2026年4月18日(土)沖縄コンベンションセンター『KNOCK OUT.63 KNOCK OUT SPRING FES IN OKINAWA』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ3分3Rでシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)の挑戦を受ける漁鬼(SHINE沖縄)。
正王者となって一発目の試合が地元・沖縄で最強挑戦者を迎え撃つ初防衛戦。このシチュエーションに、万全を期して臨もうとしている彼の意気込みとは?
打ち合う展開に持ち込むしかない
──沖縄大会でのシッティチャイ戦が発表されてから、周りの反響などはどうですか?
「シッティチャイと試合するということよりも、メインということで、周りにビックリされることが多いですね。木村“フィリップ”ミノル選手とか鈴木千裕選手も出るし、龍聖選手とか大沢文也選手とか、自分よりすごい選手がたくさんいる中でメインを任されているので、そういうところで『すごいな』と友達に言われますね」
──お友達も、漁鬼選手がKNOCK OUTで頑張っているのが改めて分かってすごい、という感じなんでしょうね。
「あとチケットも、やっぱり地元・沖縄での大会なので頑張ってお客さんを呼ばないといけないと思ってるんですけど、その中でも『メインだったら高い席を買わないといけないな』と言ってVIP席を買ってくれる方もいたりして、そういうところで評価してもらって、ありがたいですね」
──実際、メインということでモチベーションが上がっている部分もかなりありますよね?
「そうですね。地元・沖縄でメインなので、この沖縄大会は自分が引っ張らないといけないと思っているし、今年のKNOCK OUTは2大会連続でチケットが完売じゃないですか。その次の沖縄大会がガラガラだったりしたらイヤなので、自分がたぶん一番チケットを売ってると思います」
──そっちも頑張ってるんですね。そんな中で、シッティチャイとの防衛戦に向けて、どう備えていますか?
「今は東京に練習に来ているんです。3月22日の日曜日から来ていて」
──ああ、そうなんですね。
「その練習先で、冗談半分なんですけど、『シッティチャイって、日本人では野杁正明と海人としか試合してないよね?』みたいな感じで言われたりするんですよ」
──ああ、「それだけ大物なんだぞ」という感じで。
「はい。だからこそここで自分が勝ったら、格闘家としての見られ方が変わってくるので、ここは大きいチャンスだと思いますね」
──2月の記者会見でも、その後の雑誌の取材でも、「勝てる作戦を見つけてある」と言っていましたよね。そこがすごく気になるんですが…。
「相手に伝わるといけないので、今は言えないですね(笑)」
──まあ、そうですよね(笑)。ただヒントというか、その作戦を実行するために、練習の中で一番力を入れていることって何ですか?
「まず、体力は必要だなと思っています。今までと体力の使い方も違うと思うので、その部分は強化しています」
──その上で、しっかり実行できそうですか?
「そうするために、東京ではなるべく体の大きい選手と対人練習を積んでいます。VASILEUSの松倉信太郎選手もスパーリングをしてくれていて。沖縄では体格の合う相手が少ないので、こっちで強い相手とガンガン練習できるのはありがたいですね」
──強い相手に臨むということで、緊張感も高いのでは?
「そうですね。でも、自分は逆に緊張していないと『集中できてないのかな』とか、『試合のことを考えてないのかな』と思ってしまう方なんですよね。緊張してる方が『今は集中できてるんだな』と思えるから、いい緊張感を持って過ごせていると思います」
──いいですね。
「いくらシッティチャイ選手が強いといっても、そんなのは沖縄の人には分からないし、やっぱり負けてる姿は見せられないですからね。『いい試合をすればいい』とも思ってないし。もう絶対に勝つという気持ちで、日常生活を送っています」
──やはり、今まででも一番の強敵ですよね?
「本当にそうですね。ずば抜けた強敵を、このタイミングで用意してもらったなあと思います」
──ただ、漁鬼選手自身もここまでKNOCK OUTでやってきて、成長の手応えもかなりあるのでは?
「ありますね。対戦相手にしても、前回の12月もUNLIMITEDで松嶋こよみ選手と組んでもらったし、その前もヨーロッパで空手のチャンピオンでもあったペドロ・グランホとか、ユリアンもそうだし、KNOCK OUTには常に強い選手を用意してもらっているので、そこを考えてもKNOCK OUTのトップ戦線で試合させてもらっているんだなと思いますね。最初は相手ありきの噛ませ犬みたいな感じで自分が呼ばれるみたいな感じでしたけど、今は自分のために相手を呼んでもらえるようになったので、そういうところで成長できたかなと思いますね」
──自分自身の動きだったり闘い方という点で、手応えがあるのはどういうところですか?
「技の引き出しとか、パンチを打つタイミングとかは考えるようになりました。以前は、手数を増やせば面白い試合ができると思ってた部分もあったんですけど、やっぱり格闘技の一番面白いところって、手数が多いだけじゃなくて、相手が打ってくるタイミングにキレイに合わせて打ち返したりするところだし、それができるとKO率も上がるので。森岡悠樹選手もそうですよね。森岡選手の試合が面白いのって、手数が多いだけじゃなくて、相手が打ってくるタイミングで全部打ち返してるから、パンチが交錯したり、KOも生まれやすくなってるじゃないですか。そんな感じで、格闘技に対する考え方もちょっと幅広くなったなと思います」
──いろんな部分を、より細かく見るようになった?
「そうですね。格闘技に対する考え方が深まったというか。特に今回は、見合ってたら勝てないので。シッティチャイ選手と打ち合う展開に持ち込むしかないなと思ってます。周りの人にも『見合ったらダメだよ』って言われてるので。自分から出て、打ってくるタイミングで打ち返して、KOされてもいいから行くぐらいの感じで行かないと。自分はキレイに闘おうと思ってないので。泥臭く粘り強く勝てればなと思ってます」
──そういった対策とか相手に対する研究の部分は、東京合宿で仕上げる感じですか?
「はい。沖縄で体力をつけて東京に来たし、基本的にどうやって闘うかは決めてきたんですけど、それを東京での実践練習で細かく調整して、一番勝つ可能性が高い闘い方を見つける作業をする感じです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「この試合に勝ったら自分の格闘家としての見られ方が変わると思うので、どういう形でも必ず勝ちます。そこを見てほしいですね」