MMA
インタビュー

【RIZIN】ジョリーの試合後全コメント「俺がフェイクじゃなくってリアルだっていうところをしっかり全国に知らしめられたんじゃないでしょうか」「腕をプレゼントしてくれることは予想してた」

2025/12/31 15:12
 2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN師走の超強者祭り』にて、第1試合のRIZIN MMAルールバンタム級(61.0kg)5分3Rで芦澤竜誠(フリー)に1R 0分25秒、腕十字で一本勝ちしたBreakingDownの人気選手ジョリー(FIGHTER’S FLOW)が試合後インタビューに答えた。 安保瑠輝也の涙に「びっくりした」 ――今の率直な気持ちを教えてください。 「言葉に表せないほど、幸福感とドーパミンで幸せな気持ちでいます」 ――今はもう落ち着いているように見えるんですが、すごく心の中では嬉しいという気持ちが溢れそうっていう感じなんでしょうか? 「それもそうですし、もう次のこと考えてますね。いい勝ち方できたんで、多分RIZINの運営さんもいいカードまた組んでくれるんやろな、それを受けて準備しつつせな、っていうそういう気持ちで、なんか平常心になんでしょう」 ――では冷静といったことなんですね。 「はい」 ――相手の印象を改めて教えていただけますか? 「すっごく怖かったですね。手足も長いし、トリッキーなリズムで攻めてくることはもう想定済みだったんで、もう絶対それに相手のペースに乗らない。そして会場の雰囲気に飲まれない。これだけでリングに上がったんで、もう全てから解放されてホッとしています」 ――勝利した後は、セコンドの上田さんと、喜びを分かち合っているように見えました。何か言葉を交わしたんでしょうか? 「本当にありがとうございます、やった、やりましたよ、もうみんなのおかげです、ありがとうございます。社交辞令で、みんなのおかげですと言ってなくて、本当にみんなのおかげで、助けてもらったんですよね。技術的なところもメンタル的なところも、向こうから声かけてくれたりとか。その言葉のおかげで常に冷静保ったりとか、人間力が上がったりとか、いろいろスキルのレベルが上がったんで、本当みんなのおかげで、今日はいい結果出せました」 ――10周年のスタジアムバージョンの会場でしたが、リングだったり花道だったり、どういった印象だったかも教えてください。 「すっごく気持ちいかったです。人生で一番気持ち良かったかもしれないです、入場が。こんな何万人にも見られんのやって。あんな何万人の前で立ったことないんでヤバかったすね。しかも無料放送やったじゃないですか。だから全国のネット見てる人たちも見てくれたんで、俺がフェイクじゃなくってリアルだっていうところをしっかり全国に知らしめられたんじゃないでしょうか、という感じですね」 ――今後の目標を教えてください。 「RIZIN20周年に向けて、俺がシーズン2の顔になること、そしてチャンピオンをちゃんと目指してしっかりと切磋琢磨していくことです」 ――あの腕十字は作戦として用意していたプランの一つだったんでしょうか? 「そうですね」 ――ああいう展開になるっていうのも、計算して練習していた? 「そうですね。スクランブルみたいな時にごちゃごちゃやってる時に、絶対に芦澤竜誠は寝技をしないんで、腕をプレゼントしてくれることは予想してたんですよね。だから逆に足関はすごい対策してたっていうのも情報として入ってたんで、本人言ってたんで、なので足関いきながら上のポジションを取ろうかなって思ったんでね。そしたら腕プレゼントくれたんで、いただきます、みたいな。でも、それの想定の打ち込みばっかりしたんで、体も自動で動くようになってて、考えてなかったです、特には」 ――もし腕十字を逃げられても、まだその先の展開っていうのも用意されてた? 「はい、あと5パターンぐらいは多分見せれたと思います」 ――芦澤選手とは昨日、計量で乱闘もありましたけど、試合後、何か会話はされました? 「さっき、ありがとうございました、とだけ言いに行きました。