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インタビュー

【Krush】“激痩せ画像”がSNSでバズった谷川聖哉「複雑な気持ちになりました」試合は「今回は蹴りに特化」、対するモリは「いつもと同じ闘志を持って戦う」

2026/01/21 23:01
【Krush】“激痩せ画像”がSNSでバズった谷川聖哉「複雑な気持ちになりました」試合は「今回は蹴りに特化」、対するモリは「いつもと同じ闘志を持って戦う」

vs.世界を見据えて80kgの契約体重での試合に臨む谷川(C)K-1

 2026年1月25日(日)東京・後楽園ホール『Krush.184』のセミファイナル-80kg契約3分3R延長1Rで対戦する、Krushクルーザー級王者・谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とジュリオ・セザール・モリ(ブラジル/Brazilian Thai/team Mori)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 谷川は空手で第1回&第3回真正会全日本選手権大会重量級優勝など数多くの実績を残し、2017年5月にキックボクシングでプロデビュー。2020年3月よりK-1 GROUPに参戦すると2021年7月の「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」、2022年4月の「K-1無差別級トーナメント」でいずれも準優勝。8月にはK-Jeeとのクルーザー級日本最強決定戦で勝利した。

 ミドル級まで階級を下げて臨んだ2024年3月の「初代Krushミドル級王座決定トーナメント」準決勝でブハリ亜輝留に敗れると、8月にはクルーザー級に戻りRUIを初回KO。2025年5月、山口翔大を延長戦で破り第3代Krushクルーザー級王座に就いた。9月のK-1でレダ・ゼイディにKO負け。戦績は14勝(6KO)11敗1分。

 モリはFIGHT DRAGON -80kg王者、元S-BATLLEヘビー級王者の42歳。2021年3月にK-1初参戦で神保克哉に判定負けも、11月のKrushではブハリ亜輝留を右フック一撃でマットに沈めた。2022年4月、松倉信太郎に判定負け。11月のKrushでブハリ亜輝留にリベンジを許して以来、K-1グループには約3年2カ月ぶりの登場となる。戦績は12勝(8KO)11敗。

谷川「よくもそんな相手を当ててくれたな」

──SNSにアップした減量中の写真が大きな話題になって、ネットニュースにまでなってましたね。

「まさか、痩せてYahoo!ニュースになるとは思わなくて、最初は喜んでたんですけど……以前はどれだけ太ってたんだっていうので、後からちょっと複雑な気持ちになりました(笑)」

──そうですか(笑)。

「芸能人みたいじゃないですか、『デブが痩せた』みたいな。だからちょっと複雑だったし、身近な人からも『あの写真、顔が違いすぎる』って言われて、ちょっとビックリもしています」

──しかもあの写真はメガネをかけてましたからね。「もう貴乃花さんにも似てない」みたいな声もありましたよね(笑)。

「それは言われます。『最近、色気づいてんじゃないか』とも言われました(笑)。そんなつもりはないんですけど、やっぱり痩せるとそういう風に見えるみたいで」


──あの写真の時点で、体重は何kgぐらいだったんですか?

「86~87kgぐらいですかね。今回は80kg契約ですけど、減量はメチャクチャ順調です。ミドル級で75kgに落とした時は、もう『体重を落とさなきゃ』というので必死だったんですけど、やっぱり80kgだとそういうわけでもなく、かといって無駄なものも取らずにという感じで、個人的に過去イチ調子いいなという感じです」

──では、体重を落としながら動けてもいるという感じ?

「そうですね。減量のための練習じゃなくて、ちゃんと練習をしながら食事を気をつけていく感じにしつつ、相手が決まるのがギリギリだったので。やっぱり階級を下げたとはいえ、やっぱり重量級だから外国人が来るかなと思ってたんですよ。外国人を想定しての練習をずっとやってました」

──今回、80kgでの出場を決めたのは、9月の前戦、クルーザー級での負け(レダ・ゼイディ戦)を踏まえて?

「前回、また外国人に負けちゃって、何かを見直さないと本当によくないなというのをずっと考えていて。食事ももっと見直せるんじゃないかなと思ったし、正直、体重も落ちてきてたし、90kgを維持するのが難しくなってきたというのもあって。骨格的には正直、90kgじゃ無理なのかなという話をしてたんですね。体重が軽くなるとスタミナも持つし、対戦相手も以前より小さくなるじゃないですか。そうなったら、自分の持ち味がもっと生かせるんじゃないかなと思ったんです。

 ただ、またいきなり75kgとかまで行くと、昨年のトーナメントみたいな感じになるのもイヤだったんです。それで卜部功也さんとも話して、もし80kgで組んでもらえたらなと思ったんです」

──なるほど。

「だから80kgで新しい階級を作ってほしいという考えはなかったんです。ただ、実際に減量してスパーリングして練習して……ってやってたら、80kgの階級があったら自分に一番フィットするだろうし、メチャクチャいいなと思うようにはなりましたね」

──では、いずれは80kgの新階級を作ってもらえるように持っていきたい?

「最終的な理想はそういう感じなんですけど……でも、最近は階級が多すぎるんじゃないかなとも、正直思うんですよ。いっぱいあってややこしいなというのはずっと思ってて。とはいうものの、自分のベストは80kgだろうという気もするし。だから複雑ではあるんですけど、それも結果次第かなと思うので。今はそのへんは深くは考えてなくて、とりあえず、今は『対外国人1勝』というテーマを今はメインに置いてる感じですね」


──そこで今回はジュリオ・セザール・モリ選手との試合になりました。相手の印象は?

