ダウンを奪われたからこそ目が覚めた

――昨日の公開計量で握手を拒否されましたけど、あの時はどういう気持ちでした?
「あれはRENA選手ずるいなと思うんですけど、前の日のインタビューの時に握手して様子見ようかなって言ってやってきたんで、さすがにそこで試合前に握手して『よろしくお願いします』って笑顔で言ったら、自分急にキャラ変して気持ち悪くなっちゃうじゃないですか(笑)。ああするしかないですよね」
――肩をタッチされましたよね。あれはなんか意図があったんですか?
「無視するのも良くないかなと思って、とりあえずしないぞみたいな。握手しないよ、みたいな感じで言ってみました」

――ノースサウスのような状態からギロチンに変えたのは、あれは手応えがないと思って変化をした?
「そうですね。ノースサウスのセットをしながら、2つ3つ技を狙ってたんですけど、その後の段階で一番極めやすいなと思ったのがフロントだったんで、フロントを選んだっていう感じです」
――入ってる時に極まるなっていう感覚はあった?
「首を抱えた段階で、あ、もうこれは極まると思ってました。どこまで耐えるのかなと思いながらやってました」
――ダウンを奪われて、逆転できた理由っていうのはどう分析してますか?
「ダウンを奪われたからこそ、逆に自分のやることを冷静に判断できてて。逆にあそこでダウン取られてなかったら、あのまま打撃で長い時間やり合っちゃってたっていう可能性もあるので、あそこで目が覚めて自分のやることができたっていうような感じですね」
――アンチの声が周りに届いてるんでしょうか?
「そうですね。お母さんとかがそういうのを見るので、自分に対するアンチは別に全然自分は気にしないんでいいんですけど、家族に言われるとちょっと腹立つなって思ったんで。多分お母さんもそういう気持ちなのかなって学びました」
――全部自分に言ってこいと。
「そうですね。文句のあるヤツはRoys GYMに来てくださいって感じですね」

――試合前から随分といろんなことを見せてきたんですけども、伊澤星花チャレンジで一緒にやってる子たちにこれを見せて、2026年どんなことを期待してますか?
「変なキャラっていうかそんな感じになってるんですけど、それぞれやっぱキャラがある方が強いと思うんで、キャラも大事にしながら。でも2人ともまだ前回極められなかったので、極められる選手になるっていうのが一番大事なことなので。2人とも2月23日にDEEP JEWELSで試合があるので、極めて勝てるようにこっからめちゃくちゃきつい練習をさせるんで頑張ってほしいですね」
――女子格闘技を盛り上げるっていう意味では強いことも大事なんだけど、今日みたいにお互い腹を割って、煽り合って盛り上げるっていうのも大事だなって感じたのかなと思ったんですけど、それはどうでしたか?
「そうですね。前回の大島選手とやった時も、ちょっと強い言葉で言ったりしてたんですけど、その時は不発に終わってしまって。今回相手がRENA選手で、RENA選手も気が強くてバチバチに言ってきてくれたからこそ、今までの女子格闘技で一番注目度が高かった試合になったんじゃないかなと思うんで、ストーリー作りはよくできてたっていうか、相手がいてこその面白い試合、期待できる試合、みんなが注目する試合になるのかなって思ったんで。女子って見られ方を気にしがちなんですけど、もっと思ってることはどんどん出していって欲しいなと思います」

――RENA選手にダウンを奪われた時に、止められるんじゃないかという焦りは全くなかったですか?
「そうですね。1回効いちゃったんですけど、そこからの寝技で下になった時の自分の蹴り上げとかが得意なので、それで距離を取って時間を稼ぐっていうような感じでした」
――もう1回戦いたいっていう思いは今はどうですか?
「もう1回戦っても自分が極めて勝っちゃうなと思います」
――勝ち上がってくるんであれば受ける?
「もちろんそうですね。自分はいつでも誰でも試合するので、オファーがあればするので。ただ、ケイトだったり大島さんとか、浜崎選手もいるし、女子選手に強い選手たくさんいるので、そういう選手たちに勝ってもう1回来てくれたらやりたいです」