リングの上で嬉しすぎて爆発してもうて、セコンドの方々とかに挨拶するの忘れとって、忘れものしてもうた、ってさっき挨拶しに行って、もう『シンプルにジョリー強かったよ、ありがとうね』、って言って終わりました」 ――そこで遺恨は清算されたっていう。 「そうですね。僕も芦澤選手にメリットないのにそれを受けてくれて、チャンスをくれて本当に感謝してます。ありがとうございます」 [nextpage] 俺は自分が強いと確信しとった ――安保選手がセコンドについてましたけど、安保選手とは試合後どんな言葉を交わした? 「瑠輝也くんって結構冷酷なイメージじゃないですか。だから初めて涙流してましたね。ツーって勝手に涙流れてるんやって。本人もびっくりしてて、俺もびっくりしました。そういう泣いてるとこ見たことないんでびっくりしました」 ――来年以降も安保選手と一緒にやっていくのか? 「もちろんです」 ――最後に、今Xのトレンドにジョリーっていう言葉が入っていて、全体の4位になっています。 「悪い意味でトレンドには何回も1位になったことあるんで、もう何も言えないです」 ――でも嬉しいは嬉しい? 「嬉しいは嬉しいですね」 ――下馬評では不利な予想があったと思います。それについてはどう思ってましたでしょうか? 「皆さんBreakingDownの試合での動きしか僕のことを判断してなかったと思うんですけど、僕ずっと言ってたんですけど、BreakingDownでは僕、全然自分のパフォーマンスできてないと。もう1分で全力で潰し合いやし、10秒で立たされるのでMMAなんてMMAができてないのと一緒なんで。でも俺はもう自分が強いと確信しとったんで。下馬評でどんだけジョリーが負けるって言われようがプレッシャーもなかったし、もうやることはやるだけの勝ちを確信、ほぼ確信してたみたいな状態でしたね」 ――アンチに対して何か言いたいことありますか? 「ちょっとはファンになりたくなったか? 別に受け入れたくないわけではない。今からでも遅くないよ」 ――手のひらを返させるようなことができたと思うんですが、そこら辺はどう思いますか? 「正直、僕も瑠輝也くんもそうですけど、自分がやりたいことをやってるだけなんで、それに対して周りが勝手に評価してるだけだからなんとも思ってないです。アンチが手のひらを返そうが、どうせ俺がまた不祥事とか嫌なこと起こしたらどうせまたアンチしてくるやろみたいな、そういう感じなんで。自由にしとったら、人にとっては不祥事じゃないけど、ジョリーこんなことするんや、嫌やなって絶対思われると思うんですよね。でもそれでも俺がやりたいことだから俺はそれをやるんですよ」 ――今後、試合がRIZINとかで組まれていくときに、試合に向けてのスタンスって、今回と同じような感じにしていくのか、その礼儀正しさで行くのか、どっちの方で行くんだろうなと。 「格闘技のスタンスですか? それとも気持ちのスタンスですか?」 ――試合に向けてのアピールの仕方ですかね。 「それはもう対戦相手によるんじゃないですかね。僕は極真空手をずっとやったんで、元々は押忍の精神がしっかりあるんですよ。中学校の頃にグレちゃって、威嚇をしないと相手を押さえつけられないっていうのを中学のガキの頃に学びました。それを大人になってもある程度それで成功してきたんですけど、なんかここって至高の領域じゃないですか、RAIZINの舞台は。別にそういう威嚇で相手が怖げづくみたいな世界線じゃないんで。するべき時にムカついた時にはもちろんするんですけど、基本的にそんなオラオラやったって寒いだけって俺も正直思ってるんで、やりたくてやってるわけじゃないです」 ――今日、奥様は会場の方には来られてたんですか? 「はい。控え室にもいたし、会場でも席で見てくれたと思います」 ――改めてこのRIZINの大舞台での勝利で。奥様にどういった言葉をかけたいとかって今思い浮かんでることありますか? 「心の底から愛してるよって。そういう気持ちでいっぱいです」
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