「倒れないっていうイメージですね。打たれ強くて、K-1ではKO負けはないですよね。そこでちゃんと倒して、結果を残していけば、宮田Krushプロデューサーなり須藤元気K-1プロデューサーなりに、新しい階級アピールにもなるかなと思うので、とにかく倒して勝ちたいなという欲が、久しぶりに湧いてますね」

──モリ選手はブハリ亜輝留選手にKO勝ちしたこともあります。攻撃面で警戒すべきと思っているところは?

「たぶん相手は自分の打たれ強さを分かった上で出てくるので、駆け引きというよりは打たせて打つみたいな感じで、僕と真逆なのかなと思います。何も見ないで振ってくるパンチは、やっぱり外国人特有のパワーがあるのかなと思うので」

──失礼ながら……谷川選手は、そういう感じでガンガン来る選手にはちょっと弱いかなという印象が……。

「そうなんですよ! 技の駆け引きとかじゃなくて、言い方は悪いですが、ゾンビみたいにガンガン前に来るタイプが苦手で。よくもそんな相手を当ててくれたなって、正直ちょっと思ってますね。階級を変えて大事な一発目なのに、僕の一番得意じゃないタイプなので。でも、その点でも殻を破って、『谷川いいんじゃね?』って思わせるにはいい相手かなと思うようになりました」

──自分としてはどう攻めていきたいですか?

「僕は蹴りが得意なんですけど、今までは『パンチに慣れなきゃ』と思い込みすぎて、パンチとかディフェンスの練習に重きを置いてたんですけど、今回はもう一度初心に帰ろうと思っていて。パンチの練習も必要ですけど、今回は蹴りに特化したというか。80kgまで落としたことで、お腹のムダな肉も落ちてきて、足が手みたいに動くのが僕のよさだったなっていうのを再認識してますね」

──原点回帰できそうなんですね。

「それにKRESTも新体制になったり、いろいろあったりして、本当に自分で自分の練習に責任を持つようになったというのもあって。結婚したのも大きいと思うんですけど、自分は格闘技で収入を得ているので、格闘技でいい結果を残さなかったら、もちろん収入も減りますし。チャンピオンになったっていうのもありますし、全部に自分で責任を持とうと思って練習すると、同じ練習でも内容も質も全然変わるなと、改めて思いました」

──また、試合とは直接関係はないですが、以前に戦った山口翔大選手がリングを離れることを決めて、SNSでやりとりもされてましたよね。同じリングで外国人とも一緒に戦ってきた盟友のような気持ちがありますか?

「そうですね、彼とは昔から知り合いだったので。やっぱりこの階級の日本人は少ないので、寂しい気持ちはありますけど、引退する気持ちのある人に無理やりやらせて勝てるかどうかっていう、中途半端な世界じゃないんで。そういう意味ではお疲れ様でしたという感じですかね」

──改めて、日本人として重量級で外国人に勝っていきたいという気持ちは大きいですよね。

「そうですね。今、65kg以上の選手で、日本人で外国人とやっていけてる選手っていないじゃないですか。せっかく開国宣言して、いろんな外国人選手をK-1が連れてきてくれてるのに。今、もうひとつK-1が盛り上がらないのは僕らのせいだと思ってるので。そういう意味でも責任感は感じますね。せっかく強い選手を呼んでも、やっぱり日本では、そこに対抗できる日本人選手がいないと盛り上がらないと思いますし。そういう意味では、僕は一番大きい階級ではなくなってしまうんですけど、やっぱり日本人が活躍しないと国内の格闘技も流行らないですし」


──ですよね。

「そこはすごく責任を感じて、反省もしてます。去年は1勝1敗なんですけど、相撲を取ってしまって、外国人に負けて。『やっぱり谷川はダメか』と、ファンの人を失望させてしまったと思いますし。最近はK-1がナメられてますけど、僕が見てきて、ちっちゃい頃に憧れてたのはやっぱりK-1ですからね。それを復活させるためにも、中量級、重量級の日本人がやっぱりいないと盛り上がらないし、そこは自分がやらなきゃいけない仕事かなと思います。今年はK-1の大会もいっぱいありますし、僕も最低4試合はしたいと思ってるので」

──それは楽しみです。

「そのためにもここは絶対勝たないと、これ以上の外国人を当てられることもないと思うし。『あいつはもう無理だよ』って言われるのが関の山だと思うんで。今年は何としてもそこを突破したいなと思います」

──勝っていけば、いろんなチャンスも巡ってくるでしょうしね。

「そうですね。僕はここ2~3年、トーナメントに出させていただいたりとか、すごくチャンスをいただいてるんですけど、そのチャンスを無駄にし続けている自分にも失望した1年だったので。もうこれ以上自分に失望したくないし、家に帰れば奥さんがご飯作ってくれたりっていう、本当に最高のサポートがあって、もう何も言い訳できない環境にいるので、今年は特に頑張りたいと思います。この前の練習の時、僕がKRESTで最年長だったんですよ」

──おお、そうでしたか。

「ちょっとゾッとするなと思った部分もあって(笑)。いつまでも自分が下っていうイメージがあったんですけど、そういう意味でも、そういうのも払拭していかなきゃいけ
ないと思いますし。今までは『勝てばいい』と思ってたんですけど、もうそういう立場でないっていうのもあると思うので。まあ、倒しづらい相手を何で当てたんだよってマジで思うんですけど(笑)、それも試練なので、頑張らなきゃなと思ってます」

──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか?

「去年、皆さんの信用をたくさん失ってしまったと思うんですけど、今年はK-1もKrushも、メチャメチャたくさんの大会があるので、僕もたくさん試合をして、『やっぱりK-1の中重量級は谷川聖哉あり』っていうところをもう一度見せて、躍進の年にしたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いします」

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