MMA
インタビュー

【RIZIN】伊澤星花、戦い終えてRENAに「めちゃくちゃ仲良くなれるかもしれないし、めっちゃ仲悪い可能性もありますね」「勝ってもう1回来てくれたらやりたいです」

2026/01/01 01:01
 2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN師走の超強者祭り』にて、第10試合のRIZINスーパーアトム級(49.0kg)選手権試合5分3Rで挑戦者のRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)に2R1分58秒、ギロチンチョークで勝利した王者・伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)が試合後インタビューに答えた。 自分に追いついてこいよ ――今の気持ちを教えてください。 「ま、ほっとしてますね。勝てて」 ――RENA選手の左フックをもらった瞬間はどんな思いだったんでしょうか? 「フックだったんですけど、来るってそんなに思ってなくてもらっちゃったんで悔しいですね」 ――まだ全然意識はあった? 「倒れた時に“あっ”と思って、上から追撃来るのがあってそこからは冷静に対処しなきゃって感じでしたね」 ――RENA選手はどういったファイターだったか教えてください。 「パンチが、今までいろんな選手とやってきたんですけど、スーパーアトム級の中で今までやった選手の中で一番パンチは重かったなと思いました」 ――今後の目標展望というのを教えてください。 「最近ずっと言ってるんですけど、女子格闘技をもっと面白くしていきたいなと思ってて、凄くいい選手がたくさんJEWELSにもいるので、そういう選手たちもどんどんRIZINに上がってきて、RIZINの中でも女子格闘技を盛り上げていけたらいいなと思っています」 ――試合前から煽り合いもありましたけれども、今のRENA選手に対する心境は? 「入場の時から凄い華はあるなって思ってたんですけど、お互いの煽り合いの中でもまだ本心が見えてないんで。もうちょっと本心を現にして話し合って、仲良くなれるかどうかかなと思います(笑)。めちゃくちゃ仲良くなれるかもしれないし、めっちゃ仲悪い可能性もありますね」 ――その話し合いの場を作る準備はある? 「それはRIZIN次第ですかね」 ――RENA選手と遺恨を清算したことで、練習したいという気持ちは多少はございますか? 「凄く打撃が強かったんで、キックのスパーとかもやってみたいなとは思いますね、率直に」 ――この煽り合いの中で女子格が、伊澤選手が王者だと盛り上がらないというようなこともありましたけど、そういうことに対して、この勝利で改めて結果を見せたっていう思いが大きいですか? 「お互い煽り合ってた期間が長すぎて、試合直前に自分何に怒ってるのかわかんなくなっちゃって(笑)。でも、物語が進んでないって言われたのだけ引っかかってる部分があって。自分の中で格闘技に魅了されて格闘技を始めて、もっと広げたいなと思ってジムも始めて女子格闘技盛り上げたいと思って伊澤星花チャレンジとかも始めているんで、自分の中で物語を進めているので。そこはもっと他の女子選手が頑張ることによって女子格闘技のストーリーだったり物語も進んでいくと思うんで、女子格闘家全員に向けてなんですけど、もっとよりガムシャラに貪欲に頑張ってほしいなと思ってます」 ――自分のレベルに追いついてこいと。 「自分が強すぎることが悪いことみたいになってるんですけど、全然自分の中では物語を進めてるんで、そこに追いつける人が今までいなかっただけなのかなと思ってるんで。もっともっとガムシャラに日々の練習だったりをして、自分に追いついてこいよと思ってます」 ――大島選手とケイト選手の試合が発表されましたけど、そこもまだ全然自分のストーリーには絡んでこない次元ですか? 「大島選手とは前回タイトルマッチしてるんで、もしケイトが勝つことがあればRIZIN的にはおいしい試合になるのかなと思いました。ただ、本当はもっとあの2人とも憎み合ってるんですよ。それをもっと出してほしいなと思ってますね」 ――今回入場曲がいつものブルーハーツの前に少し違う曲が流れていたり、ガウンも少しいつもと違う雰囲気だったが、何か意識されていたことや意図があれば教えてください。 「今回はずっと怒ってたんで怖い感じにしてみようかなということであのイメージにさせていただきました。でも映像を見ないとわかんないんですけど、ちょっとなりきれてるのかなって心配ですね」 ――試合が終わった後に少しだけRENA選手に近づいて何か声をかけたように見えたんですけれども、あそこは何と声をかけたんですか? 「全然覚えてないです」 ――もしRENA選手が目の前にいたら、なんと相手に声をかけたいですか? 「ペコってします」 ――感情的にはどういう風な向き合い方になりますか? 