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【MMA】“ヘビー級を救う男”になるか? 東京五輪金メダルのゲイブル・スティーブソンがMMA3戦目もTKO勝ちで全試合1Rフィニッシュ。「僕には見せるべきものがもっとたくさんある」──28年ロサンゼルス五輪と二刀流も

2026/02/20 18:02

『プレッシャーこそがダイヤモンドを生み出す』

 試合前に、MMA挑戦について、「今が適切なタイミングだと感じる。自分を発展させ、正しい方法でトレーニングする必要があった。以前はレスリングや他にも色々なことをやろうとしていたけど、今はこのMMAに全力でコミットしている」と語っていたスティーブソン。

 経験豊富な相手を前にしても「プレッシャーはない。これまでにもそういう大きな局面を経験してきた。僕たちはプレッシャーに備え、訓練を受けている。『プレッシャーこそがダイヤモンドを生み出す』。『ゲーブルにできるのか?』って思うような場面はこれまでに何度もあったけど、僕はそれをやってのけた。おかげで自分の中で多くのことを書き換えてきた。プレッシャーはない。ただの1日だ」と金メダリストらしくトップアスリートのメンタルを見せていた。

 しかし、ここまでの試合でテイクダウン一辺倒になることはない。

「僕はMMAファイターだけど、第一にレスラーだ。ただ今は、世界に自分を知ってもらうために、レスリング以外の技術を前面に出している。パンチ、ショット(タックル)、キック、ヒザ、ヒジ……何でも見せられるように武器を揃えているけど、根底は常にレスラーだ。レスリングコミュニティには今でも愛着を持っている。ただ、僕の手には“電気”が宿っていて、それが上手く機能しているんだ」と、レスラーの部分を軸に、意識的に打撃も加えたMMAを見せているという。

 それをミックスさせているのが、コーチや先輩の存在だ。

 スティーブソンは、セコンドのジョン・ジョーンズについて、「彼との関係は僕のすべてだ。僕の戦い方や、将来どう戦いたいかという形を作ってくれた。彼は伝説的な存在だけど、今は僕の親しい友人であり、コーチであり、その間のあらゆる存在だ。あのようなステータスの人間が自分の道を導いてくれるのは光栄だし、とんでもないことだよ。彼の言うことはすべて吸収するようにしている。彼が僕を指導していて誇りに思わせたいし、他のコーチたちも誇りに思わせたい。

 ジョン・ジョーンズは、ブランドン・ギブソンやグレッグ・ジャクソンと同じくらい素晴らしいよ。完璧だね。コーチに求めるものすべてを持っている。時間通りに来るし、居残り練習にも付き合ってくれる。『彼(ジョン)は練習に来ない』とか『エゴが強い』なんていう世間の噂は、彼に関しては存在しない。彼は現れて、自分のやるべきことをやり、僕らをハッピーにし、導いてくれる。完璧なスクワッド(軍団)だ。一日一日を大切に、最高の時間を過ごそうとしているよ。

 メンターとしても十分に評価されていないと思うね。多くの人が、彼のファイターとしての側面や私生活で起きていることに目を奪われがちだから。でも、その影に隠れた部分を見れば、彼のメンターシップは僕らが持てる最高の資産だ。史上最高のファイターが、次の史上最高になるかもしれない新人を導いている。唯一無二の機会だ。僕はスポンジのようにすべての知識を吸収して、進み続けるよ」と、そのコーチングに感謝の言葉を惜しまない。

 それをミックスさせているのが、コーチや先輩の存在だ。

 スティーブソンは、セコンドのジョン・ジョーンズについて、「彼との関係は僕のすべてだ。僕の戦い方や、将来どう戦いたいかという形を作ってくれた。彼は伝説的な存在だけど、今は僕の親しい友人であり、コーチであり、その間のあらゆる存在だ。あのようなステータスの人間が自分の道を導いてくれるのは光栄だし、とんでもないことだよ。彼の言うことはすべて吸収するようにしている。彼が僕を指導していて誇りに思わせたいし、他のコーチたちも誇りに思わせたい。

 ジョン・ジョーンズは、ブランドン・ギブソンやグレッグ・ジャクソンと同じくらい素晴らしいよ。完璧だね。コーチに求めるものすべてを持っている。時間通りに来るし、居残り練習にも付き合ってくれる。『彼(ジョン)は練習に来ない』とか『エゴが強い』なんていう世間の噂は、彼に関しては存在しない。彼は現れて、自分のやるべきことをやり、僕らをハッピーにし、導いてくれる。完璧なスクワッド(軍団)だ。一日一日を大切に、最高の時間を過ごそうとしているよ。

