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【Bellator】キング・モーが引退試合でKO負け「ATTには新しいタレントが揃っている」

2019/11/10 16:11
【Bellator】キング・モーが引退試合でKO負け「ATTには新しいタレントが揃っている」

レスリングで活躍したオクラホマでグローブを置き引退したキング・モー(C)Bellator

キング・モーことモハメド・ラワル(38)が11月8日(日本時間9日)の「Bellator 233: Salter vs. van Steenis」で引退試合に臨んだ。

引退の場は、オクラホマ州ラブ郡タッカービル。テネシー出身のモーだが、高校2年からレスリングを始め、1999年にオクラホマ州高校王者に。セントラル・オクラホマ大学に入学すると、4年時にはオクラホマ州立大学に転学し、レスリングで実績を重ね、2005年には米国ナショナルチーム入り。2008年6月、北京オリンピック米国代表選考会のフリースタイル84kg級の決勝で敗れ、代表入りを逃すと本格的に総合格闘技に転向。同年9月28日、日本の「戦極~第五陣~」でMMAデビューを果たしている。

当初、MMAデビューした日本での引退試合を望んでいたモーだが、最終的にレスリング時代のハイライトを過ごし、地元でもあるオクラホマでの引退を決めたという。

2019年4月の『RIZIN.15』横浜アリーナ大会でイリー・プロハースカ(チェコ)と初代RIZINライトヘビー級王者決定戦に臨んだモーは、試合を有利に進めながらも3R3分02秒、プロハースカの連打にTKO負け。2015年12月31日以来の再戦で敗れ、王座戴冠を逃していた。

試合後、コメントブースに現れたモーは「50試合(21勝9敗1NC)を目標にしていたんだけどね。この日本の戦極でキャリアをスタートした。左ヒザも傷め、股関節にも金属が入っているし、腰も傷めている。最後は同じ日本のRIZINでキャリアを終えたい。できれば大晦日に試合ができれば。ファンを楽しませる試合をして、勝って有終の美を飾りたい」と語っていた。

RIZINによれば、12月29日のBellatorとの対抗戦、あるいは大晦日にモーの引退試合を企画していたが、自身が2度、Bellatorで戦っているタッカービル大会が決まったことで、地元での引退試合で送り出すことになったという。

▼195ポンド(88.45kg)契約 5分3R
×キング・モー(米国)
[1R 1分22秒 KO] ※右ストレート
○アンドリュー・カペル(米国)

“キング”の王冠をかぶり、花道に登場したモー。赤コーナーで赤のオープンフィンガーグローブを着用。カペルに続いて“キング・モー”ラワルのコールに歓声が沸く。タッチグローブ。

1R、ともにオーソドックス構え。左ボディストレートで牽制するカペル。かわすモー。身長185cm、リーチ189cmのカペルは長い右前蹴りでモーの顔面をかすめる。さらに右ストレートもモーはかわす。前に出るモーに右ローキックを当てるカペル。左右を繰り出すとそこにモーは右ボディ、左フックを返す。

下がるカペルだがモーの左前足に右ロー! 詰めるモーのワンツーを左に回り防ぐカペルは左ジャブもその打ち終わりにモーは右ロングフック! カペルの鼻先をかすめる。左ジャブで牽制しながら右ローを当てるカペル! 左回りのカペルを追うモーを左前蹴りで止め、左ボディストレートを当てる。

モーの返しの左フックは空振り。なおも詰めて右から左ボディを突くモー。さらに鋭い右ジャブをヒット! カペルの右ミドルを掴んだモーはそのまま右フックを狙うが、そこにカペルは打ち下ろしのショートの右ストレート! もらったモーは前のめりにダウン! カペルの鉄槌に腹ばいになるモーだが、そのままうつぶせで動けず。パウンドを受けたままのモーにレフェリーが間に入った。

しばらくして立ち上がろうとしたモーだが、足がもつれて再び前のめりに倒れ、ダメージが大きい様子。カペルは正座してモーの回復を待った。

立ち上がったモーはカペルの握手に応じると、「1R 1分22秒 KO」のコールとともにカペルの右手が挙げられると、その場で赤のオープンフィンガーグローブをマットに置いた。そしてカペルとハグ。

これでお終い、と両手を水平に伸ばしたモーはセコンド勢ともハグ。サークルケージの中で2人の娘を抱きかかえると、「これが最後の試合だ。試合は、いい時間を過ごせたよ、まあこういうものだ。カペルが俺にやって見せたことは俺にも機会があった、トラヴィス・ビュー戦だ。今日は彼にやられたよ」と、日本でMMAデビューし1R TKO勝ちした試合を振り返り、Bellatorデビュー戦で金星を挙げたカペルを称えた。

続けて「ATTはタレント揃いだ。“マイボーイ”シドニー・アウトローが来週試合(11.14 Bellatorデビュー戦でロジャー・フェルタと対戦)をするから、シドニーを応援してくれ。それにリッキー・バンデハスとか、ジョーダン・ヤングとか……俺らは才能ある選手をたくさん抱えてるから、俺はアイツらの強化に尽力していきたいと思ってる」と、引退後は後輩を育成していくことを語った。

また、ローカルプロモーションで4連勝し、レジェンド相手にBellatorデビュー戦もKOで5連勝をマークしたカペルは、「リスクなしに機会は巡ってこないんだ。言葉にするのは難しい……キング・モーに敬意を。何年も前、彼の日本でのデビュー戦を見た。彼は、レジェンドだ」と拍手を贈った。

さらに、2008年のデビューから14勝6敗でメジャーデビューにこぎつけたことをマッカーシーから「君もここまで長い道のりだったね」と問われると、カペルは涙ぐみ、「ねえジョン(マッカーシー)、僕今ここにいるんだよね。メジャーなオーガニゼーションにたどりつくまで本当に長い道のりだった。これからもっと、どうやってきたのかっていうことが……だって本当に長い道のりだったんだ。ついにここに来れた。自分を信じてくれたみんなに感謝したいよ」と喜びを語った。

得意のレスリングをベースに巧みなボクシングと組み合わせてトップファイターとなったモーは、2010年4月17日には、米国Strikeforceでゲガール・ムサシを破り、世界ライトヘビー級王者に。2013年にBellatorライトヘビー級トーナメントで優勝。2015年12月29日にはRIZINヘビー級(-100kg)トーナメントでも優勝の輝かしい実績を残した。生涯戦績MMA21勝10敗1NC。

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