2026年1月18日(日)東京・後楽園ホール『RISE 195』にて、スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rで第6代DEEP☆KICK -53kg王者・上村雄音(BK GYM)と対戦する同級1位・那須川龍心(TEAM TEPPEN)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
那須川の2025年は3月、兄の天心を苦しめ志朗に勝利したこともあるクマンドーイを2RでKOする衝撃スタート。6月にはハマダ・アズマニに圧勝してISKA K-1ルール世界ストロー級(-51.5)王座に就き階級を上げることを宣言。8月にスーパーフライ級第一戦でいきなり1位の政所仁を破り、10月には『GOAT』でチャラームダムを1RにバックキックでKOした。通算13連勝とその勢いが止まることはなかった。
2026年の“龍”はどこまで昇っていくのか。そしてもう一人の“竜”との行方は?
自分を信じられるようになった
――2025年を振り返ってみて、去年はどんな1年でしたか?
「去年は全勝できて、自分自身で印象深い試合が多かったですね」
――クマンドーイ選手をKOで倒したりISKAのタイトルを獲得したり、10月にはGOATという舞台でもタイのMVPのチャラームダム選手に勝利をしました。RISE以外のリングも久々だったと思うのですが、ご自身ではどんなテーマを持って臨んだ試合でしたか?
「しょうもない試合をしたらダメだなっていうのがありましたし、メインを任されているっていうのもありますし、俺が違う団体で負けたりしょうもない試合をしたら、やっぱりRISEの格も落ちちゃうのかなってRISEを引っ張る身としてすごく思っているので、本当に圧倒的に勝ちに行こうとか、見せようと思っていました」
――その中で終わってみれば会心のKO勝利で終えることができましたが、試合展開やフィニッシュは想定通りでしたか?
「ああいう“派手な技で倒せたら良いな”ぐらいな感覚で、試合前の控室からバックスピンが入りそうだなみたいな感じで思っていました。あまり練習はしていなかったんですけど試合前の控室で練習していたら、まさかのそれがハマっちゃったという感じでした」
――“自分持ってるな”って思いましたか?
「思いますよね(笑)。『ここでこれを決めちゃうか』みたいな。『持ってるわ、俺』みたいなのはありましたね」
――お兄さん(那須川天心)とどうしても比較されちゃうじゃないですか。同じくタイの強豪選手を相手にして、バックスピンで同じような倒し方をして、その結果に何か思うことはありましたか?
「その時はあまりなかったんですけど、試合が終わった後にSNSの反応で『そういえばそうじゃん』って色々と共通点があったなって思う事があったんですよね。天心がやった時はKNOCK OUTの旗揚げ大会で、俺の時はGOATの旗揚げ大会で、やっぱり兄弟似るんだなって思いました」
――デビューして間もなく4年になりますが、次戦がMMAの戦績も含めてちょうど20戦目という節目になります。改めてデビューしてから振り返ってみて、ここまでの道程はご自身でいかがですか?
「まだデビューして4年ですからね。全然新人だなとかまだ20戦もしてないんだって思いますし、本当にまだまだだなって思います」
――私たちから見ると濃い4年だった様に見えるんですけど、龍心選手自体はそうではない?
「振り返ると濃いなって思う試合もありますけど、自分自身ではまだまだだなっていう気持ちの方があります」
――2023年2月の塚本望夢戦以来13連勝中ですけど、デビュー2戦目や塚本戦では負けも経験しました。そこから勝ち続けられるようになって、手応えを感じ始めたのはいつぐらいからですか?
「2024年3月の松本天志戦ぐらいから『あれ? 俺思ったよりできるぞ』みたいな、そこまで自信がなかったんですけどそこでやっと自信を持てるようになって、6月の塚本戦で『俺はできるんだ』っていう確信に変わりました」
――それは「今までと違うな」っていう感覚的な部分ですか?
「感覚的な部分もありますし、やっている事が間違っていないんだっていうのも知れたし、自分を信じられるようになりましたね」
――その辺から発言的な部分も変わってきて、RISEを引っ張っていくという意思を感じ取れるようになってきました。それは技術やメンタルが色々と繋がってきて自信が持てるようになってきたからですか?
「それもありますし、結果を残していけば自分の発言力も増していきますし、そういうことも言えるようになりました」
――今回はスーパーフライ級で3試合目になりますが、相手はRISEではノーランカーですけど、元DEEP☆KICKチャンピオンの上村雄音選手です。上村選手の印象はいかがですか?
