DEEP☆KICK ZERO 292026年4月5日(日)大阪・176BOX
▼メインイベント DEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R延長1R×花見浩太(NJKF大和ジム)判定0-3 ※27-30×2、28-30◯原田闘鬼(心将塾)※原田が王座挑戦権を獲得。
鬼の目にも涙。鬼ケ島出身の原田が花見を3-0の判定で撃破。DEEP☆KICK-63㎏挑戦者決定トーナメントを制し、6月7日の『DEEP☆KICK 78』でDEEP☆KICK-63㎏王者・吉岡龍輝(及川道場)に挑戦することが決定した。
昨年11月、心将塾へ移籍したのを機に本名から「鬼ケ島から桃太郎に復讐する」ことをテーマにリングネームに改めた。その気持ちはホンモノで、現在は2連続KO中と波に乗る。今回の決勝前も「負けたら俺はモヒカン狩り、勝ったらお前のかわいい彼女と1日デートさせろ」と半分真顔で花田に迫っていた。彼女に怖い思いをさせるわけにはいかない。名古屋の名門NJKF大和ジムから乗り込んできた花見も闘志満々だった。
しかし満々すぎて空回りしてしまったのだろうか、1Rから花見の動きは固い。試合開始早々、リング中央を原田に奪われ右ストレートを当てられるなど、守勢に回る。セコンドから「焦るなよ」という声が飛んでいたが、明らかに原田のラウンドだった。
2Rになっても原田の攻勢は変わらない。花見が出てきたところにカウンターのストレートをヒットさせたと思いきや、パンチの3連打で花見を追い込んでいく。案の定、オープンスコアでも3者とも原田を支持していた。
3R、セコンドから「腹を括れ」と打ち合いによる逆転KOを示唆するゲキが飛ぶが、完全にリズムに乗った原田は3Rも左ジャブとワンツーで花見を翻弄。試合終了間際には花田の顔面は鼻血で朱に染まっていた。
試合終了のゴングが鳴ると、花田の「チクショー!」とシャウト。悔しさを滲ませた一言がこの一戦の全てを物語っていた。
試合後、リングに上がった王者の吉岡は「相手が明確に決まって気合いが入っています。DEEP☆KICKのベルトは1~2戦やって獲れるような甘いベルトではない。ここはしっかりとチャンピオンとランキング1位の差を見せつけてしっかり防衛します」と2度目の王座防衛を予告した。
対する挑戦者の原田は「試合前はメチャクチャ言ってしまったけど、(実際に闘ったら)花田選手はめっちゃ気持ちが強くていい選手だった。次は6月のタイトルマッチ。チャンピオンだから認められる世界なので、チャンピオンと闘えることは光栄。甘いとかそういうことではなく、強い奴がベルトを獲る」と冷静な口調で王座奪取を宣言した。
吉岡は鬼退治をすることができるのか? それともキック界の鬼がDEEP☆KICKの頂きを制するのか?
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▼セミファイナル DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R×兵庫志門(テツジム)判定0-3 ※28-29、28-30、27-29◯ゆいら(健心塾)
勝負は2Rに動いた。NKBのランカーである兵庫は痛烈な右でゆいらのバランスを崩し、ローで追い打ちをかける。オープンスコアは1-0で兵庫。
このままだと負けかドローしかないゆいらは続く3R、カウンターの右で反撃の狼煙をあげ、疲れが見え始めた兵庫からダウンを奪う。この攻防によって形勢は完全に逆転。終わってみれば、3-0でゆいらが今年初勝利をあげた。
気持ちが強くなれば、もっと上位を狙える選手だが…。
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▼第5試合 籔中謙佑 引退エキシビジョンマッチ 2分2R―籔中謙佑(KUMA GYM)勝敗なし―大森隆之介(EX ARES)/和田哲平(FASCINATE FIGHT TEAM)
籔中の引退エキシビションは藪中と親交の深い大森と和田がそれぞれ1Rずつ相手を務めるという1vs.2マッチに。レフェリーは試合当日に立候補した戦闘員1号が裁いた。これまで苦しいとき、何かと藪中に相談してきた仲だという。
先鋒の大森、2番手の和田ともシリアスモードで攻めたため、試合は引退エキシとは思えぬガチな展開に。しかしvs和田の終盤で大森が乱入してリング上は騒乱状態に。終わってみれば、シリアスあり、感動あり、笑いありという観客の心を大きく揺さぶる一戦となった。
籔中の挨拶「KUMA GYMの藪中です。今日はこのような場を作っていただき、林代表、DEEP☆KICKの関係者の皆さん、ありがとうございます。相手をしてくれた鉄平と大森君もありがとう。僕は最後に試合をしてから5年ぐらいずっとしてなかったです。というのも試合したい気持ちは正直今もあるんですけど、それに向けた日々を過ごすだけの覚悟はちょっと作れないなと思っていて。できたらまたスタートしようかなっていうふうに思ってたんですけど、その時にまあ今日来てくれて相手してくれた2人だったりとか、現役の選手たちとの練習を診るようになって。正直彼らほどの、彼ら以上の覚悟で日々を迎えるのは難しいなと思い、今回はきっぱりと引退すにことを決意しました。
僕は本当に周りの人のおかげでここまでやってこれたと思っています。ですので、自分の言葉というより、そういう方々に最後感謝を述べたいなと思います。ちょっと全員とはいかないですが、感謝を述べたいと思います。ええ。今日セコンドしてくださったシカジム代表の鹿津さん、現役時代からお互いにサポートしながらですね。階級も一緒ということでいつか試合をするかもという中で、お互いサポートしつつ、ほんまに僕の調整の20~30分のミットを持つためだけに一時間以上かけて来てくださり、ありがとうございました。
