最後、両者は気迫が交差するような打ち合いを見せた 撮影/安村発
RISE 195
2026年1月18日(日)東京・後楽園ホール
※ABEMAにてLIVE配信
▼メインイベント(第10試合)第7代RISEスーパーフェザー級(‐60kg)王座決定戦 3分5R延長1R
×パヌワット・TGT(TARGET/同級1位)
判定0-3 ※47-50、47-49、47-48
〇常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級3位)
※常陸が新王座に就く。
常陸は2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。

「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」では1回戦でシャクリヨール・ユラエフを新必殺技の二段飛び蹴りで三日月蹴りを入れる“スーパーひたちキック”でKOしたが、6月の準決勝で1月に判定勝ちしたエン・ペンジェーにリベンジを許して敗退。10月の「第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント」1回戦ではGUMPに判定勝ちしている。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は14勝(9KO)6敗1分。

パヌワットは11歳でムエタイの試合を始め、来日後はトレーナーと選手を兼任。タイ人特有のミドルキックとテンカオを得意とする。2019年の直樹戦以来約5年ぶりのRISE参戦となった2024年4月、「漢気トーナメント」の準決勝で高橋亮を左フックで初回KOすると、決勝では岩郷泰成を右ハイキックで2RにKOして優勝。

12月にはチャンヒョン・リーに延長判定2-1の僅差で勝利と快進撃を続けていたが、3月の「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」1回戦で笠原友希にKO負け。10月の「第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント」1回戦では細越竜之介に判定勝ちで再起した。戦績は51勝(8KO)8敗2分。

1R、軽快なステップを踏み、前手を伸ばすパヌワット。常陸はさっそく前へ出ていくと、パヌワットはハイキック、ヒザ、ジャブ、右アッパーなど多彩な技で迎え撃つ。前手を出しながら前へ出ていく常陸に、パヌワットはハイキック、右カーフ。

前手を伸ばしてけん制するパヌワットが常陸を入りづらくさせ、右カーフや前蹴りを決めていく。常陸はワンツーを打つが、パヌワットは打ち合わずすぐに離れていく。自分の距離、自分のペースで戦っているのはパヌワットか。オープンスコアは10-9×2でパヌワットのラウンドに。

2Rも前に出る常陸を左ミドル、左ヒザで迎え撃つパヌワット。毎回、前進に合わせる技が違う。さらに右カーフ。常陸はジャブからの右ボディ。常陸は右ボディを強打するが、すぐにパヌワットも左ボディを返す。右ストレートをもらった常陸だが、下がらず前へ出て右を打つ。

パヌワットが飛び込んでの左フック、常陸は右アッパーと左フックで迎え撃つ。どんどん前へ出る常陸がジャブ、パヌワットはワンキャッチのヒザと左フック。パヌワットが顔面前蹴りで場内を沸かせる。常陸がパヌワットをコーナーへ詰めて左ボディを連打していく。パヌワットはブロックを固めていたが印象は悪い。OPスコアは10-9×3で常陸。

3R、パヌワットは一度目の飛び込みでワンツー、二度目は飛びヒザ蹴りと変化を見せる。前へ出る常陸に左インロー、右カーフ、テンカオ。それでも常陸は下がることなく前へ出る。そこへパヌワットがジャブ。パヌワットはサウスポーにスイッチして左ボディと左フック。

ここでパヌワットが打ち合いを仕掛け、常陸も打ち合って右ストレートを狙っていく。パヌワットは右ストレート、左ボディ。常陸は前へ出てパンチを出していくが、パヌワットはロープを背負って常陸のパンチをウィービングでかわしてみせる。OPスコアは10-9×2で常陸。

4Rも前に出る常陸を前蹴りで押し戻すパヌワット。前足を上げ下げしてそこから顔面へ前蹴りを放つパヌワットに、常陸はジャブから右ロー。互いにボディを打ち合い、常陸の右カーフでパヌワットの足が流れる。パヌワットは前蹴りで常陸を離すが、常陸が左ボディ、右カーフ、左アッパー。どんどん前へ出る常陸

常陸の左フックからの右ストレート、さらに右カーフ。パヌワットもカーフを蹴り返す。パヌワットの右ミドルには、すぐに常陸が右ボディを返した。
5R、ヒザから左フック、右ストレートのパヌワット。常陸は飛び込んでの左ボディを打つ。パヌワットの右ストレートをもらっても下がらない常陸が右カーフ。前へ出て右ストレート、右ボディを出す常陸に、パヌワットもジャブと右ストレート。さらに左フックも打ち合う。互いに右を繰り出し、前へ出る常陸に右フックで迎え撃つパヌワット。

ラスト10秒、常陸がパンチを振り回し、パヌワットも打ち合っていく。
判定は3-0で常陸が勝利。2度目の挑戦でベルトを腰に巻いた。セコンドの宮城大樹会長は思わず涙。

常陸はマイクを持つと「本当にやっとここまで来れました。自分をいつも応援してくださる皆さん、チームの皆さん、スポンサー、家族、みんなのおかげでベルトを獲ることが出来ました。大樹さん、自分は10年間、しょうもない悪ガキだったんですけれど…悪ガキでもないか。大学も留年してプロもやりたくないって選手だったんですけれど、大樹さんに出会ってチームに出会って、RISEに出会ってキックボクシングに出会って人生を変えることが出来ました。自分は格闘技を通して人生を歩んできたと思っています。

この先、RISEの王者として自分は新たなチャレンジもしていきたいし、中村(寛)選手、体重は合わせるのでぜひやりたいです。ベルトを獲らないと言えないと思っていたので、どんどん強いヤツを倒してこのベルトの価値を上げていきたいと思います。最後にお父さん、お母さん、ここまで育ててくれてありがとうございます。やっとキックボクシングで一番のベルトを巻くことで出来たので、少しは親孝行できたと思います。長生きして見守って欲しいです」と、マイクで思いの丈を語った。