「元ボクサーっていうのもあって、勢いがあるなと思います」
――パンチの打ち合いで挑んでくるんじゃないかなという見方もありますけど、龍心選手としては打ち合いを挑まれたら受けるつもりですか?
「全局面できるようにはしていますし、今回そういう相手だからといって舐めているわけでもないので、どんな展開が来ても想定済みっていうか、どういう展開が来ても対応できるようにしています。だから本当に抜かりはないですね」
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最終目標はそこです
――一切油断もしていないという事ですね。年末年始もしっかり練習をやっていたようですが、ハードな日々を過ごしていましたか?
「年末年始に休んだのは1月1日のみなので、それ以外は練習していて大晦日も練習していました」
――世間の雰囲気とは違う追い込んだ練習生活をしていたんですね。
「練習をしに行こうと家を出ても外が休みムードでほんわかしていてやる気が出なくて(笑)。年末年始だし食いたいもの多いしみたいな感じでした」
――SNSとかも開けば皆んながお休みムードな感じですもんね。
「そうですね。だから練習というか、年始に試合はしたくないなって思いましたね」
――1月に試合をするのは初めてですか?
「初めてです。いつも年末に試合をやって、年始は遊んで2月に試合って感じなので」
――いつもと違うリズムが経験できそうですね。
「これもまた経験かなって感じですね」
――スーパーフライ級は花岡竜選手が現チャンピオンですが、12月の鈴木真彦選手との試合はご覧になられましたか?
「解説に入っていたので見ていました」
――あの試合はどのように見ていましたか?
「もらわずに当てるっていうのが本当に上手な選手だなって思いましたね」
――言い合いというわけではないですけど、お互いに思っている事があって発言したりしている中で、花岡選手がこの間の試合後に「もう53kgは厳しいかも」という発言もありましたが、その事についてはどう思っていますか?
「53kgがきついなら上げればいいし、だけど花岡選手が上げるならその1回だけ階級を上げて戦ってもいいのかなとか思ったりしています」
――対戦をしたいという思いは龍心選手の中にもあるという事ですね。
「それはもちろんありますし、その1回だけなら全然上げてもいいと思っています。本当にマジでやってやります。本当に倒したいし強いので、だからこそ準備が大事だと思いますし、今はもちろん今回の対戦相手の事を見ていますけど、その先を見てやっているって感じですね」
――同じ階級で世界王者の大﨑一貴選手が、RWSでムエタイに挑戦していましたが、その試合はご覧になられましたか?
「DAZNに登録していなくて見ていなかったんですけど、内容は聞きました。そもそもムエタイに挑戦すると言う事がすごいと思いますし、やっぱりそこは今の自分の階級の中で1番強い選手としてリスペクトを持っています」
――当然そこも最終的には狙っていきたいですか?
「そこも倒します。というか全部倒します」
――近い階級の選手はどんどん倒していくという事ですね。
「最終目標はそこです。だけど今は大﨑選手を倒す事よりも花岡を倒す事が目標ですね」
――まずはそこなんですね。
「あいつはぶっ倒さないといけないんで」
――花岡選手から色々煽られたりして、さすがに龍心選手も思うところはありましたか?
「まず見ているところが違うので、そういう狭い視野でやっているんだっていうのも思いますし、こいつがチャンピオンとしてどうなのかなとも思いますし、『じゃあ、お前にはできんの?』って話なので。器が違うよっていうところを見せたいです」
――今年は1月から試合がスタートしていきますけど、2026年はどんな1年にしていきたいですか?
「53kgに階級を上げて『まだ花岡選手や大﨑選手には勝てない』って言われるので、そこを1人ずつ倒していきたいですし、RISEもそうですけど格闘技全体を盛り上げていかないといけないので、そこを目指しています。そういうのができるのは俺しかいないと思っているので、そういう年にしていきたいですね」
――業界全体を引っ張っていって、今年も良い1年にしていきたいなという感じですね。
「そうですね」
――最後に、いよいよ迫ってきている後楽園大会に向けて、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
「1月大会はガチトーナメントだったり、タイトルマッチだったり、色んな面白いカードがあるんですけど、今回の大会は自分が主役なので、皆様ぜひ応援をお願いいたします」