「うーん…何も思ってないですね。でも、やっぱり女子格闘技を盛り上げてくれたのはRENA選手なので、そこに対してのリスペクトはあるんですけど、これからもっともっと女子格闘技を盛り上げたいぞっていう気持ちもあるんで、リスペクトの気持ちと負けないぞって気持ちが自分の中でぶつかり合っています」 ――人として好きとか嫌いとかは、もっと話さないとどっちとも決められないって感じですかね。 「RENA選手はまだカメラを意識して、腹の底の部分を見せてくれてないと思うんで、腹を割って話さないと仲良くなれるのか、憎しみ合うのかまだ分からないって感じですね」 [nextpage] ダウンを奪われたからこそ目が覚めた ――昨日の公開計量で握手を拒否されましたけど、あの時はどういう気持ちでした? 「あれはRENA選手ずるいなと思うんですけど、前の日のインタビューの時に握手して様子見ようかなって言ってやってきたんで、さすがにそこで試合前に握手して『よろしくお願いします』って笑顔で言ったら、自分急にキャラ変して気持ち悪くなっちゃうじゃないですか(笑)。ああするしかないですよね」 ――肩をタッチされましたよね。あれはなんか意図があったんですか? 「無視するのも良くないかなと思って、とりあえずしないぞみたいな。握手しないよ、みたいな感じで言ってみました」 ――ノースサウスのような状態からギロチンに変えたのは、あれは手応えがないと思って変化をした? 「そうですね。ノースサウスのセットをしながら、2つ3つ技を狙ってたんですけど、その後の段階で一番極めやすいなと思ったのがフロントだったんで、フロントを選んだっていう感じです」 ――入ってる時に極まるなっていう感覚はあった? 「首を抱えた段階で、あ、もうこれは極まると思ってました。どこまで耐えるのかなと思いながらやってました」 ――ダウンを奪われて、逆転できた理由っていうのはどう分析してますか? 「ダウンを奪われたからこそ、逆に自分のやることを冷静に判断できてて。逆にあそこでダウン取られてなかったら、あのまま打撃で長い時間やり合っちゃってたっていう可能性もあるので、あそこで目が覚めて自分のやることができたっていうような感じですね」 ――アンチの声が周りに届いてるんでしょうか? 「そうですね。お母さんとかがそういうのを見るので、自分に対するアンチは別に全然自分は気にしないんでいいんですけど、家族に言われるとちょっと腹立つなって思ったんで。多分お母さんもそういう気持ちなのかなって学びました」 ――全部自分に言ってこいと。 「そうですね。文句のあるヤツはRoys GYMに来てくださいって感じですね」 ――試合前から随分といろんなことを見せてきたんですけども、伊澤星花チャレンジで一緒にやってる子たちにこれを見せて、2026年どんなことを期待してますか? 「変なキャラっていうかそんな感じになってるんですけど、それぞれやっぱキャラがある方が強いと思うんで、キャラも大事にしながら。でも2人ともまだ前回極められなかったので、極められる選手になるっていうのが一番大事なことなので。2人とも2月23日にDEEP JEWELSで試合があるので、極めて勝てるようにこっからめちゃくちゃきつい練習をさせるんで頑張ってほしいですね」 ――女子格闘技を盛り上げるっていう意味では強いことも大事なんだけど、今日みたいにお互い腹を割って、煽り合って盛り上げるっていうのも大事だなって感じたのかなと思ったんですけど、それはどうでしたか? 「そうですね。前回の大島選手とやった時も、ちょっと強い言葉で言ったりしてたんですけど、その時は不発に終わってしまって。今回相手がRENA選手で、RENA選手も気が強くてバチバチに言ってきてくれたからこそ、今までの女子格闘技で一番注目度が高かった試合になったんじゃないかなと思うんで、ストーリー作りはよくできてたっていうか、相手がいてこその面白い試合、期待できる試合、みんなが注目する試合になるのかなって思ったんで。女子って見られ方を気にしがちなんですけど、もっと思ってることはどんどん出していって欲しいなと思います」 ――RENA選手にダウンを奪われた時に、止められるんじゃないかという焦りは全くなかったですか? 「そうですね。1回効いちゃったんですけど、そこからの寝技で下になった時の自分の蹴り上げとかが得意なので、それで距離を取って時間を稼ぐっていうような感じでした」 ――もう1回戦いたいっていう思いは今はどうですか? 「もう1回戦っても自分が極めて勝っちゃうなと思います」 ――勝ち上がってくるんであれば受ける? 「もちろんそうですね。自分はいつでも誰でも試合するので、オファーがあればするので。ただ、ケイトだったり大島さんとか、浜崎選手もいるし、女子選手に強い選手たくさんいるので、そういう選手たちに勝ってもう1回来てくれたらやりたいです」
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