 メンターとしても十分に評価されていないと思うね。多くの人が、彼のファイターとしての側面や私生活で起きていることに目を奪われがちだから。でも、その影に隠れた部分を見れば、彼のメンターシップは僕らが持てる最高の資産だ。史上最高のファイターが、次の史上最高になるかもしれない新人を導いている。唯一無二の機会だ。僕はスポンジのようにすべての知識を吸収して、進み続けるよ」と、そのコーチングに感謝の言葉を惜しまない。

ジョン・ジョーンズ「ゲイブルは未来だ」、マット・ブラウン「今すぐアスピナルに勝てる」

 一方のジョン・ジョーンズは、スティーブソンのMMAの将来性について、「ゲイブルは未来だ、彼はチャンピオンになる。それもすぐにだ。近いうちにUFC世界ヘビー級王者になる」「あとはUFC入りが“いつになるか”だけの問題だ」と言い切り、マット・ブラウンは「ゲイブルは今すぐトム・アスピナルに勝てる」と発言している。そういった反応も受け、UFCのダナ・ホワイト代表も「ゲイブルに注目している」とのコメントを残している。

 それらの賞賛について、スティーブソンは、「ジョン・ジョーンズの口から出る言葉には大きな意味がある。彼は僕のブラザーだ。彼は僕を間近で見ていて、僕ができること、僕の労働倫理、すべてを理解している。だから彼の言葉を信じていいと思うよ。でも、彼の言葉だけじゃなく、僕の言葉も信じてほしい。僕の労働倫理が本物であることを。その二つが組み合わされば、間違いなく実現する。自分としては、多くの人が信じてくれているから、そう言ってくれた彼らが正しいことを証明するだけだ。僕の労働倫理はナンバーワンだ。毎日時間通りに現れ、言われたことをやる。それが報われるはずだ。みんなの言葉に感謝している」と語る。

 そして、UFC参戦はいつになるか。

「様子見だね。そうなるかもしれないけど、今は言えない。自分でも(正確には)分かっていないんだ。いや、分かっているけど、分からない……中間の状態だね。試合に集中し人生で最高の時間を過ごし、圧倒して、家に帰る。金曜日に帰宅してから、誰から電話が来るか、どう返事をするか、そこで決まるよ。いずれにしろ、どこでUFCデビューしようと、史上最大の出来事になると思う。ブロック・レスナーがデビューした時よりも大きくなるかもしれない。それがスフィアであれ、その前であれ、後であれ、近いうちに実現する。自分を信じているし、正しくトレーニングしているから、準備はできている。

 どこでUFCデビューしようと、史上最大の出来事になると思う。ブロック・レスナーがデビューした時よりも大きくなるかもしれない。それがスフィアであれ、その前であれ、後であれ、近いうちに実現する。自分を信じているし、正しくトレーニングしているから、準備はできているよ」と、焦りはない。

「MMAに全力でコミットしている」が、周囲からは、2028年のロサンゼルス五輪での活躍も期待をかけられている。

「アメリカ合衆国のために、しかも自国開催でまた金メダルを獲れたら素晴らしいことだろうね。それが可能かって? 100%可能だ。僕の身体能力とワークエシック(労働倫理)があれば間違いなくできる。周りの人たちと、それが正しい選択かどうかを来年あたりに話し合うことになるだろう。今でもレスリングはしているし、以前よりも動きは速く、体も強くなっている。今マットに上がっても世界を圧倒できる自信がある。だから、そのドア(五輪への道)は閉まっていないよ」と28年LA五輪に向けてのレスリング復帰の可能性も語っている。


(C)APFC

“ゲイブルグリップ”で有名な伝説のレスラー、ダン・ゲイブルにちなんで母親から名付けられたゲイブル・ダン・スティーブソンは、この2年間をどう過ごすか。

「連勝で調子に乗って“俺はスーパースターだ”と思う奴もいるだろうね。でも、国際的にも、アメリカ国内でも、誰もが知っているスーパースター(コナー・マクレガーやイリア・トプリア、ジョン・ジョーンズのような存在)になるポテンシャルが自分にはあると感じている。だからこそ、クールに、謙虚に、準備を整えておくんだ。人々が僕を見て“アイツは本物だ。最高の結果を出すために全力を尽くし、トップに立つ男だ”と言ってくれるような存在になりたい。そのメッセージは、多くの家族や子供たちに響くと思う。僕の影響で、レスリングだけでなくMMAを始めたいと思う子供たちが増えることを願っている。

『ヘビー級を救う男』というラベルを貼られているけど、僕には見せるべきものがもっとたくさんある。みんなに見てもらうのが楽しみなんだ」

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