そして今日セコンドしてくれた影山さん、影山さんにはほんまに公私ともどもお世話になりっぱなしで、ええ影山さんがいなかったら今自分もできてないですし、ほんまに感謝してます。まあ、ちょっとこれからご迷惑をさらにおかけすると思いますが、今後ともよろしくお願いします(拍手)。そして僕が格闘技をする上でほんまにお世話になった人。ええ、空手の師匠であります武藤茂樹先生、先生がいたから、先生のもとで空手を始めたから、僕はここまで今も格闘技を続けていると思ってます。それぐらい先生には格闘技強くなることの楽しさだったりとか、強さへの憧れだとか、いろいろ教わりました。何より先生には人間としての器の大きさを勉強させていただき、まだまだ先生の足元には及ばないですが、今後は先生の背中を追いかけて大きな人間になれるように頑張りたいと思います。
最後に僕のキックボクシングの師匠、アンカーキックボクシングジム代表の裕樹さん。裕樹さんにはホンマにキックボクシングのことをいろいろ教わりました。プロとして、チャンピオンとして、本当にいろいろ教えていただきました。そのおかげで僕は独立してからベルトを獲り、一人でここまでやってこれました。それに今来ている選手たちに教えていることも、ほとんど裕樹さんに教わったことです。裕樹さんには心から感謝してます。ありがとうございます。
僕は本当にキックボクシングにいろんなものを与えてもらいました。これからできる範囲ではありますが、プロの選手の面倒を診たり、あとは一般の方に、フィットネスとしてキックボクシングを広めることで、ちょっとでもキックボクシングだったり、このDEEP☆KICKに恩返しできたらと思っています。今後もキックボクシングを広める運動を頑張りますので、よろしくお願いします。今日はありがとうございました」
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▼第4試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R×平野翼(道化倶楽部)TKO 1R 1分30秒 ※レフェリーストップ〇木下亜輝斗(FASCINATE FIGHT TEAM)
昨年7月、復帰を果たして以来4カ月で3戦も闘った平野が第4試合にリングイン。木下と対戦した。
木下は1Rから飛びヒザで平野を威嚇。その勢いでヒザ蹴りをボディに炸裂させると平野は悶絶。そのまま10カウントを聞いた。1R1分30秒、インパクトの強いKO勝ちだ。
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▼第3試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R◯木下悦志(KICK LAB)判定3-0 ※30-29×3×崇斗(HAKUBI GYM)
KPKB、修斗、ACCEL、HOOST CUPなど様々なリングに上がる木下が久々にDEEP☆KICKに登場し、香川県から参戦した崇斗と対戦した1R、木下はテンカオなどで攻撃したら回る動きが功を奏して試合の主導権を握る。しかし2R以降は見る展開が目立ち、3Rなると逆に崇斗の左を被弾した。
それでも、ジャッジは1Rの攻勢点を支持し、3-0で木下が判定勝ちを収めた。DEEP☆KICK参戦3戦目で念願の初勝利を願った崇斗だったが、その夢は叶わなかった。
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▼第2試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R×杉本 健(龍生塾ファントム道場)判定0-3 ※27-30×2、27-29◯加古大晴(teamBonds)
プロデビュー以来3戦全勝(3KO)と破竹の快進撃を続ける杉本が、DEEP☆KICKに初参戦を果たし、加古稟虎の弟・加古大晴と対戦した。
シュートボクサーらしくロングスパッツで登場した杉本は1R開始早々、右のジャブやローで試合の主導権を握る。このまま杉本が加古に圧をかけ続けるのかと思いきや、2Rになると加古は右ストレートでダウンを奪い試合の流れを引っ繰り返す。その後杉本は前蹴りで加古のアゴを上げるなど逆襲に転じるが、ポイントを奪い返すまでには至らない。
3R、再びペースを握った加古は思い切りのいい左ストレートやワンツーで杉本を追い込む。終盤ノーガードでイチかバチかの打ち合いに持ち込んだ杉本だったが、逆に加古に右ストレートをクリーンヒットさせられ万事休す。終わってみれば、加古が3-0で勝利を収めた。杉本は悔しい初黒星を喫した。
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▼第1試合 DEEP☆KICK-46kg契約 2分3R◯ののか(BLACK☆Jr)判定3-0 ※30-28×3×牧野天音(FASCINATE FIGHT TEAM)
ともに兄はDEEP☆KICK王者になっている者同士という注目の女子マッチが実現した。ののかの兄は-60kgの第10代王者である健真。一方、牧野の兄は-57.5kgの第5代王者である牧野騎士。ののかはジュニア時代から頭角を表していたBLACK☆Jr期待の女子ファイターだ。天音のセコンドには兄とともに同門のきたりこが就く。
2R、体力に余力を残すののかはえげつない顔面蹴りで天音のアゴを思い切り上げる。続く3Rもワンツー、バックハンド、右のミドルとフックの連打などで追い込み、文句なしのプロデビュー戦を飾った。
積極的に声を出していた牧野騎士とは対照的に控えめに妹の動きを見守っていた健真の姿が印象的だった。またひとり、DEEP☆KICKに魅力的な女子キックボクサーが現れた。
(文・布施鋼治/写真・石本文子)
〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
▼OP第3試合 AssessmentMatch-60kg契約 1分30秒3R◯金城壮志(魁塾/皇鷹塾)判定2-1 ※30-29×2、29-30×金子由樹愛(BILLION.WIN.GYM)
▼OP第2試合 -27kg契約 1分30秒2R×先花海里(SOLARE KICKBOXING GYM)判定0-3 ※19-20×3◯三谷海瑠(健心塾 平野支部)
▼OP第1試合 -23kg契約 1分30秒2R◯尾方胡海(NJKF TOP GUN GYM)判定3-0 ※20-19×3×加賀柚花(一心会)