2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』に出場する、城戸康裕(谷山ジム)が11日(月)都内にて公開練習を行った。 いつものようにネタを用意することなく、真面目にミット打ちを披露してミドルキックで快音を響かせた城戸は「ヤバいです、疲れが。毎回思うんですが公開練習の時に来てアップもろくにしないですぐミットとかやるじゃないですか。そうすると、カメラがいっぱいあるからちょっと強めにやるでしょう。凄い疲れるんですよね。身体がビリビリしています。僕は陸上部だったんですけれど、部活の時に女子がいるとより速く走ってしまう、そういうところがある」と、人に見られているとつい、いいところを見せようと張り切ってしまうのだという。
ファスティング(固形物は摂取せず酵素ドリンクなどで栄養を補給するダイエット方法)での減量が常となっている城戸は、「日曜日からファスティングします。70kgはやはり調子がいいですね。67.5kg(ウェルター級)でやっている時は体重のことしか考えていなかった。1カ月半、減量も考えてそっちと戦っていました。それに比べれば全然体重のことは気にしていません」と、スーパー・ウェルター級なら減量は問題なし。
しかし、「前週は81.2kgで歴代最高を記録してしまいました。ラーメンやらカレーやら試合前に食うものではないものを食っていました。体重計に乗って“ヤベェ”と思いましたね。頭の中に描かれるんですよ。試合当日の減量のヤバさとか、オーバーした時の周りの冷ややかな目とか。冷や汗が出ました。でも、2日間鍋を食ったら5kg落ちましたね」と、過去最重量を記録してしまったと笑う。
今回、対戦する神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)は23歳で、新世代と呼ばれるファイター。そういう選手と対戦することについてどう思うかと聞かれると、「新世代、新勢力、世代交代と言ってくる後輩たちを5世代くらい見ています。神保君は5世代目くらいかな。だから慣れっこです。僕はベテランですが最先端、新しいもの好きなので。KRUSHとかK-1を見ていて『この技ヤバい』と思ったら、その日のうちに練習する。パクリ大好きなのでいただこうと」と、世代交代を全て阻止してきたとの自信をのぞかせる。
そして話は例によって、自身がプロデュースする試合前の煽りVTRの話へ。
「神保君の特攻服に対抗することを考えたのが今回の煽りVです。すでに撮り終えて、あとは編集だけになっています。今回は気合いが入っていますよ。大阪の悲劇を横浜の歓喜に変えます。試合に負けて帰って来ると、夜中に目が覚めて嘘であってほしいと思ってもう一回寝たりするんです。それと同じで、大阪の煽りVでスベったことにうなされて起きました。それだけ僕は煽りVに懸けているんですよ! 生半可な気持ちではやっていない。それをもうちょっと分かってくれと思います。K-1のために頑張っているんですよ」と、今回のテーマを“絶対にスベれない戦いがある”と定めた。