライト級で体格的優位があったが、成長により減量が厳しくなってウェルターに上げると、その優位も無くなってしまった。前戦は0勝2敗でグラウンドに穴があるカザフスタンのヴェレテンニコフとの対戦で、1Rにヒザをもらって効かされたが、後半失速したヴェレテンニコフからテイクダウンを奪って攻めるも、逃げ切られて判定負けしている。今回負けると1勝5敗でリリースが濃厚だが、直前に出場を決めたので、負けてもリリースされない約束で受けたのかもしれない。  1R、両者オーソドックス。間合いを詰めるプラド。ラドキがステップインしてジャブを放つと、打ち終わりにプラドがワンツーをヒットさせる。ラドキが今度はニータップで飛び込みテイクダウン。パスを狙う。ガードを取ったプラドが離してタックルに入ったが、切ってバックに回るラドキ。プラドが立ち上がり、ラドキがスタンドバックを取る。スクランブルで逃れようとしたプラドの動きにラドキがついていき、ハーフで押さえ込む。パウンドを打ち込むラドキ。プラドは亀になり立とうとする。バックを取ったラドキに対し、プラドが前転して足関を狙う。足を抜いてディフェンスしたラドキは再びハーフからパウンドを打ち込む。1R終了。  2R、スタンドでまた圧を掛けていくプラドだが、テイクダウンを警戒して間合いに入れない。右フックをヒットさせたプラド。カーフキックを放つが、間合いが遠く空振りに。ラドキがタックルで飛び込む。切れずにテイクダウンを許すプラド。ラドキはバックに回り両足をフックしてバックマウントに。尻を上げて前に落とそうとするプラドだが、ラドキは落ちずにバックをキープしてパウンドを入れる。四の字ロックに捕らえるラドキ。仰向けになりリアネイキドチョークを狙うが、プラドが反転して初めてグラウンドで上になる。ガードからショルダー三角を狙ったプラドだが、ラドキがディフェンスしてインサイドガードからパウンドを打ち込む。密着したままパウンドを入れるプラドに、ラドキが下からヒジをヒット。額をカットしたプラドが流血。プラドがガードから頭を起こさずにパウンドを打ち続けたまま、2R終了。  3R、2R終盤の攻めだけではポイントを取り返したかは微妙なプラドは、フィニッシュを狙い打撃を打ち込んでいく。ラドキが左フックを打ち込むが、プラドの前に出した手の指がアイポークになりタイムストップ。再開。プラドに1点減点が課されて再開。タックルに入ったラドキ。切ったプラド。さらにタックルを狙うラドキを受け止めたプラドが首をギロチンに捕らえる。引き剥がすラドキ。プラドが間合いを詰めると、ラドキが後退しケージを背負う。ラドキがタックルへ。プラドは引き込んでギロチンチョーク!逆転を狙って全力で絞めるプラド。しかしラドキが首を抜いて脱出した。下になったプラドは力を使い果たしたか、背中をつけたまま動きが取れない。固められたまま残り1分。ケージ際に移動して半身になったところでラドキがバックマウントを取る。残り10秒の拍子木が鳴ったところで、プラドが反転してパウンドを落とすがタイムアップ。  ジャッジ三者とも30-26でラドキが勝利。  勝ったラドキは試合後のインタビューで、「この場に立ちたくて厳しい厳しい道を歩いてきた。どんな相手でも戦いたい。マイアミが大好きだ」とコメントした。
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