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【BOM】吉成名高が同門3選手から勝利のバトン渡され「僕もその強さを存分に発揮する」、品川朝陽・奥脇竜哉・安部焰の勝利のポイントは

2026/04/06 14:04
 2026年4月5日(日)神奈川・大さん橋ホールにて開催された『Shimizu presents BOM 50』(U-NEXT配信)の大会終了後、勝利を収めたエイワスポーツジムの3選手とU-NEXT中継で解説を務めた吉成名高が試合を振り返った。  メインイベントのタイ国プロムエタイ協会フェザー級(-57.15kg)王者決定戦3分5Rで、ペッチャオプラヤー・シットカムナンネン(タイ)を強烈な左ボディブローの一撃で1R2分9秒、KOした朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)は「1R目はそんなにパンチで行かない予定で、ローキックとカーフキックで崩していく予定だったんですけれど、中川会長に『一発ボディ打て』って言われて、ボディを打ったらそれがちょうどハマったっていう感じでした。得意なパンチではあるので、凄くいい感じに当てられたというイメージです」と、セコンドに就いた中川夏生会長の指示で左ボディを出したところ、その一発で決めることが出来たという。  セミファイナルのWBCムエタイ世界フライ級(-50.80kg)タイトルマッチ3分5Rで、かつて敗れたことがあるデッピチャイ・ナヴィアンダマン(タイ)に苦戦しながらも判定2-1で2度目の防衛に成功した竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)は「反省点がある試合で、パンチに頼りすぎて5Rのムエタイを忘れてしまっていて。ラウンドをこなす毎に思い出して、勝てたかなって思います」と、久しぶりに5Rのムエタイをやって感覚のズレがあったのが苦戦の理由だと説明。  第13試合のWBCムエタイ世界ミニマム級(-47.62kg)タイトルマッチ3分5Rで、ヨードマニー・スワンジャークカフェ(タイ)を2R1分52秒でKOした安部焰は「自分は1Rはあまり勝ちに行くなって言われたんですけれど、一発ボディ打ったら相手が効いた顔したので、ちょっと行きすぎちゃって力みすぎちゃったっていう反省点があった試合かなと思います」と、ボディが効いたのが分かって力んでしまったという。  名高は同門の3人の試合について「焰もベルトを獲って巻いてから自覚が出たのか、練習も凄く集中して取り組んでるなっていうのが見てて分かるし、そこからまた強さもどんどん加速して磨きがかかっている印象があります。それが今日の試合結果に表れてるなって。倒せる力もついてきましたし。  竜哉は一度負けている選手と試合って、嫌なイメージが多分残っていたとかあると思うんですけれど、前回の敗因である首相撲にしっかり対処しつつ、ミドルもカットして返すっていう、基本的でありつつ難しいムエタイの技術をしっかり試合で使っていたので、見ていて面白かったです。  朝陽の試合は最初、解説中も言ったんですけれど、右ストレートを最近凄くコンパクトに出すようになっていて、その右ストレートで意識が多分上に行っていたところで、初めて出したボディだったと思うのでモロに当たってよろめいてたので。本人も手応えがある勝ちだったんじゃないかなと思います」と、それぞれ評した。  竜哉は最終ラウンドまで競った内容となったが、「1Rと2Rは自分が取って。2Rはドローくらいだったかもしれないですけれど。3Rは相手かなと思って、4Rもちょっと相手かなって。そうすると5Rを取らなければ絶対勝てないと思って、セコンドからもそういう声があって。タイ語のムエタイ用語で“チンダム”っていうのがあるんですけれど、最終ラウンドに競るって意味で。そのチンダムって言われた時には、5R目は絶対に勝たないとと思って。それで5R目は自分から蹴り合いの展開に持っていきました」と、自分もセコンドも5Rまで五分五分の展開であり、最終5Rが勝敗を分けるとの認識だったとする。  最後の蹴り合いで注意したことは「相手の蹴りはなるべくもらわないでスウェーするかカットするか。逆に、自分は確実に当ててスウェーされないっていうのを考えてやりました」というもの。  名高は「デッピチャイ選手だから、その駆け引きが成立するのだと思います。ムエタイをやらない選手だと、ああいった展開にはならないと思うので。ポイントの取り方とか、そういったものを熟知してるからこそ、ああいうお互いが蹴りを当てたい、相手の蹴りを外したいって展開になって、面白かったですね」と、ムエタイを理解している選手同士だからこそ出来たスリリングな試合展開だったとした。  朝陽は後輩・安部について「一発目の左フックがめっちゃ綺麗に入っていて、上手かったなと思いましたね。効かせたのも左ボディと左フック。自分が得意な左のパンチと似ていたので。最初、組み立てていく時も下を削ってからだったので、凄くいい組み立て方をしてるな、俺をちゃんと見てるなと思いましたね(笑)」と、自分の戦い方に似ていたと評する。  安部は「最初の左フックは、今回の試合に備えて、左ミドルが来た時に合わせて打つっていう練習をずっとやってきたので、それが上手く出たなって思いました」と、対策した通りの技が出たと明かした。  次の目標を聞かれると、竜哉は「WBCムエタイ世界タイトルを2回防衛できたので、しかもデッピチャイ選手にもリベンジ出来たということで、いい目標が達成できたので。次の目標はONE Friday Fights出場を目標にして勝ちを積み重ねていって、本戦契約を狙いたいと思います」と、現在2連勝中のONE FFでさらに連勝を伸ばし、本戦契約をとりたいとする。 【写真】今回の朝陽の王座奪取で、エイワ四天王全員がプロムエタイ協会のベルトを巻いたことに 朝陽は「前回、年末のONE Friday Fightsで負けてしまっているので、今はONE SAMURAIに出たいっていうよりは、負けてしまったところでその悔しさを無くすためにルンピニーで勝ちたいと思っているので、この後はONE Friday Fightsに向けてまた頑張れたらなって。まだ全然決まってないんですけれど、自分の中では思っています」と、ONE Friday Fightsにリベンジを果たしたいとした。  安部は「みんなONEですけれど、自分はラジャダムナンのRWSに出させてもらってます。でも今回、自分よりラジャのランキングが上の選手とやらせてもらってこういう勝ち方ができたので、次はもっともっと強くなって、この後トップランカーと戦ってそれでも勝てるように強くなりたいです」と、RWSで上に昇っていきたいとした。  みんなから勝利のバトンを受け取った名高は、4月29日(水・祝)東京・有明アリーナ『ONE SAMURAI』(U-NEXT配信)にて、ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ世界タイトルマッチ3分5Rでソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)の挑戦を受けての初防衛戦が決まっている。 「全員本当に内容も凄くいい勝ち方だったと思うので、自分もそんなムエタイのエキスパートたちと練習しているので、僕としてもその強さを存分に発揮して、ムエタイの面白さと強さ、美しさ、そんなものを僕が体現しようと思っています。僕も勝てばエイワスポーツジムが直近全勝・全員連勝ってなると思うので、しっかり締めたいと思います」と、この勢いを続けたいと話した。  名高にどんな技でKO勝ちして欲しいかと聞かれると、安部は「テンカオで」、朝陽は「ストレートだと思う」、竜哉は「左ハイキック」と、それぞれ別々の技をあげる。  これに名高は「僕はテンカオも三日月も、ハイキックもインローも何でも武器だと思っているので、楽しみにしてもらえたらと思います」と、どの技を使ってセンチャイノーイを倒すか楽しみにしていてほしいとした。
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