キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】壱・センチャイジム「もう激闘派の僕はいなくなった。ただ、僕は最近、ダウン奪取率100%」vs.前田大尊「今回、倒せる気がしている」

2026/02/05 16:02

前田「来るべき試合が来た」


──前戦は12月の川野龍輝戦で、判定負けでした。あの試合を今振り返ると?

「自分にとってはちょっと失望感の強い試合でした。キャリアの中でも、ちょっと勝ち方を見失ってる時期に入ってるなと思っていて。それをすごく痛感した経験だったので、自分の中でもどうすれば勝てるのかというのをすごく考えるようになって、そこを意識して練習するようになったので、次はそれを出せる試合にしたいと思っています」

──その前、10月の國元楓磨戦でKO勝ちしていて、川野戦の前には「倒せるスタイルも見えてきた」と話していたと思います。そこが逆にスタイルの迷いにつながった感じですか?

「國元戦もそうですけど、僕のKOの中でも一発でドカン! っていうKOはそんなになくて、詰めて詰めて当てて相手を倒すっていうKOしかないんですよね。だから一発で真のKOみたいなものをまだ掴みきれてないのもあって。自分の中でもそれは、経験としても実力としてもまだ足りてない部分だなというのを、前回の試合ですごく再認識したんです。だからそこをまた一段と深めていかないといけないなというのは感じました」


──それもあって、SNSでは「常葉でもいいから毎月でも試合がしたい」と書いてましたよね。それが今回の代打出場につながったんだと思いますが。

「そうですね。止まっていても何も進化はないなと思って、経験をとにかく積みたいなという思いが本当に強くなったので、体を酷使してでも挑戦していきたいなという思いで、ああいう発信をさせてもらいました。それがこうして壱・センチャイジム戦につながったので、僕としては本当に、来るべき試合が来たなという感じがあります」

──前回は2024年12月の横浜大会、トーナメントの準決勝での対戦でした。前田選手にとってはKNOCK OUTでの初試合で、1年2ヵ月ぶりの再戦になりますが、前回の壱戦ではどう感じましたか?

「壱選手は試合運びがとにかくうまくて、そこが経験の差なのかなと思いました。でもこの1年で、壱選手ももちろんそうですけど、僕も経験を積んできて、またレベルが上がってると思うので、前回とは違った展開になるんじゃないかなと思っています。あの時も僕としては『挑戦』という構図でやっていて、今回もそこは変わらないんですけど、特に違うのはオープンフィンガーグローブ(OFG)への初挑戦でもあって。しかもREDルール、首相撲ありのルールというのも、僕はあの試合以来で久しぶりなんですよね」

──確かにそうですね。

「今、思うように勝てていない状況での壱戦ということで、『挑戦』という意味は変わらないんですけど、その規模は今回の方が大きいかなと思っていて。でも、ここさえしっかりと打破することができれば、今までの全てが報われると思ってるので、必ず何としてでも勝ちにつなげてやろうと思っています」


──壱選手も昨年6月の森岡悠樹戦までは倒し倒されという試合が続いていましたが、10月の繁那戦では、またちょっと違う、本来に近いスタイルを見せていました。あの試合を見て、何か感じるところはありましたか?

「あの試合も、見ていて本当にうまいなと思いました。勝ち方を分かっているというか。僕に今ないものを持ってるなと思っていて。でもそんな僕だからこそ噛み合うというか、僕としては壱選手とは相性がいいと感じているので、打破できるんじゃないかなと思っています」

──そこを打破するために、どう戦いたいと思っていますか?

「まず、壱選手のリズムにさせないようにしたいですね。僕は真っ当に戦うよりも、自由に戦っていた方が自分のリズムとしてすごく確立されているなと思っていて。それが壱選手の、ムエタイベースを崩す相性のいいポイントなんじゃないかなと思っています」

──そして、最終的にはどう勝ちたいですか?

「直感というか、勘みたいなものなんですけど、今回、倒せる気がしていて。それはOFGだからというのもあるんですけど、ここで何かを掴めるような気がしているんです。これは感覚的な話なんですけど、僕自身もすごく楽しみにしています」


──OFGについては今回、試合が決まって練習し始めた感じですか?

「そうですね。以前から、もしかしたらREDルールもあるかもしれないということで、用意はしてあったんですけど、使ったのは初めてでした。やってみると、本当に何から何まで違うというか、グローブの分の長さも違いますし、ガードしても入ってくるぐらい小さいし、硬さも、本当に感覚として全然違ってて。もう1個OFGを買って、ジムの人にも着けてもらって練習してもらったりしているので、本当に感覚としてはすごくよくなってきていると思います」

──特に壱戦に関しては、OFGでの首相撲とヒジという部分が大きいと思いますが。

「でも逆に言うと、近距離だからこそ僕のパンチが通るというのもあると思うので、そういったところも生かしていきたいですね。それに自分も組みは本当に練習していて、小さいからこそ、壱選手の組みをかいくぐることができるポイントもあるんじゃないかなと思っています」

──年明けから大きな相手との再戦になるわけですが、今年はここで勝った上で、ガンガン試合していきたいという感じですか?

「そうですね。2026年は本当に全勝という意気込みを掲げて、やっていきたいなと思っています」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?

「今回は一発で奇跡的に勝つというのではなくて、僕は本当に勝つべくして勝つと思っているので、試合の流れも全て、一瞬も目を離さずに見ていてほしいなと思います。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.342
2026年1月23日発売
元王者モレノを下した平良達郎。2.8 UFC連勝目指す堀口恭司。朝倉未来をTKOのシェイドゥラエフ、サトシ撃破のノジモフのロングインタビュー。【40周年対談】佐藤ルミナ×鈴木千裕、武尊×野杁正明も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント